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ウイルスに強くなる「粘膜免疫力」 (青春新書インテリジェンス) 新書 – 2020/10/2

4.5 5つ星のうち4.5 28個の評価

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新型コロナウイルス、インフルエンザ、風邪…感染症を防ぐ決め手は「粘膜」にある!
単なる免疫力ではなく、「粘膜免疫力」を高めることによって、体のバリアを強化できるのだ。この「粘膜免疫力」は、私たちの日々の食事、つまり栄養と深く関係している。日本における最新栄養医学の第一人者である著者が、感染防止、そしてもし感染した際にも重症化、長期化させないヒントを解説する。

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商品の説明

著者について

1964年神奈川県生まれ。福島県立医科大学卒業。横浜市立大学病院、国立循環器病センターを経て、1996年、痛みや内科系疾患を扱う辻堂クリニックを開設。2003年には日本初の栄養療法専門クリニックである新宿溝口クリニックを開設。オーソモレキュラー(分子整合栄養医学)療法に基づくアプローチで、精神疾患のほか多くの疾患の治療にあたるとともに、患者や医師向けの講演会もおこなっている。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 青春出版社 (2020/10/2)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2020/10/2
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 192ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4413046048
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4413046046
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 28個の評価

著者について

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溝口 徹
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1964年、神奈川県に生まれる。福島県立医科大学卒業。横浜市立大学附属病院、国立循環器病センターを経て、1996年、痛みや内科系疾患を扱う辻堂クリニックを開院。オーソモレキュラー療法の第一人者である。2003年には日本初の栄養療法専門クリニックである新宿溝口クリニックを開設する。栄養学的アプローチで精神疾患や内科系疾患の治療にあたるとともに、患者・医師向けの講演会や、アスリートのための栄養指導もおこなっている。

著書には『「うつ」は食べ物が原因だった!』(青春新書インテリジェンス)、『がんになったら肉を食べなさい』(PHPサイエンス・ワールド新書)、『この食事で自律神経は整う』(フォレスト出版)、『9割の人が栄養不足で早死にする!』(さくら舎)などがある。

カスタマーレビュー

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28グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年12月23日に日本でレビュー済み
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2023年、とっても風邪を引くことが増え、健康だった日数が1/4しかないくらい体調不良に悩まされました。

どうしたものかと調べてこちらにたどり着きました。
とりあえずやるだけやってみよう!思わせてくれる手軽なステップばかりなので期待してやってみます。
2022年3月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
予防するなら、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛
他には、カテキンやオリーブ葉エキス、エキナセアなどがいい。
私は、どれも足りてなさそう。サプリメントで補充しています。
ビタミンAとビタミンCはNOWフーズのもの。
亜鉛とビタミンDとカテキン(EGCg)はひとつになった国内商品です。
すごく調子いいです。風邪もひかなかったし、花粉症にもならなかった。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一般の方も、栄養学を勉強されている方にもわかりやすくためになる一冊です。
2020年11月19日に日本でレビュー済み
はじめに
感染防止のカギは「粘膜免疫力」にある!

オーソモレキュラー栄養療法は体のなかで起きている不調に対してだけではなく、外からやってくる“外敵”に対しても強くなり、風邪をひいたりインフルエンザになる患者さんがほとんどいない。

外敵から体を守る仕組みが「免疫」で、「新型コロナウイルス」を防ぐヒントにも、免疫が深くかかわっている。

侵入してきたウイルスや細菌に負けないようにすることは大切だが、それ以前に侵入させない、つまりは感染を防ぐことがもっとも重要になる。

今、「粘膜免疫力」を重視に注目していきたい理由があり、「粘膜免疫力」を高めることは、花粉症の改善やアレルギーの予防に役立つ。

予章
免疫は「栄養」で差がつく!

オーソモレキュラー栄養療法をひとことで説明すると「その人にとって最適な状態を保つために必要な栄養素を補う治療法」であり、体の不調を起こしたり、病気になったりする原因は、栄養素の不足にあると考えている。

オーソモレキュラー栄養療法は、困っている症状や病気を治療する過程の結果として免疫が向上し、感染症のような外からやってくる“外敵”に対して強くなり、あらゆる感染症にかかりにくくなる。

体が病原体に侵されないように、必要に応じて戦う仕組みを説明すると、人間の体をお城、お城に攻めてくる敵がウイルスや細菌などの病原体で、お城のまわりには、お堀があり、お堀の幅が広く深いほど、また、満々と水が満たされているほど、敵はお城に攻め入ることが出来なくなる。私たちの体に備わっている免疫でいうと、お城の周囲を囲み水で満たされているお堀が「粘液」である。

次に敵の侵入を防いでいるのが、高くそびえる急角度の城壁で、体の免疫では、「粘膜」になる。

それでも、強い敵が城壁を登ってきたら、そのときは場内の警備員や戦闘員が働く、体の免疫で場内の警備をしているのが「白血球」である。

見たこともない侵入者を発見すると、NK(ナチュラルキラー)細胞や好中球、マクロファージが攻撃する。

そして警備員を取りまとめている警備隊長が、樹状(じゅじょう)細胞で、敵の情報を伝え、敵が来たらやっつけるように戦闘員に伝えている。この戦闘員が、体の免疫だと、好中球、ヘルパーT細胞、キラーT細菌である。その敵を効果的にやっける武器が、体の免疫でいうと「抗体」になる。

細菌が生物であるのに対して、ウイルスは厳密には生物ではない(研究者によって意見が分かれている)。

一般的には、生物の定義は、「自己複製できるか」「細胞を持っているか」「代謝をおこなうか」がある。

細菌は人間にとって有益な細菌もあり、逆に、病原性を持つ細胞があり、例えば喉の溶連(ようれん)菌感染では、発熱したり、喉が痛くなったりして、この発熱や喉の痛みを「炎症」といい、炎症は、細菌感染に対する反応である。

一方、ウイルスは、細菌の50分の一程度の大きさで、普通の光学顕微鏡では見ることが出来ない。

風邪と言われているものは、RSウイルスやコロナウイルスなどのウイルス感染が原因になり、つまり、細菌による感染ではない、しかもウイルスは、抗生物質は効かない。粘膜を丈夫にし、粘膜の再生を促す栄養素には、「ビタミンD」「ビタミンA」「亜鉛」があり、「IgA抗体」をつくるのに重要な栄養素が、「グルタミン(アミノ酸の一種)」や「ビタミンA」である。

また、抗菌たんぱくにはウイルスの活性を消失させる働きがあり、その抗菌たんぱくをつくらせるのが「ビタミンD」である。

見たことのない侵入者を見つけ次第、すかさず攻撃してくれるのが、好中球やNK細胞、マクロファージで、これらの動きを活発にするのが「ビタミンC」であり、感染症を受けないためには、すばやく駆けつけ対応することが何よりも大切である。

好中球などの数を確保するのに必要なのが「亜鉛」で、戦闘配備をする役割に、「ビタミンA」「ビタミンD」「亜鉛」「プロバイオティクス(乳酸菌など)」であり、このような作戦を練り、指令を出す本部が「腸」になる。

より強い戦闘に、「オーレユーロペン(オリーブ葉エキス)」「エキナセア」「オレガノ」「カテキン」などが必要になる。

そして傷ついた部分(炎症を起こした部分)に必要なのが、「EPA」「DHA」「γ-リノレン酸」である。

このように、さまざまな栄養素が働くことで、体は守られている。

栄養医学的な感染症の基本対策には、①入れない(粘膜免疫力)、②負けない(病原体を増やさない)、③長引かせない(病原体を早く排除し、慢性化させない)、ポイントがある。

コラム
栄養療法は、ライナス・ポーリング博士のビタミンCの研究がきっかけとなって誕生し、彼が亡くなった後も、ヒュー・リオルダン医師が、医師や栄養士から誹謗中傷を受けながら研究をし、リオルダン先生は、多くのウイルス感染による疾患には、ビタミンCの点滴を併用した栄養療法が効果的であると強調していた。

1章
ウイルスを入れない

医学の世界に、「No mucus,No Protection(粘膜のないところでは、防御は成立しない)」という言葉があり、つまり、私たちの体を感染から守るキーワードは「粘液」、そしてそれを分泌する「粘膜」である。

人間の体は、中心に穴が開いているチクワやホースにたとえることが出来て、口から喉、食道から胃、そして腸から肛門と、体のなかは一本の管でつながっている。この管に当たるのが粘膜である。

人間の粘膜は、腸だけでも実にテニスコート1.5面分あり、そんな広範囲に及ぶ粘膜から敵の侵入を防ぐためには、独自の免疫システムが必要で、粘膜にはリンパ球が多く存在していて、その数はリンパ球全体の6~7割以上といわれている。

新型コロナウイルスのケースでも、鼻腔(びくう)や咽頭から検体を取っておこなうPCR検査が陽性であるにもかかわらず、何の症状も出ない人がいて、ウイルスが鼻腔や咽頭に付着しているだけで体に影響がない状態か、たとえ影響があっても免疫の力によって炎症が軽度ですんでいることを示している。

ちなみに感染症には、「潜伏期」(感染してから、感染症がない期間)と、「潜伏期間」(感染が成立してから症状が出るまでの期間)があり、今回の新型コロナウイルスは、潜伏期(感染がない)が短く、潜伏期間が長いため、厄介なのである。

病原体が体に入るきっかけとなる感染経路で代表的なものは、空気感染(結核、麻疹、水痘(みずぼうそう)、飛沫感染(インフルエンザ、風邪、百日咳、マイコプラズマ)、接触感染(伝染性膿痂疹(のうかしん)、梅毒、淋病、破傷風)、その他に、汚染された水や食品、血液、昆虫などを介して感染する「媒介(ばいかい)物感染」、「エアロゾル感染」(密閉された空間などで、空気中にあるウイルスなどを吸い込む)がある。

全身を覆う皮膚は、外からの刺激や衝撃、病原体の感染から守ってくれる。皮膚は、一番上の層が「表皮」「真皮」最下層にあるのが「皮下組織」という構造になっていて、その上の外側に外層がある。

皮膚のなかで細胞分裂を繰り返しながら角層をつくると、最終的に垢(あか)となってはがれ、このような皮膚の生まれ変わりをターンオーバーという。

余談だが、水虫がある人がその部位を石鹸を使って洗うと、かえって悪化してしまうことがあり、洗うことで皮膚を守ってくれる皮脂や常在菌まで洗い流してしまうためである。

皮膚に比べて、粘膜は、角層がない、細胞が露出(病原体に対して無防備にぬりやすい)、湿潤した環境(病原体が増殖しやすい)など、あらゆるウイルスや細菌に感染しやすい条件が揃っている。

粘膜の構造は、幾つかの層に分かれていて、一番下の土台になる部分に、粘膜筋板があり、その外側に粘膜固有層があり、粘膜に必要な血管やリンパ管などがあり、一番外側にあるのが粘膜上皮で、ウイルス、細菌だけでなく異物全般を体内に侵入させないように粘膜上皮細胞がぎっしりと敷き詰められている。

粘膜を覆う粘液は、粘膜細胞から、粘液を分泌する非常に重要な働きがある。

粘膜上皮細胞にウイルスなどを到達させないようにしている。

粘膜上皮細胞の特徴は、ターンオーバーが早く、皮膚のターンオーバーは28~40日で、口腔粘膜は、数日、小腸の粘膜は2~3日だと言われている。粘膜細胞は傷ついたものを再生するスピードが速い。

粘液特有のあのネバネバは、「ムチン」というたんぱく質を主原料とした物質が
含まれているためで、ムチンは粘膜に存在する胚細胞などが分泌され、胚細胞から同時に、抗菌たんぱくIgAという免疫抗体も分泌され、粘膜細胞を守る。

ウイルスが上気道の粘膜に付着したとき、粘膜が粘液でしっかり覆われていれば、ウイルスが粘膜まで到達できず、粘液層に分泌された抗菌たんぱくやIgA抗体などによって捕らえられ不活化される。

鼻や目に異物が入ったときには、鼻水や涙が出るが、これは、鼻や目の粘膜から分泌される粘液(ムチン)によって、鼻水、涙として異物を排除している。

ムチンを多く含む食材には、ウナギ、ドジョウ、スッポン、牛軟骨、ナマコなどがあり、また、ムコ多糖類の産生には「硫黄」が必要で、硫黄を多く含む食材は、大根、ニラ、タマネギなどがある。合わせて摂取するといい。

残念ながら、ムチンの産生は加齢とともに衰える。だからこそ栄養素を味方につける必要がある。

中でも、丈夫な粘膜をつくるのに欠かせないのが、亜鉛、ビタミンD、ビタミンAである。

亜鉛は粘膜の再生に必須の栄養素でだが、貯蔵することが難しい栄養素なので、こまめに摂取する必要があり、亜鉛が潜在的に不足していると、免疫力の低下につながる。

ビタミンDは、粘膜細胞同士を結合させるタイトジャンクションに作用する。タイトジャンクションがゆるくなると、ウイルスの侵入が増えるだけではなく、アレルギーの原因にもなる。

免疫抗体の1つであるIgAをつくる際にもビタミンAが必要であり、ビタミンAは、さまざまな種類があり、レチノール(魚油に含まれる)、レチナール(網膜で作用する)、レチノイン酸(細胞の核内に入って作用する)、レチニルエステル(レバーなどに含まれる)、βカロテン(レチノールの2分子が結合したもの)で、レチノールというとても活性が弱い状態のまま全身の細胞に運ばれ、その細胞の中で、レチノイン酸という活性が非常に強いビタミンAに変わる。

ここがポイントで、食材に含まれている天然のビタミンAであれば、活性がほとんどないまま運ばれて、標的となる細胞に入ってから活性化することになる。

また、ビタミンAの量が満たされると、食材に含まれるレチノールは肝臓や脂肪細胞でレチニルエステルに変換され、ビタミンAの需要が高まるときにねんのために貯蔵される。

天然のビタミンAを用いる場合は、この様な過剰を防ぐための機能が働いている。

免疫に欠かせないのが、「免疫抗体」
「免疫グロブリン」とも呼ばれていて、
IgG抗体(血中に含まれる)、IgA抗体(粘液どの分泌線から粘液へ分泌され、人の初乳にも多い)、IgM抗体(ウイルスや細菌の感染早期に作られる)、IgD抗体(量的に少なく、役割は不明)、IgE抗体(アレルギーや寄生虫の感染など関係する)、の5種類がある。

IgE抗体、IgG抗体など免疫ブロプリンが血液中や細胞液に多く存在し、体内で働くのに対して、唯一、IgA抗体だけは粘液層へ分泌され、口、鼻、目、腸管の粘膜などで、体を外敵から守ってくれていて、このIgA抗体を増やすことが「粘膜免疫力」をアップさせ、感染しにくい体をつくることにつながる。

IgA抗体を増やすためにも、「グルタミン」「ビタミンA」「プロバイオティクス(乳酸菌など)」の栄養素が関与している。

今、抗生物質を乱用することによって、耐性菌をつくり、抗生物質が効かなくなるとい問題が起きている。それに対して抗菌たんぱくは、細菌の細胞膜を攻撃するため突然変異が起こりにくく、耐性菌を作らないメリットがある。

この抗体たんぱくに必要な栄養素が「ビタミンD」である。

実はこの抗菌たんぱくには、甘いものに弱いという特徴があり、口の中に甘味刺激があると、口腔内で抗菌たんぱくがつくられなくなる。甘いものを食べたあとは苦いお茶を飲んで口の中の甘さを消すことが、口腔咽頭などの抗菌たんぱくを増やし、感染症の予防につながる。

ストレスがかかると、体に必要な栄養素はどんどん消費され、亜鉛、グルタミンの消費が増えて、また、IgA抗体がたちまち、減ってしまう。

活性化されていない栄養素をとることが重要で、「栄養素はできるだけ天然物で活性を持たない前駆体で補充するべき」である。

例えばビタミンDをサプリメントで補充するとき、処方箋で出されるビタミンDと、魚の内臓などに含まれる天然のビタミンDは別な物質で、天然のビタミンDは、25(OH)ビタミンD3と表記されもので、活性はない。しかし、処方箋で出されるビタミンDは、OH基(ヒドロキシ基)というものがもう一つ結合していて、強い活性を持っている。そのため少し血液中の濃度が上がるとカルシウム代謝にトラブルが生じ、高カルシウム血症となり体に石灰ができやすくなる。

一方、天然のビタミンDの場合には、活性がない前駆体として食材に含まれていて、体内で吸収されたのちに血液中に存在し、必要な組織に運搬され、そして細胞のなかに前駆体のまま吸収され、細胞のなかでOH基が増やされ活性化して作用する。

ビタミンAを運搬するレチノール結合たんぱくは、亜鉛がないと合成されない。

オーソモレキュラー栄養療法は天然の前駆体を用いて腸粘膜の吸収調節にまかせ、必要な組織の細胞内で活性化させることで安全に効果を得ることができる。

第2章
ウイルスに負けない

粘膜で病原体などの異物を排出できず体内への侵入を許してしまった場合、生体防御のシステムが「免疫反応」であり、免疫には、「自然免疫」と「獲得免疫」の2種類がある。

自然免疫は、生まれながら生体に備わっている防護機構のことで、一方の獲得免疫は、微生物や異物にさらされたことで、新たにつくられた防御機構である。

獲得免疫は自然免疫と違い、ある微生物に特徴的な構造や分子を学習して認識して、体内に侵入した異物を、しっかりと区別して排除しようとする。

血液には、有形成分である、「血球」と、液体成分である「血漿(けっしょう)」から成り立ち、血球には、赤血球(酸素を運ぶ)、白血球、血小板の3種類がある。

免疫に関する働きをするのが、白血球であり、白血球には顆粒球(好中球など)、樹状細胞、マクロファージ、リンパ球(T細胞、B細胞、NKキラー細胞)等があり、細胞ごとに役割が分かれている。

自然免疫を担当するおもな免疫細胞は、好中球や樹状細胞、マクロファージであり、一方、獲得免疫の主役はT細胞である。

免疫細胞がどんな働きをしているか、
【顆粒球系】には、好中球(細菌やカビ類を殺菌)、好塩基球(アレルギーに関与)、好酸球(好塩球とともに、寄生虫と戦う)がある。

【単球系】には、樹状細胞(病原体を食べ、T細胞に病原体の情報を伝える)、マクロファージ(荒っぽく病原体等を何でも食べる掃除屋)がある。

【リンパ球系】の中の、T細胞(キラーT細胞とヘルパーT細胞などがある)は、樹状細胞から侵入者の情報をもとに、教えられた敵に対してすぐに反応できる。また、そのキラーT細胞が働き過ぎないように、抑制する役目の制御系T細胞もある。両者のバランスが大切になる。

同じく、リンパ球系に、B細胞は、ヘルパーT細胞からの情報を得て、抗体をつくる役割がある。さらに、常に体内を巡回し、ガン細胞やウイルス感染細胞などへの初期攻撃をしている、NK細胞、NKT細胞がある。

また、B細胞がバージョンアップした、腸の粘膜で教育されIgA抗体をつくる形質細胞がある。

免疫の要は、腸にあり、腸には免疫細胞の60~70%が存在している。

B細胞がIgA抗体をつくる形質細胞に、またT細胞がキラーT細胞、ヘルパーT細胞、抑制系T細胞などに、「分化」し、細胞がより特殊な役割を持つ細胞にバージョンアップする。

この分化の過程で、主にビタミンA、Dの栄養素が欠かせない。

腸は摂取した食べ物を分解し、小さな分子の状態にすることで粘膜から吸収していく。しかし、このとき十分に分解されていない大きな分子の状態のまま吸収されてしまうと、体が異物と認識し、アレルギー反応を起こしたり、全身の免疫力の低下に直結し、粘膜に広く存在するIgA抗体が十分に分泌されていれば、粘膜のバリア機能が働き、異物(抗原)を撃退できるが、粘膜が弱っていると、異物が体に入りやすくなる。

腸を荒らす(炎症)食習慣は、大きく分けて2つあり、1つは、ヨーグルトなど乳製品に含まれるたんぱく質「カゼイン」と、小麦に含まれる「グルテン」にあり、これらはアミノ酸配列が分解されにくい構造をしているため、もともと腸の粘膜が弱い人や腸内環境が悪い人の場合、うまく吸収できずに炎症を引き起こす。

もう一つは、「同じ種類のたんぱく質をとり続けること」腸は同じ種類の食材、同じ種類のたんぱく質が頻繁に入ってくることに弱い。コツとしては、週に2~3日は、同種のたんぱく質を食べない日をつくることである。

また、最近注目されているのが、「SIBO(シーボ:小腸細菌異常増殖症)」という病気で、小腸はもともと細菌が少なく、そこに細菌が増殖すると腹部の膨満感や腹痛、下痢、便秘、異常なガスの発生など起こる。

さまざま原因はあるが、前述の乳製品や小麦、同種のたんぱく質をとり続けることの他に、胃酸の低下や、大腸の腸内細菌の増殖などがある。

ウイルスや細菌が体内に侵入してきたとき、好中球や樹状細胞、マクロファージ、T細胞などのリンパ球、そしてNK細胞などは、それぞれの役割に応じて感染部位に集結し、感染を防ぐためにはスピードが必要で、ここで必要になる栄養素は「ビタミンC」で、ビタミンCが足りないと、免疫細胞たちが感染部位に集結するのが遅れてしまう。また、ビタミンCには、好中球、マクロファージ、リンパ球を刺激し、攻撃力を増す働きもある。

さらに好中球やマクロファージは、細菌に対して、「エンドサイントーシス」(細胞自身が自分を犠牲にして、異物を食べる)を起こし、非常に活性の強いヒドロキシラジカルという強力な活性酸素を出す(活性酸素を出すには鉄が必要)、出しすぎたヒドロキシラジカルをビタミンCが消し、免疫の暴走を止めてくれる。

感染予防に欠かせない栄養素が「ビタミンD」で、冬場は日照時間が減るために、ビタミンD血中濃度が低くなり、抗菌たんぱくもつくられたにくくなり、感染症にかかりやすくなる。

先日発表された論文では、新型コロナウイルスが重症化して亡くなっている人たちは、ビタミンDの濃度が低いことが解っている。また、東京慈恵会医科学教授・分子疫学研究室長の浦島光佳(みつよし)氏の研究では、ビタミンDにインフルエンザの予防効果があると立証されている。

なお、ビタミンDを活性化させるためには、鉄も不可欠であり、活性型のビタミンDに変わる反応に関わっているのが、チトクローム酵素という鉄を含んだ酵素である。

あらゆる栄養素を使っても、つらい症状が出る場合には、抗酸作用のあるものを取り入れるのも1つの方法である。

抗酸化作用のある成分として、「オリーブ葉エキス(オーレユーロペン)」は、ウイルスを不活化させる作用があり、また、水虫も治すことから、抗真菌作用も強いことが解っている。インフルエンザにも効果があり、ハンガリーでは、オリーブ葉エキスは感染症に対する標準的治療として国の健康プログラムのなかに採用されている。

「エキナセア」も、伝統的に風邪やインフルエンザの治療に使用され、北米原産の多年草で、古くからアメリカの先住民が万能薬として用いていた。

「オレガノ」は、イタリア料理などハーブとして使われていて、抗真菌作用があり、クリニックでもカンジダや、SIBOなどのお腹のトラブル、過敏性腸症候群などにもサプリメントとして処方することがある。

「カテキン(緑茶)」(ポリフェノール)は、抗ウイルス作用や強い抗参加者作用がある。

抗菌薬は、細菌の中の核まで殺すが、生き残った細菌は、より強い菌、耐性菌を作ってしまう。

一方で、カテキンは、細菌の細胞膜を壊し、アポトーシス(自然死)を促し死滅していき、耐性菌がつくられない。

ストレスホルモンといわれる「コルチゾール」が高値になると、免疫力が落ちることが解っていて、笑うこと(ウソ笑い)でも、コルチゾールの値が有意に下がるという研究もある。

新型コロナウイルスのワクチンは、現在、日本の大阪大学などが進めている「DNAワクチン」が期待されていて、DNAワクチンは、ウイルスが持っている遺伝子情報をもとにつくられ、つまりDNAワクチンは弱毒化されたウイルスなどではないため、感染の危険性はない。

ワクチンによって投与されたウイルスの遺伝情報から、ウイルス特有のたんぱく質が体内で次々に作られるようになり、本来私たちの体にないたんぱく質がつくられるため、それを異物と認識して私たちの体が抗体をつくり、感染予防や重症化を防ぐ作用が得られるようになる。

ウイルスには、自ら遺伝情報を持つている「DNAウイルス」と、RANで持っている「RANウイルス」があり、インフルエンザは、変異しやすく、さらに増殖する速度が速い(1日で100万個以上)「RANウイルス」で、インフルエンザワクチンの矛盾は、流行している最中に、変異しないのだろうか?

私自身は20年以上、インフルエンザワクチンを摂取していない。

抗菌薬が効かない、または効きにくなった細菌を、「薬剤耐性菌」といい、細菌は学習して変異をすることが出来る。

これまで効くはずの抗菌薬が効かなくなると、感染症の治療が難しくなるだけでなく、手術のときや抗がん剤治療で免疫が低下したときの感染予防など、さまざまな医療が困難になる。

基本的に抗菌薬(抗生剤、抗生物質)はウイルスには効かない。

「アマンタジン(シンメトレル)」という薬は、A型インフルエンザとパーキンソン病に使われていて、ウイルスが細胞のなかに入り込み、自分の遺伝情報(RAN)を放出することを阻害してくれる。

そして今、新型コロナウイルスの治療薬「アビガン」は、RANの合成を阻害する薬で、つまり、ウイルス遺伝子がコピーされていくのを阻害する。

そして、「タミフル」「イナビル」「リレンザ」などは、増殖した新しいインフルエンザウイルスが細胞外に出てくるのを阻害する。

ウイルスが増殖している最中に薬が入ってきても、耐性をつくり、生き延びようとする。

耐性菌を考えると、インフルエンザの治療ではあまりタミフルなどの抗インフルエンザ剤は使用せず、日頃から免疫力を高める栄養をしっかりとったうえで、ゆっくりと休むということが必要である。

新型コロナウイルスは、血糖コントロールが良好な場合には重症化のリスクは上がらず、血糖値が高い状態が長く続くと、好中球の貪食(異物を取り込む処理)能力が低下し、抗体を介した免疫反応も鈍くなる。つまり、血糖コントロールが不良な場合には、自然免疫と獲得免疫の両方の働きが悪くなり、あらゆる感染症にかかりやすく重症化しやすくななる。

だから糖尿病の人の場合、ちょっとした足の傷から感染を起こし、それがきっかけで足を切断することになってしまうこともある。

骨髄には、幹細胞という、いろいろな細胞に変化することができる、まさに根幹となる細胞があり、この幹細胞が、赤血球系、白血球系など、機能が異なる細胞へと分化する。この細胞の分化には、ビタミンA、D、Kなどの栄養素が必要になり、これらは脂溶性ビタミン分類されるもので、脂質をとっていないと貯蔵されない。脂質は決して悪者ではない。

第3章
感染症を長引かせない

新型コロナウイルスで重症化する場合に、肺だけでなく全身に症状が出ることが解っていて、その原因が「炎症」である。

自然免疫の仕組みで、トル様受体が、侵入してきた病原体がウイルスなのか、細菌なのか、真菌なのかを認識するアンテナになり、この受容体が刺激されると、サイトカイン(細胞から分泌され、免疫や炎症を調整するたんぱく質)が分泌される。

重症化してしまう人は、このサイトカインが必要以上に分泌され、「サイトカインストーム」という免疫の暴走によって、全身に炎症を起こり、血管に炎症から、血液が固まってしまう血栓が出来やすくなる。また、急性呼吸器不全で、肺で酸素が吸収できなくなり、結果として心臓や肝臓、腎臓などさまざまな臓器で正常細胞が傷つき、全身に炎症が広まり、多臓器不全を起こす。

アクテムラ(一般名:トシリズマブ)は、サイトカインであるインターロイキン6の活動をブロックする薬であり、慢性関節リウマチやガン治療でサイトカインストームが起きたときにも使われている。

栄養療法では、インターロイキン6が関係している病態の場合に、ビタミンC点滴をして、ビタミンCの血中濃度を上げることがよくある。

新型コロナウイルスでも、大量のビタミンC点滴を行って、良い成果を上げていて、サイトカインストームをおさえる可能性があるのではないかと注目している。

感染症を撃退することももちろん大切だが、いかに炎症を抑えるかということもまた重要である。

風邪、喉の痛み、発熱など、ウイルスや細菌が体内に侵入しようとしたとき、細胞等の生体内の成分がそれを排除しようと働いた結果が炎症の反応である。

インフルエンザの初期の段階で喉がイガイガしたとしても、“喉”という戦場で戦いが終われば発熱せずに治せる。ところが、封じ込めがうまくいかず、戦いが拡大し全身が戦場になってしまうと、体内に炎症が広がり、サイトカインストームを起こし重症化したりし、最悪の場合には死に至る。

局所で炎症を沈静化させる働きをしている主役が、「エイコサノイド」という物質で、エイコサノイドには「トロンボキサン」(血小板を集め血を固め、血栓をつくって炎症を抑える)、「ロイコトリエン」(白血球を集める信号を出し、粘液の分泌を促進する)、「プロスタグランジ」(血管の壁に作用して血流をよくする)などがあり、人体のすごいところは、このエイコサノイドがしっかり局所で作用するように厳密にコントロールされている。
細胞膜に組み込まれエイコサノイドの材料になる脂肪酸は、必須脂肪酸から作られ、リノール酸(オメガ6系脂肪酸)とα-リノレン酸(オメガ3系脂肪酸)がある。

炎症は悪いものだと思われがちだが、体にとってなくてはならないもので、例えば蚊に刺された箇所が赤く腫れているそのときに、炎症を促進する物質がさかんに出ていて、炎症が治まると、炎症を抑制する流れが必要になる。

炎症を抑制するオメガ3系由来のエイコサイノイドの作用が相対的に弱まると、必要のない状況になっても炎症が長引き、慢性炎症を引き起こすことになる。

現代人が意識しなければならないのは、炎症を抑制する油、不足しがちな、EPAなどオメガ3系の油である。

炎症が起きている人がEPAやDHAをある程度の量をとると、数時間から数日で炎症が抑えられることが解っていて、これは、抗炎症性のエイコサノイドによって炎症が抑制されたのではなく、EPAをとると体のなかで作られる抗炎症メティエーターによって、炎症が抑えられたことがわかってきた。

炎症が起きているときは意識的にEPAやDHAをダイレクトにとることがポイントになる。

花粉症(花粉が出ていない時期でも目や鼻の粘膜が炎症を起こす)、気管支喘息、リウマチ、アトピー性皮膚炎も、炎症が長引いている「慢性炎症」で、多くの栄養素が消費され、組織はダメージを受け続けることになる。

また、カンジダという真菌による感染症も慢性疾患になると大変厄介で、常在菌であるカンジダはもともと毒性が低く、常在菌としておとなしくしている限りは、人体に害を及ばさない、感染しやすい部位は口内、食道粘膜、陰部の粘膜などがあり、最初に感染したときの症状は、発疹やかゆみなどさまざまであり、その後も治らずに居ついてしまった場合、排除が難しくなる。同様に、C型肝炎ウイルスや胃のピロリ菌、子宮ガンの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)なども排除されにくい。

これらのウイルスや細菌は、毒性が非常に弱いが、初期感染で炎症が起こったときに排除しないと、そこに居着いてしまう。その他にも、毒性はかなり強いけれども排除されなかったときにはひっそりと毒性を弱め潜状してしまうのが、水ぼうそうのウイルス(水痘帯状疱疹)である。

慢性炎症は、炎症を促進するエイコサノイドが多いのではなく、炎症を抑えるエイコサノイドが少ないために起きている。ここでも大切なのはオメガ3系のEPAやDHAである。

活性酸素は、ウイルスや細菌を死滅させる優れた武器であると同時に、別の病気や老化を招いていまう凶器にもなる。まさに諸刃の剣である。

活性酸素が過剰に作られてしまう理由に、アルコールせ、ストレス、喫煙、激しい運動をしたときで、体内に炎症を起こしているかどうかに関わらず、普通の生活をしているだけで、大量の活性酸素が発生しやすい状況で、活性酸素を過剰に発生させないために、活性酸素を分解する酵素、SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)、カタラーゼ、グルタチオンぺルオキシダーゼを体内で合成するために、アミノ酸、亜鉛、銅、マンガン、鉄、セレンが必要な栄養素になる。

また、活性酸素による酸化を防いでくれる「抗酸化物質」を取り入れることである。

コラム
花粉症には腸内環境整備が最重要で、小麦製品(グルテン)や乳製品(カゼイン)を控え、ぬか漬けやキムチといったさまざまな発酵食品から乳酸菌をとるようにして、たんぱく質を取り、ビタミンDとビタミンAの栄養素を積極的にとるようにする。

第4章
こんな習慣が免疫力を高める

皮膚にあるコレステロールが、太陽の紫外線を浴びることによって、ビタミンD3に変わる。

ビタミンDは、干し椎茸やキクラゲ、紅サケ、ウナギ、アンコウ、イワシ、サンマ、シラスなどの食材に含まれている。

たんぱく質をとることは、ウイルスや細菌に負けない体をつくる基本だが、同じ種類のたんぱく質をとり続けると、遅延アレルギーになることがある。

魚を食べるなら、シシャモ、シラス、煮干しといった「丸ごと食べられる魚」がおすすめで、魚には、ビタミンDやビタミンA、オメガ3系の脂肪酸が取れ、中でも青魚は、EPAやDHAが、豊富に含まれている。

ウナギもビタミンAと亜鉛、ヘム鉄が取れ、粘液には欠かせないムチンも含まれている。

揚げ物は出来るだけ裂けてたい食品で、酸化した油は、体の酸化も促進していまう。

オメガ3系やオメガ6系は不飽和脂肪酸とよばれ、それ以外の「飽和脂肪酸」(バター、ココナッツオイル)、また、オメガ9系の脂肪酸であるオレイン酸、両方安心して使える油である。

乳酸菌やビフィズス菌が豊富にふくまれているプロバイオティクスヨーグルトは、残念ながら、乳糖不耐症の割合が多い日本人には向いていない食品で、腸内環境を改善するためにとってほしいのは、ぬか漬け、キムチ、納豆は良質な乳酸菌が豊富に含まれいる。

乳酸菌は免疫抗体のIgA抗体をつくる際にも必要で、乳酸菌によって、IgA抗体の分泌が増加することがわかっている。

シメジ、椎茸、マイタケ、えのき茸、ナメコなど、茸類には食物繊維が豊富に含まれていて、食物繊維は有害物質を体外に排泄する作用があり、活性酸素の発生も少なくなる。また、何よりもビタミンDが含まれている。

大根、ネギ、ニラなどには「硫黄」が多く含まれていて、硫黄は粘液のもととなるムコ多糖類の産生に必要な成分である。

新型コロナウイルスに対して、緑茶に含まれるカテキンが、効果が高く、また、上気道感染に関する、甘味刺激と苦味刺激の関連で、抗菌たんぱくは、苦味重樹刺激によってより合成が促され、逆に甘味刺激によって抑制されている。つまり、口のなかに苦味成分があることで、口腔内の抗菌たんぱくが合成されている。

亜鉛は、粘膜の再生を促す、大切な栄養素で、現代人は圧倒的に亜鉛不足であり、理由は、アルコール、加工品、精製食品のとりすぎで、また、ストレスや糖質過多の食生活で、亜鉛は消費される。

亜鉛不足チェックリストには、①風邪を引きやすい②肌が乾燥しやすい③傷や虫刺されの治りが悪い④ネックレスなどでよく皮膚炎になる⑤爪に白い斑点がある⑥洗髪時、髪がよく抜ける⑦味覚や嗅覚が鈍くなった。2つ以上当てはまる場合は、不足している可能性がある。

活性酸素の暴走を食い止めるために、抗酸化力を高める食材を意識する、基本は旬な新鮮なもので、ポイントは色の濃い野菜を選び、トマト、ほうれん草、小松菜、ピーマン、ブロッコリーなど、果物ならキウイ、イチゴ、ブルーベリー、ラズベリー、プラム、ブドウなどがおすすめであり、抗酸化力を高めるためには、加えてビタミンC,Eをとるようにして、ミネラルも、マンガン(青のり、キクラゲ、ショウガ、シジミなど)や亜鉛、鉄(ヘム鉄)を多く含む食材をとる。

最後に、感染を予防するためには、ビタミンA,C,D,亜鉛が必要で、感染初期にはオリーブ葉エキス、エキナセアがよい。

今回の武漢ウイルス騒動の最中、早い段階から、柳沢厚夫先生や、著者の溝口徹先生は、感染予防に、ビタミンC、D等の栄養素を積極的に摂取することを勧めていて、実際、YouTubeで、は、Dr.ISHIGUROや栄養チャンネルノブナガ等が、中国を含めた各国の病院が、どの様な治療を行っていたのかを、我々に詳しく伝えていて、サプリメント摂取やビタミン点滴等が有効で有ることを動画でまとめていた。個人的にこれらの情報から、分子整合栄養学的に見て、栄養が満たされていれば、感染しても、安静と栄養療法で勝負出来る事を学んだ、最近、GacktもYouTubeで、ビタミンD濃度の低い人が、重症化していると発言していた。しかし、NHKを含めた大手メディアは、これらを一切報道しなかった、しかも、過去に遡り溝口徹や柳沢厚夫らの他の治療法も一切報道していない、余りにも酷すぎるメディアの体制が浮き彫りになった。これをきっかけに、著者が主張するオーソモレキュラー療法を沢山の人が学んでもらいたい。歴史を振り返り、オーソモレキュラー療法を潰してきた、医療、メディア、国の責任は、現在、この世界中の被害を見ればよく解るだろう。腐り切った世の中にも、真実を語る医師が、いる事に気がついてもらいたい。今、全国民が読むべき著書である。
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2020年11月4日に日本でレビュー済み
本書では栄養医学の最新研究をもとに、病気から体を守る免疫力をつける食べ物、食べ方について解説している。

栄養医学的な感染症の基本対策 3つのポイント
① 入れない 「粘膜免疫」
② 負けない 「免疫」
③ 長引かせない「炎症」

感染した時には獲得免疫を得られるが、何回感染しても生まれながらに持つ自然免疫の力を上げることはできない。自然免疫力を上げるにはビタミンC ビタミンD 鉄 など栄養素を味方につける。オーソモレキュラー栄養療法がウイルスに強い理由はそこにある。
溝口医師は20年以上インフルエンザワクチンを接種していない。自分のお城のお堀を深くし、上壁を高くする、つまり「粘膜免疫力」を高めるという対策をしている。

新型コロナウイルスそのものが死因になっていることは少なく、新型コロナウイルスによる免疫暴走で炎症が起こることによって、最終的に自分の体を傷つけてしまい、亡くなってしまう。
中国の上海にある大学病院の救急では、合計50名の患者にビタミンC点滴(中等症患者に10g、重篤患者に20g)を7-10日間行い、その結果すべての患者の病状が改善し、死亡者はでなかった。またビタミンCの点滴を受けた患者は、受けなかった患者に比べ、入院期間が20-50%短縮した。この結果を受けて、アメリカ、イタリアでも大量のビタミンC点滴をおこなうところも出てきた。ビタミンC点滴がサイトカインストームを抑える可能性があるのではないかと注目を集めている。ウイルスが陰性になっても様々な後遺症が起こる。この後遺症こそ、サイトカインストームが関与したことによる結果ではないか。

局所で炎症を鎮静化させる働きをするエイコサノイド
・トロンボキサン:血小板を集めて血を固め、血栓を作って炎症を抑えようとする働き
・ロイコトリエン:戦場である炎症部位に、戦闘員である白血球を集める信号を出す。気管支では粘液の分泌を促進する=お城のお堀を深くして水を増やすような働き。
・プロスタグランジン:血管の壁に作用して血流をよくし、戦闘員が集まるのをフォローしてくれる働きがある。

例えば蚊に刺された箇所が赤く腫れているまさにそのとき、炎症を促進する物質がさかんに出ている。炎症が治まったら今度は炎症を抑制するという流れが必要。これが、私たち人間が持っている自然治癒力。(なるほど赤く痒くなる時はあれが出て、膿が出ているときはこれで、固まってくるのはそれなのか。と納得。)

最後に、実際のところどうすればいいのか、何を食べればいいのか、日常生活で生かす方法を具体的に解説。溝口医師がクリニックで患者さんにお話ししていること、そして自身が実践していることを紹介している。

「とても楽しむことなどできない状況の方も大勢いるでしょう。でも、明けない夜はありません、コロナが去って来るべき夜明けに備え、体を整えておこうではありませんか。私たちを守っている免疫は、食べるものを変え、生活習慣をちょっと工夫するだけで強くすることができるのですから。」

溝口医師の元気と希望溢れるメッセージに心が温かくなる。
オーソモレキュラー療法が一つの強力な選択肢として、医療のスタンダードに仲間入りする日も近いのではないだろうか。
とてもタイムリーで有用な情報だと思うので、さらにわかりやすく漫画にしてほしい。上田惣子さんのお城のイラストもかわいらしかった。
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2020年10月18日に日本でレビュー済み
本の装丁は堅苦しくて、難しそうですが、内容はとても分かりやすかったです。
粘膜がどのように体を守っているか、どうすれば免疫力をあげることができるか、何を食べたら良いか、作者の軽快な文章で理解する事ができました。コロナはもとより、色々な感染症対策になると思います。
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2020年11月19日に日本でレビュー済み
似非医学本。
免疫力を上げる 高めるって 言葉が出た時点で 読む気が なくなりますね。
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