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被差別のグルメ(新潮新書) Kindle版

4.1 5つ星のうち4.1 79個の評価

差別されてきた人びとが生きる場所には、そこでしか食べられないグルメがある。無名で、見た目もよくない、でも、これほど美味しい料理はない……。大阪のアブラカス、サイボシ、ゴシドリ。アイヌの鹿肉、川魚、鍋料理。北方少数民族の魚皮でつくったデザート。沖縄の島々に伝わるイラブー、ソテツ。そして在日韓国・朝鮮人から広がった焼肉など。垂涎の美味と異色の食文化を大宅賞作家が描く傑作ノンフィクション。
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出版社より

書影 書影 書影 書影 書影
被差別の食卓 聖路加病院訪問看護科―11人のナースたち― 異形の日本人 被差別のグルメ 断薬記―私がうつ病の薬をやめた理由―
カスタマーレビュー
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価格 ¥814 ¥792 ¥792 ¥880 ¥373
【新潮新書】上原善広 作品 フライドチキン、フェジョアーダ、ハリネズミ料理、さいぼし、あぶらかす……単に「おいしい」だけではすまされない、差別と貧困の中で生まれた食文化—―。 たった一人で患者宅を訪れ、医療行為から生活面のケアまで全てをこなす「訪問看護師」。生と死に正面から向き合う彼女たちのリアルな姿を描く。 禁忌のターザン姉妹、糾弾された漫画家、無頼に生きる日本代表……虐げられても貧しくても、たくましく生きた不屈の人々の姿を、大宅賞作家が鮮烈に描く。 虐げられてきた人々が愛する料理とは?アブラカス、サイボシ、鹿肉、イラブー、 ソテツ、焼肉……知られざる垂涎の美味と異色の食文化を大宅賞作家が徹底ルポ。 減退する執筆意欲、不眠、自殺未遂……「抗うつ剤や睡眠薬はもう嫌だ!」。主治医の協力を得て「減薬」から「断薬」へ。大宅賞作家が初めて明かす衝撃の私記。

商品の説明

著者について

1973(昭和48)年、大阪府生まれ。大阪体育大学卒業後、ノンフィクション作家となる。2010年、『日本の路地を旅する』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。
『被差別の食卓』『異形の日本人』『私家版 差別語辞典』『石の虚塔』など著作多数。

登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B01DK63FBG
  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2015/10/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/10/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ファイルサイズ ‏ : ‎ 7019 KB
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) ‏ : ‎ 有効
  • X-Ray ‏ : ‎ 有効にされていません
  • Word Wise ‏ : ‎ 有効にされていません
  • 付箋メモ ‏ : ‎ Kindle Scribeで
  • 本の長さ ‏ : ‎ 179ページ
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 79個の評価

著者について

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上原 善広
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
被差別部落出身という「育ち」を一貫して「生き方」の中心に据え続ける、ノンフィクション作家・上原善広氏の最新作『被差別のグルメ』は、デビュー作『被差別の食卓』の主題だった「差別される食文化」へ、10年ぶりに回帰しました。『食卓』が『グルメ』にアップグレード(?)したものの、登場する料理は相変わらず洗練とは程遠く、美味なる描出は皆無と言って差し支えありません。「差別される」背景には必ず、社会的に阻害された困窮の歴史があるのですから、ある意味、理の当然です。

にも関わらず、食べてみたいと心惹かれる所以は、好奇心を刺激される“文化”だから。

本来は空腹を満たし命を繋ぐ行為であり、“文化”を称する洗練を経て舌を楽しませ心を安堵させる筈の「食」が、時に家庭内で重大な齟齬を出来し、命を危うくする“状況”さえ勃発させかねない「差別される食文化」へ、変容する由縁は何か? 人間が暮らす世の中に沈潜する、条理だけでは割り切れない“何か”を、朴訥に探し続ける旅路だからこそ。『食卓』と『グルメ』に綴られた「差別される食」を巡る著者の彷徨は、読み手の好奇心を惹きつけて止まないのだ、と私は思うのです。

然りながら、私自身が最も深く心打たれ、幾度も繰り返し味読させて戴いたのは、本文よりも「あとがき」だったり。
『食卓』では、

  それが独りでできる解放運動だと思ったからだった。

と、自身の「育ち」を「生き方」の中心に据え続ける『もともとの動機』を、お世話になった各位各人への謝辞に寄せて端的に記した、わずか2ページでしたが。

『グルメ』では、『アイヌという“他者”を書く困難』を克服する20年間の道程を経て、「私」の「育ち」から著者自身が“解放”され、より高くより広い俯瞰に立つことが可能となって初めて到達し得た、深遠かつ精緻な考察が6ページに渉り展開されています。

渾身の「あとがき」をこそ、読み手の好奇心を惹きつけて止まない本文と併せ、存分にご堪能願いたい一冊です。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルから、だいぶ過激な内容なのかなと思ったが、
それほど思想的でもなく、読んでいて気持ちが楽だった。

現地取材を通して、その地域の人と食について語る著者。
なぜそのようなものを食べるようになったのか、
背景にどのような環境・文化があったのかを探る。

どの料理もおいしそうで、食べてみたくなった。
料理の写真がカラーだったらなお良かった。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年11月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『一投に賭ける 溝口和洋』で著者の作品に興味を持ちました。アメリカ黒人や在日などのマイノリティのソウル・フードがうまいのはよくわかります。でも、「部落、路地って何ですか?わかりません」というほど無知ではありませんが、著者の上原善広氏は被差別部落出身であることをことさら売りにしているようですが、そのスタンスが関東出身の私には理解できません。これは山梨県出身の歴史学者の網野善彦氏も言っていましたが、そのあたり東日本の人間と西日本出身の人間にはかなりの温度差があるようです。関東にも被差別部落はあります。年配の人からは「あいつは*****(指4本を示す)だ」などの会話を聞きますが、実質的な差別はありません。そこの子とも一緒に遊んでいましたし、就職・結婚での差別もまずありません。私の中学時代の校長は被差別部落出身者だったように公職にもつけます。よって、私にとっては「部落」や「路地」は普通名詞にすぎませんし、同和教育などという言葉も知りませんでしたし実際受けてもいません。よって、進学・就職・結婚等で西日本方面に行く場合は言葉に気を付けろとよく言われます。特殊用語を使ったとして部落解放同盟から糾弾されるのは、ほとんどが問題用語を無意識に使ってしまう東日本の有識者と東京のマスコミではないでしょうか。さらに私の妻のような北海道の人間は「部落問題」という言葉すら知りません。ですから本書に示される被差別部落のソウルフードのこと?わかりません。本書はそんな私にとって大変興味深い内容でした。ただ、「路地」という言葉は中上健次氏が使い始めたもので、適切ではないと思います。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ツイッターで好きなライターさんが推していたので即ゲット。
読み出したら止まらない!これは面白いです。
かすうどん食べてみたい!KFCに駆け込みたくなります(笑)
大久保のアイヌ料理屋さんにも行ってみたくなった!正直、美味しそうとは思えないんだけど(笑)
作者の対象へのリスペクトが感じられる文章が良いのかな。
彼氏もチラッと読んで「これは面白い!貸して貸して!」だってw
この作者の他の著書も読んでみたくなりました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
食は、そこに生きる人の魂と生き方の歴史。料理好きだけでなく、裏民俗学的にも目からウロコの逸品です。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年10月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み出すと止まらなくなります.別世界が今の日本にも潜んでいることが分かるから.

著者は大阪の同和地区,「路地」の食肉卸業者の家で三男坊として生まれ,そして育った.路地(なぜ路地と呼ぶのだろう)の人たちは言うところの賤民で,多くは家畜の死体解体を生業としていた.差別され,まともな職に就けないからですが,獣の死体をばらせば必然,肉にありつける.市場に出せないような内蔵やらはホルモン,即ち大阪弁で’’放るモン’’を食べていた.ホルモンとかホルモン焼きには,これらを食べる人,朝鮮人や路地の人間への蔑視が根底にあったのです.アブラカスは皆さんは知っていますか.脂のカスで牛の腸を炙り揚げたもの,サイボシというのもあります.これは馬肉の燻製のことです.路地のグルメに未知な私は何のことかと,とまどいました.

被差別のグルメは路地だけではありません.アイヌ料理,北方少数民族の料理,沖縄の島々の料理,これらも本書では被差別のグルメに入れられている.著者の上原善広さんは根っからの肉好きで,肉なら何肉でも食べたいと思うようなお人です.日本とその周辺を精力的に訪ねて肉料理を探し求め,ときには民家にも入り込み地元のご馳走も食べさせて貰っていた.そしてその結果がこの本になった.戦前は食糧難で路地に限らず犬,猫も食われていたそうです.岐阜県出身の北原泰作は部落解放運動の士として知られていますが,自分の幼い頃の情景を大略次のように記しています(59頁)

母が近在の顧客先をまわって売り歩いたのは犬の肉である.晩秋から翌年二月末ころまでがその季節であった.路地にあった毛皮工場へ滋賀県や静岡県の同業者からカマスに詰めた犬の死骸が鉄道便で送ってきた.たぶん野犬捕獲人から買い取ったものであろう.工場の職人にそれを解体させ,枝肉にして卸売りするのだ.肉箱の表面に牛肉は黒く,馬肉は赤く標示する.犬は鹿や猪と同じ部類の野獣肉であった.

これは明治40年頃の情景です.犬は食料だった.猫はどうか.猫は三味線用に皮だけをとると肉は食用に回された.今はタブー視されるが,当時は路地だけでなく一般の人も猫を食べた.沖縄では薬膳料理の一種としてつい最近まで猫を食べていた.1988年の記録では「猫は今日でも好んで食べます」とあるそうです.で,猫の味を食べた人に訊くと,「鶏肉に似ている」という.路地でも猫皮をなめしていた職人は昔からよく食べていたが,「鶏肉のよう」な味だと言っていた.上原さんはワニ,カエル,カメなども食べたそうですが,これらも鶏肉に似ているそうです.爬虫類や両生類がそろって似た味なのは分かるが,猫までも鶏肉に似ているのはどういう訳だろうか.もしかすると,人は他とくらべようもない肉を食べたとき,「鶏肉のようだ」と反射的に考えるのではないか,と著者は推論しています.なるほど.昔,東京の高級料理屋でスッポンを食べたとき,あっさりした食感は鶏肉のそれだった.私自身の経験です.

「ゴジドリ」という料理があるそうです.池にいる普通のカメの料理で,スッポンではない.路地の老人に著者はこれも食べて見たいと願ったが,「家庭ではもう食べなくなったから無理やなあ」,としぶい顔をして言われたそうです.ゴジドリは隠語で,「五本の指をもつトリ」を指す.まさに門外不出,いうなれば秘密の料理だった.その味はやっぱり「鶏肉みたい」だという.カメは固い甲羅で全身を覆い,外敵から身を守っている.その姿は出自を常に隠す路地の者たちに似ている.路地の「ゴジドリ」---そこには路地出身者にのみ可能な憶測が生じても不思議ではないでしょう.路地の外で生きてきた私は路地生まれの方々の心の内を想像すらしませんでした.現代の社会にあからさまな差別はないけれど,被差別の歴史をもつ人々は吾らに見えない仮面をつけ,身の上を隠しているのでしょうか.隠すよりは上原さんのように明け透けに自己を語る方がよほど楽になると私は思いますが,どうでしょうか.以上,吾らの目にとまらない別の社会がいまでも存在している.そのことを知らしめる一冊でした.著者の勇気と努力に敬意を表し,星5を献呈します.
43人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年12月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 上原氏は「被差別」をテーマに「差別された人々の食生活を世界を駆け巡り取材した。実際に現地を訪ね世界の各地、日本国内をカメラで捉え評価、検討と考証を加えた。新書で普及させた業績は大きい。」
 現在では、広く家庭料理として知られている食習慣が食文化史の一端を彩るものとして普及する過程を追う。この二部作目は、日本国内に絞り特に日本のあちこちで食せられる様子をその源流を求め写真に収め「グルメ」を実際に味覚した体験を記す。

 この食文化が遠く平安時代にまで由来し「食の行為」が文化現象を彩る重要なる辺縁でありながら現代に影響を及ぼす過程を証拠として示唆する。例えば当時流行した「田楽」の庶民芸能はやがて日本の伝統芸能として発展していく過程のようにこの書が日本の「食習慣」日本の食文化として現代に伝承、味覚されて定着し現代では「おいしいもの」となっていく文化史上の意義を伝える重要な文献と言える。現在だからこそ取材可能な稀少な写真、逸話、証言を含む。

 新書形式で我々国民に平易に問いかける内容と意味は重大な歴史学的意味を持つ。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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