「神様のボート」・・実に深い題名です。
「旅がらす」にしてはピアノというお荷物を引き連れての引っ越しです。
お金の話はほとんど出てきません。リアリティのない抽象的で場違いな言葉として「養育費」という言葉がありましたが・・。
「静かな狂気」がその高い密度でもって、バッハ的な世界の美しさと響きあってる不思議。作者が「私の最も危険な小説』といったのも頷ける。ラストでゾッとし、心が震えました。
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神様のボート (新潮文庫) 文庫 – 2002/6/28
江國 香織
(著)
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あたしは現実を生きたいの。ママは現実を生きてない。
消えたパパを待って、あたしとママはずっと旅がらす……。恋愛の静かな狂気に囚われた母と、その傍らで成長していく娘の遥かな物語。
昔、ママは、骨ごと溶けるような恋をし、その結果あたしが生まれた。“私の宝物は三つ。ピアノ。あのひと。そしてあなたよ草子"。必ず戻るといって消えたパパを待ってママとあたしは引越しを繰り返す。“私はあのひとのいない場所にはなじむわけにいかないの"“神様のボートにのってしまったから"――恋愛の静かな狂気に囚われた母葉子と、その傍らで成長していく娘草子の遥かな旅の物語。
消えたパパを待って、あたしとママはずっと旅がらす……。恋愛の静かな狂気に囚われた母と、その傍らで成長していく娘の遥かな物語。
昔、ママは、骨ごと溶けるような恋をし、その結果あたしが生まれた。“私の宝物は三つ。ピアノ。あのひと。そしてあなたよ草子"。必ず戻るといって消えたパパを待ってママとあたしは引越しを繰り返す。“私はあのひとのいない場所にはなじむわけにいかないの"“神様のボートにのってしまったから"――恋愛の静かな狂気に囚われた母葉子と、その傍らで成長していく娘草子の遥かな旅の物語。
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2002/6/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101339198
- ISBN-13978-4101339191
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きらきらひかる | こうばしい日々 | つめたいよるに | ホリー・ガーデン | 流しのしたの骨 | すいかの匂い | |
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【新潮文庫】江國香織 作品 | 二人は全てを許し合って結婚した、筈だった……。妻はアル中、夫はホモ。セックスレスの奇妙な新婚夫婦を軸に描く、素敵な愛の物語。 | 恋に遊びに、ぼくはけっこう忙しい。11歳の男の子の日常を綴った表題作など、ピュアで素敵なボーイズ&ガールズを描く中編二編。〈坪田譲治文学賞受賞〉 | 愛犬の死の翌日、一人の少年と巡り合った女の子の不思議な一日を描く「デューク」、デビュー作「桃子」など、21編を収録した短編集。 | 果歩と静枝は幼なじみ。二人はいつも一緒だった。30歳を目前にしたいまでも……。対照的な女性二人が織りなす、心洗われる長編小説。 | 夜の散歩が習慣の19歳の私と、タイプの違う二人の姉、小さな弟、家族想いの両親。少し奇妙な家族の半年を描く、静かで心地よい物語。 | バニラアイスの木べらの味、おはじきの音、すいかの匂い。無防備に心に織りこまれてしまった事ども。11人の少女の、夏の記憶の物語。 |
ぼくの小鳥ちゃん | 神様のボート | すみれの花の砂糖漬け | 東京タワー | 号泣する準備はできていた | ぬるい眠り | |
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雪の朝、ぼくの部屋に鳥ちゃんが舞いこんだ。ぼくの彼女をちょっと意識している小鳥ちゃん。少し切なくて幸福な、冬の日々の物語。〈路傍の石文学賞受賞〉 | 消えたパパを待って、あたしとママはずっと旅がらす…。恋愛の静かな狂気に囚われた母と、その傍らで成長していく娘の遥かな物語。 | 大人になって得た自由とよろこび。けれど少女の頃と変わらぬ孤独とかなしみ。言葉によって勇ましく軽やかな、著者の初の詩集。 | 恋はするものじゃなくて、おちるもの──。いつか、きっと、突然に……。東京タワーが見える街で繰り広げられる狂おしい恋愛模様。 | 孤独を真正面から引き受け、女たちは少しでも前進しようと静かに歩き続ける。いつか号泣するとわかっていても。直木賞受賞短篇集。 | 恋人と別れた痛手に押し潰されそうだった。大学の夏休み、雛子は終わった恋を埋葬した。表題作など全9編を収録した文庫オリジナル。 |
雨はコーラがのめない | ウエハースの椅子 | がらくた | 雪だるまの雪子ちゃん | 犬とハモニカ | ちょうちんそで | |
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雨と私は、よく一緒に音楽を聴いて、二人だけのみちたりた時間を過ごす。愛犬と音楽に彩られた人気作家の日常を綴るエッセイ集。 | あなたに出会ったとき、私はもう恋をしていた。出会ったとき、あなたはすでに幸福な家庭を持っていた。恋することの絶望を描く傑作。 | 海外のリゾートで出会った45歳の柊子と15歳の美しい少女・美海。再会した東京で、夫を交え複雑に絡み合う人間関係を描く恋愛小説。〈島清恋愛文学賞受賞〉 | ある豪雪の日、雪子ちゃんは地上に舞い降りたのでした。野生の雪だるまは好奇心旺盛。「とけちゃう前に」大冒険。カラー銅版画収録。 | 恋をしても結婚しても、わたしたちは、孤独だ。川端賞受賞の表題作を始め、あたたかい淋しさに十全に満たされる、六つの旅路。〈川端康成文学賞受賞〉 | 雛子は「架空の妹」と生きる。隣人も息子も「現実の妹」も、遠ざけて──。それぞれの謎が繙かれ、織り成される、記者と愛の物語。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2002/6/28)
- 発売日 : 2002/6/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 286ページ
- ISBN-10 : 4101339198
- ISBN-13 : 978-4101339191
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 45,344位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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1964年東京生まれ。1987年『草之丞の話』で毎日新聞社主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本 周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞を受賞。「409ラドクリフ」(1989年フェミナ賞)、『こうばしい日々』(1991年産経 児童出版文化賞、1992年坪田譲治文学賞)、『きらきらひかる』(1992年紫式部文学賞)、『ぼくの小鳥ちゃん』(1999年路傍の石文学賞)、『が らくた』(2007年島清恋愛文学賞)など作品多数(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 真昼なのに昏い部屋 (ISBN-13:978-4062161053)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
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2021年2月10日に日本でレビュー済み
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言葉は危険なのだとママは言う
言葉で心に触れられたと感じたら、心の、それまで誰にも触れられたことのない場所に触れられたと感じてしまったら、それはもう「アウト」なのだそうだ。
この一節を何かの解説で読み、この方の作品を読んでみたいと思いました。
「骨まで溶けるような恋」をした母と、その母と一緒に神様のボートに乗った娘の物語。
余りにも浮世離れしている感じの母ですが、娘の心情は共感出来ますし、何より作品全体に漂う空気感が、「忘れられない恋」をした事のある人には、刺さる何かがある物語だと思います。
言葉で心に触れられたと感じたら、心の、それまで誰にも触れられたことのない場所に触れられたと感じてしまったら、それはもう「アウト」なのだそうだ。
この一節を何かの解説で読み、この方の作品を読んでみたいと思いました。
「骨まで溶けるような恋」をした母と、その母と一緒に神様のボートに乗った娘の物語。
余りにも浮世離れしている感じの母ですが、娘の心情は共感出来ますし、何より作品全体に漂う空気感が、「忘れられない恋」をした事のある人には、刺さる何かがある物語だと思います。
2021年8月24日に日本でレビュー済み
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情景描写が素晴らしく、人物や背景を容易に想像でき、映画のようです。江國香織さんのエッセイは読んでいましたが、小説はこれが最初です。
描写の素晴らしさ故にですが、母親の歯がヤニやらで黄色のイメージがつきました。タバコをよく吸い、コーヒーをよく飲み、チョコレート•••。逗子に行くと白いアパートが強調され、歯とのコントラストがより強調されてしまいました。そのため、人物に感情移入が全くできなかったです。
描写の素晴らしさ故にですが、母親の歯がヤニやらで黄色のイメージがつきました。タバコをよく吸い、コーヒーをよく飲み、チョコレート•••。逗子に行くと白いアパートが強調され、歯とのコントラストがより強調されてしまいました。そのため、人物に感情移入が全くできなかったです。
2023年11月30日に日本でレビュー済み
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子育て中の女性はもっと現実的、この小説はリアリズムじゃない、と書いている人もいる。だが個人的には、これ、究極の恋愛リアリズムではないか、と思う。描写が痛すぎるし、響きすぎる。
草子は、全体を暗さから救う存在であると同時に、正常と狂気の対比になっている。なぜ草子が正常なのかというと、草子は恋愛をまだ体験していないからだ。結局究極の恋愛とは狂気だと作者が考えているのがわかる。作者もまた、そういう想いを抱えて生きている人なのではないか、と想像してしまう。そういえば『間宮兄弟』にも、別れた相手が忘れられない女性が出てきた。
その一方で文庫本の巻末の能天気な解説。読者の皆さんの書評を読んでも、いろんな読み方・感じ方があるんだな、と、そういうのも面白いし、ほっとする感じもする。
追伸 前段の感想を書いた後で気が付いたが、主人公の葉子という名前、これは『あしたのジョー』のヒロインの名前と同じではないか。思わせぶりなラストは、ジョーがリングで真っ白な灰になって、死んだのか気絶しただけなのかわからないのとそっくりではないか。偶然じゃないですよね。とにかく、いろいろな意味で、参りました。
草子は、全体を暗さから救う存在であると同時に、正常と狂気の対比になっている。なぜ草子が正常なのかというと、草子は恋愛をまだ体験していないからだ。結局究極の恋愛とは狂気だと作者が考えているのがわかる。作者もまた、そういう想いを抱えて生きている人なのではないか、と想像してしまう。そういえば『間宮兄弟』にも、別れた相手が忘れられない女性が出てきた。
その一方で文庫本の巻末の能天気な解説。読者の皆さんの書評を読んでも、いろんな読み方・感じ方があるんだな、と、そういうのも面白いし、ほっとする感じもする。
追伸 前段の感想を書いた後で気が付いたが、主人公の葉子という名前、これは『あしたのジョー』のヒロインの名前と同じではないか。思わせぶりなラストは、ジョーがリングで真っ白な灰になって、死んだのか気絶しただけなのかわからないのとそっくりではないか。偶然じゃないですよね。とにかく、いろいろな意味で、参りました。
2021年1月3日に日本でレビュー済み
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一昨年初めて読み終えた時、価値観をひっくり返されるほど衝撃を受け、そして気付けば一番好きな物語になっていた神様のボート。
環境を変えたことをキッカケに新品を購入し再読しましたが、衝撃だらけだった前回とは違いじっくりと読むことができ、終盤は号泣し、より一層好きになりました。
メリーバッドエンドという言葉がありますが、それとはまた違う一見ハッピーエンドに見えるようで実は圧倒的なバッドエンドという演出はさすが江國氏というところでしょうか。(もちろん解釈によりますが)
そしてそのバッドエンドの報われなさがとても心に響きます。
もしこれから読まれる方がいたら、関東各所の地名や公園などが登場するので、GoogleMapのストリートビューを片手にぽちぽち調べながら読むのがおすすめです。
本当に葉子と草子と一緒に旅しているような気分になれます。
言葉が心にしみた桃井先生と言葉なんか必要なかったあのひとという対比、城址公園の並木道や暗い森と呼ばれた逗子の歩道の小さなトンネル、ピアノの音色(実際には聞こえないけれど)、全てが大好きです。
環境を変えたことをキッカケに新品を購入し再読しましたが、衝撃だらけだった前回とは違いじっくりと読むことができ、終盤は号泣し、より一層好きになりました。
メリーバッドエンドという言葉がありますが、それとはまた違う一見ハッピーエンドに見えるようで実は圧倒的なバッドエンドという演出はさすが江國氏というところでしょうか。(もちろん解釈によりますが)
そしてそのバッドエンドの報われなさがとても心に響きます。
もしこれから読まれる方がいたら、関東各所の地名や公園などが登場するので、GoogleMapのストリートビューを片手にぽちぽち調べながら読むのがおすすめです。
本当に葉子と草子と一緒に旅しているような気分になれます。
言葉が心にしみた桃井先生と言葉なんか必要なかったあのひとという対比、城址公園の並木道や暗い森と呼ばれた逗子の歩道の小さなトンネル、ピアノの音色(実際には聞こえないけれど)、全てが大好きです。
2016年6月6日に日本でレビュー済み
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読んでいるうちに涙が止まらなくなった
冷静に考えたら特に泣ける内容ではないのかもしれないけど
母と娘が旅をしながら暮らしていく物語です
色々と難しいこともありますが、基本的にはお互いを思いやる優しい母娘です
読んでいるうちに、自分が子供の頃を思い出して涙が出てきました
子供の考えを、子ども視点で、決して馬鹿にせずに描いています
案外こういった話は珍しいのかもしれません
ふわふわした母と、ふわふわしている事に疲れた娘の話です
話の結び方があまり気に入らなかったので☆五つはつけません
※追記
母親が恋に狂っているから、町から町へと転々としなければならず
娘が犠牲になっていると言う考え方が一般的かもしれないけど
私は、そうではないのではないかと考える。
この母親、葉子さんが元気に明るく社会生活を営みながら子供を育てるには
一つの町に定住せずに、引っ越しを繰り返すことが不可欠だったのではないだろうか。
引っ越しを繰り返すための言い訳として
「あのひとのいない場所になじむわけにいかない」だの桃井先生との約束だのを後生大事に抱えていたのだ。
葉子さんは素晴らしい両親に育てられたにも関わらず、かなり難しい少女時代を送り
それをすべて、自分自身の原因と結果だと認識している。
「ただ、どうすればいいのかわからなかった。まるでさっぱりわからなかったのだ。」と。
葉子さんはご近所さんの顔を覚えない。
仕事ならなんとかなるようだが、ものすごく頑張らないと人の顔が覚えられない性質なのだろう。
人の顔を覚えず、なじまないまま明るく暮らしていくのはたぶん2~3年が限度なのだろう。
だから引っ越しを繰り返す。
そうするしかなかった。
娘の為に我慢することもできるが、ゆっくりと限界がくる。
本当にそうするしかなかった。
これはきっと生まれながらのハンデなのだと思う。
そのハンデを抱えながら、持ち物を少なく、身軽に暮らし
掃除を得意とし、周囲の人から重宝がられ、子供を愛し、明るく、よくぞ立派に子供を育てた。
そういう話なのだと思う。
冷静に考えたら特に泣ける内容ではないのかもしれないけど
母と娘が旅をしながら暮らしていく物語です
色々と難しいこともありますが、基本的にはお互いを思いやる優しい母娘です
読んでいるうちに、自分が子供の頃を思い出して涙が出てきました
子供の考えを、子ども視点で、決して馬鹿にせずに描いています
案外こういった話は珍しいのかもしれません
ふわふわした母と、ふわふわしている事に疲れた娘の話です
話の結び方があまり気に入らなかったので☆五つはつけません
※追記
母親が恋に狂っているから、町から町へと転々としなければならず
娘が犠牲になっていると言う考え方が一般的かもしれないけど
私は、そうではないのではないかと考える。
この母親、葉子さんが元気に明るく社会生活を営みながら子供を育てるには
一つの町に定住せずに、引っ越しを繰り返すことが不可欠だったのではないだろうか。
引っ越しを繰り返すための言い訳として
「あのひとのいない場所になじむわけにいかない」だの桃井先生との約束だのを後生大事に抱えていたのだ。
葉子さんは素晴らしい両親に育てられたにも関わらず、かなり難しい少女時代を送り
それをすべて、自分自身の原因と結果だと認識している。
「ただ、どうすればいいのかわからなかった。まるでさっぱりわからなかったのだ。」と。
葉子さんはご近所さんの顔を覚えない。
仕事ならなんとかなるようだが、ものすごく頑張らないと人の顔が覚えられない性質なのだろう。
人の顔を覚えず、なじまないまま明るく暮らしていくのはたぶん2~3年が限度なのだろう。
だから引っ越しを繰り返す。
そうするしかなかった。
娘の為に我慢することもできるが、ゆっくりと限界がくる。
本当にそうするしかなかった。
これはきっと生まれながらのハンデなのだと思う。
そのハンデを抱えながら、持ち物を少なく、身軽に暮らし
掃除を得意とし、周囲の人から重宝がられ、子供を愛し、明るく、よくぞ立派に子供を育てた。
そういう話なのだと思う。
2020年5月23日に日本でレビュー済み
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昔読んだこの小説がまた読みたくなって購入しました。正気ではないような主人公のキャラクターも、江國さんの透明感のある筆致の故か、すんなり感情移入することが出来ました。恋愛の静かな狂気...ここまで一人の人を愛し続けられる葉子という女性の、その後を知りたくなる作品でした。
2014年1月23日に日本でレビュー済み
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主人公の母親の漂流のような生き方につき合わされた子が、しっかりした根を土に生やすような生き方にほっとする思いでした。
他の国からのトップレビュー
snow soldier
5つ星のうち5.0
The book is great and shipping condition was excellent!
2018年12月10日に英国でレビュー済みAmazonで購入
I know what a book will be like. It’s my favourite author in my country. Arrived earlier than expected, neatly wrapped as we Japanese do, very impressed.