東京大学大学院の水越 伸氏による、放送大学大学院講義の教科書です。
ぶっちゃけ、2012年現在のマスコミを賑わせているFacebookやTwitterと
いった最新のメディアに割かれているページは極めて少ない。そのため、
最新のメディア事情やその学問的な位置づけを確認したいという目的には
向かないでしょう。本書は新聞やラジオ・テレビといったマスメディアの
歴史的変遷に多くのページが割かれている。そのため、大学や大学院で
メディアに関するレポートや論文を書く際に、メディア論の歴史的変遷を
知りたいといった目的に適しています。
本書は、19世紀の無線通信技術から20世紀のテレビジョン技術、21世紀
の3G携帯電話といったメディアが学問的にどのような位置づけられるか。
私達はそれらのメディアとどのように関わっており、今後どのような関わ
っていくのかという視点で本書は制作されています。
放送大学院生として放送教材の視聴も含めて本講義を受講しましたが、
20世紀において新聞やテレビといったマスメディアの影響がいかに大きか
ったということを痛感させられました。かつてはメディア論といえばマス
コミ研究のことを意味していました。ブログやツイッターといったインタ
ーネット上のメディアが発達したこの21世紀では考えられないことですが、
20世紀に一般の人々が意見を伝達可能なメディアは、ほとんど無かったの
です。
また、戦前から戦後にかけてのマスコミの歴史的変遷についても触れら
れています。技術的には可能であるのに、地上波、BSデジタル、Radikoの
サイマル放送を達成できているのは、なぜ放送大学だけなのか。それを
阻害しているものは何なのかといったことの考察を行うだけでも興味深い
議論となるでしょう。
なお、単位認定試験は教科書の範囲を一通り学習しておけば、問題ないです。
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21世紀メディア論 ペーパーバック – 2011/3/1
水越 伸
(著)
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社放送大学教育振興会
- 発売日2011/3/1
- ISBN-104595139705
- ISBN-13978-4595139703
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登録情報
- 出版社 : 放送大学教育振興会 (2011/3/1)
- 発売日 : 2011/3/1
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 286ページ
- ISBN-10 : 4595139705
- ISBN-13 : 978-4595139703
- Amazon 売れ筋ランキング: - 767,853位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 712位放送大学テキスト
- カスタマーレビュー:
著者について
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1963年生まれ。筑波大学比較文化学類卒業。在学中よりデザイン企画の仕事に携わる。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。東京大学大学院情報学環教授を経て、現在関西大学社会学部メディア専攻教授。メディア論、メディア・リテラシーに取り組む。著書に『メディアの生成:アメリカ・ラジオの動態史』『改訂版 21世紀メディア論』『メディア・ビオトープ:メディアの生態系をデザインする』『新版 デジタル・メディア社会』などがある。バイリンガルの独立雑誌『5:Designing Media Ecology』編集長。
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