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越境学習入門 組織を強くする「冒険人材」の育て方 単行本 – 2022/3/1

4.2 5つ星のうち4.2 67個の評価

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【内容紹介】

越境学習とは 〝冒険者〞を育てる学習のメカニズムである

日本企業にはイノベーションが足りない、と言われるようになって久しい。
足りないイノベーションを求め、多くの企業で毎日のように会議が行われている。
だが、足りないのは、イノベーションではなく、〝冒険〞なのではないだろうか。
「冒険だなんて、中二病じゃあるまいし…」と笑わずに聞いてほしい。

未知なる領域に足を入れ、思いもよらないような出会いをしたり、
これまでの常識が通じない世界で、自分の意外な能力に目覚めたり、
仲間と共に困難を乗り越える経験を通して、新たな智恵を授かったり、
広い世界を知ることで、自らの新たな使命に気づいたりする〝冒険〞。
トラブルに巻き込まれて道に迷ったり、
リスクを取って挑戦してみたものの、大失敗したり、
想定外のことばかり起きる〝冒険〞。
苦い現実と格闘し、泥沼を夢中で進んでいった先に見える新しい世界、新しい道、
新しい自分、なにか新しいものを手に入れる〝冒険〟。
ドキドキハラハラする…からこそ、ワクワクする〝冒険〟

日本企業に足りないのは、そんな〝冒険〟であり、
冒険する力を備えた〝冒険者たち〟ではないか。
そして、境界を超え、冒険に身を投じる力、冒険を楽しむ力、冒険し続ける力を持った
冒険者たちを育てるプロセスこそ越境学習なのではないか。
それが、働く人たちを対象とした越境学習の研究を通して、我々が見出した仮説だ。

本書は、企業がどうすれば〝冒険者たち〟を育て、
その力を企業が前進する力にできるのかを、
企業における越境学習の研究を通して著したものである。
ただし、〝冒険者たち〟と共に進む道は、これまで歩んできた道から外れ、
行く先も分からない道なき道になる…かもしれない。
そんな〝冒険者たち〟と共に自らも〝冒険者〟となる覚悟のある方にこそ、
この『越境学習入門』を勧めたい。
 
越境学習の世界へようこそ

越境学習とは、個人にとって居心地のよい慣れた場所であるホームと、居心地が悪く慣れない場所だがその分刺激に満ちているアウェイとを往還する(行き来する)ことによる学びです。越境学習者は、アウェイで違和感を抱き、葛藤や無力感、もどかしさを味わいますが、それを乗り越えた結果、前提を疑い、不確実な状態に耐えられようになります。
つまり、越境学習とは冒険者を育てる学習のメカニズムなのです。
近年では、越境学習に多くの企業が注目していますが、そのプロセス、全体像は明らかになっていませんでした。
本書は、多くの越境学習者への詳細な調査に基づき、その全体像を解説し、企業と個人が越境学習を開始・実践する方法を詳細に提案します。

【目次】
序 章 ホームとアウェイを行き来する
第1章 越境学習とはなにか
第2章 なぜ今、越境学習なのか
第3章 越境学習でなにが起きているのか
第4章 「越境」人材を組織に活かす
第5章 ケーススタディ
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ブランド紹介


出版社より

越境学習入門 組織を強くする「冒険人材」の育て方

 

~本文より~

越境学習入門 組織を強くする「冒険人材」の育て方

■ 越境学習とはなにか

越境学習に関する理解を深めていただけるよう、本書における定義やその効果、「越境学習論」の学問的な成り立ちなどをお伝えしていきます。

 

越境学習入門 組織を強くする「冒険人材」の育て方

■ なぜ今、越境学習なのか

なぜ今、日本で働く人の学びとしての越境学習が注目されるようになってきたのか、越境学習の試みがどのような形で広がっているのかをお伝えしていきます。

 

越境学習入門 組織を強くする「冒険人材」の育て方

■ 越境学習でなにが起きているのか

越境学習のプロセスについて詳しく見ていきます。それと共に越境学習がどのように起きているのか、どのようにして「冒険する力」を獲得しているのか、そのメカニズムを解明していきます。

日本版ジョブ型人事ハンドブック 雇用・人材マネジメント・人事制度の理論と実践 HRDXの教科書 デジタル時代の人事戦略 リモートワークありきの世界で経営の軸を作る 戦略総務 実践ハンドブック 人が成長するとは、どういうことか ーー発達志向型能力開発のためのインテグラル・アプローチ 企業のためのインターンシップ実施マニュアル
日本版ジョブ型人事ハンドブック 雇用・人材マネジメント・人事制度の理論と実践 HRDXの教科書 デジタル時代の人事戦略 リモートワークありきの世界で経営の軸を作る 戦略総務 実践ハンドブック 人が成長するとは、どういうことか ーー発達志向型能力開発のためのインテグラル・アプローチ 企業のためのインターンシップ実施マニュアル
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価格 ¥2,860 ¥3,080 ¥2,200 ¥3,850 ¥2,200
テーマ 人事・労務管理 人事・労務管理 マネジメント・人材管理 マネジメント・人材管理 マネジメント・人材管理
主な内容 職能型人事制度が浸透している日本企業にはなじまないとの批判もあったジョブ型人事制度。「雇用」「人材マネジメント」「制度設計」などが視覚的に理解できるよう図版を多用しながらその功罪を検証。サンプル書式も入れて解説する人事必携の1冊。 人材や人事の仕事には、将来の会社経営や未来を作る次世代の人生を左右する大きな責任とやりがいがある。デジタル時代に求められる新たな組織・人材マネジメントの解説に加え、先進企業事例も併せて紹介。これからのHRの役割を再認識するために必読の1冊。 コロナを境に、企業において、在宅勤務・テレワークといった働き方が大きく変わった。そのような状況では、サポート役の総務の働き方も変わらざるを得ない。そんな「テレワークありき」の世界で、総務がどのように仕掛ければいいのかをまとめた決定版。 対人支援・能力開発を実践していくための「考え方」と「方法論」を示す本書。混迷を極める時代における「能力開発の羅針盤」、そして、クライアントの本質的な成長を実現する「処方箋」として、能力開発・対人支援の新たな次元を切り開く1冊です。 インターンシップを取り巻く状況、概要、プログラム作成の方法を解説し、今後の動向を踏まえてインターンシップの効果を高めることを目指します。学生の認知度を高めて企業イメージ向上につなげるなど、インターン実施を「負担」から「投資」へと変えるためのノウハウを提供。

商品の説明

著者について

【著者】
石山 恒貴(いしやま のぶたか)
法政大学大学院政策創造研究科教授。
一橋大学社会学部卒業、産業能率大学大学院経営情報学研究科修士課程修了、法政大学大学院政策創造研究科博士後期課程修了、博士(政策学)。
一橋大学卒業後、NEC、GE、米系ライフサイエンス会社を経て、現職。

伊達 洋駆(だて ようく)
ビジネスリサーチラボ代表取締役。採用学研究所所長、一般社団法人日本採用力検定協会理事。神戸大学大学院経営学研究科博士前期課程修了、修士(経営学)。
2009年にLLPビジネスリサーチラボ、2011年に株式会社ビジネスリサーチラボを創業。以降、組織・人事領域を中心に、民間企業を対象にした調査・コンサルティング事業を展開。研究知と実践知の両方を活用した「アカデミックリサーチ」をコンセプトに、ピープルアナリティクスやエンゲージメントサーベイのサービスを提供している。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 日本能率協会マネジメントセンター (2022/3/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2022/3/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 256ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4820729950
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4820729952
  • 寸法 ‏ : ‎ 21 x 14.8 x 2.5 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 67個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2022年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
越境学習となると、どっか他で勉強すればいいんでしょ
って乱暴に考える方もいるかもしれません。

大企業だと人事部が主導になって、MBAや会計士などの難関資格を取らせるために
また人脈形成等のために、「人事部が」「主導した」「選ばれた人(従業員)」のための制度
を行っている、すなわちそれが越境学習だから
わざわざ自費で社外に勉強する必要はないと考えているケースもあります。

また、越境学習先はやっぱり「なんでも揃っている東京」だよね
というバイアスを持っている場合も・・・。

今回のこの本は、本当の枠の外し方、
多種混在の異文化コミュニケーションの入門編とも言える一冊です。

企業の中で部門間異動がうまくいかない、
自社のルールや文化が社会の常識というバイアスを取り除く第一歩に
まず、この本を読んでいただきたいと、切に感じます。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
越境とは自分の殻を破り新たな視点を得る好機であることが述べられている
越境先はアウェイで自分が築き上げてきた肩書が通用しない
過去の環境と比較し、葛藤したり、落ち込んだりしながらも、新しい環境に順応するために主体的に行動し、リーダーシップを発揮するマインドセットが醸成される
また、上手くアンラーンすることができれば、新しい視座が得られ、仕事の価値観だけでなく、人生の価値観においても役に立つ
所謂ベンチャー企業への転職することで、こうした経験値を得ることができるが、本書ではあくまで一時的なベンチャーへの出向という建前での越境学習の有効性が述べられている
つまり、元の会社へ戻ってきて、そこで改めてギャップを感じて行動するまでが越境学習の定義であると
最終章に実際に半年程ベンチャーに出向して戻ってきた体験談がある
どれも大手の企業の社員だが、実際に戻ってきて葛藤を感じるものの、企業側の受け入れが上手く行っていない様に感じた(ベンチャーに出向して口うるさい社員になって帰ってきたという状態に見えた)
また、どれも期間は短く事業にちゃんとコミットできなかったと体験者が述べていることからも、中途半端な越境をするよりも、数年単位でプロジェクトに両足を突っ込むぐらいの経験をしないと真に自分に残るものは得られないのではないかと感じた
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今、先進的なHR部門の方を中心に話題のワード「越境学習」
凄くハードルが高そうですし、特別に意識が高い人が、時間と労力をつかって行うことのように思えますが、実は普段から社会人の多くがやっていることが多く当てはまります。

・PTA活動
・学校への進学
・サークル活動
・プロボノ活動

え、そんなの多くの人がやっていることじゃない。何が新しいのと思ったのではないでしょうか?
本書が、なぜ入門書となっているかというと、今まであったことをリサーチし、そのプロセスと効果を明示したことにあります。今の会社だけに染まってはいけない、肩書きで生きてはいけない、だから違うコミュニティにも飛び込むんだという意識を持って実行した方達が、何を感じ、何に悩み、何を得たのか、それが論理的に展開されているからこそ、「越境学習」を知らない人にも理解して貰えますし、これから「越境学習」を行おうと思う方のコンパスにもなります。

「越境学習」では、今まで生きてきた常識、会社の肩書が通用しません。何か新しい取組みをする際には、成功よりも失敗が多く、個をさらけ出すことになります。しかし、答えのない世界では、ありのままの自分と失敗が歓迎され、他者と連携して答えに辿り着こうとする苦悩と葛藤を通して、自分自身がもっていた価値観に気付くことができます。

プロティアンキャリアに通ずることですが、私自身は、居心地のよいホームを一歩出て、アウェイを体験することにより、「●●社の私」という社会的な立場ではなく、自分という個人の再発見・再認識ができるというのが、「越境学習」の最大の利点だと感じています。
(本書では、所属会社という立ち位置も含めて越境学習者について語っているため、越境学習後の会社での活かし方などにも触れています)

「越境学習」自体は、特別な人の特別な行為では無く、普段から多くの人が行っている行為です。それによって何がもたらされるかということを事例を通しながら、読むことができるので、うんうんと頷きながら読める、納得感の高い一冊でした。(人事系のトレンドワードもたくさん盛り込まれているため、若手社員にも手にとってほしい一冊です。)
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年12月28日に日本でレビュー済み
この本で、「越境学習」という分野があることをはじめて知ることになった。そのルーツはロシアの心理学者であるヴィゴツキー。彼のアイデアは、子供の発達は「先生が教えてできること」が「ひとりでできるようになる」という従来の考えを拡張し、この間に「仲間と一緒ならできること」があり、それを「最近接発達領域」としたことにある。

 従来のように「学び」を個人の閉じたものとして捉えるのではなく、集団とのやりとりを前提としたアイデンティティを形成していくプロセスとして捉えていることが、越境学習につながった。

 フィンランドの成人教育学者であるユーリア・エンゲストロームは、「越境=個人にとってのホームとアウェイの間にある境界を超えること」のことを拡張的学習と提唱している。単に一方通行で超えることだけでなく、行き来することによる学びを越境学習と定義しているのが、本書のスタンスとなる。

 つまり、ホームからアウェイに越境したときだけでなく、アウェイからホームに戻ったときにも大きな学びがあるからだ。大企業からベンチャー企業への越境だけでなく、ベンチャー企業から大企業に戻った後の葛藤の方が大きな学びにつながるということだ。革新、イノベーションを起こす人材を組織内で育成することは難しい。したがって、アクイハイヤーが重要な人材戦略手段であることがわかる。

 本書では、身近な例として、PTA、マンションの理事会、ボランティア活動などから、ハウス食品社員のインドネシアへの留職、パナソニック社員のITベンチャーへの留職例などが取り上げられている。

 教育という分野の越境学習は、哲学の分野では、H.G.ガマダーにより、『地平融合』として語られている。

「他者との差異を理解することは、自己の理解の拡大となり、さらに自己理解の拡大は、他者との意志の疎通をより向上させる。」

「二つのまったく違った伝統的文化価値体系の激突によって惹き起こされる文化的危機。そのダイナミックな緊張感の中で、対立する二つの文化(あるいはその一方)は初めて己を他の枠組の目で批判的に見ることを学ぶ。そこに思いもかけなかったような視座が生れ、新しい知的地平の展望が開け、それによって自己を超え、相手を超え、さらには自己と相手との対立をも超えて、より高い次元に跳出することも可能になる。」
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
次世代リーダーに企業内の思想やノウハウを継承させるような、従来の階層別教育に疑問を抱いていた企業人事の一人として、「越境学習」はとても興味がありました。しかし、その効果効能を上司やステークスホルダーに伝えるための参考書籍が見当たらなかったのですが、この本では非常にわかりやすく解説されており、大変参考になります。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年3月26日に日本でレビュー済み
ビジネス書や、社会の潮流をすくい取った新書で、凄いなというものに出会うことがたまにあります。
本書はまさにその類です。リンダ・グラットンさんの『ライフ・シフト』が多くのビジネスパーソン
の意識を一変させる契機になったのと同様に、本書はビジネス界の底流で既に起こっており、これ
からの学びの体系で欠かせなくなる「越境学習」について、はじめて公式に世に出されたものです。

著者2人がこの本を出筆されているところからして興味深いものがあります。
石山さんは、書中でご自身の経歴を書かれていますが、民間企業で社会に出たのちにアカデミックの
世界に入られています。そこでオタクのように掘り下げてきた越境学習が、時代の流れと合致して
学びの世界の大きな柱へと結実してきています。この流れは決して一時的な流行りで終わることは
ないでしょう。
伊達さんは、研究者と実務者の橋渡しを担うというポジションを築いているパイオニアの一人です。
この2人だからこそ描けた本書の醍醐味を、3つの視点で見ていきます。

■ 越境学習と経験学習

2つの学習形態を、両利きの経営の文脈に落とし込んでいるところが興味深いです。

経験学習:経験から学び、いかに専門領域に熟達していくか(縦の深掘り、改善)=知の深化
越境学習:固定観念を疑い、いかにして違和感から学ぶか、冒険できるか
                           (横への展開、変革)=知の探索

本書で書かれているように「越境学習と経験学習は、世界観と目指す方向性が大きく異なり」ます。
第1章で書かれている「パーソナリティ」と「多声性」を加味して考えると、2つの学習方法は、
相互作用をもたらすものであり、言い換えると、個人でみるなら二軸で学びを進めることによって
縦にも横にも加速した複合的な成長ができる可能性を感じます。
ただ、これを組織に拡大して考えると、この両者を同時並行で進めることの難しさも感じます。

■ 越境者は二度死ぬ

このフレーズは本書の中でも極めて印象的です。意味は、「越境学習者は二度の葛藤を通じて学ぶ」
です。越境学習から容易にイメージできるのは「葛藤」を経験することですが、それに加えて腑に
落ちたのは、ホームとアウェイを行き来する学びのプロセスに「俯瞰」があることです。
海外で暮らしたことのある人が、日本という国を、日本国内だけにいたら気づかない、世界から見た
日本という視野を持てることにも似ています。
俯瞰を、アウェイの特徴として挙げられている「上下関係のなさ × 異質性 × 抽象性」の文脈でとら
えるなら、抽象性と関連がありそうです。ホームにいた時に固着した価値観、原則、規範といった
抽象的なものをゼロベースで見つめ直して再構築するには、抽象度を上げて俯瞰することが不可欠
です。ケーススタディにあるNTT西日本の社員が、「リスクマネジメント志向」から「リスクテイ
キング志向」にマインドセットを変革した事例がそれを端的に表していて、秀逸でもあります。

■ 越境人材を組織に活かせるか?

この本では、越境学習者がホーム組織になんらかの変革をもたらすだろうと、プラス面を強調して
います。
その一方で、「多くの経営者にとっては、越境学習に投資することが理解されないことが一般的」
であったり、「会社の公認が不可欠」であったりと、”がっつり”越境することのハードルの高さが
指摘されています。
私が以前いた会社では、時代が一昔前だったことを考慮したとしても、越境学習者が ”迫害” された
り、せっかくアウェイで得たものをホームで活かす機会がなく、外部に活躍の場を求めた人を多く
見てきました。
このような悲劇を避けて、越境学習のメリットを組織が享受するには、最低限、その意義を心底理解
しているトップと、その仕組みづくりの企画と運用に携わる人事・人材組織開発部門、プラス越境学
習者の「伴走者」が重要だと感じました。

もっと草の根レベルでいうなら、越境学習も越境の深さにはレベルがあり、デジタル化がかなり当た
り前になってきている現代においては、ウェビナー、オンライン勉強会など、社外の人たちとつなが
ることが簡単にでき、かつ出入りも自由になってきていますので、組織の多くの人が外部とのネット
ワークを持ち、そこで学習したことを組織内に持ち寄ることがボディブローのように組織変革につな
がるのではないでしょうか。

冒頭に書きましたように、本書は「越境学習」という新たな考え方を初めて世に問うた本格的な書
です。これからどういった進化を遂げていくのかはわかりませんし、ここに書かれていることすべて
が正解でもないのでしょう。
この本を読んで違和感を持つ箇所について、自分なりに考えてみることも広義では越境学習なのかも
しれません。

私たちの学びにたいする既成概念を変えるきっかけになる、傑作です!
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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