本書は医師である著者によって書かれているが、
医学的な根拠に基づいたものというよりは、
自身もHSP(Highly Sensitive Person)を自認する著者が
自身の経験に基づいて書いた、家族論とHSP論を合体させた
エッセーのような書である。
著者はHSPを、「感受性が強く、ほかの人が気づかないことに
気づくことができる、生まれ持った「気質」」と定義している。
重要なのは、HSPは「気質」であり、後天的に獲得するものでは
ないことである。
HSPに関する書籍で気になるのは、HSPを広く解釈して、
「生きづらさ」の原因を何でもかんでもHSPに帰そうとする点で、
本書も例外ではなく、ざっと見ただけでも以下のような記述がある。
・HSPは外でとても疲れやすく、ある環境に慣れるのに時間がかかる。
・HSPは他人との境界線が薄い。
・「相手の気持ちを分かる」を超えて、相手の不機嫌、不安、怖れまでも
キャッチする
・空気を読みすぎる傾向があるHSPは、それゆえに、自分の感情を抑え、
相手の言いなりになりがち
・苦手な人には用心深いけど、好きな人には過剰反応してしまう。
・HSPには「マイナスのカード集め」という心理的な習慣を持つ人が多い。
・HSPは自己肯定感が低い。
・人付き合いが苦手な人が多く、とくに「雑談」が苦手な人が多い
・被害妄想力が強いのもHSPの特徴
・思いやりがある、他者への共感力が強い、感動しやすく涙もろい
・HSPは人によって「鈍感」な部分も多く持っている場合がある。
これらが全て生まれ持った気質なのだろうかという印象を持つ。
仮に先天的ではなく、HSP気質を持つ人はこれらの特徴を
「後天的に」身につける傾向があるという主張だとすれば、
これらは気質ではなく、後天的に獲得された性格かもしれず、
その場合、HSPではなく、「パーソナリティ障害」や「うつ病」、
「統合失調症」、「神経症」といった治療を要する精神疾患の
可能性もあるのではないかと思われる。
この点、著者もHSPではなく発達障害の可能もあることを
言及しており、重要な指摘だと思われる。
いずれにせよ、素人判断でHSPだと安易に判断するのは危険で、
心療内科や公認心理師といった専門家に相談をする方が良いと思われる。
その上で、HSP論は置いておいて、家族論については、
共感できる部分もある。
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HSPと家族関係 ~「一人にして! 」と叫ぶ心、「一人にしないで! 」と叫ぶ心 単行本 – 2022/7/27
高田明和
(著)
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購入オプションとあわせ買い
いつもそばにいる家族。
自分のことを一番わかってくれているはずの家族。
なのに、「家族といると疲れる」「家に居るのが辛い」。
そんな人が増えています。
実は、増加傾向にあるHSP(とても敏感で繊細な人)の気質を持つ人たちの多くが、こうした家族問題に関係しているとしたら……。
脳科学の視点を交え解き明かす、
家族関係がうまくいかない原因とその対処法。
自分のことを一番わかってくれているはずの家族。
なのに、「家族といると疲れる」「家に居るのが辛い」。
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実は、増加傾向にあるHSP(とても敏感で繊細な人)の気質を持つ人たちの多くが、こうした家族問題に関係しているとしたら……。
脳科学の視点を交え解き明かす、
家族関係がうまくいかない原因とその対処法。
- 本の長さ176ページ
- 言語日本語
- 出版社廣済堂出版
- 発売日2022/7/27
- 寸法13 x 1.6 x 19 cm
- ISBN-104331523608
- ISBN-13978-4331523605
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商品の説明
著者について
高田明和 たかだ あきかず
浜松医科大学名誉教授。医学博士。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了。ニューヨーク州立大学助教授、浜松医科大学教授を歴任。『ストレスがもたらす病気のメカニズム』(角川文庫)、『魂をゆさぶる禅の名言』(双葉社)、『「敏感すぎて苦しい」がたちまち解決する本』『HSPと発達障害』『HSPとひきこもり』(以上、廣済堂出版)など著書多数。
浜松医科大学名誉教授。医学博士。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了。ニューヨーク州立大学助教授、浜松医科大学教授を歴任。『ストレスがもたらす病気のメカニズム』(角川文庫)、『魂をゆさぶる禅の名言』(双葉社)、『「敏感すぎて苦しい」がたちまち解決する本』『HSPと発達障害』『HSPとひきこもり』(以上、廣済堂出版)など著書多数。
登録情報
- 出版社 : 廣済堂出版 (2022/7/27)
- 発売日 : 2022/7/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 176ページ
- ISBN-10 : 4331523608
- ISBN-13 : 978-4331523605
- 寸法 : 13 x 1.6 x 19 cm
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- - 106,134位文学・評論 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年6月5日に日本でレビュー済み
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2023年2月15日に日本でレビュー済み
最近、親子の殺人など多いですね。
息子を殺した元事務次官の人は、ものすごく偉い人で、いろいろな会の後にパーティーがあるのですが、周りを局長クラスの人が取り囲んで、とても近づけるものではありませんでした。
さて、彼は早期退職して、外国の大使をやったりしました。
息子は「こんなに尊敬しているのに分からないのか」と書いているし、父親は「こんなにお前のことを思っているのに分からないのか」と言っています。
欧米では過日も親子でノーベル賞をもらいました。ボーア親子のノーベル賞も有名です。
日本ではこのようなことはないようです。
たとえ偉くても偉くなくても、家族は仲が良い方がよいと思い、本を書かせてもらいました。
息子を殺した元事務次官の人は、ものすごく偉い人で、いろいろな会の後にパーティーがあるのですが、周りを局長クラスの人が取り囲んで、とても近づけるものではありませんでした。
さて、彼は早期退職して、外国の大使をやったりしました。
息子は「こんなに尊敬しているのに分からないのか」と書いているし、父親は「こんなにお前のことを思っているのに分からないのか」と言っています。
欧米では過日も親子でノーベル賞をもらいました。ボーア親子のノーベル賞も有名です。
日本ではこのようなことはないようです。
たとえ偉くても偉くなくても、家族は仲が良い方がよいと思い、本を書かせてもらいました。