肉は好きかー!?。肉は美味い。肉はエロい。肉は成功者のイメージ。肉になぜこのようなイメージがあるのか?。それは250万年の歴史を遡ることで明かされる。
適当に「面白そう」と思って購入したが、めちゃくちゃ面白い話であった。タイトルを説明しつつ面白さを伝えていこうと思う。
①肉を取るとSEXできる?。
これは昔の部族であったようだ。女性が「肉を取ってきた男とSEXする」といい男たちはそのために狩りをする。肉の存在は文化、性、政治、宗教をも作ってきたという例だ。
②金持ちしか焼肉できない?。
昔は牛を農業や労働に使っていた。そのため若い牛を殺して食べるなんてことは出来ず、年寄りの牛を食べるというのが普通であった。しかし、年寄りの牛は硬くて食べられたものではない。金持ちしか若い牛を食べることなんてできなかったそのため権力の象徴であった。その後ヨーロッパの人々はアメリカに渡り、「俺らは自由だ!BBQし放題!」となり現在に至るという。
③なぜ肉は美味いのか。
これは日本人が発見したいわゆる味の素。グルタミン酸ナトリウムをはじめとするうまみだ。うまみには三種類ある。
グルタミン酸:チーズ、醤油、トマト、肉
イノシン酸:肉、魚、
グアニル酸:キノコ
なんと、肉は2種類の旨味が入っている。雑食の動物は皆肉が好きなはずだ。ところで、肉、トマト、しいたけ、チーズ、炒めた玉ねぎそれらをバンズで挟んだのが旨味バーガーだ。美味しいのも納得すぎるだろう。うみしかない。美味しい料理を頭に浮かべると大体これらを使っている。ちなみに、パンダはうまみを感じることができないので、雑食なのに笹ばっかくう。
さてさて、本書はこのような感じで肉に関する情報がぎゅっと詰まった一冊だ。そして最後は人類は肉を食べていていいのか、ベジタリアンになった方が良いのかそのような議論もある。そしてこんな本を書く著者がベジタリアンだというのも面白い。
¥2,420¥2,420 税込
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人類はなぜ肉食をやめられないのか: 250万年の愛と妄想のはてに 単行本 – 2017/6/16
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肉食が私たちを人間にした
食べ物がほかに豊富にあっても、
肉食にこだわる欲求を「肉飢餓」という。
健康にも地球環境にも良くないと言われても、
人類は肉を愛し、やめられない。
いったい、なぜ私たちは肉に惹きつけられるのか?
・ヒトの進化
・文化や象徴
・セックスと権力
・おいしさの秘密
・栄養の真実
・菜食主義の失敗
・アイデンティティ
・売り方の戦略
・・・
壮大(250万年)なスケールで、
肉がもたらしてきた恵みと虚構を解き明かす。
急速に肉食化が進むアジア、
食肉が足りなくなり、環境も悪化する地球の近未来。
人類の肉への愛と妄想は、はたしてとめられるのか?
本書は、新たな食スタイルによる、栄養ステージの転換を提唱する。
★『Nature』誌 ベスト・サイエンス・ブックス(週間)
★リチャード・ランガム(ハーバード大学人類学教授)推薦
★渡辺政隆(筑波大学教授)氏、絶賛書評! 『日本経済新聞』
☆『週刊東洋経済』『日経サイエンス』『読書人』『図書新聞』など、続々書評!
『ウォール・ストリート・ジャーナル』『タイム』
『ワシントンポスト』『ディスカバーマガジン』『サイコロジー・トゥデイ』ほか、
多数メディアで絶賛!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
::著者:: マルタ・ザラスカ
サイエンス・ジャーナリスト。『サイエンティフィック・アメリカン』『ワシントンポスト』
『ニューズウィーク』『ニューサイエンティスト』など多数のメディアに寄稿。
::訳者:: 小野木明恵
翻訳家。訳書は、ジョン・メディナ『ブレイン・ルール』 、ジョン・パウエル『響きの科学』、
ディードリ・バレット『加速する肥満』など多数。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
::目次::
はじめに: なぜ肉に魅了されるのか
第1章: 肉食動物の進化の物語
第2章: 肉が私たちを人間にした
第3章: 肉食の栄養神話
第4章: 惹きつけられる味の秘密
第5章: 肉をおいしくする方法
第6章: もっともっと欲しくなるように
第7章: 人は食べたものでできている
第8章: 菜食主義が失敗したわけ
第9章: ベジタリアンになる人、なりにくい人
第10章: 肉のタブーがある理由
第11章: 急速に肉のとりこになるアジア
第12章: 肉食と地球の未来
エピローグ: 栄養転換ステージ5へ
食べ物がほかに豊富にあっても、
肉食にこだわる欲求を「肉飢餓」という。
健康にも地球環境にも良くないと言われても、
人類は肉を愛し、やめられない。
いったい、なぜ私たちは肉に惹きつけられるのか?
・ヒトの進化
・文化や象徴
・セックスと権力
・おいしさの秘密
・栄養の真実
・菜食主義の失敗
・アイデンティティ
・売り方の戦略
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壮大(250万年)なスケールで、
肉がもたらしてきた恵みと虚構を解き明かす。
急速に肉食化が進むアジア、
食肉が足りなくなり、環境も悪化する地球の近未来。
人類の肉への愛と妄想は、はたしてとめられるのか?
本書は、新たな食スタイルによる、栄養ステージの転換を提唱する。
★『Nature』誌 ベスト・サイエンス・ブックス(週間)
★リチャード・ランガム(ハーバード大学人類学教授)推薦
★渡辺政隆(筑波大学教授)氏、絶賛書評! 『日本経済新聞』
☆『週刊東洋経済』『日経サイエンス』『読書人』『図書新聞』など、続々書評!
『ウォール・ストリート・ジャーナル』『タイム』
『ワシントンポスト』『ディスカバーマガジン』『サイコロジー・トゥデイ』ほか、
多数メディアで絶賛!
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::著者:: マルタ・ザラスカ
サイエンス・ジャーナリスト。『サイエンティフィック・アメリカン』『ワシントンポスト』
『ニューズウィーク』『ニューサイエンティスト』など多数のメディアに寄稿。
::訳者:: 小野木明恵
翻訳家。訳書は、ジョン・メディナ『ブレイン・ルール』 、ジョン・パウエル『響きの科学』、
ディードリ・バレット『加速する肥満』など多数。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
::目次::
はじめに: なぜ肉に魅了されるのか
第1章: 肉食動物の進化の物語
第2章: 肉が私たちを人間にした
第3章: 肉食の栄養神話
第4章: 惹きつけられる味の秘密
第5章: 肉をおいしくする方法
第6章: もっともっと欲しくなるように
第7章: 人は食べたものでできている
第8章: 菜食主義が失敗したわけ
第9章: ベジタリアンになる人、なりにくい人
第10章: 肉のタブーがある理由
第11章: 急速に肉のとりこになるアジア
第12章: 肉食と地球の未来
エピローグ: 栄養転換ステージ5へ
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社インターシフト
- 発売日2017/6/16
- 寸法18.8 x 13 x 2 cm
- ISBN-104772695567
- ISBN-13978-4772695565
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商品の説明
出版社からのコメント
●HONZ: 「解説」から読む本
http://honz.jp/articles/-/44118
http://honz.jp/articles/-/44118
著者について
サイエンス・ジャーナリスト。『サイエンティフィック・アメリカン』『ワシントンポスト』
『ニューズウィーク』『ニューサイエンティスト』など多数のメディアに寄稿。
『ニューズウィーク』『ニューサイエンティスト』など多数のメディアに寄稿。
登録情報
- 出版社 : インターシフト (2017/6/16)
- 発売日 : 2017/6/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 320ページ
- ISBN-10 : 4772695567
- ISBN-13 : 978-4772695565
- 寸法 : 18.8 x 13 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 215,893位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 825位科学読み物 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2019年6月26日に日本でレビュー済み
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2022年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「お肉っておいしいけど環境負荷も大きいからだんだん減らしていかないとね」と言われている昨今、それでもなぜやめられないかを考察した本。本文は300ページくらいありますが、忙しい人は巻末の解説(4ページ)を読めば全体が過不足なく理解できると思います。それくらい本編では同じことを豊富な事例、経験、多面的な考察を繰り返して説明し、説得力を増そうと試みています。今後に向けての解決策の提案が薄めな気がしたのですが、肉が単なるおいしい食べ物ではなく、栄養的にも象徴的にも人を人たらしめる要素であることを明らかにしてくれる興味深い本です。
2020年1月27日に日本でレビュー済み
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肉食による危険性が多くの研究から明らかになったにも関わらず、それに対して少なすぎる報道や逆に肉食を推進する不自然な研究結果の発表。
肉食の歴史を含め、読み進めていくうちに数々の謎が解ける。
ほとんど審議されずに可決されたアメリカ牛の関税引き下げなど、背後で動く利権も含め肉食の裏側を知る事が出来る良書。
肉食の歴史を含め、読み進めていくうちに数々の謎が解ける。
ほとんど審議されずに可決されたアメリカ牛の関税引き下げなど、背後で動く利権も含め肉食の裏側を知る事が出来る良書。
2017年9月19日に日本でレビュー済み
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肉食文化というか肉食の本質的な目的について新たな認識を得られたことは大変意義があると感じた本です。ただ、若干読みづらい気がしました。文字の大きさや文章構成の部分なのか、一気に読むにはハードルが高めだと感じました。
2017年7月8日に日本でレビュー済み
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人類と肉とのかかわりは、本書で恋愛にも喩えられるほど強くて深い。「その恋愛がどのように始まり、どうして今なおこれほど愛の力が強いのか、そうして、その愛がいつか終わるとしたらどのように終わるのかを描いていきたい」(「はじめに」より)
この愛の物語は、250万年前にヒトの祖先が肉食を始めた昔から、肉が足りなくなるだろう未来にまで及びます。ヒトの脳や社会が発達し、アフリカから地球各地へと移っていったことにも、肉食がかかわっている。また、家族や共同体に肉をもたらす狩りは男たちの役割であり、それが権力や富にも結びつきます。<肉>はたんなる食べ物ではなく、文化的・社会的な象徴でもあるのです。
(そう言えば、ベジタリアンに、マッチョな男らしさや強い権力者をイメージしにくいのはそのためでしょうか?)
私はベジタリアンでもなく、肉は好きなほうですが、正直、肉食と人間とのかかわりがこれほど根深いものだとは知りませんでした。ほかにも、栄養や味わい、飼育、食肉企業の活動、肉へのタブー、遺伝子の影響、菜食主義の失敗など、次々とベールを剥ぐように、「肉を愛さずにはいられない理由」を教えてくれます。
数年後には、人工的に培養された肉がスーパーマーケットに置かれるかも知れない。培養肉を使った「ステーキチップス」の製品化が進められ、この企業はPayPal創業者の支援を受けているそうです。こうした出来事は、私たちの健康や地球温暖化、食肉不足などの問題を含め、人類と肉食との関係が大きく変わる渦中にあることを伝えてくれます。
この愛の物語は、250万年前にヒトの祖先が肉食を始めた昔から、肉が足りなくなるだろう未来にまで及びます。ヒトの脳や社会が発達し、アフリカから地球各地へと移っていったことにも、肉食がかかわっている。また、家族や共同体に肉をもたらす狩りは男たちの役割であり、それが権力や富にも結びつきます。<肉>はたんなる食べ物ではなく、文化的・社会的な象徴でもあるのです。
(そう言えば、ベジタリアンに、マッチョな男らしさや強い権力者をイメージしにくいのはそのためでしょうか?)
私はベジタリアンでもなく、肉は好きなほうですが、正直、肉食と人間とのかかわりがこれほど根深いものだとは知りませんでした。ほかにも、栄養や味わい、飼育、食肉企業の活動、肉へのタブー、遺伝子の影響、菜食主義の失敗など、次々とベールを剥ぐように、「肉を愛さずにはいられない理由」を教えてくれます。
数年後には、人工的に培養された肉がスーパーマーケットに置かれるかも知れない。培養肉を使った「ステーキチップス」の製品化が進められ、この企業はPayPal創業者の支援を受けているそうです。こうした出来事は、私たちの健康や地球温暖化、食肉不足などの問題を含め、人類と肉食との関係が大きく変わる渦中にあることを伝えてくれます。
2017年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
肉食の歴史にはじまり、社会、科学、健康、倫理あらゆる側面から客観的に人類が肉食に依存している実情が書いてある。
肉食擁護、肉食否定、どちらの側面にも偏らない名著。
肉食擁護、肉食否定、どちらの側面にも偏らない名著。
2019年6月29日に日本でレビュー済み
動物が牧場にいると思っている事がまず間違いです。養鶏場の鶏のオスは、卵が産めないからとシュレッダーにかけられて殺されます。
メスの鶏達は、糞尿が溜まらないように針金のケージに閉じ込められ卵を産まされます。その針金は、足の肉にくい込み傷を作りますが、
鶏達は方向転換もできない…いわゆるケージ飼いが一般的です。放し飼いの卵の方が少ないのです。
食肉用の鶏達は、産まれてから死ぬまで一度も陽を見ることがありません。大きな倉庫に閉じ込められたままで一生を終えます。
私は「動物ふれあい広場」に行ってヒヨコを抱いて以来、肉が食べられなくなりました。
カルガモが一生懸命子育てする事は有名で愛らしいですが、ニワトリだって同じです。
韓国人は犬を食べます。
傷めつける程、肉の旨味が増すと殴る蹴る生きたまま熱湯につけるなどして食します。動物を食べる日本人は、文句なんて言えません。好みで差別はダメです。
メスの鶏達は、糞尿が溜まらないように針金のケージに閉じ込められ卵を産まされます。その針金は、足の肉にくい込み傷を作りますが、
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食肉用の鶏達は、産まれてから死ぬまで一度も陽を見ることがありません。大きな倉庫に閉じ込められたままで一生を終えます。
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傷めつける程、肉の旨味が増すと殴る蹴る生きたまま熱湯につけるなどして食します。動物を食べる日本人は、文句なんて言えません。好みで差別はダメです。
2017年8月25日に日本でレビュー済み
昨今、肉食の方が健康で長生きするという考えが浸透してきているので、それを裏付ける話なのか或いはそれに対抗する別な考えを知ることが出来るのかと思いきや、どうも著者はベジタリアンが人類の本来の姿であって現代人はいかに政治的、人為的に肉食志向に手懐けられて来たかを延々と訴えかけたいようだ。 まずこの本はどんな読者を想定して書かれたのか非常に疑問を感じるところである。 論点が分かりにくく、決して洗練された文章とは言えず稀に見る読みにくさである。 1/3くらい読み進めたあたりでだんだん腹が立ってきた。 しかも、自説を裏付けるデータの提示はほとんどなく、活字数だけはやたらと多いが学術的な著書でもない。 歯の形状から食性を論じようとする傾向も見られるが、そもそも人類は草食動物が持つ消化機能の全ては保有していないという現実をどうとらえているのか。 全体としてベジタリアンに誘導したい指向性は感じられるが、それならそれでもっと論点を整理した内容にするべきであろう。