![SPA!(スパ!) 2022年 1/25 号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51V0n7sK2fL._SY445_SX342_.jpg)
それは《男系に固執するなら誰もが》だらう。現行法の皇位確定は皇太子だけにて、皇嗣・悠仁様の御二方は暫定順位であり典範改正で変動も有得る。
そもそも固執すべきは皇統永続であり、だからこそ「皇位安定」の国会要求だが、当報告は当面の皇族数確保だけで、肝心の皇位安定は検討せず無責任。
さて憲政史研究家Kは当報告に賛同し、以下の「皇室につての大原則を共有せねば平行線」とする(以下もKの主張は大体主旨で)。
➀本来、他家の話に介入など失礼だが、国史・国政の重要性により、節度ある議論のみ許される。
➁世襲に絶対の安定継承など有得ぬから、男系一貫の歴史を大前提にすべき。
➂皇室は先例で出来上がる世界であり、男系は神武伝説からの一貫した先例。
➃皇室史を踏まへた現憲法との調和。
余り頷けぬが、取敢へず検討してみる。
➀について：
これは特に異存ナシ。では政界閨閥を参考に「現憲法を踏まへて女系を認め、運用は個々の判断に任す」で良いでせう。
そこで「純平民婿」を御選びなら男系一貫先例は《その程度の価値》といふだけのこと。
それに単に女系を《王朝交替／雑系云々》とし、Kも《圭上皇》など、男系派のはうが《節度に欠けた議論》のやうだが。
➁について：
世襲に絶対安定など有得ずとも、それでも世襲維持のため安定策を実行済。側室もその一つだが現在は否定済にて「女系での安定案」が出てくるのです。
世襲＝家系永続が絶対なら、男系・女系は手段＝相対にて、選択は状況次第。まして男系のせゐで危機に陥つたのだから《今後も男系大前提云々》とは硬直。
➂について：
《一貫した先例は変へるな！》と主張したいらしいが、女帝・譲位・側室廃止・平民皇后と、当の皇室が『Kの主張など御守りでない』のだが。
「神武伝説から一貫の男帝限定」でも、女帝実行済。
「神武伝説から一貫の終身在位」でも、譲位実行済。
「神武伝説から一貫の側室制」でも、一妻制実行済。
「神武伝説から一貫の名族皇后」でも、平民皇后実行済。
以上は『その時々の都合・必要による先例無視の新儀実行』であり『これも先例』にて、これを根拠に同じく「皇統永続のため女系実行」で良い事になる。
いくら長い先例でも、それは多腹男系であり、一腹男系は大正帝から百年程の新儀。
「側室復活で太古に戻る」なら「先例重視」で何とか判るものの、Kも含め凡その男系派は《大失敗新儀なのに続けたがる》と《極めてチグハグな》主張。
➃について：
《民間云々》で誤魔化すな。太古から公家・武家など名族限定で、平民皇后など平成から三十数年。『先例皆無でも常例可』なら、同じく女系『とて』可だね。
すでに『后妃対象が無制限＝先例無視の現憲法調和』にて、女子皇族のみ《旧宮家等に限定で、嫌なら皇室出ろ＝現憲法不調和》とは筋が通らず。
一妻制も「先例より現憲法」の実例であり、ならば現憲法の規定は「単に世襲のみ」にて、こちらに調和して女系を認めてもダメとは言へない。
そのKの持出す村上・醍醐帝の先例だが、これは《藤原家の横暴＝悪例》にて、
これで良いなら《武烈帝の暴政／後鳥羽院への遠島》等も良くなり、これを根拠に《皇室への誹謗中傷》も、これからも続いて構はないことになるけど？
当報告の対策で女性宮家の婿・子は国民のままとは変。では普通に旅行や選挙活動するけど、何かの儀式では内親王の脇で国民に相対するのは違和感ばかり。
また現宮家への養子志願者が実在するか？ 旧宮家復帰に熱心な政権が十年近く続いたのに実現しないのは《内々に確認でも全員拒否》だからでは？
仮に実現でも近い将来に同じ危機が十分起り得るぞ。
その前に《旧宮家の国民男子だけ皇籍付与＝違憲》だけど？ まアやるなら対象はK・桜井女史も含めた全国民だらうね。
【纏め】
➀～➃を踏まへると「静謐な議論」など困難だらう。護憲平和論のやうに《実効性・論理性とも欠ける主張に固執》にて。
色々御託を並べても《望む策を実行できず悠仁帝で断絶する事態は考へようとしない》のでは、
《北朝鮮暴発に非武装で対応できるか？》にロクに答へられぬ面々と同類でせう。
Kは「先帝御譲位／山口○○の準強姦疑惑」ではマトモな感覚だつただけに、同じ保守として大変残念。
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