壇蜜さんの文章のファンです。
食べ物エッセイという体のこの本ですが、食通の蘊蓄ものではもちろんなく、ただただ淡々と、壇蜜さんの食べ物との関わりの描写が続きます。
食べ物に関係のない連想や妄想があちこちに飛び、全体の統一感もさほどないのですが、短くまとめられた少し物足りないくらいの文量が腹八分めって感じで、さらっと読むのにちょうどいいです。
(このひと、基本的にそんなに食べ物に対して執着ないんだろうな…)という著者の姿勢がほどよくて(自分もそうなので)、読んでいていい感じにリラックスできます。
とはいえ、自分の密やかな楽しみ、ごほうびとしての食をしっかりと自分であつらえているらしき描写からは、自立する女性としての強かさを感じます。また、好きなものをひとりでじっくりと、密かに楽しむ姿には、どことなく背徳感やエロスが漂っています。
これがこの方の文章の旨味というか、癖になるところですね。
今後のエッセイも楽しみにしています。
¥792¥792 税込
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たべたいの (新潮新書) 新書 – 2017/11/16
壇蜜
(著)
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男はざわつき、女は頷く魅惑の壇蜜ワールドへようこそ。
中毒性大の食エッセイ!
生ハムは、ピザやパスタにトッピングされ、オーブンに入れられてもまだ「生」なのか。
ラブホテルで頼むピザのサイズはSMLどれが正解なのか。
賞味期限を過ぎた牛乳はいつまで「チャレンジ」できるのか。
謎めく才女の脳裏に渦巻く食を巡る疑問、懸念、記憶の数々……。
自分の納豆の食べ方は普通ではないのか。
イメージDVDにつきものの魚肉ソーセージとはどうつきあうべきか。
「食べ物」が壇蜜を語り出す――。
【目次より】
はじめに
一 納豆や 糸でも藁でも 縛られて
酒/牛乳/納豆/マーガリン/ふりかけ/水羊羹/ピザ/アイスクリーム/パクチー/オクラ……
二 サプライズ焼きナスまさかのカレー味(実話)
カレー(1~4)/ラムネ/ハチミツレモン/メロン/チョコクッキー/半熟・半生・半発酵……
三 しばれ夜にグミと孤独を噛み締めて
魚肉ソーセージ/練り物/氷砂糖/代償クッキング/アメリカンチェリー/干し柿/おつとめ品……
四 メキシカンサボテン漬けを食べていた
のど飴/ジャム/クレープ/赤飯/漬け物/ココア/お金がない時の食事/トッピング/生ハム……
おわりに
「酒」より
紐だか布だか分からないような「隠すもの」をまとって人様に姿をさらしているせいか、あるいはSM映画に出演したせいか、はたまた胸の谷間を強調するドレスを着てテレビに出ていたせいか……よくこんなことを言われる。
「お酒、すごく飲まれるんでしょう。壇蜜さん酒豪キャラっぽいですよね」「美味しいお酒を置いてる店とかよく知ってそうですよね。あちこち飲み歩くお相手もいらっしゃるでしょうし」
……これ以上書くと腹痛が起きそうだ。しかも、酒も飲んでいないのに愚痴る面倒くさいヤツに見えそう。
ちなみに私は酒は弱く、むしろ苦手で、飲みに行くことはおろか連絡を取り合い遊びに行くような友達もほとんどいない……。(略)これが現実なのだ。
中毒性大の食エッセイ!
生ハムは、ピザやパスタにトッピングされ、オーブンに入れられてもまだ「生」なのか。
ラブホテルで頼むピザのサイズはSMLどれが正解なのか。
賞味期限を過ぎた牛乳はいつまで「チャレンジ」できるのか。
謎めく才女の脳裏に渦巻く食を巡る疑問、懸念、記憶の数々……。
自分の納豆の食べ方は普通ではないのか。
イメージDVDにつきものの魚肉ソーセージとはどうつきあうべきか。
「食べ物」が壇蜜を語り出す――。
【目次より】
はじめに
一 納豆や 糸でも藁でも 縛られて
酒/牛乳/納豆/マーガリン/ふりかけ/水羊羹/ピザ/アイスクリーム/パクチー/オクラ……
二 サプライズ焼きナスまさかのカレー味(実話)
カレー(1~4)/ラムネ/ハチミツレモン/メロン/チョコクッキー/半熟・半生・半発酵……
三 しばれ夜にグミと孤独を噛み締めて
魚肉ソーセージ/練り物/氷砂糖/代償クッキング/アメリカンチェリー/干し柿/おつとめ品……
四 メキシカンサボテン漬けを食べていた
のど飴/ジャム/クレープ/赤飯/漬け物/ココア/お金がない時の食事/トッピング/生ハム……
おわりに
「酒」より
紐だか布だか分からないような「隠すもの」をまとって人様に姿をさらしているせいか、あるいはSM映画に出演したせいか、はたまた胸の谷間を強調するドレスを着てテレビに出ていたせいか……よくこんなことを言われる。
「お酒、すごく飲まれるんでしょう。壇蜜さん酒豪キャラっぽいですよね」「美味しいお酒を置いてる店とかよく知ってそうですよね。あちこち飲み歩くお相手もいらっしゃるでしょうし」
……これ以上書くと腹痛が起きそうだ。しかも、酒も飲んでいないのに愚痴る面倒くさいヤツに見えそう。
ちなみに私は酒は弱く、むしろ苦手で、飲みに行くことはおろか連絡を取り合い遊びに行くような友達もほとんどいない……。(略)これが現実なのだ。
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2017/11/16
- 寸法18.2 x 11.3 x 2 cm
- ISBN-104106107414
- ISBN-13978-4106107412
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商品の説明
著者について
だん・みつ 1980(昭和五十五)年、秋田県生まれ。タレント。東京の某有名小中高大一貫女子校を卒業し、日本舞踊師範、調理師など数々の資格を取得、多彩な職種を経験後に、二十九歳でグラビアデビュー。以後、テレビや映画などで幅広く活躍する。著書に『蜜の味』『壇蜜日記』など。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2017/11/16)
- 発売日 : 2017/11/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 192ページ
- ISBN-10 : 4106107414
- ISBN-13 : 978-4106107412
- 寸法 : 18.2 x 11.3 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 519,239位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年12月3日に日本でレビュー済み
テーマである食べ物に関するエッセイの出だしは、五・七・五で始まる。この俳句と本文が違和感なく繋がる
ことは別として、単なるエッセイの体裁に変化をつけているのは確かだ。こんな話が展開するのではという想像
は、壇蜜のファン程膨らむだろう。加えて、添えられたイラストと自筆のコメントが壇蜜の「生」を伝えてくる。
このような編集が、「壇蜜」自体を語り出している。
ことは別として、単なるエッセイの体裁に変化をつけているのは確かだ。こんな話が展開するのではという想像
は、壇蜜のファン程膨らむだろう。加えて、添えられたイラストと自筆のコメントが壇蜜の「生」を伝えてくる。
このような編集が、「壇蜜」自体を語り出している。
2018年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一つ一つのエッセーがとてもWitのきいたものになっておりとても面白かったです。
壇蜜さんのほかの書籍も読んでみようかなと思いました。
壇蜜さんのほかの書籍も読んでみようかなと思いました。
2018年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
週間新潮連載中から面白く読ませていただいていました。壇蜜さんは、多才な人だなぁと感心させられます。一話ごとの俳句も、ちょっとしたイラストもなかなかいいですね。食にまつわるエピソードも一捻り、二ひねりしてあって眼の付け所がいいというか、着想がいいです、面白いですね。
2018年1月3日に日本でレビュー済み
壇蜜さんは、文才があると思う。
自作の俳句と、イラストが添えられたエッセイ集。
機知に富んだ文章、広がせていく彼女独特の展開の仕方も楽しめる。
他の人にはない着眼点と、それにまつわる思い出など壇蜜の世界の素晴らしさ。
イラストもいい。
自作の俳句と、イラストが添えられたエッセイ集。
機知に富んだ文章、広がせていく彼女独特の展開の仕方も楽しめる。
他の人にはない着眼点と、それにまつわる思い出など壇蜜の世界の素晴らしさ。
イラストもいい。
2017年11月17日に日本でレビュー済み
”本書は、『週刊新潮』の連載「だんだん蜜味」(2015年5月7•14日号〜2016年8月25日号)を書籍化にあたって再編集したものです。”
待ちに待った書籍化。
ウチの子を標榜させていただく身としては、誠にありがたい限りです。
いわゆるタレント本といえばそれまでかもしれませんが、意外とイケます。
どのお題も週刊誌1ページ分で完結するので、どこから読んでも良し。
著者自らの手によるイラストも味わいがあります。
ハンディな新書なので、気軽に持ち歩きできるのも魅力的です。
電車の中での暇つぶしなど、電子書籍で読むのにも向いています。
日々の些細な食にまつわる語り口は、相変わらず独特の感性を想わせますが、
共感できる箇所も少なくないのではないでしょうか。
さらなる続編を期待します。
待ちに待った書籍化。
ウチの子を標榜させていただく身としては、誠にありがたい限りです。
いわゆるタレント本といえばそれまでかもしれませんが、意外とイケます。
どのお題も週刊誌1ページ分で完結するので、どこから読んでも良し。
著者自らの手によるイラストも味わいがあります。
ハンディな新書なので、気軽に持ち歩きできるのも魅力的です。
電車の中での暇つぶしなど、電子書籍で読むのにも向いています。
日々の些細な食にまつわる語り口は、相変わらず独特の感性を想わせますが、
共感できる箇所も少なくないのではないでしょうか。
さらなる続編を期待します。
2017年12月8日に日本でレビュー済み
「週刊新潮」に連載中のエッセイ「だんだん蜜味」を新書化したもの。
毎週、お題の食べものについて、文章と、俳句、イラストで巧みにまとめられています。
ほんと、このひと、才能あるわ。食べものに関する言葉や触感、味覚について、品を落とさず、ぎりぎりのところで勝負。
本名、齋藤支靜加(しずか)。育ちの良さと教養の豊かさが見え隠れします。
とは言え、彼女の本をレジに持って行くことが、けっこう恥ずかしかったのは私だけでしょうか。
毎週、お題の食べものについて、文章と、俳句、イラストで巧みにまとめられています。
ほんと、このひと、才能あるわ。食べものに関する言葉や触感、味覚について、品を落とさず、ぎりぎりのところで勝負。
本名、齋藤支靜加(しずか)。育ちの良さと教養の豊かさが見え隠れします。
とは言え、彼女の本をレジに持って行くことが、けっこう恥ずかしかったのは私だけでしょうか。