"理想は、朝から飲み始めて翌朝まで飲み続けることなのだ、というのが常識で、自分の生活の営みを含めた世界の動きはその間どうなるかと心配するものがあるならば、世界の動きだの生活の営みはその間止まっていればいいのである"酒飲みのバイブルとして知られる本書は独特の文体が兎角心地よい。
個人的には久しぶりの再読となりますが。『酒肴酒』と『続・酒肴酒』を再編集して一冊にまとめた本書における著者の凄まじい飲み食いぶりには元首相の息子としてのエリートさが端々に【独特の言い回しや博学として活かされつつも】さておき、何度読んでも驚きを通り越して圧倒され、ニヤリとさせられてしまいます。
また、本書で東京在住の著者が好んで『食堂車で飲み食いしながら』訪れ紹介しているのが主に西日本、金沢、神戸、大阪である事から、ガイドブック的なものを求めるには些か古すぎるものの、関西在住の私にとっては馴染みの土地が多く描かれており、何かと親近感を抱かせるものでした。(老舗おでん屋、たこ梅に久しぶりに行こうかな。https://takoume.jp )しかし"理想は、酒ばかり飲んでいる身分になることで、次には、酒を飲まなくても飲んでいるのと同じ状態に達することである"ですか。けだし名言。多いに憧れます。
食通というよりは、全ての飲み食い好きに、あるいは東京から西日本に出張する事の多い誰かの旅のお供にオススメ。
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酒肴酒 (光文社文庫) 文庫 – 2006/2/9
吉田 健一
(著)
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- 本の長さ427ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2006/2/9
- ISBN-104334740278
- ISBN-13978-4334740276
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2006/2/9)
- 発売日 : 2006/2/9
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 427ページ
- ISBN-10 : 4334740278
- ISBN-13 : 978-4334740276
- Amazon 売れ筋ランキング: - 168,174位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 986位光文社文庫
- - 2,942位近現代日本のエッセー・随筆
- - 6,966位評論・文学研究 (本)
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2018年2月19日に日本でレビュー済み
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記事の内容はもう覚えていませんが、随分前に朝日新聞の天声人語で引用されていたのを読みこの本に興味を持ちました。熱中して読むような本ではありませんでしたが、気が向いたら開いてゆっくり読んだらいいと思います。昨今飯テロという言葉がありますが、これを読むとお腹が空くというよりは、なんだかお腹いっぱいになります。
2019年9月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
吉田健一の酒と食べ物に関する作品を集めた、編集物です。
食べ歩き紀行文、食べ物絡みの随筆・小説など、幅広い傑作・力作が収録されています。
この一冊に出会ってから吉田健一にハマって、彼のオリジナル随筆集や小説、評論なども読んでみたのですが、
結局、僕のようなあまり文学嗜好の強くない人にしてみると、
吉田健一の食に関する作品については、この『酒肴酒』でほぼ不足ないかと思っています。
何度読んでも面白い、ありがたい一冊です。欠点は読むと酒が飲みたくなること。
食べ歩き紀行文、食べ物絡みの随筆・小説など、幅広い傑作・力作が収録されています。
この一冊に出会ってから吉田健一にハマって、彼のオリジナル随筆集や小説、評論なども読んでみたのですが、
結局、僕のようなあまり文学嗜好の強くない人にしてみると、
吉田健一の食に関する作品については、この『酒肴酒』でほぼ不足ないかと思っています。
何度読んでも面白い、ありがたい一冊です。欠点は読むと酒が飲みたくなること。
2019年8月18日に日本でレビュー済み
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45年も前の作品であるので、現時点(2019年)では内容が古い。終戦直後の食べ物の話にしても、ぴんとこない。美味しい料理を求めてあちこち旅する話が出てくるが、時代が古すぎて情報源としては役にたたない。現代ならば、大竹聡の『こだま酒場紀行』や太田和彦の『居酒屋味酒覧』のほうが文もうまいし役に立つ情報にあふれている。日本酒の話にしても、灘の酒をありがたがっているが、今では「十四代」や「獺祭」など地酒メーカーが遥かにうまい日本酒を作っている。
しかし文学が絡んでくると、そこは吉田健一の独壇場。”強い西風が歌いながら葡萄酒の色をした海の上を吹いてきた”とギリシャの詩人ホメロスのオデッセイアの一節が引用される。そして酒談義、食べ物談義に引きずり込まれてゆく。と、いうことで吉田健一好きには読み応えのあるエッセイである。
しかし文学が絡んでくると、そこは吉田健一の独壇場。”強い西風が歌いながら葡萄酒の色をした海の上を吹いてきた”とギリシャの詩人ホメロスのオデッセイアの一節が引用される。そして酒談義、食べ物談義に引きずり込まれてゆく。と、いうことで吉田健一好きには読み応えのあるエッセイである。
2017年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は吉田茂の息子でもある著者が日本各地で飲み食べ歩いた際のエッセイです。
読んでいると、その酒がほしくなります。
描写が優れているというよりは、この著者は本当に酒・肴が好きなのだな、
本当に好きなものことをないているんだな、と感じます。
読んでいると、その酒がほしくなります。
描写が優れているというよりは、この著者は本当に酒・肴が好きなのだな、
本当に好きなものことをないているんだな、と感じます。
2011年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この書を昨今のグルメ案内のように読もうとしても不可能だと思います。
新幹線すら通っていない時代に、何時間もかけてローカル線を乗り継いだその先にある地方の味覚。
その当時の読者同様、我々は出てくる品々について想像力を大いに働かせて味わう必要がある。
書き手も心得たもので、そこに出てくる食べ物は実在したのか、本当にすべてを食べつくしたのか、
事実と想像が曖昧模糊となっている。でもそこを読ませて憧憬させるところに妙味があると思うのです。
飽食の時代ではもはや遠くなった食べ物の味わい方が、そこにあるようです。
新幹線すら通っていない時代に、何時間もかけてローカル線を乗り継いだその先にある地方の味覚。
その当時の読者同様、我々は出てくる品々について想像力を大いに働かせて味わう必要がある。
書き手も心得たもので、そこに出てくる食べ物は実在したのか、本当にすべてを食べつくしたのか、
事実と想像が曖昧模糊となっている。でもそこを読ませて憧憬させるところに妙味があると思うのです。
飽食の時代ではもはや遠くなった食べ物の味わい方が、そこにあるようです。
2020年11月7日に日本でレビュー済み
初めから読んだり全編を通じて読ませることを強制する本ではなくて気が付いた個所から久しぶりに手を取って偶々開いた場所から読み進めることに何の痛痒もない。その文体は嚙み締めればジワリにじみ出るするめのようなものであってその情報が古いとか今では~と腐して放り投げてしまうにはもったいなさすぎる。
2014年9月27日に日本でレビュー済み
本書は吉田健一氏の食に関する随筆と短編の美味しいところをとてもうまく編集した一冊で遠出をする時はこの本だけ欠かさず持って行くのが習慣になっている。同じ文章を何度も繰り返し読むことの楽しさを知ってしまった方には最高の一冊で、副作用はと言えばレビューの文章の句読点がすくなくなることくらいだろうか。
これをうつらうつら読みながら駅弁と飲み物をゆっくり楽しむため、『のぞみ』でなく『こだま』にした事が何回あっただろう。本書はまさに言葉の温泉であり温泉に一度入ったらもう入らないという人がいないのと同じ意味でこれは何度でも読んでその都度いい心持ちにしてくれる言葉の温泉であると書いておきたい。
これをうつらうつら読みながら駅弁と飲み物をゆっくり楽しむため、『のぞみ』でなく『こだま』にした事が何回あっただろう。本書はまさに言葉の温泉であり温泉に一度入ったらもう入らないという人がいないのと同じ意味でこれは何度でも読んでその都度いい心持ちにしてくれる言葉の温泉であると書いておきたい。