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何者 (新潮文庫) 文庫 – 2015/6/26

4.0 5つ星のうち4.0 2,510個の評価

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想像力が足りない人ほど、他人に想像力を求める。

就活対策のため、拓人は同居人の光太郎や留学帰りの瑞月、理香らと集まるようになるが――。衝撃のラストが襲いかかる戦後最年少の直木賞受賞作。

就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。直木賞受賞作。
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出版社より

書影 書影 書影
何者 何様 正欲
カスタマーレビュー
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【新潮文庫】朝井 リョウ 作品 就活対策のため、拓人は同居人の光太郎や留学帰りの瑞月らと集まるようになるが──。戦後最年少の直木賞作! 生きるとは、何者かになったつもりの自分に裏切られ続けることだ──。 『何者』に潜む謎が明かされる、発見と考察に満ちた六編。 ある死をきっかけに重なり合う人生。だがその繫がりは、”多様性 を尊重する時代"にとって不都合なものだった。気迫の長編小説。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 文庫版 (2015/6/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/6/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 352ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101269319
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101269313
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 2,510個の評価

著者について

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朝井 リョウ
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岐阜県生まれ。小説家。

2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。

2013年『何者』で第148回直木賞を受賞。

2014年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を受賞。

2021年『正欲』で第34回柴田錬三郎賞を受賞。

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
2,510グローバルレーティング

この商品をレビュー

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読了後の興奮が止みません!
5 星
読了後の興奮が止みません!
クライマックスの大どんでん返しに、読みおわってからすごい動悸がしてしまうほどでした。そして、どこか自分と拓人を重ね合わせてしまい、自分のこれまでの言動や考え方を振り返させられます。朝井リョウさんの本は初めて読ませていただきましたが、一冊で朝井リョウさんの虜になりました。ミステリー好きの方にもオススメの一冊です。
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年2月6日に日本でレビュー済み
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タイトルを聞いたことがある!という理由で読み始めました。
 就活がテーマだったので気難しい内容が続くのかと思いましたが、サラッと読めました!
物語の所々で主人公の心の声が書かれているのですが、それに対して、うんうん!と共感してしまいました。
登場人物が何名か出てきますが、私の性格は主人公に似てる気がしました。少し光太郎っぽさもあるかもですが、、、
 読み進めてるうちに、主人公に対して感情移入してしまう人ほど、終盤でドキッとさせられるんじゃないでしょうか
2023年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もう随分前に読んだ本でその時はふ~ん、という感じでレビューを書こうとも思っていなかった。
なのに、なぜか最近になって、良い本だったなと思い出し、特に多くの若者に読んでほしいと思うようになり、レビューを書こうと思い立った。

前半は退屈だったが、後半で瑞月さんの独白は圧巻で心に残った。はるか昔に大学を卒業して、そのころどういう気持ちで就活したのか忘れていたが、あの頃の自分はまだまだ大人ではなかったんだなと改めて思った。当時の私にはあんな覚悟はできていなかった。

わたしたちはもう、たったひとり。
自分だけで、自分の人生を見つめなきゃいけない。
一緒に線路の先を見てくれる人はもう、いなくなったんだよ。
進路を考えてくれる学校の先生だっていないし、私たちを産んでくれたときの両親に近い年齢になってる。もう育ててもらうなんて考え方ではいられない。

そう、大人になるってそういうことなんだよね。
子どもの頃はいつも早く大人になりたい、大人に指示されたり、叱られたりしないで、好きなようにしたい、好きなように時間を使いたいと思っていたけど、実は子どもでいる方がずっと楽なんだよね。だから大人になり切れない人たちが引きこもりになったりするのだろう。

私も離婚、夫とも子どもたちとも別居するようになり、父も母も亡くなり、初めてそういうことを実感を持って感じるようになった。生まれて初めての一人暮らしは気楽で誰にも束縛されず、当初は楽しいことばかりだったが、母が亡くなって心の拠り所を失ってから、そこはかとなく寂しさを感じるようになった。
もう、この世に自分を無条件で受け入れ、愛し、心配してくれる人はいない。
子どもたちとの交流は順調だが、彼女、彼なりのファミリーが出来ており、生活があるのであてにはしたくないし、できない。むしろこちらが役に立てればという立場だ。

普通の大人として自立して生きていくって実はかなり大変なこと、そのスタートが就活であり、たとえスムーズに就職先が決まったからといって、その後もずっとスムーズにいく人生などありえないのだから。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年9月28日に日本でレビュー済み
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プレゼント用で不明
2024年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は東日本大震災の次の年に大学に入学しました。ちょうどこの本の時系列と重なります。

就活の様子、SNS の扱いがあまりにもリアルで、こんな正直に書いてしまっていいのだろうか?と恥ずかしく感じました。意識が高い子、意識が高い子を冷めた目で見る周りの視線、まさにこんな感じでした。

衝撃のラストをこれからも心に刻んでおきます。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分の心の内側にある自己顕示欲や承認欲求がSNSによって初偏しやすくなった現代をうまく描いていて面白かった。
誰もが一度は思ったことのあるようなネガティブな感情が綴られていてドキッとするし、自分の行動や発言には気をつけようと思った。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年12月24日に日本でレビュー済み
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序盤では、ピンと来なかった『何者』というタイトルが、物語が進むに連れて、纏わりつくように具現化して、今よりもう少し若輩だった頃の自分自身に読ませてやりたいと感じた作品でした。
2023年12月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白かったです。
2022年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
感動や想像外の展開はほぼありません。
でも、確かな教訓を得ることができます。
私は心にグサッと刺さる言葉がいくつもありました。自分を何かから守るため、背伸びして観察者でいたのかもしれません。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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