進化論的に人間のジョークやユーモアを解明した本
他の本にはない切り口が新鮮で、説得的で面白かった 特に、ジョークの基本は不調和で、遊戯発声として進化したという話は納得がいってよかった また、ジョークを言う能力が知性と関連しており一種の性的アピールになると会うのも別の本で読んだ内容と同じですんなりわかった
ただ、タイトルから面白いジョークの本質についての話を期待していたのに、ジョークの進化とその機能みたいな話がメインでショックでした
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出版社より
ユーモアは最強の生存戦略であり、笑いは最強の武器である。
ユーモアがどういうふうに作用して、なぜ私たちは笑うのか、それを解き明かすことはできるのだろうか？それはまるで、風船のからくりを針を使って調べようとするようなものだろうか？
ジョークを説明すると、面白さが膨らむどころかしぼんでしまうのはなぜだろうか？のちほど掘り下げるとおり、それは科学で説明できる。
しかし、美しいものや楽しいものを分析しようとすると、その瞬間にそれが壊れて台無しになってしまうとも言われている。ちょうど、ドクドクしている心臓をメスを使って調べようとするようなものだというのだ。
だが私は、けっしてそんなことはないと断言する。笑いのしくみを解明すれば、楽しさは減るどころか増えるのだ。本書はこの仮説を検証する本である。（p.13より）
