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マクロス 河森正治デザイナーズノート 単行本 – 2020/12/5
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河森正治による40年の「マクロス」シリーズのデザインスケッチの数々がここに集結!
70年代後半の隆盛著しいアニメ業界に飛び込み、「超時空要塞マクロス」の世界を作り上げた若きデザイナーがいた。その名は、河森正治(かわもり しょうじ)。
現在では役割が細分化されたアニメ制作の現場だが、河森正治は「超時空要塞マクロス」においてメカニックデザインのみならず、ストーリー(原作・共同)、絵コンテ、プロップデザイン、カラーリング設定、美術設定など、あらゆる仕事を精力的にこなした。業界のことをほとんどなにも知らない若者であったがゆえの、純粋かつ果敢な挑戦だった。
本書は河森正治による当時から現在に至る膨大なスケッチワークを集めた、デザイナーの行跡をつづる一大画集である。「VF-1バルキリー」に代表される、歴史に残る一個のデザインが完成するまでに、どれほどのアイデアと「線」の積み重ねがあったのか。「デザイン」とは、「才能」とは果たしてなんなのか? マクロスファンだけでなく、デザイナーやイラストレーターを目指す者にとって普遍的で大切なものが見えてくる。
今回の書籍は、既存の設定収録書籍や雑誌などでは省略されるか、小さく扱われることが多かった無数のラフスケッチを可能な限り収集、これをできる限りの数、しかも大きく掲載することを目指した。これまでに見たこともない画稿も相当数にのぼる。およそ600ページ(予定)にも及ぶ本書は、準備稿のみで構成された書籍としてはおそらく空前のものだ。ファン必携の永久保存版といえよう。
天才デザイナーの苦心、無心の努力、迷い、完全を目指しての飽くなき追求の過程を、その圧倒的な筆致から感じとってほしい。
●掲載作品リスト(予定)
超時空要塞マクロス
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか
マクロスプラス
マクロス7
マクロス ダイナマイト7
マクロスゼロ
マクロスF
マクロス30 銀河を繋ぐ歌声
マクロスΔ
- 本の長さ624ページ
- 言語日本語
- 出版社SBクリエイティブ
- 発売日2020/12/5
- 寸法21.2 x 3.8 x 28.3 cm
- ISBN-104797397187
- ISBN-13978-4797397185
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■河森正治 マクロス デザイナーズノート Shoji KAWAMORI MACROSS DESIGNER'S NOTE
河森正治による40年の「マクロス」デザインスケッチの数々がここに集結!
今回の書籍は、河森正治監督(以後河森氏)による「マクロス」シリーズ関連のラフスケッチを可能な限り収集し、できる限りの数、しかも大きく掲載することを目指した。準備稿のみをメインとし、単一のシリーズにおいてこれほどのページ数で刊行する書籍は恐らく過去に例がないだろう。
こうしたラフスケッチは、既存の設定収録書籍や雑誌などでは省略されるか、小さく扱われることが多かった。なぜならこれらの画稿はあくまでも準備稿に過ぎず、またデザイナーによっては未完成のものをファンに対して見せることをためらうこともあるからだ。だが、河森氏のラフスケッチはそれそのものが作品(あるいはイラスト)としての価値があると思えたから、我々GA Graphic編集部は思い切ってこの本の企画を立ち上げた。
ラフスケッチには不思議な魅力がある。設定画に作画の資料として完成された美しさがあるのは当然だが、最終的な形を表すもののほかにも、可能性を秘めた無数の「線」が描き込まれた準備稿は、見る者を無意識に引きつけずにはおかないパワーがある。最終稿に至るまでには様々な過程、そして紆余曲折があり、準備稿からそれを窺い知ることができることも理由のひとつだろう。悩み抜いたデザイナーの苦心はもちろん、作品の世界観構築にかかわる他のスタッフたちによる意見や修正、商品やスポンサーなどからの要請が事細かに反映された結果の、決定稿なのだ。
河森氏が中心になって誕生した「マクロス」シリーズにおいては、上述のようなラフスケッチの存在も他の無数の作品たちのそれとは異なる意味合いがある。それは、河森氏自身が作品世界の創造者であり、デザインによって左右されかねない世界観や発展の方向性を、自ら裁量する立場にあるという点だ。
現在では役割が細分化されたアニメ制作の現場だが、河森氏は「マクロス」においてメカニックデザインのみならず、ストーリー(原作・共同)、絵コンテ、プロップデザイン、カラーリング設定、美術設定など、あらゆる仕事を精力的にこなした。業界のことをほとんどなにも知らない若者であったがゆえの、純粋かつ果敢な挑戦だった。
だが、すべての責任を負う立場の監督であることには、我々が想像する以上の重圧がつきまとう。可変戦闘機のデザインひとつとっても安易な妥協が許されない。本書に収録される厖大な点数のラフスケッチは、自らに課した厳しい制約の中でもがく思考の過程そのものといえる。
「シリーズや時代が変わる場合には極力、今までになかった変形機構を盛り込む」
「スタイリング(外形)だけで完成とするなら、ひとつのアイデアを原型としてバリエーションを無数に作れるが、それではデザイナーとはいえない」
「VFの場合、時代も経て航空機の理屈も形も変わってていいはず。だが空力で飛行する現用航空機モチーフという原則を忘れるとマクロスの世界観から逸脱してしまう。だからあえて枠からはみ出さない」
──河森正治インタビューより抜粋。
準備稿には、準備稿にとどまった理由が必ずある。突破できなかった“壁”の痕跡が見える。それを正面から突破したか、別の手段で回避したかした結果、決定稿が完成するのだ。ひとつの答えに繋がったラフスケッチではあるが、それが必ずしも唯一の解答とは限るまい。そう考えるとラフスケッチとは、さらなる無数の進化の形を内包した卵のようなものかもしれない。だからこそ、見ていてワクワクするのだろう。
本書はラフスケッチに加え、河森氏の「マクロス」の仕事に関して様々な事柄を聞き出し収録した。それは河森氏の幼少期の体験であったり、作業の苦労話であったり、特定のデザインに対するこだわりの吐露であったり、実に多岐にわたっている。一見無関係に見える話題でも、これらも現在の河森氏を形作っている要素だと考えれば、すべてが興味深い。
歴史に残る一個のデザインが完成するまでに、どれほどのアイデアと「線」の積み重ねがあったのか。「デザイン」とは、「才能」とは果たしてなんなのか? マクロスファンだけでなく、クリエイターを目指す者にとって普遍的で大切なものが見えてくるはずだ。
河森氏は昨年、プロデビュー40周年を迎えた。その経歴の中でも、特に河森氏を象徴する作品が「マクロス」である。40年を通した天才デザイナーの苦心、無心の努力、迷い、完全を目指しての飽くなき追求の過程を、その圧倒的な筆致から感じとってほしい。
登録情報
- 出版社 : SBクリエイティブ (2020/12/5)
- 発売日 : 2020/12/5
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 624ページ
- ISBN-10 : 4797397187
- ISBN-13 : 978-4797397185
- 寸法 : 21.2 x 3.8 x 28.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 106,130位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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上位レビュー、対象国: 日本
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この手の本はいつのまにか絶版になるので目にしたら購入を薦めます
2020年12月10日に日本でレビュー済み
The only unfortunate problem is that the translations are a bit sub par and it seems they were done by google translate rather than by someone fluent in English.
I’m grateful that it does have English, I just wish they hired a professional to do the job correctly.
そんなものが表の世界に出ることがすごいと思う。そのボツ原稿がこんなにも残っていることにも驚きだし、編集者の執念みたいなものを感じる。
メカニカルデザイナーを目指す人にとってはその思考過程がわかる唯一の書かも。
個人的には、完成デザインも載せてもらって、最終的な変化を確認したかったところ。なので星ひとつ減らしました。
しかし分厚いので読み応え充分でした。
枕にするとバチが当たりますね。
初代から最新作までの原案デザイン画から正式に至るまで細かく紹介されていて
メカデザイナー必携の凄い本です。
年末年始見ていても飽きないほどでした。(時間を忘れる)
欲を言えば、ゲームデザイン画のなかでセガで出ていたマクロスM3のヴァリアブル・グラージや
VF-9カトラスが省かれているのが惜しいです。
単発のVF-Xが双発のVF-9カトラスになったであろう原画見たかった・・・
(VFXレイブンズ1、2あるからなおさら)
河森先生、出版社の方この大変な時期にありがとうございます、今後も応援しております。