英国出身のロック・バンドJAPANのメンバー、DAVID SYLVIAN、 STEVE JANSEN、 RICHARD BARBIERI、 MICK KARNによる、’91年発表のプロジェクト。
JAPANとしての名義にならなかった理由は多々あるのだろうが、おそらく、音楽性が全く違い、その点を明確にしたかったからではないだろうか。
実際、それを証明するかのような摩訶不思議な作風なのだが、現在の耳で聴いてはっきり言えるのは、90年代後半に、復活したKING CRIMSONのメンバーが行った、PROJEkCTの作品群にそっくりなこと。それより、もう少し敵に軽さを省き、より陰鬱な雰囲気を強くしたという案配か。
それを’91年に既に作っていたのだから、この作品がいかにROBERT FRRIPに大きな影響を与えたかが分かる。後にD.SYLVIANとR.FRRIPがコラボーレートしたのも頷ける。
決して派手さはないが、全編を支配する独特な空気は、いわゆる玄人受けする作品である事には間違いない。