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沈鬱の平成政治史 なぜ日本人は報われないのか? (扶桑社新書) 新書 – 2022/9/24
倉山 満
(著)
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失われ続けた31年。
日本を小国に叩き落とした政治家の大罪とは?
知っているようで知らない
平成政治史の大事なコト。
本書は、日本の政治がなぜダメなのか、ひいては日本人が如何に落ちぶれたのかの原因をこれでもかと抉り出す本です。どの頁を開いても、不愉快な話しかないでしょう。
では、なぜそんな本を書くのか。
悔しがってほしいからです。
かつて、日本は大国でした。ところが、たった一回だけ戦争に負けたくらいで、立ち上がれないくらい打ちのめされている。もはやもう一度強くなる意思すら持てなくなっている。すべての周辺諸国の靴の裏を舐め、「殴らないでください」と懇願するだけの情けない国に落ちぶれてしまいました。
そして取り柄の経済も、「失われた三十年」「日本病」と呼ばれるデフレ不況で、何の自慢もできなくなりました。経済大国が経済力を失えば、大国ではなく単なる小国です。
昭和期はまだ経済大国でいられましたが、今やすっかり中国に抜かれてしまいました。一体、原因は何なのでしょう。
その原因を探り、適切な処方箋を見つける。
本書はそんな人に向けて書きました。
どの頁を開いても不愉快な話だらけですが、我慢してお読みください。
<本書の構成>
第一章 本当は怖い竹下登
第二章 平成の政治改革と挫折
第三章 経済大国なのに取り柄が経済ではなくなる
第四章 小泉政治とは何だったのか
第五章 地獄絵図の自民党
第六章 民主党政権の罪と闇と暗黒と絶望
第七章 みんな大好き安倍晋三♪
終 章 パニックに翻弄される令和の日本政治
日本を小国に叩き落とした政治家の大罪とは?
知っているようで知らない
平成政治史の大事なコト。
本書は、日本の政治がなぜダメなのか、ひいては日本人が如何に落ちぶれたのかの原因をこれでもかと抉り出す本です。どの頁を開いても、不愉快な話しかないでしょう。
では、なぜそんな本を書くのか。
悔しがってほしいからです。
かつて、日本は大国でした。ところが、たった一回だけ戦争に負けたくらいで、立ち上がれないくらい打ちのめされている。もはやもう一度強くなる意思すら持てなくなっている。すべての周辺諸国の靴の裏を舐め、「殴らないでください」と懇願するだけの情けない国に落ちぶれてしまいました。
そして取り柄の経済も、「失われた三十年」「日本病」と呼ばれるデフレ不況で、何の自慢もできなくなりました。経済大国が経済力を失えば、大国ではなく単なる小国です。
昭和期はまだ経済大国でいられましたが、今やすっかり中国に抜かれてしまいました。一体、原因は何なのでしょう。
その原因を探り、適切な処方箋を見つける。
本書はそんな人に向けて書きました。
どの頁を開いても不愉快な話だらけですが、我慢してお読みください。
<本書の構成>
第一章 本当は怖い竹下登
第二章 平成の政治改革と挫折
第三章 経済大国なのに取り柄が経済ではなくなる
第四章 小泉政治とは何だったのか
第五章 地獄絵図の自民党
第六章 民主党政権の罪と闇と暗黒と絶望
第七章 みんな大好き安倍晋三♪
終 章 パニックに翻弄される令和の日本政治
- 本の長さ240ページ
- 出版社扶桑社
- 発売日2022/9/24
- 寸法1 x 10.8 x 17.3 cm
- ISBN-104594093035
- ISBN-13978-4594093037
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商品の説明
著者について
1973年、香川県生まれ。憲政史研究者。救国シンクタンク理事長兼所長。1996年、中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程を修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員として、2015年まで同大学で日本国憲法を教える。コンテンツ配信サービス「倉山塾」を開講、翌年には「チャンネルくらら」を開局し、大日本帝国憲法や日本近現代史、政治外交について積極的に言論活動を展開している。主著にベストセラーになった『嘘だらけの日米近現代史』をはじめとする「嘘だらけシリーズ」や、『13歳からの「くにまもり」』を代表とする保守五部作(すべて小社)などがある
登録情報
- 出版社 : 扶桑社 (2022/9/24)
- 発売日 : 2022/9/24
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 4594093035
- ISBN-13 : 978-4594093037
- 寸法 : 1 x 10.8 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 240,204位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 121位扶桑社新書
- - 652位その他の地域の世界経済関連書籍
- - 1,297位経済学 (本)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2022年10月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2024年5月12日に日本でレビュー済み
前半は竹下登という人の話。竹下の意思を弟子の青木幹雄が引き継ぎ、二人で7割弱。
平成政治史は、師弟関係にある二人が牛耳っていたと言える。
あまりにも強力だった竹下・青木に対抗するべく、数々の有力政治家がいた。緊張感があった。
二人に対抗した代表者と言えば小沢一郎。最終的に政権交代にまで持ち込んだ小沢だったが、
野中広務の執念により、小沢首相にだけはならなかった。
橋本龍太郎が行った「省庁合併」の話は、知っておいた方がいい。
厚労省や国交省といった「巨大官庁」の創設に、一体どんな意味があったのか?
これだけくっつけたにもかかわらず、「防衛庁」はそのままだったという(苦笑)
私くらいの年代(79年生まれ)だと、小泉純一郎のインパクトは大きいかもしれない。
下手をすると、こないだまでやっていた安倍晋三よりイメージが濃いのではないか。
「自民党をぶっ壊す!」を合言葉に、田中真紀子外相を従え、無茶苦茶をやってたようなイメージ。
小泉政権誕生のカギが「派閥打破」かといえば、そうではなかったのだ。
平成政治史は、師弟関係にある二人が牛耳っていたと言える。
あまりにも強力だった竹下・青木に対抗するべく、数々の有力政治家がいた。緊張感があった。
二人に対抗した代表者と言えば小沢一郎。最終的に政権交代にまで持ち込んだ小沢だったが、
野中広務の執念により、小沢首相にだけはならなかった。
橋本龍太郎が行った「省庁合併」の話は、知っておいた方がいい。
厚労省や国交省といった「巨大官庁」の創設に、一体どんな意味があったのか?
これだけくっつけたにもかかわらず、「防衛庁」はそのままだったという(苦笑)
私くらいの年代(79年生まれ)だと、小泉純一郎のインパクトは大きいかもしれない。
下手をすると、こないだまでやっていた安倍晋三よりイメージが濃いのではないか。
「自民党をぶっ壊す!」を合言葉に、田中真紀子外相を従え、無茶苦茶をやってたようなイメージ。
小泉政権誕生のカギが「派閥打破」かといえば、そうではなかったのだ。
2022年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
凄い面白かったので、著者の他著書も興味が湧きました。何が日本人を報われなくしているのかの結論めいたものは無い気がしました。が、読んでいると報われないよな、と感じてしまいます。それが何なのか考えさせる名著と思います。
2022年10月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
常識あれば忌避できない良書。 ま、いわゆるパヨク・左翼思想に洗脳されていては駄目なんだろうけど。
(私見にて) \(^o^)/
(私見にて) \(^o^)/
2022年11月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
始めから最後まで良い話は一切無い。気分が沈む内容と聞いていたが、その通り。
序盤の話はかなり衝撃的で小泉純一郎あたりからはマイルドになってきて良い話題も少々あったと思ったが結局は残念な結果。
記憶に新しい歴代最長の安倍政権にしても保守の間では功績ばかりが持ち上げられるが、本書を読むとやはり残念な事が多くある。
歴史にもしは無いが、たらればをしっかり後悔して記憶し持っておく事が大事かもしれません。日本人は忘れっぽいので。
序盤の話はかなり衝撃的で小泉純一郎あたりからはマイルドになってきて良い話題も少々あったと思ったが結局は残念な結果。
記憶に新しい歴代最長の安倍政権にしても保守の間では功績ばかりが持ち上げられるが、本書を読むとやはり残念な事が多くある。
歴史にもしは無いが、たらればをしっかり後悔して記憶し持っておく事が大事かもしれません。日本人は忘れっぽいので。
2022年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
平成の日本がなぜいわゆる「失われた30年」を過ごし、経済成長から取り残されてしまったのか、政治が役人(主に大蔵、財務官僚、内閣法制局)、日本銀行とどう関わったのかを中心に検証しています。政治の劣化、それを許す自分自身を含めた国民の緩さが、一部の既得層の自己利益最大化を許してしまっていることに対して警鐘しているように読みました。平成元年に中学に進学し、就職氷河期に社会に出た自分自身、各トピックスを当時どのように受け止めていたかも振り返ることができましたし、また日本経済に占める日本銀行の影響力の大きさを改めて確認できました。示唆に富んでおり、おすすめです。
2022年9月30日に日本でレビュー済み
本書は、平成時代の政治を回顧し、当時の政権についての検証を行ったものである。
倉山氏の歯に衣着せぬ率直かつ分かり易い政権批判には胸がすく思いがするが、歴代政権の功罪や好悪については読者にとって意見の分かれるところもあるだろう。
例えば、倉山氏は消費税増税について批判的であり、それ自体は論理が一貫しているが、私としては消費税増税はやむなしと思っている。
本書を読んでみての私なりの評価を申し上げれば、評価に値するのは、消費税を初めて導入した竹下登、省庁再編等の行財政改革に取り組んだ橋本龍太郎、現在まで継続している自公連立政権を実現させ、比較的まっとうな政策を続けた小渕恵三、誰もが「絶対無理」と思っていた郵政民営化を実現してしまった小泉純一郎の4人くらいだろうか(あくまで私見であることを重ねてお断りしておく。)。
ただ、倉山氏も述べているとおり、日本の得意芸であった経済が平成の三十年間一度として上向くことがなく、もはや経済大国とは言えなくなってしまった点は、歴代政権の失点であろう。特に憲政史上最長政権であるにもかかわらずアベノミクスに失敗した安倍晋三の罪は重い。
更に最悪だったのはやはり民主党政権の時代であろう。あの頃の政治は良いところは一つもなかったと言っていい。やはり消去法で自民党が一番頼れる政権なんだなあと再認識した。
倉山氏の歯に衣着せぬ率直かつ分かり易い政権批判には胸がすく思いがするが、歴代政権の功罪や好悪については読者にとって意見の分かれるところもあるだろう。
例えば、倉山氏は消費税増税について批判的であり、それ自体は論理が一貫しているが、私としては消費税増税はやむなしと思っている。
本書を読んでみての私なりの評価を申し上げれば、評価に値するのは、消費税を初めて導入した竹下登、省庁再編等の行財政改革に取り組んだ橋本龍太郎、現在まで継続している自公連立政権を実現させ、比較的まっとうな政策を続けた小渕恵三、誰もが「絶対無理」と思っていた郵政民営化を実現してしまった小泉純一郎の4人くらいだろうか(あくまで私見であることを重ねてお断りしておく。)。
ただ、倉山氏も述べているとおり、日本の得意芸であった経済が平成の三十年間一度として上向くことがなく、もはや経済大国とは言えなくなってしまった点は、歴代政権の失点であろう。特に憲政史上最長政権であるにもかかわらずアベノミクスに失敗した安倍晋三の罪は重い。
更に最悪だったのはやはり民主党政権の時代であろう。あの頃の政治は良いところは一つもなかったと言っていい。やはり消去法で自民党が一番頼れる政権なんだなあと再認識した。
2022年12月18日に日本でレビュー済み
増税による軍拡路線が固まろうとしている。失われた数十年が更に延長される勢いである。正論が通らない世の中だなとつくづく実感する毎日である。
幕末維新の一部の優秀な指導者たちは、日本を西洋列強の植民地にしないように、農民や不平士族が悲鳴を上げるような厳しい改革を矢継ぎ早に実行していった。正に正論を押し通したわけだが、その際天皇を神格化する権威主義をもって、或いは国民を教育し、或いは反対派を弾圧した。先人の苦労には頭が下がる思いではある。
が、無理に無理を重ね、薄氷を踏むような、否白刃の上を渡るような国家経営には当然のことながら重大な副作用が埋伏されていたとしても不思議はあるまい。その副作用とは何か。
私見では、天皇を神格化する権威主義が、危機に対処するのにやむを得なかった側面があると同時に、国民の間に合理主義的な気風を育むのを妨げた側面があり、この点が重大な副作用となって日本を内側から蝕んでいったように思われる。
日露戦争後の平和ボケも手伝って、徐々に正論が通らない日本になっていった。外交上の失策を重ね、ソ連のスパイに中枢を犯され、お役所の事情が何より優先され、戦争目的や終戦のめどもはっきりしないまま戦線を拡大していって大日本帝国は滅亡した。
帝国の滅亡に最も根本的な役割を果たしたのが、狂信的な強硬論に走った世論ではないか。その場合学問の自由、表現の自由、そして何よりも思想信条の自由などの精神的な自由が、厳しい検閲や特高警察の暗躍、研究機関や宗教団体への弾圧などによって萎縮させられ、更に遡れば、神話を下敷きにした学校教育や教育勅語の普及によって歪曲させられていたという観点は欠くことのできないものと私には思われる。福澤諭吉が克服しようとした「権力の偏重」はそのままに、自主独立の気風の確立は遂に果たされずに先送りされたのである。
丸山眞男、藤田省三、大塚久雄のような市民社会派と呼ばれる人たちは、戦後日本の経済的繁栄を横目に見ながら、表面上の華やかさとは別に、先送りされた課題を克服しようと孤独な歩みを続けていた。本質的なテーマは、正論が通る世の中を築くことと言っても過言ではない。だとすれば個々の歴史解釈に相容れないものがあるとはいえ、倉山さんとも根本的には似たようなテーマに取り組んでいたようにも思われるのだが。倉山さんのような強者でも彼らの業績に対して(意図的なのだろうが)正面から向き合っていないように思われる。長くなってしまったが、この点が倉山さんの一連の歴史認識に対する私の残された疑問である。
これからも倉山さんたちの説を自分にぶつけながら、逆にリベラル派的な物の見方を鍛え直していく実験を続けていきたい。
幕末維新の一部の優秀な指導者たちは、日本を西洋列強の植民地にしないように、農民や不平士族が悲鳴を上げるような厳しい改革を矢継ぎ早に実行していった。正に正論を押し通したわけだが、その際天皇を神格化する権威主義をもって、或いは国民を教育し、或いは反対派を弾圧した。先人の苦労には頭が下がる思いではある。
が、無理に無理を重ね、薄氷を踏むような、否白刃の上を渡るような国家経営には当然のことながら重大な副作用が埋伏されていたとしても不思議はあるまい。その副作用とは何か。
私見では、天皇を神格化する権威主義が、危機に対処するのにやむを得なかった側面があると同時に、国民の間に合理主義的な気風を育むのを妨げた側面があり、この点が重大な副作用となって日本を内側から蝕んでいったように思われる。
日露戦争後の平和ボケも手伝って、徐々に正論が通らない日本になっていった。外交上の失策を重ね、ソ連のスパイに中枢を犯され、お役所の事情が何より優先され、戦争目的や終戦のめどもはっきりしないまま戦線を拡大していって大日本帝国は滅亡した。
帝国の滅亡に最も根本的な役割を果たしたのが、狂信的な強硬論に走った世論ではないか。その場合学問の自由、表現の自由、そして何よりも思想信条の自由などの精神的な自由が、厳しい検閲や特高警察の暗躍、研究機関や宗教団体への弾圧などによって萎縮させられ、更に遡れば、神話を下敷きにした学校教育や教育勅語の普及によって歪曲させられていたという観点は欠くことのできないものと私には思われる。福澤諭吉が克服しようとした「権力の偏重」はそのままに、自主独立の気風の確立は遂に果たされずに先送りされたのである。
丸山眞男、藤田省三、大塚久雄のような市民社会派と呼ばれる人たちは、戦後日本の経済的繁栄を横目に見ながら、表面上の華やかさとは別に、先送りされた課題を克服しようと孤独な歩みを続けていた。本質的なテーマは、正論が通る世の中を築くことと言っても過言ではない。だとすれば個々の歴史解釈に相容れないものがあるとはいえ、倉山さんとも根本的には似たようなテーマに取り組んでいたようにも思われるのだが。倉山さんのような強者でも彼らの業績に対して(意図的なのだろうが)正面から向き合っていないように思われる。長くなってしまったが、この点が倉山さんの一連の歴史認識に対する私の残された疑問である。
これからも倉山さんたちの説を自分にぶつけながら、逆にリベラル派的な物の見方を鍛え直していく実験を続けていきたい。