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逃げるが勝ち 脱走犯たちの告白(小学館新書) Kindle版

3.9 5つ星のうち3.9 52個の評価

「どうりで捕まらないわけだ」(道尾秀介)

 自転車全国一周に扮した富田林署逃走犯、尾道水道を泳いで渡った松山刑務所逃走犯、『ゴールデンカムイ』のモデルとなった昭和の脱獄王……彼らはなぜ逃げたのか。なぜ逃げられたのか。
 異色のベストセラー『つけびの村』著者は、彼らの手記や現場取材をもとに、意外な事実に辿り着く。たとえば、松山刑務所からの逃走犯について、地域の人たちは今でもこう話すのだ。
〈不思議なことに、話を聞かせてもらった住民は皆、野宮信一(仮名)のことを「野宮くん」「信一くん」と呼び、親しみを隠さないのである。
「野宮くんのこと聞きに来たの? 野宮くん、って島の人は皆こう言うね。あの人は悪い人じゃないよ。元気にしとるんかしら」
「信一くん、そんなん隠れとってもしゃあないから、出てきたらご飯でも食べさせてあげるのに、って皆で話してました。もう実は誰か、おばあちゃんとかがご飯食べさせてるんじゃないん、って」〉(本文より)
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登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B0B28PYCM4
  • 出版社 ‏ : ‎ 小学館 (2022/6/6)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2022/6/6
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ファイルサイズ ‏ : ‎ 4405 KB
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) ‏ : ‎ 有効
  • X-Ray ‏ : ‎ 有効にされていません
  • Word Wise ‏ : ‎ 有効にされていません
  • 付箋メモ ‏ : ‎ Kindle Scribeで
  • 本の長さ ‏ : ‎ 157ページ
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 52個の評価

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高橋ユキ
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年8月22日に日本でレビュー済み
いくつかの有名な逃亡事例や裏話が書かれていて興味深く読みました。
それぞれについてもう少し踏み込んで欲しかったです。
人質司法と言われる状態については、
客観的に書かれていて理解が深まりました。
先進国との違いについても理由を少し知る事ができました。
2022年6月4日に日本でレビュー済み
逮捕後に警察署から脱走し、自転車で「日本一周の旅」をしながら逃亡生活を送っていた男を取り上げていると知ってamazonで購入。事件当時にニュースで観てから、この犯人は一体、何がしたかったのか気になっていたが、一読して「なるほどなぁ・・・!」と思わされた。著者の出世作である『つけびの村』と同様、事件の現場を丹念に取材し、犯人本人とも手紙のやり取りをして、事件の輪郭を浮かび上がらせていく。身バレしないで逃亡生活を続けるために、犯人が考えついた「自転車で日本一周する人」というキャラ設定は秀逸すぎるし、実際に49日間も逃げ果せたのだから凄い。逮捕されるまでの経緯も詳細に描かれていて読みごたえがある。
ちなみに、この逃亡犯は警察の留置場に入れられていた際、弁護士との面会後に、面会室のアクリル板を蹴破って逃走している。発見が遅れたのは当時の留置担当だった巡査部長が、スマホでアダルト動画にくぎづけで事態に気づかなかったからだそう。犯罪者が「逃げるが勝ち」かどうかはともかく、警察側からすれば「逃げられたら負け」なのは間違いない。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
期待はしなかったのですが、それは正解でした。買ったのはちょっと失敗かな。ドキュメンタリーとしては内容が薄い。面白いけど本を買って読むほどではありませんでした。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年8月11日に日本でレビュー済み
逃走犯をテーマにしたノンフィクション、約200ページの新書。6章+終章の計7章構成だが、第1・2章、第3・4章、第5・6章はそれぞれ同じ逃走犯に関する内容であり、実質的には全部で4パートに分かれている。また、冒頭には作家・道尾秀介氏との対談が収められている。各章の題材は以下の通り。

第1・2章:2018年の松山刑務所逃走犯
向島での脱走騒ぎと、その後に判明した海を泳いでの本土上陸がメディアを通して大きく取り上げられた。模範的な受刑者たちが集められた、「塀のない刑務所」である開放的処遇施設で起きた逃走劇である。逃走者は、約半年前に入所した開放的処遇施設で起きていた虐めをはじめとする状況を、「かなり昔から腐っていた」とし、これへの不満を逃走の動機としている。著者は手紙を通して本人から詳細な逃走にまつわる経緯や動機が綴られた手記を入手している。本項の逃走犯に対しては本書内でもっとも同情的で、向島の住民たちの好意的な印象も紹介する。反面、警察の失態やメディアの見当はずれな報道に疑義を呈す。

第3・4章:2018年の富田林署逃走犯
現行犯逮捕によって富田林署で拘留中だった逃走犯は、弁護士との接見時を狙って逃走した。報道としては逃亡犯に対する懸念とともに、日本一周自転車旅行を装って中四国地方に逃走していたことが後に判明して、世間を驚かせた。これも松山刑務所逃走犯と同様に、比較的近年の有名な逃走劇であり、やはり著者は犯人との面会や文通を通じて取材を試みている。ただし、本件の逃走犯は現行犯逮捕の原因となった盗品保管以外に起訴されていた強制性交等罪といった複数の性的犯罪を冤罪として認めていない。取材を通しての著者の印象も非常に悪く、松山刑務所逃走犯とは対照的だ。本項も前項に引き続いて警察の失態を咎める指摘はあるが、どちらかといえば逃走犯への不信感が前面に出ている。

第5・6章:「昭和の脱獄王」
近年の逃走犯として大々的に報じられた前の二件とは趣きを変え、戦前から戦後にかけて四度の脱獄に成功した「昭和の脱獄王」・白鳥由栄が題材に選ばれている。白鳥は著名な小説『破獄』、漫画『ゴールデンカムイ』の登場人物のモデルとしても知られる。伝説的な故人が対象とあって、刑務所の訪問を除いて直接の取材等はなく、白鳥を取材した過去の著作の要約といっても良さそうな内容となっている。脱獄を可能にした白鳥の驚異的な身体的特徴(身体能力、間接を外せる柔軟性、手足の裏を吸盤のように使える特殊能力)と、四度の脱獄の動機が焦点となる。とくに、脱獄の動機については、白鳥側からみた受刑者である自分を人間扱いせず敵視する刑務官への強い不信感と、刑務所側の監視体制の終戦を境にした変化という、双方からの認識の違いが重点的に描かれる。末尾に述べられている取材先に対する著者の不満は、本章の題材とは無関係で唐突なために違和感が残った。

終章:保釈後の逃走問題
本項のみ単独の逃走者を扱ってはおらず、保釈後の逃走が罪に問われないという問題に焦点を当て、前項までのように具体的な事例ではなく、日本の法制上の問題点を問う内容となっている。そのなかで典型的な保釈中逃走の一例として挙げられるのが、帯にも登場するカルロス・ゴーン氏であって、ゴーン氏の事件について深掘りするわけではない。本項を通しては欧米と比較して、日本の検察の高い有罪率と低い起訴率が保釈後の逃走を許しやすい事情の背景として説明される。前三項の逃走犯たちが、逃走はしても最終的に罪を重くしたうえで再逮捕されたことを考慮すれば、本書タイトルの『逃げるが勝ち』は本章のみに当てはまるフレーズと考えてよいだろう。

本書は週刊紙での記事(第1~4章)と、調査報道サイトでの連載をもとに、追加取材と加筆訂正によって興されているようだ。このような事情もあってか、一冊の本の方向性としては全体にまとまりがなく、論点があいまいな印象が否めない。第1~4章では現代の逃走犯、第5・6章が伝説の脱獄王、終章が日本の保釈の問題点について論じているが、それぞれの観点に統一感やコンセプトが見えてこない。また先に触れた通り、書名についてもわずか終章に関係しているにすぎず、この点も取ってつけたような印象を受ける。著作としての成り立ち以外にも、考察の対象としては、逃走者の人間性、警察の失態、メディアの無責任さ、取材先への不満、法制度の懸念点など、着眼点のブレがかなり目立つ。部分的に関心をもてる箇所はあるものの、一冊を通してはいまひとつ「何がやりたいのかよくわからない」というのが正直なところではある。
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