プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥2,068¥2,068 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥1,630¥1,630 税込
配送料 ¥257 5月15日-17日にお届け
発送元: Coco Place Shop_個人購入のお客様専用 販売者: Coco Place Shop_個人購入のお客様専用
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
新・ラグジュアリー ――文化が生み出す経済 10の講義 単行本(ソフトカバー) – 2022/3/28
購入オプションとあわせ買い
・日本経済新聞朝刊 (2022年5月21日付)「読書」欄 書評掲載
・週刊東洋経済 (2022年5月28日号)「話題の本 今週のもう1冊」欄 書評掲載
・LEON (2022年6月号)「LEON JOURNAL」欄 書評掲載
・日経ビジネス (2022年6月13日号)「編集部のお薦め」欄 書評掲載
・NewsPicks (2022年6月17日・18日)「The Prophet」特集欄 書籍紹介/中野香織氏インタビュー掲載 など
▼ いま人を動かすのは、「テクノロジー」ではなく「人文知」だ。
これから2030年にかけて、世界・経済・ビジネスなどを考える上で重要になるであろう考え方の一つとして、本書で取り上げるのが「ラグジュアリー」です。
一般的に「ラグジュアリー」といえば、19世紀フランスからの歴史・伝統を持つ、いわゆる高級ブランド企業のあり方などがイメージされるかもしれません。
実際、それを研究するために、これまでヨーロッパを中心として、大学やビジネススクールでも「ラグジュアリーマネジメント」を学ぶコースが設置されてきました。
それらの先進的なコースや、スタートアップなどを含めた感度の高い企業がいま注目するのは、旧来のラグジュアリーとは一線を画した考え方、いわば21世紀の「新しいラグジュアリー」です。
本書でいう新しいラグジュアリーは、たとえば「文化の創造を伴うソーシャルイノベーション(新しい文化をつくることによって社会問題を解決する取り組み)」といえるでしょう。
これまでのモノづくり・サービスづくりや顧客体験は、ウェブ技術をはじめとするコンピュータサイエンス、あるいは機械・材料・加工技術のような「テクノロジー」が引っ張ってきました。
ただ、先進国を中心に技術や市場が成熟をみせる中で、今後、人々の心を動かすような「本当にほしいもの」は、テクノロジーが基礎にありつつも、歴史や文学、地理、哲学、倫理など「人文的な知識」がより主導しながらつくっていく時代になるのです。
その実践例の一つとして挙げられるのは、イタリアのウンブリア州にある小さな村・ソロメオを本拠に、地域の歴史と文化に根ざしたモノづくりを行い、創業50年も経っていないにもかかわらず「世界最高の品質」といわれ尊敬されるブルネロ・クチネリです。
「文化の創造が結果的に利益の源泉となっていく」という考え方と、クチネリをはじめとした実践の動きを、「旧来のラグジュアリーとの対比」「意味の創造」「教育」「文化盗用」「サステナビリティ」など多様な切り口から一冊にまとめるのが本書。
10の視点で「新しい世界」を読み解きます。
▼ 本書の目次
第1講 「新しいラグジュアリー」の時代は静かに始まっている
第2講 「旧型」のラグジュアリー
第3講 新しいラグジュアリーと「意味の創造」
第4講 ラグジュアリーとロマン主義
第5講 日本のラグジュアリー
鼎談 最先端から見える「ラグジュアリー」の向かう場所
第6講 「ラグジュアリーマネジメント」が教えるもの
第7講 文化盗用 ――文化的な植民地からの解放
第8講 「アート」が持つ意味
第9講 サステナビリティをラグジュアリーから見る
第10講 もうひとつのあり方、もうひとつの視点
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- 発売日2022/3/28
- 寸法13.1 x 2.2 x 18.8 cm
- ISBN-104295406635
- ISBN-13978-4295406631
よく一緒に購入されている商品
この商品を見た後に買っているのは?
出版社より
ラグジュアリー分野の対象とその規模
ラグジュアリー分野の対象を具体的に絞ると、アパレル、アクセサリー、自動車、アート、グルメ、ホスピタリティ、プライベートジェット、宇宙体験など幅広い範囲をカバーします。ラグジュアリー市場はニッチだといわれながらも、パンデミック以前、ベイン&カンパニーが発表した2019年のデータによれば、世界の市場規模は140兆円以上にのぼります。
ロマン主義芸術が導いた、社会改革や国民のアイデンティティ形成
18世紀から19世紀にかけてヨーロッパ各国でロマン主義的な動きが広がる中、イギリスでは、間接的に政治とロマン主義が結びつきました。サミュエル・テーラー・コールリッジの『老水夫の詩』(1798年)は、孤独な放浪者の内面を描くふりをしながら、実は、1781年に奴隷貿易船から疫病にかかった奴隷たちが積荷として海に投げられた事件を暗に描いています。
その後、奴隷貿易を批判する詩人たちがコールリッジに続き、イギリスの議会は1807年、奴隷貿易への参加を禁じました。後にターナーは『奴隷船』(1840年)で奴隷が投げ捨てられる海の絵を描いています。
日本のラグジュアリーの「始祖」
「ラグジュアリー」という言葉が日本語の中で日常的に使われ始めたのは、1975年頃です。この年、マツダからコスモAPという高級感と豪華さを打ち出した車が発売されました。
この車のCMシリーズのタイアップ曲で大ヒットした『マイ・ラグジュアリー・ナイト』がBGMに流れる中、夜の闇に赤いドレス姿で艶やかに赤いコスモを走らせるモデルが、当時における新しい概念だったであろう「ラグジュアリー」を体現しています。
商品の説明
出版社からのコメント
その他の地域の世界経済 第1位 (2022.05.07-05.11、05.17-06.03、06.06-06.10)
経済思想・経済学説 第1位 (2022.05.21-05.24、05.30-05.31)
文化人類学一般書籍 第1位 (2022.05.21-05.22、05.30-06.02、06.07-06.10) など
著者について
モバイルクルーズ株式会社代表取締役/De-Tales Ltd.ディレクター
東京とミラノを拠点とした「ビジネス+文化」のデザイナー。
欧州とアジアの企業間提携の提案、商品企画や販売戦略等に多数参画してきた。
デザイン分野との関わりも深い。
2017年、ロベルト・ベルガンティ『突破するデザイン』(日経BP)を監修して以降、「意味のイノベーション」のエヴァンジェリストとして活動する中で、現在はソーシャル・イノベーションの観点からラグジュアリーの新しい意味を探索中。
またデザイン文化についてもリサーチ中である。
著書に『メイド・イン・イタリーはなぜ強いのか』(晶文社)など。訳書にエツィオ・マンズィーニ『日々の政治』(BNN)がある。
中野 香織(なかの・かおり)
著述家/株式会社Kaori Nakano 代表取締役
イギリス文化を起点とし、ダンディズム史、ファッション史、モード事情、ラグジュアリー領域へと研究範囲を広げてきた。
日本経済新聞など数媒体で連載を持つほか、企業のアドバイザーを務める。
著書『「イノベーター」で読むアパレル全史』(日本実業出版社)、『ロイヤルスタイル 英国王室ファッション史』(吉川弘文館)、『モードとエロスと資本』(集英社新書)ほか多数。
東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。英ケンブリッジ大学客員研究員、明治大学特任教授、昭和女子大学客員教授などを務めた。
登録情報
- 出版社 : クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2022/3/28)
- 発売日 : 2022/3/28
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 320ページ
- ISBN-10 : 4295406635
- ISBN-13 : 978-4295406631
- 寸法 : 13.1 x 2.2 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 39,769位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 51位経済思想・経済学説 (本)
- - 63位商品開発
- - 69位起業・開業ノンフィクション
- カスタマーレビュー:
著者について
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
作家 / 株式会社Kaori Nakano 代表取締役
イギリス文化、ダンディズム、ファッション史、モード、英王室、ラグジュアリー領域に関し研究、著述、講演。企業の顧問。日本経済新聞はじめ多媒体で連載。東京大学文学部・教養学部教養学科(イギリス科)卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。英国ケンブリッジ大学客員研究員、明治大学国際日本学部特任教授、昭和女子大学客員教授を歴任。オフィシャルHP www.kaori-nakano.com Twitter: kaorimode1 Instagram: kaori.nakano
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
ありがとうございました。
だからこそ学びが大きかった。
読んでいても面白いのは確かです。特に前半は。
ところが、後半から息切れが激しくなります。密度が低下して、文章が間延びしてきます。
変だなと思ったら前半が中野氏、後半が安西氏と主たる執筆者が違ったのでしたか。
それにしても、中野さんは文章に怒気が満ちていますね。
同じことを言うにしても、そこまでシャチコばる必要はないのではないでしょうか。
もっと肩の力を抜いたほうが好感度が増すのに。
全巻を通して、絵画や写真の出所が明記されていないことが気になります。
著作権の処理はしてあるのでしょうけれど、クレジット表示なしで公刊する書籍は読んでいて気持ちが悪くなります。
「講義」と銘打った出版物なら、なおさらキチンとしてほしかったです。
ラグジュアリーとはなにか、という定義を認識し根本を考えることで、
教育とはなにか、という同じく価値観が入り乱れる分野で働く上でのパラダイム・シフトを得た。
互いの文化や歴史を知った上で発信をすること、
互いの立場や価値観をわかった上で発信することも大事であるし、
ココ・シャネルのように「私がモード」という圧倒的信念と尖ったものがあって崇高さが生まれる。
また旧型、新型があり、旧型も進化しているという特異な構造が他分野にも当てはまる気がする。
新しい時代のラグジュアリーとは何かを見つめた一冊です。
そもそもラグジュアリーといえば、「贅沢」とか「豪華」、「高価」、「高品質」といったことばがふさわしいような物品を指し、高額所得者が、良く言えば嗜むための洗練された商材、悪く言えば見せびらかすためだけの不要不急の商品といったイメージがあります。
ですがこの書によればそれは「旧型」のラグジュアリーであり、今目指すべき「新型」のラグジュアリーはそれとは明確に区別するべきだと言います。
著者らは「旧型ラグジュアリー」には「排他性」「名声」「階級を与える力」といった時代遅れになりつつある要素がまとわりついていると考えます。一方「新ラグジュアリー」として尊重されるべき物とサービスは、公平で開かれた包摂性(インクルーシブ)、社会貢献のコストを上乗せした高品質商品開発、上下構造の解消による大衆化ではなく民衆化への動きといったものが備わっている必要があるのです。
そしてその「新ラグジュアリー」は政治・社会的な運動とビジネスが密接に関係した形で提示されるものだとも著者は言います。例えば文化の盗用への厳しい眼差し、西欧白人至上主義との決別、ルッキズム(外見至上主義)への反逆、グローバル資本主義が生む格差への異議申し立て、非民主的な奴隷的強制労働に基づく商品の否定など、消費者が様々な側面で抵抗の声を上げる姿が見られるというのです。
ひときわ目を引いたのは、ロマン主義美術に照らして「新ラグジュアリー」の美学を説いた第4講です。
ロマン主義を代表する画家フリードリヒの『霧の海を見下ろす彷徨い人』に見られるような「大きな力を前にしたときの人間の弱小さを悟った上で、怖れと不安を乗り越えた末に味わえる圧倒的歓喜」は、まさに上述の「抵抗の声を上げる商品開発」へとつながる美学といえるのです。ロマン主義に強く魅了される思いを抱いてきた私自身の気持ちの根っこに、こうした「抵抗が生む歓喜」があることに気づくことができて、心震えました。「美」だけに終わらず、それを越えた先の歓喜というのがロマン主義的「新ラグジュアリー」の魅力というわけです。
また、まだまだ大勢が飢える世界が傍らにありながら宇宙にロケットを飛ばすことは無意味ではないかという、大勢が抱きがちな疑問への回答を提示した第10講にも目から鱗が落ちる思いがしました。私自身の気持ちのどこかにも、莫大なコストを宇宙開発に投じ続けることに首をかしげる気持ちがありました。しかし、贅沢に見えるだけの宇宙開発ビジネスが、カメラ付き携帯電話、浄水器、フリーズドライ食品、粉ミルク、LED、家の断熱材といった民生商品を広く開発することにつながっている事実には、思いが至りませんでした。
終盤、「旅の目的は場所とは限らない。むしろ、新しいものの見方である」というヘンリー・ミラーの言葉が紹介されます。ラグジュアリー体験としての宇宙飛行経験を説明するために著者らはこの言葉を引用していますが、この言葉を目にした私はむしろ、読書の目的もまた新しいものの見方を得ることにあることを改めて認識し、この書はまさにその新しい視座を与えてくれたという喜びを感じたのです。
----------------------------
以下は校正漏れです。
*33頁:地名の誤り
×「ブタペスト」
○「ブダペスト」
――82頁では正しく「ブダペスト」と記されています。
*51頁:外来語の誤記
×「ラグジュラリー馬車」
○「ラグジュアリー馬車」
*54頁:漢字の誤記
×「一部の隙もない」
○「一分の隙もない」
*62頁:地名の誤り
×「ハンブルグ」
○「ハンブルク」
*208頁:脱字
×「共有しやすくためのプラットフォーム」
○「共有しやすくするためのプラットフォーム」
*225頁:地名の誤り
×「ブタペスト」
○「ブダペスト」
*292頁:誤字
×「越えてしてしまう」
○「越えてしまう」
.
AIをはじめとして科学技術による文明の進化スピードがとても速い中、文化をどうつくるのか、そのカギは日本にあると教えてくれる本でした。
心の時代は世界のどこでもない、日本から始まる、とても共感する本でした!
著者の深く広い洞察にも感嘆するばかりです。
しかし、一体何が消費者の欲求を満たすのか。
本書は広くラグジュアリーのマーケットセグメントを論じていくことで徴候を抽出し、さまざまな「風景」を描き出していく。そしてそこに現代社会に希求される願いを還元させていく。その戦略をネーション/ステートのラフイメージに紐づけられたフィクション性の高い〈文化〉に委ねていくのではなく、「新・ラグジュアリー」として、その求心力の源泉をローカルシーンにおける「文化/風景」の創造と貢献に見い出していく(ゆえに戦略として多様なスモールプレイヤーの積極的関与が可能となる)。その思考プロセスに歴史的ロマン主義の系譜を重ねていく本書の構成には極めて高い知性を感じる。
私を含め、背中を押される読者は多いだろう。
本領域における第一人者である著者両名は倫理や美的判断、異文化理解、アート・文化・歴史等、さまざまな境界線を超えながら本テーマを鮮やかに論じ、高揚感を与え続ける。人文系の書籍としては望外に読みやすい内容であることも申し添えておく。
執筆者のお二人はもちろんのこと、ここは編集者にも敬意を表したい。
他方、本書から投げかけられた問いにも答えていく必要があるだろう。例えば現時点(2022/5)でラグジュアリーマネジメントを学べる教育機関は国内に存在しない。しかし本書の内容に私自身は刺激を受けている。ここは関係者の見解を聞いてみたい。
我々自身の現在地を〈不在の場所〉へと開放していく。新しいラグジュアリーの「原風景」がそこに描かれていくのではないだろうか。
少なくとも、不遇の現実を拡張する必要はもうないだろう。
良書です。ご一読を。