大学の授業で線形代数がよく分からなかったという人には、助けとなり得る本です。
大学1年生くらいで習う線形代数の基本的な部分についてイメージが持てるのではないかと。
制御あたりの工学系と恐らく1番相性が良いかと思います。
以下は徒然としたコメントです。
・線形空間や内積の話は上手いこと割愛されているので、そこについては他の本を参照する必要があります。
・LU分解の話はそんなに難しくないと思いますが(疑似)コードが読めない場合は読み飛ばしても良いとも思います。
・ジョルダン標準形の部分はこの本だけだとそこまで分かった気になれなかったです。かと言って他の分かりやすい本も知らないのですが…
・固有値の数値計算の話はマニアックなので分からなくても気にしなくて良いと思います。
・Rubyのコードについては、実行せずとも図を観るだけでどういう話をしたいのか分かるのでないかと思います。
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プログラミングのための線形代数 単行本 – 2004/10/1
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ベクトルや行列を扱う線形代数は、CGをはじめとする画像処理プログラミングだけでなく、構造化されたデータを扱うすべての処理の背景となる学問。しかし、抽象的で難解という側面もあり、独学で数学の教科書を紐解くのは困難である。本書は、プログラミングをする人たちに的を絞った構成で、線形代数とそのコンピュータサイエンスにおける応用をわかりやすく説明するもの。
- ISBN-104274065782
- ISBN-13978-4274065781
- 出版社オーム社
- 発売日2004/10/1
- 言語日本語
- 本の長さ355ページ
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登録情報
- 出版社 : オーム社 (2004/10/1)
- 発売日 : 2004/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 355ページ
- ISBN-10 : 4274065782
- ISBN-13 : 978-4274065781
- Amazon 売れ筋ランキング: - 120,369位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2023年2月26日に日本でレビュー済み
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2021年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
行列式の図形的な意味や行列の積の結果の型をイメージで捉える方法など直感的な理解を促してくれる本。
かなり重要なことを本文ではなく注釈に書いていたり、注釈部分があまりにも多くて初学者には内容の選別が難しいので他書で理論的な背景をある程度知った後で読むと迷子にならないと思う。
かなり重要なことを本文ではなく注釈に書いていたり、注釈部分があまりにも多くて初学者には内容の選別が難しいので他書で理論的な背景をある程度知った後で読むと迷子にならないと思う。
2006年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書の他の人のアマゾンでの評価が高かったので、買ってしまいました。この本の内容としては、行列式や写像の意味がわかるようにするという意図があるのだと思いますが、必ずしもわかりやすいとはいえませんでした。また、題名に「プログラミングのための」と書かれているとおり、連立一次方程式、行列式、LU分解、固有ベクトルなどの計算方法に多くのページが割かれています。人によっては参考になることは多いかもしれませんが、すべての人にとって参考になる内容ではありません。
2020年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大学の工学部を卒業後、社会人になって線形代数を復習している者です。
一般的な数学の教科書は天下り的に進めていくことが多いですが、本書は「何ができたら嬉しいから、こういう概念を導入しよう」という流れで進んでいくため、非常に理解しやすいです。
具体例も豊富で、行列式・基底・ランクなど、今までただ暗記していた概念がすっきりと理解できました。
線形代数を学ぶ全ての大学生に勧めたい良書です。
一般的な数学の教科書は天下り的に進めていくことが多いですが、本書は「何ができたら嬉しいから、こういう概念を導入しよう」という流れで進んでいくため、非常に理解しやすいです。
具体例も豊富で、行列式・基底・ランクなど、今までただ暗記していた概念がすっきりと理解できました。
線形代数を学ぶ全ての大学生に勧めたい良書です。
2023年5月29日に日本でレビュー済み
まず最初に。
「コードの書き方を教えてくれないのはおかしい」というレビュアーの方々は、本書のまえがきに目を通されるべきです。
まえがきには、書名の意図に関して「"コンピュータへの携わり" の中心として "プログラミング"、"そんな方々向けに応用を見据えて" という思いを込めた端的なフレーズとして "のための線形代数" というタイトルをつけました。」と、はっきり説明があります(試し読み範囲に入ってます)。
したがって、批評はこの観点からなされるべきです。確かにややこしいタイトルかもしれませんが、それを理由とした低評価はおかしいと思います。
ここからレビュー本文です。
線形代数の初学者は、「この概念を考えると何が嬉しいのか」を得てして見失いがちです。
そういった人が線形代数の初歩的トピックのイメージを掴む上で有用な本だと思います。
フランクな語り口調・身近な比喩を多用した解説で、この点で大きく好みが分かれると思います。
また、日本語とビジュアルを使って「お気持ち」を解説していく本であるため、あらかじめ線形代数の基礎事項をさらっておかないとこの本を読む意味が半減します。
章立ても普通の線形代数の教科書とはかけ離れていますから、初学者がいきなりこの本を手に取るとかえって混乱する気がします。
また、著者陣のバックグラウンドや本のコンセプトの関係上、章立てや内容が一般的な線形代数の教科書と異なり工学寄りなのも特徴的です。
ノイズの乗った行列の取り扱い方だとか、LU分解の計算法だとか、固有値計算アルゴリズムだとか、「工学で道具として使う線形代数」を解説することにかなり多くのページが割かれています。
その一方で、内積や線形空間などといった数学的背景の説明をうまく省略しているため、この本1冊で線形代数の全てを賄うことはできません。
良くも悪くも、工学系の学生に「お気持ち」を理解させることに全力投球している本であり、入門書としては万人向けではないと思います。
真っ当な教科書の数学的議論に頭がパンクした時、本書を副読本として使い、図や比喩を使ってざっくりとしたイメージを掴む使い方がオススメです。
入門書を探している初学者の方は、この本よりも前に、例えば『線形代数30講』(志賀浩二著, 朝倉書店)や『線形代数講義』(金子晃著, サイエンス社)などのような、日本語の解説と数学的に真っ当な議論が両方書かれている入門書に目を通した方がいいと思います。
「コードの書き方を教えてくれないのはおかしい」というレビュアーの方々は、本書のまえがきに目を通されるべきです。
まえがきには、書名の意図に関して「"コンピュータへの携わり" の中心として "プログラミング"、"そんな方々向けに応用を見据えて" という思いを込めた端的なフレーズとして "のための線形代数" というタイトルをつけました。」と、はっきり説明があります(試し読み範囲に入ってます)。
したがって、批評はこの観点からなされるべきです。確かにややこしいタイトルかもしれませんが、それを理由とした低評価はおかしいと思います。
ここからレビュー本文です。
線形代数の初学者は、「この概念を考えると何が嬉しいのか」を得てして見失いがちです。
そういった人が線形代数の初歩的トピックのイメージを掴む上で有用な本だと思います。
フランクな語り口調・身近な比喩を多用した解説で、この点で大きく好みが分かれると思います。
また、日本語とビジュアルを使って「お気持ち」を解説していく本であるため、あらかじめ線形代数の基礎事項をさらっておかないとこの本を読む意味が半減します。
章立ても普通の線形代数の教科書とはかけ離れていますから、初学者がいきなりこの本を手に取るとかえって混乱する気がします。
また、著者陣のバックグラウンドや本のコンセプトの関係上、章立てや内容が一般的な線形代数の教科書と異なり工学寄りなのも特徴的です。
ノイズの乗った行列の取り扱い方だとか、LU分解の計算法だとか、固有値計算アルゴリズムだとか、「工学で道具として使う線形代数」を解説することにかなり多くのページが割かれています。
その一方で、内積や線形空間などといった数学的背景の説明をうまく省略しているため、この本1冊で線形代数の全てを賄うことはできません。
良くも悪くも、工学系の学生に「お気持ち」を理解させることに全力投球している本であり、入門書としては万人向けではないと思います。
真っ当な教科書の数学的議論に頭がパンクした時、本書を副読本として使い、図や比喩を使ってざっくりとしたイメージを掴む使い方がオススメです。
入門書を探している初学者の方は、この本よりも前に、例えば『線形代数30講』(志賀浩二著, 朝倉書店)や『線形代数講義』(金子晃著, サイエンス社)などのような、日本語の解説と数学的に真っ当な議論が両方書かれている入門書に目を通した方がいいと思います。
2019年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大学の授業で行列を習ったが、今までいまいち理解できていなかった。この本は視覚的な部分で知識を補強できるだけでなく、文体も堅苦しくなく頭に入ってきやすいと感じました。
2010年8月15日に日本でレビュー済み
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タイトルは「プログラミングのための線形代数」とありますが、英名に「Linear Algebra for Computer Science」とあるように、CGや機械学習などのコンピュータサイエンスの基礎としての線形代数が説明されています。
この本のおかげで行列式とは何か、固有値分解とは何か、逆行列の求め方とその計算量、などが分かるようになりました。
すでに知っている人には当たり前なことでも、数学的厳密さを犠牲にしているかもしれませんが、分かりやすく説明されています。
この本のおかげで行列式とは何か、固有値分解とは何か、逆行列の求め方とその計算量、などが分かるようになりました。
すでに知っている人には当たり前なことでも、数学的厳密さを犠牲にしているかもしれませんが、分かりやすく説明されています。
2018年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
はじめて線形代数の謎な計算の意味を理解できました。感謝です。