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「表現の自由」の闘い方 (星海社新書) 新書 – 2022/3/24

4.5 5つ星のうち4.5 23個の評価

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永田町の最前線から振り返る、「シン・表現規制」の事件の数々

「表現の自由」を掲げ、参議院選挙で54万票を獲得した自民党議員・山田太郎が、表現規制の最前線を語り尽くす! 行きすぎたジェンダー論、スクショ違法化、漫画村、香川ゲーム規制条例……、令和の「表現の自由」は、自ら打って出なければ守れない。本書は、マンガ・アニメ・ゲームが当たり前にある私たちの生活を守るため、山田太郎が永田町のなかでどのように闘ってきたのかを明らかにするものである。マンガ家・赤松健による描き下ろしマンガ、さらに同氏との特別対談も収録。

*以下、本書目次より抜粋
はじめに

2021年は表現規制の転換点
本著執筆の理由
表現の自由の闘いを記録する重要性
2010年の「非実在青少年(東京都青少年保護条例)」規制
「非実在青少年」のその後
2012年から2016年の5年間の動き~何度も迎えた大きな危機
児童ポルノ禁止法改正とマンガ・アニメの運命は(2013年、児童ポルノ規制法)
二次創作やコミケが救われた日(2014年、TPP著作権非親告罪化問題)
有害図書指定との闘い(2016年、軽減税率の有害図書指定問題)

第1章 日本国民のネット生活を脅かす静止画DL違法化問題

第2章 世界規模で広がり続ける海賊版との闘い

第3章 ゲーム規制問題の背景はいかに

第4章 外圧と問われる政府の基本政策

第5章 複雑化する著作権法と表現の自由

第6章 ネット上の誹謗中傷対策と匿名表現の自由

第7章 コロナ禍と同人誌即売会のかつてない危機

第8章 国力に直結するフリーランス待遇問題

第9章 失われゆくIPを守れ コンテンツアーカイブの課題

第10章 国際化する表現の自由の問題

第11章 私たちを内側から蝕む自主規制問題

巻末対談 赤松健×山田太郎

おわりに
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商品の説明

著者について

山田 太郎
参議院議員。1967年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒、早稲田大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。米国外資系企業副社長などを務めた後、製造業向コンサルティング企業を創業、3年半で東証マザーズに上場させる。東京工業大学特任教授、早稲田大学客員准教授、東京大学工学部非常勤講師などを歴任。現在は、自由民主党所属の参議院議員、デジタル大臣政務官兼内閣府大臣政務官、表現の自由を守る会会長、エンターテイメント表現の自由の会名誉顧問を務める。政治家としては、表現の自由、デジタル政策、こども政策、障がい者政策、知財政策など幅広く取り組む。とりわけマンガ・アニメ・ゲームを中心とした表現の自由を守るために尽力し、度重なる危機を食い止めてきた。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 星海社 (2022/3/24)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2022/3/24
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 288ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4065270847
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4065270844
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.7 x 1.4 x 17.3 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 23個の評価

著者について

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赤松 健
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1968年生まれの漫画家。東京都出身。

海城高校、中央大学文学部国文学科を卒業。

1993年『ひと夏のKIDSゲーム』で、第50回少年マガジン新人賞と審査員特別賞をW受賞。

1994年『AIが止まらない!』を週刊少年マガジンで連載開始。週刊作家生活に入る。

1998年『ラブひな』が大ヒット。第25回講談社漫画賞の少年部門を受賞。TVアニメ化・ゲーム化・小説化・グッズ化などメディアミックスを幅広く展開。海外でも広く知られるようになる。

2003年『魔法先生ネギま!』も2度のTVアニメ化・OVA化・実写ドラマ化・多くのゲーム化に加え、キャラクターソングCDやアニメテーマ曲が大ヒット。オリコンのチャートを賑わせる現象にまで発展。

2010年、絶版漫画に広告をはさみ、ネットで無料配信する「株式会社Jコミ」を設立。代表取締役社長に就任。Winnyなどに広がる違法な漫画ファイルや新古書店に対抗しつつ、絶版書から収益を上げる画期的なシステムで話題になる。

カスタマーレビュー

星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
23グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2022年6月6日に日本でレビュー済み
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山田太郎さんのかっこいい漫画を
大好きな赤松健せんせーが描いただけで
優勝です!

推しが尊い。

内容はとても良いので割愛しますが
物書きはよんだほうがいいです。
2022年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
山田太郎氏の前著『「表現の自由」の守り方』に続いて、ここ数年間の日本国内における表現の自由の戦いの顛末が一望できる一冊です。
最近でも「月曜日のたわわ」の日経新聞広告に国連女性機関が抗議したり、立憲民主党が非実在児童ポルノを違法とするよう請願を出したり、表現の自由をめぐる戦いはまさに「待った無し」の状態です。夏の参院選でも表現規制の問題は争点の一つとなるでしょう。
「表現の自由」に関心のある人は読んでおいて損はない一冊だと思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初の漫画部分ですが、あんなに偏ったあからさまな内容、正直読んでて「これはやりすぎだろう」と笑いました。釣り針が大きすぎる。ここが試金石になってますね。

ここで粗探しをしたり、漫画だけで内容を判断しようとする人は、自分の中に確固たる答えがあって、それに沿っていない意見を排除あるいは非難したがる傾向にあります。「真実」に傾倒しないよう気を付けて。

著者は好きだけどこの内容はカルトっぽい、と感じた人は、虚構に引きずられやすいので気を付けましょう。

矛盾点や突っ込み所をスルーして流し読める人は、ちゃんと現実と虚構を区別できる人です。
通信教育の勧誘漫画を楽しんで読みつつも、内容を鵜吞みにせず申し込みは熟考出来るタイプ。

試金石は置いといて、肝心の内容ですが
これまで山田氏が取り組んできた働き掛けの紹介と過去の振り返りを纏めたものです。表現の自由と一言でいうのは簡単ですが、クリエイターの権利を守るためにも何でも自由ではいけない。じゃあどこで線を引くのか、そこに対して山田氏がどう考えてどう行動してきたのか、その時の世論はどうだったのか、これからどうしていこうと考えているのか。
それを山田氏の目線で語りかけている内容ですね。
それを読んで読者が何かを決めるようなものでは無く、政治家としてこう考えて行動しているんだ、という理解の一助になるかとは思います。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新書の割には内容が濃密かつ多岐に渡るので簡潔に感想を述べるのは困難ですが、読んで言える事は自由の拡大しかありません。
海賊版や性的虐待・搾取はともかく、差別や人権や安全をタテにした野放しの権力と化した集団に屈して政治的強制力により規制したり自主規制という過剰な配慮をする事こそが表現のみならず自由そのものの敗北につながるのです。
本書に「人権はグローバル。文化はローカル」とありますが、欧米のヒマを持て余したリベラルでセレブぶった白人のお遊びをよくわかりもせずに有難がって拝聴し受け入れるなど私には到底できません。私は税金を使ってクリエイターや著作物を保護する事には反対ですが、表現を含めた個人の自由を守る事には断固賛成です。自由を拡大して法規制や自主規制から守るべきだと思います。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年5月14日に日本でレビュー済み
・スクリーンショットの違法化
・香川県のゲーム依存症対策条例
・表現の不自由展の補助金交付の取り消し
・スパコミ中止騒動

 ……といった、ツイッターなどで話題になった表現の危機の問題。
 自分もこういった話題があったことは覚えていましたし、大勢の人が反対をしていたのも観ていました。
 では、それらの問題はいまはどうなっているのか? 同じことが繰り返されないよう、どのように対策をされたのか?(または対策をしようとしているのか?) ……といった、いわば決着……あるいは現状の部分はぜんぜん認識できていないことに、この本を読んで気づきました。
 著者である山田議員をはじめとした大勢の方が、こういった問題ひとつひとつに真剣に取り組み対策をされていたことを、この本を読むことで知ることができます。
 問題は大きく取り上げられますが、それをどう対策したかという部分はやはり目立たず取り上げられづらいものだと感じました。
 表現規制の問題を考えるなら、この本に掲載されている問題の発生と相手の主張、そしてそれらの対策を含めた一連の流れは大きな材料になると思います。

 もちろん、これらは政治家である山田議員の視点で書かれた本ですので、著者の都合のよいことばかり書いてあるのではないか……と思われる方もいるでしょう。
 そう思う方にこそぜひ本文を読んでほしいし、反論があればしていってほしいですね。
 次々に続出する規制、クリエイターが受け取る報酬や契約の問題、そういった文化の危機に対して、冒頭のマンガに対する議論なんかで止まってる場合じゃないだろう……としみじみ思います。
2022年4月19日に日本でレビュー済み
■プロローグ漫画で山田赤松の支持獲得活動方針が分かる

前作「『表現の自由』の守り方」のプロローグは黒地に白文字で「表現規制が強化された近未来の世界を描いたディストピアSF」が書かれており、「表現の自由には何度も危機が迫ったが、山田太郎が止めたおかげで救われた」という前作を通じてくり返されるテーマの前振りになっていました。

今回は今年の参議院議員選挙に自民党から立候補することが予定されている赤松健氏による「ヤマーダクエスト」という短編漫画が描かれています。これも「国連のバックにしたフェミニストやリベラルなどによるジェンダーに基づく批判が表現の自由の最大の敵であり、山田太郎と赤松健はこれと戦っていく」という本作でくりかえされるテーマの前ふりになっています。(以下、山田議員と赤松氏を合わせて「山田赤松」と呼ぶことがあります)

この漫画は世界を正しい教えに導こうとする「連合国」がヤーパンという国を呑みこもうとしていて、一歩街を出ると表現の自由がない——という設定の説明からはじまります。次は連合国の女聖騎士リベーラが「半裸で道を歩くなど言語道断」と言って、ヘソ出しでミニスカートを履いているヤーパンの女冒険者を攻撃しているシーン。女冒険者は自分の服装は「プイキュアの服遊び」というものなのであると説明しますが、リベーラに無視されます。このリベーラ(炎上状態になると力が3倍)は「表現規制を求めるリベラルまたはフェミニスト」を象徴するような役回りとなっています。

ここで、山田議員をモデルにした連合国聖騎士ヤマーダ(聖騎士装甲立候補形態に変身すると支持率パワーで5倍以上のエネルギーゲイン)と赤松氏をモデルにした神官戦士レドマツが女冒険者を守るためにリベーラと戦います。

リベーラとヤマーダはお互い「参政剣」「アンガージュマン」「自由剣」「アファーマティブアクション」「幸福追求剣」「白き無知のベール」「立法剣」「スーパーエロゲーション」といった技名を叫びながら剣を振るって闘いますが、言葉の中身に関しては何の説明もありませんし、道を歩くときの服装とどういう関係にあるのかは良く分かりません。服装の自由は幸福追求権の一種だ、というくらいでしょうか。

続いてヤマーダは以前はリベーラの仲間であったが、リベーラたちが文化の多様性を無視するようになったためヤマーダが敵対するようになったようだ、ということが明かされます。(ヤーパンという)「蛮族の支持など!!」と吐き捨てるリベーラには常に連合国の力が流れ込んでいるのでヤマーダも奮戦むなしく押し切られそうになりますが、レドマツが手助けに入ってチャンスを作り、ヤマーダは「行政監督拳」でリベーラを撃退します。

女冒険者に感謝された後、ヤマーダに「聖騎士装甲が余っているから」と押し付けられた後、レドマツも立候補形態になる……という筋書きです。

気になる点はいくつもありますが、一番は女性がヘソを出した格好やミニスカートで外を歩くのはダメ、みたいなことはリベラルもフェミニストもまず言わないだろう、ということです。「連合国」というのは国連の英語名であるUnited Nationsの語が第二次大戦中では連合国を指す語の一つとしても使われたことに引っかけて「国連」を連想させようとしていると思われます。しかし欧米で女性が公然とトップレスになる権利を求めてデモをしたり、実際にこれが認められたときに国連が文句をつけた、なんて話を聞いたことがありません。むしろ、国連の女性差別撤廃委員会は、インドネシアに対して女性差別的なドレスコードを自治体に法定させるなという勧告を出したりしている訳で、なんだか噛み合いません。

さて、女冒険者の服装は「プイキュアの服遊び」、つまりプリキュアのような魔法少女のコスプレでした。それで道を歩くのは問題ないという主張からすると、「コスプレはイベント会場で着替えて会場内で楽しむのがルールで、コスプレしたまま道を歩いたり公共交通機関でコスプレするのはダメ」みたいなおコスプレ界隈のルール(リベラルやフェミニストが主張しているルールではなく、世間の目を気にしているコスプレ界隈内の同調圧力や自主規制)は良くない、という認識に山田赤松は立っている、ということなのでしょうか。私もヘソ出しやミニスカートくらいの露出ならコスプレして道を歩くのも電車やバスに乗るのも自由であり批判されるべきではないという立場なので、もしそういう立場なら明確に表明してくれると嬉しいです。

とはいえ正直なところを言うと、山田議員も漫画を書いた赤松氏もそこまで考えていない気はします。むしろ、この漫画は人権や自由意思というものを観念できない創作物内のキャラクターと、その人格を尊重される権利を有する現実世界の人物というものをあえて混ぜこぜにして、創作物に対する批判を登場人物の人権制限であるかのようにすりかえる構図になっています。こうすりかえることで、作品や広告に対する批判を登場人物の人権制限であるという主張で反論できそうな雰囲気を作るのが目的で、服装が制限される現実の人間のことは考えていないのでしょう。

こういう混ぜこぜが行なわれていることは、(1)リベーラというキャラは萌えキャラが広告などに使われたりした場合などのフェミニスト絡みの炎上を意識して書かれているのに、そのリベーラの主張が女冒険者に対して「はしたない格好」と言うことに結実していること、(2)ヤマーダが女冒険者に「君達が自由に表現してくれることこそが私たちの望み」と言って表現の自由の主体であるとしつつ、「プイキュアによろしく」とコスプレ元の魔法少女に挨拶できる存在であるとしている、といった描写から読み取れます。この漫画の世界にはそのキャラクターの服装デザインをヘソ出しのミニスカートと決めて描いた創作者も、そういったキャラクターを広告で採用することに決めた広告主も存在せず、「日々の生活にメリとハリ」を求めてコスプレすることを否定される二次元女冒険者しか存在しないのです。

ここから「国連からの外圧を利用したリベラルやフェミニストが表現規制を進めらようとする」ことこそが表現の自由に対する一番の危険であるという位置付けは本書の中でも何回か触れられています。これに対して「日本国民の支持を受けた山田赤松が戦っていく」というストーリーで支持を獲得していこうとする、というのが山田赤松の今後の支持獲得作戦である、ということをこの漫画から読み取っても良いのではないでしょうか。

■憲法・法律・国際法に関する明らかに間違った主張はほぼ消えている

山田議員が6年前に書いた『「表現の自由」の守り方』では、法律に関して以下のようなおかしな主張がされていました。

1. 違法捜査が行われると、無罪となる。
2. 著作権侵害が非親告罪化すると第三者による刑事告発で法定損害賠償制度による多額の賠償が命じられる(親告罪に関する説明がおかしく、刑事と民事の区別もできていない)
3. 大臣の言葉には法律と同じだけの力がある
4. 国連の各種人権委員会の「勧告」は強制力を持ち、国内法より優先されると解釈できる

新著でもこれらの主張に関連する話題が1については87p, 2については25p, 4については267pで触れられていますが、上記のような明確におかしな主張は無くなっています。前作での説明が誤っていたことについての訂正はありません。

本作での法律に関する説明がすべて明確に正しいという訳ではありません。著作権侵害が全面的に非親告罪化されたらコミケやコスプレに壊滅的な危険を及ぶ危険があった(25-27p)という主張は、警察が二次創作について著作権者本人の意向を確認せずに摘発に踏み切ることは考えにくい(摘発後に原作者に「これくらいの二次創作は黙示で許可しているつもりでした」とか言われたら警察は困ってしまいます)ことからすれば、根拠が薄いものです。画像ダウンロードの違法化に伴う刑罰の適用について11の関門を作ったという表現(59-62p)は対象が「著作物法に定める著作物であること」など当然の要件を含めて法律要件を細かく分割して「関門の数」扱いすることにはあまり意味がなく大げさです。

しかし、一読しただけで明らかに間違いというところは私は見付けられませんでした。今回は法律の専門家の監修を受けたのではないでしょうか。

■わいせつ規制にはやっぱり反対しない

コミケなどの(エロ同人が販売される)同人誌即売会の存続にとって、一番の法的なリスクはわいせつ物頒布罪(刑法175条)です。その規制の範囲は警察の考え方一つで変わります。いくら準備会が商業出版での「塗り」の基準に合わせた性器表現の規制を行なっても、警察がしようとすれば摘発は可能ですし、エロ目的で性器が書かれていたときに「今まで警察が見逃していたレベルと同じくらいの塗りで性器を隠していたから」といった理由で無罪になった例はこれまでありません。

しかし、刑法175条が憲法違反ではないかという疑問を呈したり、あるいはその廃止を主張する記載は本書にも『守り方』にもありません。むしろ、刑法175条のわいせつ規制について触れながら「わいせつの定義は地域や文化・時代によって異なるはずです」とこれを擁護するかのような記載があります(134p)。

これは、表現の自由を重視する候補としては意外とも思えますが、これは「守り方」から一貫した態度であり、また表現の不自由展関連でも「法に抵触する表現は見当たらなかった」と違法でないことを守られるべき表現であるかどうかの基準としているような記載があります(122p)。憲法と法律の関係や違憲立法審査権に触れた記載もありません。憲法が立法を縛り違憲立法を無効にするためにあるという視点はあまりないようです。

■香川のゲーム規制条例の違憲訴訟には触れない

香川県のゲーム規制条例(第3章)についてはゲーム障害についてICD-11への収載が決まったことを香川県や久里浜医療センターが利用しているという文脈で説明しており、「外圧を利用した表現規制」というテーマの一つに位置付けているといえるでしょう。なお、パブコメ不正疑惑や違憲の可能性を指摘する香川県弁護士会の会長声明、同条例の見直しを求める陳情については触れていますが(103p)、ニュースにもなった違憲訴訟については触れていません。憲法が違憲立法を無効にできるという視点に本書で触れたくないのか、それとも勝ち目が薄く取り上げる必要がないものと判断したのか、触れない理由が気になります。

■伝統的な男女の役割を補強する日本文化はそのままでいいし女性や女児の人権促進に積極的な文化的伝統を醸成しようとすべきでない?

女子差別撤廃委員会が「伝統的な男女の役割を補強する社会規範を変える取組とともに女性や女児の人権促進に積極的な文化的伝統を醸成しようとする取組を強化する」ことを日本政府に要請したことに対して(133p)、山田議員は反論します。

このときの反論の仕方としては、

・日本の社会規範が伝統的な男女の役割を強化するものであるというのは一面的で極端だ
・日本での女性や女児の人権促進は十分になされていて、文化的にも定着してきている
・求めている取組というものの内容が曖昧で何を要請しているのか分からない

といったものが考えられるところですが、山田議員はこういった反論はしません。

「国の文化とは外部の要請によって変えるべきものなのでしょうか」「人権の問題についてはグローバルに解決していくべきです。しかし文化についてはローカルに、その国の人々が決めるべきものだと私は思います」と述べ、内容について議論することを丸ごと拒否します。

本書には山田議員が何らかの人権の問題をグローバルに解決しようとした記載は見あたらず、むしろローカルな表現の自由を守るためにローカルな活動をしているように見えますので、山田議員がどのような人権の問題がグローバルに解決されるべきと考えているのかは分かりません。そして、文化をその国の人々が決めていくべきというとき、日本の文化をどういった方向で育てていくべきかについて、山田議員の意見は特に読み取れませんでした。

■トランプ大統領が辞任したと思っている

トランプ大統領のアカウントがツイッター社やフェイスブック社によって停止されたことを題材に、GAFAによる表現規制の危険性について論じる(256p)のは意義があります。

しかし、前提となる事実関係が間違っています。山田太郎議員は2021年の1月6日にトランプ支持の暴徒が米国ワシントンD.C.の国会議事堂に押し入ったのは「トランプ大統領の辞任に不満を抱いた」からだと思っているのです。

実際には、暴徒はトランプ大統領が再選を狙った大統領選に敗北したことを受け入れられなくて、大統領選の勝者をバイデンと確定する手続きを妨害しようとして国会議事堂に乱入しています。トランプ大統領はそのとき辞任するどころか、自分が大統領選の真の勝者であると主張して支持者を煽っていましたし、2021年1月20日にバイデンが大統領に就任すると同時に自動的に退任するまで大統領の座にありました。

どうやったらこういう誤解ができるのか、ちょっと思い付きません。

■戸定梨香の「メッセージや語り口」に特に問題はない

千葉県警が、全国フェミニスト議員連盟の抗議を受けてVtuber戸定梨香を使った交通ルール啓発動画を削除した件について、山田議員は動画について私見と断わりつつ「メッセージや語り口に特に問題があったようには思えませんでした」としています(264p)。この件で、メッセージや語り口が問題になった記憶は私にはあまりありません。キャラクターの年齢設定を前提とした服装や胸揺れ描写といった実際に批判のあった点については、議連の抗議を全文引用しているにも関わらず、自分の見解を述べないことにしたようです。

代わりに山田議員は女子差別撤廃委員会の勧告を議連が引用したことをとりあげて、議連を「外圧を利用するフェミニスト」という文脈に載せるとともに(267p)、児童の売買等に関する児童の権利条約選択議定書という議連が取り上げていない条約を論点として持ち出し、同議定書によって日本は実在しない児童を描写した児童ポルノを禁止する義務を負うものではないという政府見解がある、質問趣意書でその見解を引き出していたのは自分の成果だ、という主張に繋げます。

■赤松氏との褒め合い

本書の最終章は山田議員と赤松氏の対談で、思い出話をしながらお互いの活動について褒め合う内容になっています。本書を発行した目的の一つが赤松氏の参議院選挙出馬の応援にあることは間違いないでしょうから、自然な内容です。

ただ、このインタビューを読むと前作を読んだときに頭をよぎった疑問を思い起こします。表現の自由についての山田議員が様々な活躍をしたと私たちが思っている根拠のほとんどは「山田太郎がそう言っている」、そして「赤松健のような山田太郎のお友達がそれを繰り返している」ということではないかということです。

お互いに褒め合っているけど、その褒め合っている活動のうち何割くらいが「自画自賛やお互いの褒め合い」以外で裏取りできるのでしょうか。山田太郎議員が国会でした質問や得られた答弁については議事録で確認することができます。しかし、それが例えば「TPPで著作権法侵害を全面的な非親告罪にしなくても良くなることに繋がった」など本人が主張する結果に繋がったのか、他に活動している人や団体はいなかったのか、山田議員の活動こそが非親告罪化に繋がるほどの影響があったという、私達が確認できる根拠はちどれほどあるのでしょうか。

政治家が自分の活動の成果について一番に報告するのは当然ですし、すべての成果について自分の活動こそが結果に結びついたことを証明できる訳でもないので、酷なことを言っているかもしれません。しかし、政治家が「粘り強く交渉して○○を勝ち取りました」と言っているときに、何の疑問も持たずに○○がその政治家によって達成された丸々信じるというのも有権者のとるべき態度ではないでしょう。

赤松健氏が参議院議員になるのはほぼ決まりでしょう。山田議員と赤松氏は以前から協力関係にあり、お互いに褒め合う関係です。山田太郎のツイッターをフォローして投票するような有権者の相当数は以前から赤松健に好印象を抱いており、今回の選挙でも赤松健に投票する可能性は高いでしょう。自民党から比例区に出馬したということは、山田議員の半分も票を取れば余裕で参議院議員になれるということなのですから。

そして、山田議員と当選後の赤松議員はお互いに褒め合い、成果を上げていることを有権者に向けて保証し合う関係になるのでしょう。そのとき、「実際に成果を上げることもあるだろうけど、この二人は昔からお互いを褒め合う関係だからお互いの褒め合いだけでは証拠としては足りないな……」という留保をおいて個別に検証していく、というのが有権者のリテラシーとして必要になるではないでしょうか。
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レポート
2023年9月15日に日本でレビュー済み
この問題意識を問う彼らは、とても良い観点を語る。

「○○の問題はどうだ」
「○○は!?」

理想を語る彼らは、であった。ただ彼らも無限ではない。彼らも人であった。
もう、もう疲れたと。私たちは精いっぱい頑張った。だから次の世代に任せよう。そういった。

そうやって誰もが、「未来は分からない」といいつつ、明るい未来を信じた。

次の世代は「当事者目線では疑問に残る問題」が残った。
だが、彼らは言う。未来は約束されてるから。
そう約束していく。彼らが仕事から降りたらそのポストが貰えると思った世代は
「未来はある。次を信じよう」といった。

それは連鎖していく。

今もなお、「未来は分からない」と。彼らは、今も問題を語る。
今もなお、「将来は約束されている」だから頑張ろう。と。
今もなお、「誰もが分かり合える」、だから信じろ。
今もなお、「俺たちは生きている」

誰もが思ってた。誰かが。誰が。主体性の抜けた言葉を。「次に」託した。

このお話は、とても良い問題を語った内容だと思う。
誰もが当事者意識をもって、”行動する”。
とてもとても大切な話だ。

若い子に知ってほしい。私たちは頑張ってきた。だから君たちも頑張れ。
その熱いエールを送る彼らの話に。誰もが”信念に”称賛を贈るだろう。

これはとても参考になるお話でした。
ただ、具体性が抜けていると感じた為、★3とさせていただきます。
2022年4月24日に日本でレビュー済み
内容は古今東西大体のプロパガンダに共通する独断と偏見に満ちたものであり、特に言及するべきものも、見るべきものもない
最も注目すべきは、1ページ目から溢れ出す気恥ずかしさだ
主人公は作者と自民党の山田議員ということは一目でわかる
そに2人が俺つええと活躍する物語であるが、それが中二病ぜんかいであり、そのナルシストぶりが、見ているのが気恥ずかしい
共感生羞恥という言葉がしばらく前に流行ったが、言葉の意味は分かるが感覚がよく分からないという人は読む価値があるかも知れない
このナルシストぶりによる気恥ずかしさは、この漫画を読むだけであなたも体感出来るかもしれない
自分はこういう人は信頼したくないが、信者は共感する?(共感できる人とはあまり近づきたくないが)
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