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デザインのデザイン 単行本 – 2003/10/22
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- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2003/10/22
- ISBN-104000240056
- ISBN-13978-4000240055
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商品の説明
商品説明
本書に一貫しているのも、デザインにとって最も基本的で、かつ最も困難なこの問いである。現場の第一線で活躍する現役デザイナーである著者は、最初に基本的なデザイン史をひと通りおさらいした後、「無印良品」や本の装丁、あるいは長野五輪や愛知万博など自らが関与した多くのプロジェクトへの取り組みを回想する一方、四角いトイレットペーパー、ロール型のゴキブリホイホイ、落ちている木に発火剤を塗布したマッチなど、ユニークなデザイン例の紹介にも多くのページを費やしている。特に著者が「リ・デザイン」と呼ぶ後者のさまざまな事例は、何の変哲もない日用品のスタイリングにちょっとした工夫を加えて意外な効果を引き出したものばかりであり、デザイン本来のあり方を再考するうえで格好のきっかけを提供してくれている。
本書の末尾において、著者は「コミュニケーション・デザイン」「ヴィジュアル・コミュニケーション」「グラフィックデザイン」という3つのキーワードを提示し、自らの職能やその社会的役割をこの3者の関係性のなかに見いだそうとしている。「デザインのデザイン」という人を食ったようなタイトルは、いかにも現代的なその試行錯誤の名前でもある。文体は軽妙洒脱だが、かといって本書の問いかけが軽いわけでは決してない。(暮沢剛巳)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2003/10/22)
- 発売日 : 2003/10/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4000240056
- ISBN-13 : 978-4000240055
- Amazon 売れ筋ランキング: - 21,742位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 413位デザイン (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
デザイナー。1958年生まれ。「もの」のデザインと同様に「こと」のデザインを重視して活動中。2002年に無印良品のアドバイザリーボードのメンバーとなり、アートディレクションを開始する。長野オリンピックの開・閉会式プログラムや、2005年愛知万博の公式ポスターを制作するなど日本の文化に深く根ざした仕事も多い。展覧会の企画も多く手がけ、「RE DESIGN」「HAPTIC」では独自の視点からデザインの新たな課題を社会に提示し、「SENSEWARE」「JAPAN CAR」では産業の潜在力を可視化し、世界へと発信していくなど、活躍の場を広げている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『「無印良品の家」に会いに。 (ISBN-10: 4838725213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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色・形・素材・製法のデザインの妙により、五感を通じてメッセージが心に染み込んでいき、生活スタイルや美意識を形成する。それが新たなデザインを解釈するパラダイムとなる。
こうして出来上がった既成概念を、「リ・デザイン」によって揺るがすことで、暮らすこと・生きることへの問を投げかける。そこから、新たな生活スタイルや美意識が生まれる。
デザインとはこうした運動であり、自らがつくり出したパラダイムを揺るがし、新たなパラダイムを生み出していく力があるというのが、著者の主張したいことではないかと思う。そして、その実践例のひとつとして、著者が関わった「リ・デザイン展」や「無印良品」を紹介している。
著者は80年代に流行ったポストモダンのデザインを「諧謔」と切り捨てる一方で、デザインそのものの中に、ポストモダン的なダイナミズムを見出しているように見える。
本書が書かれたのは2002年で、ITバブル崩壊の直後である。産業革命の時代が終わり、デジタル革命の時代が始まる中、モノと情報が分離し、産業デザインが果たしてきた役割も変質を迫られていく。そうした時代感覚の中で、デザインそのものの内側に、新たなパラダイムを切り拓く力を見出しているといえよう。
デジタル革命期における産業デザインはどうなるのか?残念ながらそれに対するビジョンは描かれていない。ただ、新たな方向性を切り拓くための手がかりとして、自然の叡智・生命の美を挙げている。進化の中で獲得し、環境と調和するに至った形質を観察することで、新たなものの見方を獲得できるのではないかという仮説だ。おそらく著者の頭の中にはミーム学があるものと思われる。
難しくつまらないなと感じていたのですが一通り読み終えると、
既存のものに対して懐疑的な目で、また、関心なく見落としていたことには
興味をもつ気持ちがデザインにつながるんだと思うようになりました。
本文中で気に行った言葉
“デザインは技能ではなく物事の本質をつかむ感性と洞察力である。”
残念だったのは、ハードカバーですぐに喉割れしてしまった点です。最初からだったのか、取り扱い方がまずかったのかはわかりませんが・・・
そして、モリスの問題意識は現代にも通用する。いや、むしろ現代のほうが切実なのではないか。テクノロジーの進展によって、それまでの生活環境に蓄積されていた美的な価値が犠牲になる時、その価値に目を向けることが大切、と著者は言う。
本書はそんな考えに基づいて、現代の商業デザイナーたちがどんなモノづくりをしてきたかの記録である。モノづくり、マーケティングに関わる人の必読書でしょう。薄っぺらいハウツーものを読むより、本書を読むほうがモノづくりの勉強になります。役にたつこと、美しいこと、この2つをどうつきつめるかがモノづくりの根本である、という著者の思想がこの本でわかりやすく説明されています。
なお、本書を「衒学的」と断じるアマゾン書評もあるけど、20ページしか読まないで批判するのはフェアでないし、少なくとも、マーケティングやデザインの仕事をしている人にとってはきわめて具体的でわかりやすい本です。
何度か読み返しもそのたびに新たな発見や、きらりと光る言葉がある。
2003年に書かれた本なのに、内容はまったく古くない。
むしろ、その後のデザインのトレンドを見事に予見していて、原氏の本質を捉える能力はただものではないと思う。
ちなみに、デザインという概念の成り立ちや、アートとの違いも、この本の説明で初めてすっきりと飲み込めた。
原氏自身のデザインによる白と黒だけの装丁が美しく、座右の書として長く愛でたいと思わせる質感もある。