読書について、私たちは「何を読むか」ということばかり気にしがちだ。
しかし、同じくらい「どう読むか」が大事だと述べる、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のメアリアン・ウルフ教授。
著者の専門は認知神経科学、発達心理学、ディスレクシア(失読症、識字障害と呼ばれる)研究をされている人で、「プルーストとイカ」は「読書の正体」が書かれている名著です。
出版されたのは15年も前で、今もって最先端が書かれている内容なのだ。私も、印刷業に携わっていて、紙の本のメリットが体で分かっているのだが、いつもメリットの説明に困るのだ。
当時から、電子書籍に紙の本はいずれ駆逐されるだろうとずっと言われていたが、未だに紙の本の存在のメリットを明快に書いている人に中々お目に書かれていない。脳科学を独学で研究しても記憶媒体としての紙の優位性は論証されているが、消費媒体としての電子書籍の利便性は無視も出来ない。
軽い小説やマンガ、簡単のビジネス本ならば電子書籍にメリットもあるが、今回紹介する本の題名にあるプルースト(マルセル・プルースト)の「失われた時を求めて」は絶対に電子書籍で読むことは不可能と分かるはずだ。プルースト自身も大変な読書家であり、読書と書くこと、「失われた時を求める」ことが繋がっている暗示である。
題名のイカとは、初期の神経生理学者たちが神経系の解明に乗り出したとき、必ずやイカの太い神経束を取り出して研究していたことを暗示する意味である。
著者は「ディスレクシア」(識字障害)にとりくんできた研究者である。ディスレクシアで有名人は、レオナルド・ダ・ヴィンチ、グラハム・ベル、エジソン、オーギュスト・ロダン、アントニオ・ガウディ、アインシュタイン、あとトム・クルーズ、オージ・オズボーン、映画監督のスティーブン・スピルバーグ、スティーブ・マックイーン、アンデルセン、ピカソ、マイケル・ファラデー、ポール・マッカートニーもそうである。英語圏は文字の数が少ない為、比較的軽度の症状で済む場合も多い。
ただ、日本語の場合は漢字、ひらがな、カタカナなど文字が多様な為、本当に読書が難儀する故に学生時代、社会に出てからいじめられたり、公表しない傾向が高く、そういう芸能人は少数ながらいそうなのだが、あまり日本の文化的公表が良いことではない感じなので秘す。著者の子供も重度のディスレクシアの為、それが研究の本気度が伝わってくる。
実は、この本を読むと、電子書籍やスマホばかりを見ていることにある種の危惧を持たざるを得ないという、脳科学的なエビデンスも含まれてる。ディスレクシアを克服する為には、音楽に乗って音読したり、本にマーキングしたりすることが有効という。
ディスレクシアでない人でも、スマホばかり見ている様な人、活字を読まない人は、そこに「何か」もの足りなさを感じるのは私だけだろうか?勿論人それぞれなので一括りにしたくないのだが、思考の引き出しの少なさをよぎるのだ。「類型(プロトタイプ)が分からないと「読み」の障害が出る」という仮説が出されている。
確かに読書を続けていると、その類型(プロトタイプ)が分かる様になり、メタレベルでの分類が容易になる。それが分からないと大半の読書が曖昧かつ漠然としたものになるので、大切な思考ではある。
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プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか? ハードカバー – 2008/10/2
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〈文字・読書は、脳を劇的に変える!〉
古代の文字を読む脳から、ネットの文字を読む脳まで、
ディスレクシア(読み書き障害)から、読書の達人まで、
脳科学 x心理学 x教育学 x言語学 x文学x考古学をめぐり、解き明かす。
*マーゴット・マレク賞受賞
●主な内容
・古代の文字は、どのように脳を変えたのか?
・脳は成長につれて、どのように読み方を学ぶのか?
・熟達した読み手の脳とは?
・オンライン・リテラシーの進展によって、何が失われるのか?
・ディスレクシアの4つの原因と早期発見の方法・最新教育とは?
・英語・外国語はいつから、どのように教えるべきか?
・日本語脳・英語脳・中国語脳の違いとは?
……優れた業績により数々の賞を受賞した著者が、
その卓抜な成果を凝縮させた待望の論考!
●メアリアン・ウルフ
タフツ大学のエリオット・ピアソン小児発達学部教授、読字・言語研究センター所長。専門は認知神経科学、発達心理学、ディスレクシア研究。優れた業績により、アメリカ心理学会、国際ディスレクシア協会、アメリカ国立小児保健・人間発達研究所などより数々の賞を受賞している。本書も、読字に関する最良図書として「マーゴット・マレク賞」を受賞。
●目次
■ Part 1 脳はどのようにして読み方を学んだか?
第1章 プルーストとイカに学ぶ
第2章 古代の文字はどのように脳を変えたのか?
第3章 アルファベットの誕生とソクラテスの主張
■Part 2 脳は成長につれてどのように読み方を学ぶか?
第4章 読字の発達の始まり——それとも、始まらない?
第5章 子どもの読み方の発達史——脳領域の新たな接続
第6章 熟達した読み手の脳
■Part 3 脳が読み方を学習できない場合
第7章 ディスレクシア(読字障害)のジグソーパズル
第8章 遺伝子と才能とディスレクシア
第9章 結論:文字を読む脳から「来るべきもの」へ
・・<日本語版向けオリジナル・テキスト追補>
古代の文字を読む脳から、ネットの文字を読む脳まで、
ディスレクシア(読み書き障害)から、読書の達人まで、
脳科学 x心理学 x教育学 x言語学 x文学x考古学をめぐり、解き明かす。
*マーゴット・マレク賞受賞
●主な内容
・古代の文字は、どのように脳を変えたのか?
・脳は成長につれて、どのように読み方を学ぶのか?
・熟達した読み手の脳とは?
・オンライン・リテラシーの進展によって、何が失われるのか?
・ディスレクシアの4つの原因と早期発見の方法・最新教育とは?
・英語・外国語はいつから、どのように教えるべきか?
・日本語脳・英語脳・中国語脳の違いとは?
……優れた業績により数々の賞を受賞した著者が、
その卓抜な成果を凝縮させた待望の論考!
●メアリアン・ウルフ
タフツ大学のエリオット・ピアソン小児発達学部教授、読字・言語研究センター所長。専門は認知神経科学、発達心理学、ディスレクシア研究。優れた業績により、アメリカ心理学会、国際ディスレクシア協会、アメリカ国立小児保健・人間発達研究所などより数々の賞を受賞している。本書も、読字に関する最良図書として「マーゴット・マレク賞」を受賞。
●目次
■ Part 1 脳はどのようにして読み方を学んだか?
第1章 プルーストとイカに学ぶ
第2章 古代の文字はどのように脳を変えたのか?
第3章 アルファベットの誕生とソクラテスの主張
■Part 2 脳は成長につれてどのように読み方を学ぶか?
第4章 読字の発達の始まり——それとも、始まらない?
第5章 子どもの読み方の発達史——脳領域の新たな接続
第6章 熟達した読み手の脳
■Part 3 脳が読み方を学習できない場合
第7章 ディスレクシア(読字障害)のジグソーパズル
第8章 遺伝子と才能とディスレクシア
第9章 結論:文字を読む脳から「来るべきもの」へ
・・<日本語版向けオリジナル・テキスト追補>
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社インターシフト
- 発売日2008/10/2
- ISBN-104772695133
- ISBN-13978-4772695138
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レビュー
●立花隆ーー週刊文春「私の読書日記」
非常に面白い。
・・・文章を読んでその意味を取るという行為は、全脳をフルに使う驚くべく複雑な知的作業である。そのプロセスがミリ秒単位で明かされていく。
●山形浩生ーー『ビジネス スタンダード ニュース』
大プッシュ・・これはすごい本。
読む、という行為は、単純な情報獲得手段じゃない。この能力を身につけるために、人間の脳自体が変化する。
そしてその能力が新しい視点や深い思考の獲得を可能にすることで、ぼくたちの文化をも形成する。それを脳科学や児童心理学、歴史学、教育学など多岐の分野を縦横に使って説明した驚異的な本だ。
●養老孟司ーー毎日新聞「日曜書評欄」より
一般人向けに書かれたものなので、脳に関するさしたる予備知識はいらない。言語系の教育に携わる先生たち、学ぶ生徒、さらに読書が苦手な人はいうまでもなく、多くの人に読んでもらいたい書物の一つである。そうすれば、安易に小学校で英語教育を、などといわなくなるだろうと、私は思っている
●竹内薫(サイエンスライター)ーー日本経済新聞・「目利きが選ぶ今週の3冊」
「読む」ことで人間の脳はどう変わってきたのか? 本好きにはたまらない疑問に明快かつ詳細に答えてくれる。★★★★(読みごたえたっぷり、お薦め)
●粉川哲夫(東京経済大学教授)ーー東京新聞・中日新聞「日曜読書欄」
・・ディスレクシアは、だからケータイメールを読むが本を読まない世代を否定しないのであり、かえって、そのようなデジタルテクノロジーと「分析と推論ができ、自分の考え方で文字を読む」ことが接合された場合には、まったく新しい表現や創造性が生まれる可能性を示唆しているわけだ。
●アルベルト・マングェルーー『読書の歴史 あるいは読者の歴史』などの著者
脳によって、いかに私たちが言葉の魔術師になりうるのかついての、面白く、包括的で、楽しく明快な記述が、ここにある。 --週刊文春、日本経済新聞ほか
これはすごい本。
読む、という行為は、単純な情報獲得手段じゃない。この能力を身につけるために、人間の脳自体が変化する。
そしてその能力が新しい視点や深い思考の獲得を可能にすることで、ぼくたちの文化をも形成する。それを脳科学や児童心理学、歴史学、教育学など多岐の分野を縦横に使って説明した驚異的な本だ。 --●山形浩生ーー『ビジネス スタンダード ニュース』
非常に面白い。
・・・文章を読んでその意味を取るという行為は、全脳をフルに使う驚くべく複雑な知的作業である。そのプロセスがミリ秒単位で明かされていく。
●山形浩生ーー『ビジネス スタンダード ニュース』
大プッシュ・・これはすごい本。
読む、という行為は、単純な情報獲得手段じゃない。この能力を身につけるために、人間の脳自体が変化する。
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一般人向けに書かれたものなので、脳に関するさしたる予備知識はいらない。言語系の教育に携わる先生たち、学ぶ生徒、さらに読書が苦手な人はいうまでもなく、多くの人に読んでもらいたい書物の一つである。そうすれば、安易に小学校で英語教育を、などといわなくなるだろうと、私は思っている
●竹内薫(サイエンスライター)ーー日本経済新聞・「目利きが選ぶ今週の3冊」
「読む」ことで人間の脳はどう変わってきたのか? 本好きにはたまらない疑問に明快かつ詳細に答えてくれる。★★★★(読みごたえたっぷり、お薦め)
●粉川哲夫(東京経済大学教授)ーー東京新聞・中日新聞「日曜読書欄」
・・ディスレクシアは、だからケータイメールを読むが本を読まない世代を否定しないのであり、かえって、そのようなデジタルテクノロジーと「分析と推論ができ、自分の考え方で文字を読む」ことが接合された場合には、まったく新しい表現や創造性が生まれる可能性を示唆しているわけだ。
●アルベルト・マングェルーー『読書の歴史 あるいは読者の歴史』などの著者
脳によって、いかに私たちが言葉の魔術師になりうるのかついての、面白く、包括的で、楽しく明快な記述が、ここにある。 --週刊文春、日本経済新聞ほか
これはすごい本。
読む、という行為は、単純な情報獲得手段じゃない。この能力を身につけるために、人間の脳自体が変化する。
そしてその能力が新しい視点や深い思考の獲得を可能にすることで、ぼくたちの文化をも形成する。それを脳科学や児童心理学、歴史学、教育学など多岐の分野を縦横に使って説明した驚異的な本だ。 --●山形浩生ーー『ビジネス スタンダード ニュース』
登録情報
- 出版社 : インターシフト; B6版 (2008/10/2)
- 発売日 : 2008/10/2
- 言語 : 日本語
- ハードカバー : 384ページ
- ISBN-10 : 4772695133
- ISBN-13 : 978-4772695138
- Amazon 売れ筋ランキング: - 121,260位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,166位医学・薬学・看護学・歯科学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年2月6日に日本でレビュー済み
2013年7月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本に紹介されている内容が学校教育で採用されるにはあと数十年かかるだろうが採用されることを期待したい。
文字情報を自力で読めて認識できることは自動車で行きたい所に何時でも自己都合で行ける事に似ています。主体的に。
幼年期から文字が頭のなかで情報に変換できずに紙面が認識できないで苦しみました。
文字を読むことが苦手レベルを越えてできなかった。頭の中で映像や情報に変換できない子供でした。小学校に入り毎日毎日、ビクビクおびえて過ごしていた
。
いつもお残り教室。
マンガすらおもしろいと思えなかった。
この本に登場する少年たちの一人だった。
しかもレーサーやスポーツの特殊な才能が開かなかった少年。
文字が読めなかった為いつも情報が1人で取得できないため単調作業が定番。
社会に出てからも。
進学は当然失敗。仕事はブラック会社か肉体労働。
文字が認識できないたとは人生の節目でチャンスを生かせない。
噛み合わない日々。
性格がどんなに良くても文字を認識、解読できる力が付かなければ、性格は悪くなる。
スポーツ選手か芸能人の特質した何かで立場を確立し表現できればいいが。
社会人になってから文字を解読する力が開かないと、いつまでも誰でも稼げない。誰かに雇われて働くしか選択はない。
人生の節目で選択できる仕事は限られてしまう。
学校では何かに誰かにビクッビクする日々。
文字が読めるようになってから資格取得に専念した。
学校で失敗したツケは人の何倍も苦戦する。自分の運だから自分で解消するしかない。
それでも文字情報を自分で認識できることは楽しい。
この本が実証している教育を日本の学校に取り入れてビクビクしている才能ある子どもたちを救済してほしいことを願っている。
社会に貢献できる資質をもちながらも貢献できずに終わる人たちを救済できる光が。
何百万もの子どもたちの失われた可能性を取り戻せそうだ。
文字情報を自力で読めて認識できることは自動車で行きたい所に何時でも自己都合で行ける事に似ています。主体的に。
幼年期から文字が頭のなかで情報に変換できずに紙面が認識できないで苦しみました。
文字を読むことが苦手レベルを越えてできなかった。頭の中で映像や情報に変換できない子供でした。小学校に入り毎日毎日、ビクビクおびえて過ごしていた
。
いつもお残り教室。
マンガすらおもしろいと思えなかった。
この本に登場する少年たちの一人だった。
しかもレーサーやスポーツの特殊な才能が開かなかった少年。
文字が読めなかった為いつも情報が1人で取得できないため単調作業が定番。
社会に出てからも。
進学は当然失敗。仕事はブラック会社か肉体労働。
文字が認識できないたとは人生の節目でチャンスを生かせない。
噛み合わない日々。
性格がどんなに良くても文字を認識、解読できる力が付かなければ、性格は悪くなる。
スポーツ選手か芸能人の特質した何かで立場を確立し表現できればいいが。
社会人になってから文字を解読する力が開かないと、いつまでも誰でも稼げない。誰かに雇われて働くしか選択はない。
人生の節目で選択できる仕事は限られてしまう。
学校では何かに誰かにビクッビクする日々。
文字が読めるようになってから資格取得に専念した。
学校で失敗したツケは人の何倍も苦戦する。自分の運だから自分で解消するしかない。
それでも文字情報を自分で認識できることは楽しい。
この本が実証している教育を日本の学校に取り入れてビクビクしている才能ある子どもたちを救済してほしいことを願っている。
社会に貢献できる資質をもちながらも貢献できずに終わる人たちを救済できる光が。
何百万もの子どもたちの失われた可能性を取り戻せそうだ。
2016年8月21日に日本でレビュー済み
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この本はなかなか難しいです タイトルからもわかるように 、、、レビューするのが難しいです 買って一年 本棚にしまったままです とほほ、、
2020年9月15日に日本でレビュー済み
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読みという行為が脳を変えること。社会や貧困の問題、言語による差、子どもの内面にある特性などとからめて言及しています。多方面にわたる研究も素晴らしいのですが、読字障害を持つ子ども達への信頼、神経学的多様性の尊重に裏打ちされていることに感動しました。
2013年11月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先日『野生の知能』を読んで面白かったのですが、そこで本書への言及があったので、昔購入したまま本棚に埋もれていたのを引っ張り出して読了。
しかし、この2冊、訳者が同じだったんですね。たった今、気づきました。
で、その訳の話ですけど、先行レビューにも本書の訳文を腐したものがあって、私は原書と突き合わせて丹念に調べたワケじゃないんですけど、確かにスッキリ読みにくい訳だったという印象はあります。そう言えば『野生の知能』も、内容は面白かったけど訳は良いとは思えませんでした。
これは内容と関わる話なんで書きますが、たとえば本書の第1章は「私たちはけっして、生まれながらにして文字が読めたわけではない。人類が文字を読むことを発明したのは、たかだか数千年前なのである」という文章で始まります。これ、原文は“We were never born to read. Human beings invented reading only a few thousand years ago.”となってます。
すでに本書を読んだ方は同意してくださると思いますが、ここには著者の主張が凝縮されていて、本書の読みを方向づける重要な書き出しになっています。そういう視点から見ると、私はこれ、誤訳とまでは言えないけれど物足りない、読者を心地よく内容へと誘ってくれない訳文だと思います。
私たちは生まれながらに歩けたわけでも、言葉が話せたわけでもありません。著者の含意では、しかし私たちは歩いたり話したりすべく運命づけられて生まれてくるのです。対して、読むべく運命づけられてはいない。だからこそ、第2文へと展開するのです。私なら「文字を読むという能力は、決して生得的なものではない」とか、「私たちは、文字を読むべく運命づけられて生まれてきたのでは決してない」とか訳すと思います。
単体の文としては誤訳とは言えない。しかし次の文へのつながりが十分に配慮されておらず、0.2ミリ秒ほどズレている。それが頻繁に起こると、読み進めるときに常にしっくりこない、読みにくい文章になるのです。私はこういうのを自動翻訳ソフト的翻訳と呼んでいます。訳者が文章の中に入り込んでいないためにイメージ・ラインがブツ切れになっている訳文で、要は訳している本への愛情不足を示しています。
本書は、人間が生得的に備えている諸能力がどのように協働して、読字能力を構成するに至ったかを論じるものです。タイトル中の「プルースト」は読字の、「イカ」は生得的諸能力の水準を象徴する言葉と取っていいかと思います。ただ、これらの言葉がタイトルに掲げられるほど本文中で有効活用されているかどうかについては、かなり疑問ですが。
しかし、この2冊、訳者が同じだったんですね。たった今、気づきました。
で、その訳の話ですけど、先行レビューにも本書の訳文を腐したものがあって、私は原書と突き合わせて丹念に調べたワケじゃないんですけど、確かにスッキリ読みにくい訳だったという印象はあります。そう言えば『野生の知能』も、内容は面白かったけど訳は良いとは思えませんでした。
これは内容と関わる話なんで書きますが、たとえば本書の第1章は「私たちはけっして、生まれながらにして文字が読めたわけではない。人類が文字を読むことを発明したのは、たかだか数千年前なのである」という文章で始まります。これ、原文は“We were never born to read. Human beings invented reading only a few thousand years ago.”となってます。
すでに本書を読んだ方は同意してくださると思いますが、ここには著者の主張が凝縮されていて、本書の読みを方向づける重要な書き出しになっています。そういう視点から見ると、私はこれ、誤訳とまでは言えないけれど物足りない、読者を心地よく内容へと誘ってくれない訳文だと思います。
私たちは生まれながらに歩けたわけでも、言葉が話せたわけでもありません。著者の含意では、しかし私たちは歩いたり話したりすべく運命づけられて生まれてくるのです。対して、読むべく運命づけられてはいない。だからこそ、第2文へと展開するのです。私なら「文字を読むという能力は、決して生得的なものではない」とか、「私たちは、文字を読むべく運命づけられて生まれてきたのでは決してない」とか訳すと思います。
単体の文としては誤訳とは言えない。しかし次の文へのつながりが十分に配慮されておらず、0.2ミリ秒ほどズレている。それが頻繁に起こると、読み進めるときに常にしっくりこない、読みにくい文章になるのです。私はこういうのを自動翻訳ソフト的翻訳と呼んでいます。訳者が文章の中に入り込んでいないためにイメージ・ラインがブツ切れになっている訳文で、要は訳している本への愛情不足を示しています。
本書は、人間が生得的に備えている諸能力がどのように協働して、読字能力を構成するに至ったかを論じるものです。タイトル中の「プルースト」は読字の、「イカ」は生得的諸能力の水準を象徴する言葉と取っていいかと思います。ただ、これらの言葉がタイトルに掲げられるほど本文中で有効活用されているかどうかについては、かなり疑問ですが。
2018年5月20日に日本でレビュー済み
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原書と異なる部分は多少あるが、ヒトをヒトたらしめているのは言語、文字が開発されて5000年、遺伝子に組み込まれるにしては時間が浅すぎる❢ つまりヒトの機能として標準装備されていない❢
だから読めない、書けないヒトが存在するのは当たり前❢
これを学問的切り口で書いているのが本書です。
"教える"機会がある(99%の人類にはあるはず?)ヒトにとっては必読書でしょう❢
だから読めない、書けないヒトが存在するのは当たり前❢
これを学問的切り口で書いているのが本書です。
"教える"機会がある(99%の人類にはあるはず?)ヒトにとっては必読書でしょう❢
2017年7月2日に日本でレビュー済み
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予想より良い状態の本です。大切に保存しながら読み返し続けます。
2013年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ソフトはハードを変える。
まさか!
ここが脳とコンピュータとの違いだと思いました。
読書することは脳の神経シナプス回路を変えます。
読書習慣のある人の脳は本を読まない人の脳とは違うとは
衝撃的です。
ページをゆっくり、ゆっくりめくると、大きな快楽が味わえます。
まさか!
ここが脳とコンピュータとの違いだと思いました。
読書することは脳の神経シナプス回路を変えます。
読書習慣のある人の脳は本を読まない人の脳とは違うとは
衝撃的です。
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