(99ページより)
~侍と禅僧の話~
侍「 "極楽" と "地獄" について説明してみろ」
禅僧「お前は愚か者だ。お前のようなものに時間を無駄にできぬ!」
侍「無礼者!死にたいか!」(刀を手にとる)
禅僧「それが地獄です」
侍 (感情に囚われていることに気づき、我に返る)
禅僧「それが極楽です」
個人的に感銘を受けた内容を簡単にまとめます(先頭の数字は参照ページです)
プロローグ
9 そもそも "マインドフルである" とは?
14 "良さを評価する" ことをベースとした学びとは?
17 著者が考える "人生の目的" とは?
第1章 念
35 マインドフルネスの由来であるパーリ語の "sati(サティ)" が表す意味とは?
38 「人生は瞬間瞬間においてのみ展開する」 "マインドフルネス" とは?
39 マインドフルネスの "ABC" とは?
43 なぜ "瞑想" が思いやりのある行動を導くのか?
43 ビジネスにおける "マインドフルなリーダー" とは?
46 マインドフルネスが育てる能力 "リフレクション・イン・アクション" とは?
48 "子供" が大人に与えてくれる気づきとは?
第2章 初心
59 自らの "弱さ" を知るような出来事を体験する意義とは?
62 本来の姿を曇らせる "自分という荷" とは?
63 「水が器から器へと注がれるように、教えを受け取りなさい」とは?
65 共感や他者理解の入り口 "ヴァルネラビリティ" とは?
66 「君たちは弱くなれるぐらい強くならなくてはいけない」とは?
67 高学歴な学生に起こりがちな "ダック・シンドローム" とは?
70 "挫折の体験" が自分に与えてくれるものとは?
76 「喜びは自分に感じることができる悲しみ以上の深さになることはない」とは?
81 "謙虚さ" が人との関わりに与える影響とは?
82 著者が "実証主義的な科学" に幻滅を感じた理由とは?
88 異なる世界にオープンになるために "捨てるべきもの" とは?
93 親が "子供のヴァルネラビリティ" を受け入れる効果とは?
第3章 本当の自分
102 人生の目的 を見つけるために、自分がすべきこととは?
103 本来の姿で生きる "オーセンティシティ" とは?
104 著者が "若者と話す時" に心がけていることとは?
109 周囲の期待に沿った生き方から抜け出す為に "自分に問うこと" とは?
113 スティーブ・ジョブズが "大きな決断" をする際に助けにしていた考え方とは
121 自分の心に従って生きる時にするべき "2つの考え方" とは?
122 著者が考える "理想に溢れる人" とは?
第4章 絆
132 他者の感情を理解することが "自己認識" を高める理由とは?
138 行為者の "幸福感を増幅する行動" と "行動の特徴" とは?
142 デザイナー に共感能力が必要である理由とは?
144 「二人は生徒であると同時に、教師でもある」とは?
148 他者に払うべき "心からの敬意" とは?
157 人との関係における "双方に益を生む" 解決とは?
158 相手の強みを探るアプローチ "つながりによる学び" とは?
第5章 聴く力
166 「本当の聴くとは、沈黙の中に生じる」とは?
168 傾聴 によって得られるものとは?
183 禅宗の思想 "敢えて語らない" ことによって開花する能力とは?
184 共感を示す聴き方 "アクティブ・リスニング" とは?
188 普段以上に自分の心を空にして傾聴すべき "相手" とは?
192 リーダーに求められる "良い聴き方の4ステップ" とは?
196 アクティブ・リスニングの "9つの基本原則" とは?
200 聴くことは "成長を促されるダイナミックな試み" である理由とは?
第6章 受容
206 コントロールできないものを "諦める意味での受容" がもたらすものとは?
219 オーセンティックな "本当の自分" を発見する方法とは?
223 アインシュタインが "柔軟性" を持って相手の話を聞くために心がけたことと
229 耐え難い状況に対してとるべき "3つの選択肢" とは?
232 ジョブズが "本当に大切なことに注意を集中し続ける" 為に意識したことは?
237 マインドフルネスにおける "手放す" とは?
238 人が深い進化を遂げて "成長する" 瞬間とは?
第7章 感謝
244 マインドフルネスでいう "感謝" とは?
249 感謝を示す行動をとる "若者" の特徴とは?
252 マインドフルネスでいう "許す" とは?
254 人生を意味あるものにする "感謝の方法" とは?
257 自分と "違う信念・信仰を持つ人" の話の聴き方とは?
260 内観 を通して自分と相手を調べる為の、3つの内省とは?
第8章 義理、人情、責任
284 真の意味における "義理" とは?
286 自由である とは?
290 ストーリー を語る力がもたらすものとは?
291 リーダーが語るべき "3つのストーリー" とは?
311 行動を起こすために "自分に質問するべきこと" とは?
エピローグ
314 能力を "世界のニーズの一つとマッチさせる" 為に問うべきこととは?
日本人の母とアイルランド系アメリカ人の父を持つ著者。
アメリカで差別的な扱いを受けた少年時代を経て、
東洋と西洋の両方の価値観を体得した言葉には、心を動かすものがあります。
Kindle 価格: | ¥1,078 (税込) |
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スタンフォード大学 マインドフルネス教室 Kindle版
あなたは目の前のことに集中できていますか? あなたは相手の言葉に真剣に耳を傾けていますか? あなたは自分の弱さを人に見せられますか? その場への集中、相手の価値を見いだすための観察などを通じ、自分の意識と価値観を変えてゆく。その効果が科学的に実証され、ビジネス界・医療界・教育・子育ての応用でも大注目のマインドフルネスの真髄と実践。
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2016/6/29
- ファイルサイズ633 KB
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商品の説明
著者について
スティーヴン・マーフィ重松
日本生まれ、米国で育つ。スタンフォード大学のウエルネス教育の心理学者。ハーバード大学で臨床心理学の博士号取得。東京大学留学生センター・同大学大学院教育学研究科助教授、スタンフォード大学医学部特任教授、教育学部客員教授を歴任。
マインドフルネスやEQの概念をベースに、生きる力、グローバルスキルを高める専門家として、教育、医療分野で国際的に活躍している。著書に、『When Half is Whole』 (Stanford University Press)、『Multicultural Encounters』(Teachers College Press)、 『多文化間カウンセリングの物語(ナラティブ)」(東京大学出版会)、『アメラジアンの子供たち──知られざるマイノリティ問題』( 集英社新書)などがある。
日本生まれ、米国で育つ。スタンフォード大学のウエルネス教育の心理学者。ハーバード大学で臨床心理学の博士号取得。東京大学留学生センター・同大学大学院教育学研究科助教授、スタンフォード大学医学部特任教授、教育学部客員教授を歴任。
マインドフルネスやEQの概念をベースに、生きる力、グローバルスキルを高める専門家として、教育、医療分野で国際的に活躍している。著書に、『When Half is Whole』 (Stanford University Press)、『Multicultural Encounters』(Teachers College Press)、 『多文化間カウンセリングの物語(ナラティブ)」(東京大学出版会)、『アメラジアンの子供たち──知られざるマイノリティ問題』( 集英社新書)などがある。
登録情報
- ASIN : B01HFWMUTO
- 出版社 : 講談社 (2016/6/29)
- 発売日 : 2016/6/29
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 633 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 289ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 37,027位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,767位倫理学・道徳 (Kindleストア)
- - 1,774位自己啓発 (Kindleストア)
- - 2,356位人生論・教訓
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年11月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人生を「マインドフル」に、よりよく生きる為には、どうすれば良いのか?このことについて、一つの答えを呈示してくれているように感じた。
自分の弱さ(「ヴァルネラビリティ」)を受け入れる、目の前の事柄に没入する、感謝し、「義理」を果たすなど、示唆に富む。特に、自己主張や他者批判をする人間ではなく、人の話をよく「聴く」、内向型•受動型の人間の価値の高さについて書かれているくだりは、興味深かった。
最後の辺りにあるスピリチュアル関連の記載については、よく理解はできなかったが、本書を読んで、精神的に「浄化」されたような気持ちになった。
自分の弱さ(「ヴァルネラビリティ」)を受け入れる、目の前の事柄に没入する、感謝し、「義理」を果たすなど、示唆に富む。特に、自己主張や他者批判をする人間ではなく、人の話をよく「聴く」、内向型•受動型の人間の価値の高さについて書かれているくだりは、興味深かった。
最後の辺りにあるスピリチュアル関連の記載については、よく理解はできなかったが、本書を読んで、精神的に「浄化」されたような気持ちになった。
2021年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
It has dramatically changed my way of thinking and looking at things every day.
2017年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実践するのが難しいかなと感じたしそこまで心に響かなかったので星3
2016年8月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私のコーチ仲間チナ・マーフィ重松コーチの旦那さんである、スタンフォード大学教授のスティーブン・マーフィ重松教授が書いた本です。
スティーブ教授はスタンフォード大学の心理学者であり、現在ではマインドフルネス関連の第一人者として世界中でご活躍されています。
この書籍に関しては下記のリンクに書評を書かせて頂きましたのでより詳しく知りたい方はご確認下さい。
マインドフルネスとは思考から解放され心穏やかに過ごす智慧
[…]
私がこの本から学んだ最も大切な事は自分自身の弱さをしっかりと受け入れるという事です。人は弱さを受け入れて初めて強くなれるという言葉がとても心に響いています。
スタンフォード大学の学生と接していると、エリートでいなければいけないとか、人に弱みを見せてはいけないという固定概念に縛られて疲弊しきっている学生がことの他多いそうです。
小さいころからエリートとして育てられてきた彼らは、自分の弱さを認める事は自らのアイデンティティの崩壊と考えてしまう傾向が強いそうです。でも、本当の強さと言うのは今の自分の弱さも含め、受け入れられるようになって初めて身につくのだという事を教授は授業を通して伝えています。
弱さも含め今の自分の状態に気づくというマインドフルな体験を通して人は成長をして行くという事ですね。
マインドフルネスの本質を知りたい方には本当におすすめの1冊です。
スティーブ教授はスタンフォード大学の心理学者であり、現在ではマインドフルネス関連の第一人者として世界中でご活躍されています。
この書籍に関しては下記のリンクに書評を書かせて頂きましたのでより詳しく知りたい方はご確認下さい。
マインドフルネスとは思考から解放され心穏やかに過ごす智慧
[…]
私がこの本から学んだ最も大切な事は自分自身の弱さをしっかりと受け入れるという事です。人は弱さを受け入れて初めて強くなれるという言葉がとても心に響いています。
スタンフォード大学の学生と接していると、エリートでいなければいけないとか、人に弱みを見せてはいけないという固定概念に縛られて疲弊しきっている学生がことの他多いそうです。
小さいころからエリートとして育てられてきた彼らは、自分の弱さを認める事は自らのアイデンティティの崩壊と考えてしまう傾向が強いそうです。でも、本当の強さと言うのは今の自分の弱さも含め、受け入れられるようになって初めて身につくのだという事を教授は授業を通して伝えています。
弱さも含め今の自分の状態に気づくというマインドフルな体験を通して人は成長をして行くという事ですね。
マインドフルネスの本質を知りたい方には本当におすすめの1冊です。
2018年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すごく考えさせられる一冊だった。
マインドフルについて詳しく書かれており、どういうことから始めたらいいのかも詳しく書かれており、
初心者でも始めやすいと思った。
だが、難しいと思うことが多々あり、この本を理解できているかわからない。何回も読もうと思う。
マインドフルについて詳しく書かれており、どういうことから始めたらいいのかも詳しく書かれており、
初心者でも始めやすいと思った。
だが、難しいと思うことが多々あり、この本を理解できているかわからない。何回も読もうと思う。
2019年11月28日に日本でレビュー済み
マインドフルになることの大切さを教えてくれた
マインドフルネスって今を生きるって意味だけだと思ってたけど、自分を見つめ、弱さを認め、他人を許し、感謝し、慈悲の心を持ち、そして今を生きることだと感じた。
私たちはなぜ幸せではないのか?それは、目の前のことに集中していないからなのだと分かった。
この本を読んで、自分の中に欠けていた今を目一杯楽しむという気持ちを取り戻すことができた。
星4なのは、筆者の体験が多く科学的根拠が少なかったから。もっと根拠のある話も欲しかった。
だが、学べることが多く読んで良かった。
マインドフルネスって今を生きるって意味だけだと思ってたけど、自分を見つめ、弱さを認め、他人を許し、感謝し、慈悲の心を持ち、そして今を生きることだと感じた。
私たちはなぜ幸せではないのか?それは、目の前のことに集中していないからなのだと分かった。
この本を読んで、自分の中に欠けていた今を目一杯楽しむという気持ちを取り戻すことができた。
星4なのは、筆者の体験が多く科学的根拠が少なかったから。もっと根拠のある話も欲しかった。
だが、学べることが多く読んで良かった。
2016年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一気に読みましたが、あまりに奥が深く、またじっくり読み直しました。
「マインドフルネス」といういわば東洋的なテーマを、アメリカでエリートと言われるスタンフォード大学の学生達に、どうやって教えるのだろう?アメリカでは言語がコミニケーションの全て。議論の技術を磨く文化の中で育ってきた学生達に教える?どう受け入れられているのだろうか?という興味で本書を手にしました。巻頭に引用されていたエピソードのどんでん返しが面白く、一気に引き込まれました。
わかったつもりになっていた「マインドフルネス」とは、ただの瞑想を使った心理療法や心の体操ではない。人材育成のツールでもない。私達一人一人が自然に備えもっていた生きる目的を見つける手助けをしてくるもの。方向性を持ったものである。この考え方は目から鱗でした。
日本とアメリカという両極端とも言える二つの文化の間で経験を培ってきた著者。この本には異質なものを融合させる、真のコスモポリタンを育てる思想がある、と思いました。これは学生には学ぶことへの信頼を、教員には教える礎を、バイカルチュアルな世界に生きる人には自信を。そして隣人と共存しながら、前向きに生きていきたいと模索する全ての人には、ちょっとした勇気で物事が変わって行くかもしれない、という希望を与えてくれそうです。
『生涯が終わりに近づいていると知り、改めて人生をはっきりと振り返る時、どれほどの夢が実現されずに失われたかがよくわかる。(中略)。健康をそこねた瞬間から手遅れとなるのだ。健康は自由をもたらすものだが、その自由に気づく人は少ない。それが手に入らなくなるまでは。』手遅れになる前に考えを変えなければ、と痛切に感じた一節です。
各章の終わりにあるエクササイズは具体的に今の自分と向き合う助けになります。読んでわかったつもりになっていたことを、実際の自分に引き当てて考えエクササイズに取り組むと、きっと今まで気づかなかった「あなた」が見えてくるかもしれません。
おすすめの一冊です。
「マインドフルネス」といういわば東洋的なテーマを、アメリカでエリートと言われるスタンフォード大学の学生達に、どうやって教えるのだろう?アメリカでは言語がコミニケーションの全て。議論の技術を磨く文化の中で育ってきた学生達に教える?どう受け入れられているのだろうか?という興味で本書を手にしました。巻頭に引用されていたエピソードのどんでん返しが面白く、一気に引き込まれました。
わかったつもりになっていた「マインドフルネス」とは、ただの瞑想を使った心理療法や心の体操ではない。人材育成のツールでもない。私達一人一人が自然に備えもっていた生きる目的を見つける手助けをしてくるもの。方向性を持ったものである。この考え方は目から鱗でした。
日本とアメリカという両極端とも言える二つの文化の間で経験を培ってきた著者。この本には異質なものを融合させる、真のコスモポリタンを育てる思想がある、と思いました。これは学生には学ぶことへの信頼を、教員には教える礎を、バイカルチュアルな世界に生きる人には自信を。そして隣人と共存しながら、前向きに生きていきたいと模索する全ての人には、ちょっとした勇気で物事が変わって行くかもしれない、という希望を与えてくれそうです。
『生涯が終わりに近づいていると知り、改めて人生をはっきりと振り返る時、どれほどの夢が実現されずに失われたかがよくわかる。(中略)。健康をそこねた瞬間から手遅れとなるのだ。健康は自由をもたらすものだが、その自由に気づく人は少ない。それが手に入らなくなるまでは。』手遅れになる前に考えを変えなければ、と痛切に感じた一節です。
各章の終わりにあるエクササイズは具体的に今の自分と向き合う助けになります。読んでわかったつもりになっていたことを、実際の自分に引き当てて考えエクササイズに取り組むと、きっと今まで気づかなかった「あなた」が見えてくるかもしれません。
おすすめの一冊です。