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「学校」をつくり直す (河出新書) 新書 – 2019/3/19

4.4 5つ星のうち4.4 213個の評価

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「みんなで同じことを、同じペースで、同じようなやり方で」のまま続いてきた学校への絶望を、希望へと変える方法を提言する。

小1プロブレム、学級崩壊、いじめ、学力テスト重視……
「なんだかおかしい」。
けれども、学校のシステムはどうせ変わらない、とあきらめていないだろうか。

「みんな同じ時間割」「みんな同じ教材」「みんな同じテスト」は、「当たり前」ではない。
学校が変わるために、私たちに何ができるだろうか。

数多の“現場"に携わる、教育学者による渾身の提言!
学びをもっと遊び(探究)に。/「みんな一緒」をやめる。……

教師は、“共同探究者"。
そして、子どもたちに、“学校づくりのオーナーシップ"を。



【目次】
はじめに

学校システムの限界/新しい学校づくり/教育の“現場"とは?/教育学を役立てる
第1章 何が問題の本質なのか?
「落ちこぼれ」問題/「吹きこぼれ」問題/小一プロブレムは、むしろ学校のプロブレム/アクティブ・ラーニングの落とし穴……
第2章 先生もつらい
教師の多忙/授業のスタンダード化/「ユニバーサルデザインに基づく授業」の落とし穴/“しんどい学校"だからこそ/「エビデンスに基づく教育政策」の問題……
第3章 学校をこう変える1――「探究」をカリキュラムの中核に
システムの転換に向けて/学校は、変えられる/「とりあえず、あれもこれも勉強しておきなさい」?/「探究」は格差を広げる?/もっとたくさん“失敗"を……
第4章 学校をこう変える2――「ゆるやかな協同性」に支えられた個の学び
興味・関心や学ぶペースは人それぞれ/テストも個別化/「○○メソッド」の落とし穴/「方法のパッチワーク化」からの脱却/時間のムダをなくす/制度改革に向けて……
第5章 わたしたちに何ができるか?
まずは知ること/対話を続ける/小さく始める/人は恐怖よりエロスで動く?……

あとがき
引用・参考文献
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商品の説明

著者について

1980年生まれ。専門は哲学、教育学。熊本大学教育学部准教授。著書に『教育の力』(講談社現代新書)『どのような教育が「よい」教育か』(講談社選書メチエ)『勉強するのは何のため?』(日本評論社)他多数。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (2019/3/19)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2019/3/19
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 256ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309631053
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309631059
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.9 x 1.3 x 17.4 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 213個の評価

著者について

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苫野 一徳
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年12月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すぐに届いたので良かったです。
2022年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「学力」「生きる力」などあいまいな言葉があやふやな論理で語られてしまいがちな教育界の現状をふまえ、そもそもの教育の本質や目的を明らかにし、それを形にするための具体的な方法を提案・紹介している。

想定読者層は教員や教授が主かと思われるがとても平易な言葉でわかりやすく書かれているため教育に関心のある人なら誰でもおもしろく読めるはず。イエナプラン、探求学習などのエッセンスをフツーの学校にどう取り入れるかの言及多数。

僕も教育関係の仕事をしている身ですが、自分のやり方を疑ったり探ったりする切り口にはとてもいい本だと思います。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読了後の追記をお許しください。  ★3→4にいたします。  3章後半から4章にかけて賛同したい部分がいくつかあったためです。  まず、「評定」はそろそろやめましょうよ、とのくだりに賛成します。  「評価」は学習状況の見取り。  これは必要です。  しかし「評価」という成績づけ(小学生1~3、中学生1~5)は序列という意味での合理性はあったとしても、弊害の方が大きすぎると思っていました。  著者が述べておられるとおり、評価する側の恣意性を煽り、評価される側のモチベーションに寄与するとは思えません。  そもそも能力は測定不能です。  定量化できない能力を見つけ伸ばす営みは教育の根幹だと思います。  もうひとつ。  著者の主張する、教育への「探究プロジェクト」の導入は、がんばって4割程度ってことなんですね。  P157までは、学校のカリキュラム全部を”そうしてしまおう”としているのかと強引な印象をうけましたが、P158からそのあたりの”現実性”が語られていました。  現行の学習要領的にも教科の精選で「探究」を相応に導入することに正当性がある、というわけです。  教科の精選はすべきだと思っていました。  長くなるので少しだけ述べるなら、英語です。  そんなに頑張って導入しなくていいのでは?  1億2千万以上の日本人のうち、何人がピザを英語で注文しましょうか?   仮にそういう”場”が不可避になったら(たとえば海外駐在など)、そのときに覚えればいいだけのことです。  極端にいうなら、やりたい人だけやる、とか、エリート教育(これは著者は否定的ですが)で必要な対象(どうしても外交官になる、っていう若者とか)に徹底するとか、効率的な配分で単純同質性の非効率は回避可能と思われます(あくまで、例えばのハナシですよ)。  もうひとつだけ。  テストによる序列化の必要性(のなさ)です。  フィルタリングとしての効率的合理性とか、闘争心の高揚として一定の合目的性は否定しませんが、けっして個々の能力を伸ばすことに貢献するメソドロジーとは言えません。  

ただ、著者が繰り返す本書のポイントでもある「公教育の本質」(=子どもたちの「自由」と、社会における「自由の相互承認」の実質化)の「自由」の意味が読み取れない歯がゆさは払拭されず、次回への期待を含め、★ひとつスペースを空けた次第です。 2019年3月26日 追記。
================
こういった本へのレビューは「本の完成度」の高低ではなく、著者の主張にどれだけ賛同できるか否かによると思います。  まだ4章以降を読んでいない段階のレビューですので追って編集させていただく可能性もありますが、お叱り判承知で現時点の感想をアップしたく思います(遅読のうえ、複数並行読みしているので、というイイワケ…)。
小生にとっては、賛同3割、疑問7割ってところで、先に述べたとおりあくまで個人的な感想として★3つとさせていただきました。

著者は教育における同質性、画一性、UD(ユニバーサルデザイン)、スタンダード(学習規律標準)といった従来型の制度や仕組みに、批判も批難もしないと断りつつも、そこに哲学の不在を指摘し、否定的です。  公教育の本質とは「すべての子どもが『自由』に生きられるための力を育むこと」とし、そのために自由の「相互承認」を実質化させる「探究力重視」型の教育システムの重要性を説いています。  つまり子どもたち個々の、ひいては教育への多様性を尊重すべき、というわけです。  そのとおりですね。

しかし、「同質性やUDなどの一般化」姿勢と「多様性」を2項対立的にとらえているがために、せっかくの「多様性」重視がむしろ「多様でない偏った思考」に陥ってしまっているように見受け、そのリスクへの客観性が感じられません。  「同質性という学校の構造上の問題に、どれだけ多くの子どもたちが苦しめられてきたか」と述べておられますが、「それによってどれだけ多くの子どもたちが救われてきたか、力を発揮してきたか」、について示さないまま不利益面だけを強調する論理的誤謬を禁じ得ません。

「相互承認」とか「探究力」の意味は相応に理解できますし、これも著者がみずから述べておられるとおり、その重要性は昔から言われていました。  小生は1950年代生まれですが、小学生の後半は完全に探究型の授業でした。 その時代からすでに知識重視型、同質性、探究型が混在しており、とくに社会科は完全に探究型でした。  みずから問いを見つけ、みんなで話し合い、正解のないまま今日の疑問を放置せず、また明日の議論に備えて参考書にあたる毎日でした。  それから50年以上たち、その効果はどうだったか、、、わ・か・り・ま・せ・ん。  ただし、ひとついえることは、それは高校以降でよかったように思います。  知識も語彙力も拙いままでは、正解がないのはいいとしてもハナシの脱線が多かったし、その軌道修正を教師もやりきれていなかったと記憶します。

話が逸れましたが、著者の主張がどうも理解しにくのは、「自由に生きるための」の「自由」って何なのか、それが3章まで読んだ限り不明だからです(4章以降で説明があるかも??しかし、この時点で重要なキーワードの意味が不明ではちょっと困る)。  かつて王様の権力や奴隷の身分から人権を取りもどすために読み書きを習得し、自らの意見を政治に反映させる知恵をつけていったことを世間では「自由」といっていることが少なくありませんが、著者のいう「自由」とはまた別もののようです。  自分の意思にもとづき自分らしく生きるコトを自由というのでは当たり前すぎますし、、、。  生きるためのを相互承認とか探究力が重要なのはそのとおりでしょう。  しかし、その目的の「自由」に対する著者の解釈が読者に明示されないままでは著者の主張の妥当性を判断しかね、169ページまで読み進めたものの、やや苦痛でした。  知識も同質性も探究力も多様性もレジリエンスも相互承認もすべて大切です。  
可能な限り、個々の能力伸長を最適化するカスタマイズされた教育が望まれます。  それは分かっているのだけれども、学校も行政も親も教師も着地点が見つからずに混迷、迷走を続けている教育の現状は否めません。  学習指導要領の改訂も大学入試制度の改革もへんてこりんな方向へ走っているように思え、少なからず将来不安を感じます。
もしかしたら、そんな疑問が読了後すこしは癒されるかもしれませんね。  そのとき追記編集するかもしれませんが、ご容赦願いたく思います。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
気に入ったことは
現在の日本における公教育の問題点が分かったことです。正直、このシステムが当たり前だと思っていたのですが、様々な教育の仕方が分かった。
自由の相互承認に関しては、自分の生活にも当てはまった。システムを変える為に、教師が何をすべきか具体的内容が書かれていたので参考になった。
気に入らないことは
科学的エビデンスが少ない所です。皆さんも言ってある通り、デメリットは多く語られてはいないです。
総括として、教育学などに興味を持った人は是非読んでみてほしいです。
すいません、初めてレビューを書いたので変かもです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年3月28日に日本でレビュー済み
 我が国の学校教育は、「多数の子供が、同じ教科書を使用して、同じ内容を教師から教えられ、同じテストを受けて評価を受ける」という非常に画一的なやり方である。これは、明治維新以来約150年の長きにわたって定着してきた我が国の学校教育の在り方である。
 しかし、時代は大きく変わった。従来のような画一的な授業では、真に子供の学びを育むことが困難であることが分かってきた。
 本書は、現代のこうした学校教育の問題の本質を明らかにして、そしてその上で、それを克服するための具体的な提言を示している。要するに子供の自主性や個性を最大限尊重し、多様な学び方について言及している。
 「学びをもっと遊び(探究)に」「「みんな一緒」を止める。」まさに理想の教育論を唱えていて参考になる。
 教育行政の元締めたる文部科学省も、近い将来、筆者が考えているような多様な学び方を実現する方針に傾いてゆくだろう。
 本書は、これからの公教育の在り方について一石を投じたものであり、文部科学省の官僚、教師、教育大学で学ぶ学生たちに広く読んでいただきたい一冊である。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まさに、これからの公教育のあるべき姿を示した良書です。
2019年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
教育心理学、教育社会学、教育経済学等、教育に関する学問は色々あるが、著者が専門とするのは哲学と教育学である。
「哲学は科学の母であり、また同時に科学とは質の異なる問いを問うものとして発展してきた。すなわち、科学が『事実』のメカニズムを仮説的に明らかにするのに対して、哲学は『意味』や『価値』の本質を洞察するものである」。このように、哲学という視座から教育のあり方を根本から問い直す本書には学ぶところが多い。
哲学というと、ひたすら頭だけで思索する学問と思いがちだが、著者は「毎月、全国の小中高校などをたくさん回り、多くの先生や子供たちや教育行政関係の方々などと交流したり、一緒に仕事をしたり」している。これにより、地に足のついた教育論を説くことができているように思う。

本書の中で、特に頭に残しておきたいと思ったのは下記である。
・教育に関するあらゆる諸問題は、「みんなで同じことを、同じペースで、同質性の高い学級の中で、教科ごとの出来合いの答えを、子どもたちに一斉に勉強させる」という150年来続いてきたシステムに概ね起因しており、そのシステム自体を変えない限り教育はよくならない。
・教育は、すべての子どもに「自由の相互承認」の感度を育むことを土台に、すべての子どもが「自由」に生きられるための“力”を育むためにある。
・現代において「自由」に生きるための“力”とは、「自分なりの問いを立て、自分なりの仕方で、自分なりの答えにたどり着く、探求する力」である。
・人は多くの場合“エロス”で動くと思う。“エロス”とは、哲学用語でワクワク感とか喜びとかいった意味の言葉。AIがどうとか、経済がどうとか言うより、「こんな教育が実現したら、子どもも親も先生も、もっとワクワクする未来を作ることができるはず」と、私たちはもっと言っていくべきなのではないか。

これらの知見は、小学生の保護者として家庭教育を行う際の大きな指針となる。哲学をベースとした根本的な指針なので、広範囲に応用も利く。「自由の相互承認」や「エロス」という概念は、自分自身が生きる指針としても参考にしたい。

さきほど、4月から小学3年生になる息子(長男)にインタビューを試みた。
Q 小学校は楽しい?
A どちらかといえばつまらない。しつこく絡んでくる同級生と毎日顔を合わせなければならないし、つまらない授業ばかり。特に国語と算数は板書の書き写しばかりで疲れる。ただし、図工、体育、プログラミングは主体的に動けるので楽しい。

いままで、なんとなくつまらなそうにしているなと思っていたが、いざ訊いてみると思ったとおりの回答であった。
次男と三男も、じきに小学生になる。一刻も早く今の義務教育制度が変わってほしいと切に願う。

著者は言う。「『まずは知ること』。当たり前のことだが、これがとにもかくにも第一歩である」と。
ぜひ多くの方に本書を手にとっていただきたい。
31人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年3月25日に日本でレビュー済み
未来の学校が、「探求」のカリキュラムや「ゆるやかな協同性」に支えられた「個」の学びをめざすことに異論はありません。福沢諭吉翁なら「みんなで同じことを、同じペースで、同じようなやり方でやるのは親の敵でござる。」と言ったかもしれません。教育哲学者である苫野先生は対象を批判してから予想される反論を記述するスタイルなので、最後まで読んでから振り返ることをお勧めします。象徴的な例として「授業のスタンダード化」が挙げられていますが、例えば、低学年で「話形」を習ったからといって、子どもたちはいつまでも「話型」を使って話すわけではありません。発達段階に応じた指導は必要であり、スタンダードが独り歩きしてしまうことが問題なのです。それをシステムの問題と断言してしまうのは無理があると思います。本書の脆弱性は、めざす教育の一般化が可能であることを示す具体的な実践が乏しいことです。また、小学校教育の土台となる「読み・書き・計算」の力をつける見積りの根拠も不明です。まずは、現行の学習指導要領でやれるところから取り入れていくのがベターではないでしょうか。もち屋である現場の先生と実効性のあるカリキュラムを練り上げ、提示していただけるとありがたいです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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