鈴木博之氏は東京大学退官後、青山学院大に移られたが、在職中に肺炎のために御逝去されてしまった。明治村の館長も歴任し、日本の建築保存にも尽力された。ゲニウス・ロキという語を日本に紹介したことでも知られ、サントリー学芸賞の受賞者でもある。日本を代表する建築史家である。鈴木先生の授業を履修したことがあるが、非常に博識ながら優しく朗らかな先生で、感銘を受けた記憶がある。
本書は、中央公論の連載記事をまとめたものだそうで、1つの記事が数ページなので読みやすい。非常に誠実に学問を究められたことは、博学さから伝わってくるが、誠に文章も精妙で、気持ちの良い読後感を与えてくれる。エッセイではあるが、卓越した視点に基づく指摘が多く、読み応えがある。特に冒頭のゲニウス・ロキは必読である。建築・都市論に興味があるなら、本当に騙されたと思って読んでほしい一冊。
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都市のかなしみ: 建築百年のかたち 単行本 – 2003/10/1
鈴木 博之
(著)
- 本の長さ349ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2003/10/1
- ISBN-104120034577
- ISBN-13978-4120034572
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
どれほどファッショナブルな街であろうとも、街には生きている哀しみのようなものがある-。窓やエントランスなど住宅の細部から都市論まで、人が住まう空間への建築学者の犀利な眼差し。『中央公論』連載ほかをまとめる。
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2003/10/1)
- 発売日 : 2003/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 349ページ
- ISBN-10 : 4120034577
- ISBN-13 : 978-4120034572
- Amazon 売れ筋ランキング: - 934,026位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 56,344位アート・建築・デザイン (本)
- - 73,120位科学・テクノロジー (本)
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