EE7 をひとことで言うと、 JAX-RS2(実装としては Jersey2, RestEasy3) JSF2.1later
CDI1.1 EJB3.2 JPA2.1 というところでしょうか。
海外のPDF 書籍などでは どちらかというと JAX-RS + CDIに重きが置かれていて、それで
スタートした私は完全に EE7と言えば、REST + CDI + Ajax 派で Spring3,4 とか EE7と
相性の悪いコンポは積極的には採用してきませんでした。
といっても、Spring 3,4 もある程度は触ってきましたが…。
でREST + Ajax 主流だと、JSF も置き去りにしてしまいますが、この書籍はまるで EE7 の
中核はJSF であり、JAX-RS 何それ?、というような内容と読み取れました。しかし最近、JSF2 に
ご厄介になる機会があり、その延長でApacheサイトよろしく、適当な英文解釈でのfaceletsの
あいまいな知識でRAD感覚のつもりでサイト(Webアプリ)を作ってたのですが…、
出力されるcss や faceletsの属性がどうもしっくりこなくて、つまり思った通り表示されなくて、
「あーもう Javascriptで作ったほうが何倍も RADかも…」と思いはじめていたところ…
とりあえず目を通してみるか…程度の気持ちで、この本を読みました。
それがなんと、JSF の底力と言いますか、「こう書くのか!」といろいろとツボにハマった内容で
この本の前半でもう書籍代分取り返した気分になったほどで、間違ってたことが大方片付きました。
私は、Struts + JSP からのアンチテーゼの一例程度にしか 考えていなかった JSFですが、
EE6のJSF2.0 からは、JSPとも完全に袂を分かったようで、もう簡単なからくりなら、JSPではなく
JSF を今後使っていけるほど身に付いた感じです。
ところで、この書籍の注意点としては…
JAX-RS やWEBサービスについてまったくと言っていいほど触れられていないので、そちらを
習得したい方には向かないし、そちらを勉強したければ ネットの情報か英語書籍を漁る一手に
なるのが、大きな注意点ですね。(2016年4月現在で日本語のJAX-RS2の良い書籍が見当たらないので…)
JAX-RS2自体は、SOAP(≒ JAX-WS)に変わるWEBサービスを構築するための、EE7を支える大きな
柱でスキップは出来ないので、それだけは補完する必要がありそうです。逆にこれまで、
JSF をスキップして来た方は、この本を読破すれば ポストStrutsである、JSFをEE7の各機能とを
組み合わせて(EJB3は…別の批評サイト同様、必要性に疑問を感じますが…)習得できるでしょう。
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