難しいことが、驚くほどやさしい！ とアカデミアと実務界に革命を起こした
やさしいビジネススクール学長 中川功一先生（元大阪大学准教授）が、誰にとっても本当にやさしい
「やさしいビジネスレビュー」を2023年創刊、本書はその第2号です。

もっと大学時代に学んでおけばよかった。
社会人となり大人になった、今、大学で経営理論を学べたら・・・

でも
アカデミアとの距離が遠い、ハードルが高い・・・
忙しくて、大量な難解な論文を読む時間が取れない・・・

すき間時間に気軽に読むことができ
いまの時代の実務家に、寄り添うようなアカデミア発の雑誌がYBRです。
ここには、日本最高峰の学びがあります。

手法や方法に終始せず、最先端の経営理論で
あなたのビジネスを加速させていきませんか？

-----------------------------------------------
創刊第２号では、スタートアップの力になれるような理論を取り揃えてみました。
題して『スタートアップに“使える”諸理論』。
我が国の課題のひとつが、スタートアップエコノミーが活性化されていないこと、
またスタートアップに挑戦する人に十分に知識が届いていないこと
だとすれば、スタートアップに臨む皆さんの力となれるような発信を、早々にアカデミアから行うべきだと考えました。
　実際のところ、今日のスタートアップは、かつて徒手空拳で本田宗一郎が、ビル・ゲイツが挑戦した時代とは
全くノウハウの蓄積状況が異なります。
経営を大きく育てていくために、どういう手法が有効なのかは、業界に、そしてアカデミアに、かなり知識として貯まってきているのです。
　しかし、日本にあってはそうした「スタートアップのための実践知」は、ほとんど流通していません。
だから、志をもって挑戦を始めたにもかかわらず、成長性の低い事業をデザインしてしまったり、
収益モデルが確立できなかったり、マーケティングの方法を確立できないままとなっていたりしてしまうのです。
　挑戦者たちのその思いに、アカデミアは応えられるはずだ。この領域のトップ研究者であり、
また実践家でもある方々に、いま、あなたがスタートアップのために知を届けるとして、
一番大切だと思うことを、書き綴って頂きました。

あなたの事業を育てるヒントとしてくださいましたらと、願っております。

-----------------------------------------------
著者について

中川 功一
やさしいビジネススクール学長／経営学者／YouTuber。
元・大阪大学大学院経済学研究科准教授。「アカデミーの力を社会に」をミッションに、2021年「やさしいビジネススクール」を創立する。
主な著書に『戦略硬直化のスパイラル』『ど素人でもわかる経営学の本』『感染症時代の経営学』など。
YouTube「中川先生のやさしいビジネス研究」では、毎週、経営学に基づく時事解説や経営学の基本講義を提供している。

井上 達彦
早稲田大学 商学学術院 教授1997年神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了、博士（経営学）。広島大学社会人大学院マネジメント専攻助教、早稲田大学商学部助教授（大学 院商学研究科夜間MBAコース兼務）などを経て、2008年より現職。独立行政法人経済産業研究所（RIETI）ファカルティフェロー、ペンシルベニア大学ウォートンスクール・シニアフェロー、早稲田大学産学官研究推進センター副センター長などを歴任。WASEDA EDGE（文部科学省助成 次世代アントレプレナー育成事業）「教育のための実践」責任者。2003年経営情報学会論文賞受賞。専門分野はビジネスモデル・デザイン、事業創造と変革、競争戦略。

高田　仁
九州大学大学院経済学研究院産業マネジメント専攻（九州大学ビジネス・スクール）教授九州大学大学院経済学研究院産業マネジメント専攻（九州大学ビジネス・スクール；QBS）教授。専門領域は技術商業化とアントレプレナーシップ。大手メーカー、コンサルタント、技術移転機関の取締役を経て現職。九州大学のアントレプレナーシップ・センター（QERC）も兼務。企業の新規事業開発やVC投資委員会のアドバイザーなど多数。RTTP（Registered Tech-Transfer Professional；国際・認定技術移転プロフェッショナル）。

横山恵子
関西大学商学部教授
北海道大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。東海大学政治経済学部専任講師・准教授・教授、神戸学院大学経営学部教授を経て、2013年から関西大学商学部でソーシャル・アントレプレナーシップをテーマに教育研究活動。主な著作「エシカル・アントレプレナーシップ」（中央経済社2018年)他多数

忽那憲治
神戸大学大学院経営学研究科　教授　
1989年、大阪市立大学商学部卒業。1994年大阪市立大学大学院経営学研究科後期博士課程修了。博士（商学）。2005年より現職。専門は、アントレプレナーファイナンス、アントレプレナーシップ、ビジネスプランニングとリスク分析、中小企業金融。Journal of Financeなどの海外トップジャーナルに論文多数。主な著書は、『地域創生イノベーション』中央経済社（2016年）ほか多数。株式会社科学技術アントレプレナーシップの取締役、株式会社イノベーション・アクセルの取締役

木本 隆義
YBR編集長/やさしいビジネススクール教頭
1973 年、横浜生まれ。
慶応大学商学部卒業、名古屋商科大学大学院マネジメント研究科修了（MBA）。
タイで海外進出支援のコンサルティング会社を経営。

----CONTENTS----------------------
創刊のご挨拶
【特集】「スタートアップに“使える”諸理論」 によせて

特集論文①スケーラビリティとユニットエコノミクス 中川 功一 （ やさしいビジネススクール学長 ）
特集論文②超・ゼロイチ発想法としての模倣 井上達彦 （早稲田大学教授 ）
特集論文③新規事業の顧客を見極めるための「リーンローンチパッド」高田仁 ( 九州大学ビジネス・スクール教授）
特集論文④ソーシャルビジネスとソーシャル・アントレプレナーシップ 横山恵子（関西大学商学部教授）
特集論文⑤無価値再生イノベーション　忽那憲治（神戸大学大学院経営学研究科教授）

受講生の実践活動報告2 「世界中に、ボーダレスな教育を」木村美都里（合同会社LEARNER）

連載1--最強エコノミクス武器(ウエポン)３選
　情報の経済学・不確実性の経済学・完全価格差別　木本 隆義 （ YBR編集長 ）
連載2--経営学者、会社経営をする② 中川 功一 （ やさしいビジネススクール学長 ）

※本書は「やさしいビジネスレビュー」シリーズ第2巻です。