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両利きの組織をつくる――大企業病を打破する「攻めと守りの経営」 Kindle版
5年間で劇的な変貌を遂げたAGC(旧旭硝子)の事例を軸に、
「両利きの経営」を提唱した世界的な経営学者と
日本企業の組織力学を熟知した変革支援者が語る、組織進化の理論と実践。
●成熟企業の重要課題「既存事業と新規事業の両立」の実現法
●注目の経営理論「両利きの経営」の実行に焦点を当てた初の本
●両利きの経営のカギ「組織カルチャー」の変革を理論的かつ実践的に解説
●AGCでの実践事例を経営陣へのデプス・インタビューに基づき詳解
第1章 いま必要な組織経営論
第2章 AGC、変革への挑戦――戦略と組織を一体として変える
第3章 両利きの経営――成熟企業の生き残り戦略
第4章 組織はどのようにして変わるのか――アラインメントの再構築
第5章 組織開発の本質――トップダウンとボトムアップの相互作用を作り出す
第6章 脱皮できない蛇は死ぬ――日本企業のための組織進化論
- 言語日本語
- 出版社英治出版
- 発売日2020/3/5
- ファイルサイズ25857 KB
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出版社より
破壊(ディスラプション)の時代をどのように生き抜くか?
本書は、注目の経営理論「両利きの経営」の実行に焦点を当てた初の本です。5年間で劇的な変貌を遂げたAGC(旧旭硝子)の詳細な事例を軸に、「両利きの経営」を提唱した世界的な経営学者と日本企業の組織力学を熟知した変革支援者が組織進化の理論と実践について語ります。
●成熟企業の重要課題「既存事業と新規事業の両立」の実現法
●注目の経営理論「両利きの経営」の実行に焦点を当てた初の本
●両利きの経営のカギ「組織カルチャー」の変革を理論的かつ実践的に解説
●AGCでの実践事例を経営陣へのデプス・インタビューに基づき詳解
[著者]
加藤雅則 かとう まさのり
アクション・デザイン代表 エグゼクティブ・コーチ、組織開発コンサルタント
日本興業銀行、環境教育NPO、事業投資育成会社などを経て、現職。2000年、日本にコーアクティブ・コーチングを紹介し普及させた一人。以来、大手上場企業を中心とした人材開発・組織開発に従事する。経営陣に対するエグゼクティブ・コーチングを起点とした対話型組織開発を得意とする。日本におけるオライリー教授の共同研究者。慶應義塾大学経済学部卒業、カリフォルニア大学バークレー校経営学修士(MBA)。主な著書に、『組織は変われるか』(英治出版、2017)、『自分を立てなおす対話』(日本経済新聞出版社、2011)、共著書に『「自分ごと」だと人は育つ』(日本経済新聞出版社、2014、日本HRアワード最優秀賞受賞)、『ナラティヴ・アプローチ』(勁草書房、2009)など。
チャールズ・A・オライリー Charles A. O'Reilly III
スタンフォード大学経営大学院教授(The Frank E. Buck Professor of Management)
米国を代表する組織経営学者であり、「両利きの経営」の提唱者。カリフォルニア大学バークレー校で経営学修士(MBA)、組織行動論の博士号を取得。同校教授、ハーバード・ビジネススクールやコロンビア・ビジネススクールの客員教授を経て現職。専門はリーダーシップ、組織と企業カルチャー、人材・人事マネジメント、イノベーションなど。学術論文では数多くの受賞を重ねており、全米アカデミー・オブ・マネジメントからは生涯功労賞が授与されている。主な著書に、『競争優位のイノベーション』(ダイヤモンド社)、『両利きの経営』(東洋経済新報社)のほか、100本以上の論文を執筆。両利きの経営のためのコンサルティング会社ChangeLogic社(在ボストン)の共同創業者兼会長。
ウリケ・シェーデ Ulrike Schaede
カリフォルニア大学サンディエゴ校グローバル政策・戦略大学院教授
日本を対象とした企業戦略、組織論、金融市場、企業再編、起業論等を研究領域に、ハーバード・ビジネススクール、スタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校ビジネススクール、一橋大学経済研究所、日本銀行、経済産業省、財務省、政策投資銀行等で研究員・客員教授を歴任。9年以上の日本在住経験を持つ。日本の経営、ビジネス、科学技術を社会政策と経営戦略面から研究し、サンディエゴと日本を繋ぐ研究所Japan Forum for Innovation and Technology(JFIT)のディレクター。著書にChoose and Focus(2008)、The Business Reinvention of Japan(2020)のほか、50本以上の論文を執筆。
商品の説明
著者について
アクション・デザイン代表 エグゼクティブ・コーチ、組織開発コンサルタント
日本興業銀行、環境教育NPO、事業投資育成会社などを経て、現職。2000年、日本にコーアクティブ・コーチングを紹介し普及させた一人。以来、大手上場企業を中心とした人材開発・組織開発に従事する。経営陣に対するエグゼクティブ・コーチングを起点とした対話型組織開発を得意とする。日本におけるオライリー教授の共同研究者。慶應義塾大学経済学部卒業、カリフォルニア大学バークレー校経営学修士(MBA)。主な著書に、『組織は変われるか』(英治出版、2017)、『自分を立てなおす対話』(日本経済新聞出版社、2011)、共著書に『「自分ごと」だと人は育つ』(日本経済新聞出版社、2014、日本HRアワード最優秀賞受賞)、『ナラティヴ・アプローチ』(勁草書房、2009)など。
チャールズ・A・オライリー Charles A. O'Reilly III
スタンフォード大学経営大学院教授(The Frank E. Buck Professor of Management)
米国を代表する組織経営学者であり、「両利きの経営」の提唱者。カリフォルニア大学バークレー校で経営学修士(MBA)、組織行動論の博士号を取得。同校教授、ハーバード・ビジネススクールやコロンビア・ビジネススクールの客員教授を経て現職。専門はリーダーシップ、組織と企業カルチャー、人材・人事マネジメント、イノベーションなど。学術論文では数多くの受賞を重ねており、全米アカデミー・オブ・マネジメントからは生涯功労賞が授与されている。主な著書に、『競争優位のイノベーション』(ダイヤモンド社)、『両利きの経営』(東洋経済新報社)のほか、100本以上の論文を執筆。両利きの経営のためのコンサルティング会社ChangeLogic社(在ボストン)の共同創業者兼会長。
ウリケ・シェーデ Ulrike Schaede
カリフォルニア大学サンディエゴ校グローバル政策・戦略大学院教授
日本を対象とした企業戦略、組織論、金融市場、企業再編、起業論等を研究領域に、ハーバード・ビジネススクール、スタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校ビジネススクール、一橋大学経済研究所、日本銀行、経済産業省、財務省、政策投資銀行等で研究員・客員教授を歴任。9年以上の日本在住経験を持つ。日本の経営、ビジネス、科学技術を社会政策と経営戦略面から研究し、サンディエゴと日本を繋ぐ研究所Japan Forum for Innovation and Technology(JFIT)のディレクター。著書にChoose and Focus(2008)、The Business Reinvention of Japan(2020)のほか、50本以上の論文を執筆。
登録情報
- ASIN : B084VLRLBQ
- 出版社 : 英治出版 (2020/3/5)
- 発売日 : 2020/3/5
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 25857 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 230ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 15,708位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,920位ビジネス・経済 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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1つの企業の中に、性質も目的も全く異なる両者を併存させる課題に挑んだのが本作であるが、ビジネスや組織論としてだけではなく、現代社会に生きる我々が日々直面している大きな課題への道標になるとも言えると思う。
目まぐるしく変化する社会情勢、技術革新、グローバル化による人やモノの移動の中で、ここ数年間の自分の身の回りを振り返るだけでも、新たな価値観や環境についていけない焦りの中にいる人は多いのではないか?今まで培ってきた知識や経験などの判断基準や行動基準が、簡単には適合しきれないようになっているのは、誰しも痛感しているのではないだろうか?
そんな中、私はこの本に出会えた。「企業の経営陣」とは程遠い立場ではありながら、不思議なほどに状況を身近に感じることができ、共感と納得の連続だった。
この先、企業や組織が生き延びていくためには、「両利き」であることが必要であるというのだ。それは、既存のものを掘り下げ、適宜ブラッシュアップし、「同時」に、自分に必要な新しいものは何かを探索し、アプローチしていく取り組みだ。また、それらは同じ尺度で評価するのではなく、それぞれに異なる目的を持つものとして、別の尺度で評価し、それぞれに適切な方法で育成していく必要がある。さらに、新しい領域を新たな強みとして育てるために、既存の領域で培ってきた技術や経験を存分に活用できる環境こそが、競争力になる。
確かに、それは誰もが納得できる理想的なモデルである。では、そんな仕組みをどうやって作っていくのか?その部分を、AGCの変革の成功事例を使ってかなり具体的に掘り下げているのである。
企業として生き残りをかけた変革を行うためには、「何が必要か?」「それはなぜか?」「どのように変えていくのか?」など、目的設定やアクションに向けてのアプローチもかなり具体的に発信されている。
また、トップ(経営陣)とミドル以下(実務者)との目的意識や認識の齟齬や、「慣性の力」「成功の罠」など、変革を進めていく上での障害となりうる、いわゆる「企業あるある」にも触れられており、企業の生態をリアルに思い描きながら読み進められるのもおもしろく、読者が実情を客観視しながら、スピーディーに内容吸収しやすくなっているのもよい。
この本を読んでいると、企業(組織)とはまさに一つの生き物であると痛感させられる。1つの意志(目的)を持ち、内部の構成要素の一つ一つをうまく連携させ、適宜新陳代謝を行わなければ、死んでいるのも同然であり、いずれ淘汰されてしまうのだ。その「一つの意志」とは、舵取りを行う人達だけのものではなく、内部の全ての構成員を含めた共通意志でなければ、機能しない。そのために、トップ(経営者)は明確な意思表明を行い、目的達成のための行動に必要な判断を下していく必要があるのだ。様々な個性を持つ構成要素は、ある種無限の可能性を秘めているが、それがバラバラな目的を持つ(もしくは、目的すら持たない)単なる個体の集合体では、当然十分な機能は果たせないのだ。それは効率量産重視の分業制が生んだ、大きな弊害だと思う。
そして、共通の目的意識を持った企業が「両利きの組織」として前進していくためには、まず内部に存在する個々の組織間の連携を作り、組織間のパワーバランスを調整し、適切な判断ができる舵取り(トップ、経営陣)の役割が重要なのだ。それは決して、外部機関に丸投げして整備されるものではなく、企業内部が中心になり、全体を俯瞰し、無用な慣性への切込みなどを行うために、外部機関を活用するという考え方にも共感できる。あくまでも、主体は「I」「We」であり、「You」や「They」ではないという表現も的確だ。
著者は、理論提唱にとどまらず、AGCという実在する企業の実例を取り上げ、いかにして読者を実践に促すかを非常に意識して執筆している。ポイントとなる主張は、序盤から繰り返し何度も書かれているので、その反復効果は高く、終盤には、読者が具体的なイメージを持ってキーワードを思い起こせるようになっている。
この本を読むと、ただ「漠然と何かをしなくては!」という意識を持っているだけでは前進できないことがよくわかる。分かりやすい言葉で説明されている、行動に移すために必要なノウハウを、自分事として引き寄せて考え、動き出してみることで、今まで無機質に見えていた世界が、有機的に機能できる組織に変えられる原動力になるはずだ。
また、その成果が出るのは、決して短期間ではない。焦らず、目的を見失わず、変革を進めていくためのモチベーションを生み出せる環境も大切だと思う。
何が変革の始点になるのか、変革はトップダウンかボトムアップか、変革する上でトップがフォロー・経営判断を下すべき責務について、変革に成功したAGCの例を挙げてわかりやすく説明されており、多くの気づきがありました。
「両利きの経営」はまだ読めていませんが、本著は日本企業に寄り添った内容で共感して読みやすく、特に中堅の方にお勧めしたい本でした。