この本を読めれば、科学の全体像が掴めて、高等な科学の本のほとんどが理解できます。
実際に、ほとんど全ての高度な科学の本には、これと同じ図が頻出しています。
「これはまず最初に学ぶべき!」と言いたいところですが、なかなかすぐに読めるような代物ではありません。難しくて。
が、これを読める程度の実力がついていれば、理解できない科学の本はほとんどなくなりますし、良い本と悪い本を自分で見分けられます。ネットの科学情報も、サッと目を通すだけで大まかに理解できます。ウィキペディアに書いてあることもわかります。ウィキペディアは、このレベルの基礎を終えていることを前提に説明されていますから。
私が科学を学んできた中で、この本を読む前と読んだ後では大きく変わったように思います。
それくらい、これはものすごい本です。高度で難しく、けれども理路整然としていてわかりやすく、この上なく完成度の高い本。「これがこうだからこうなる」ということが、最初から最後まで一切の誤魔化しなく説明されています。数式を並べ立てて煙に巻くようなところは一切ありません。
内容についても少し触れておきましょう。
第一章では主に細胞内小器官の働きについて説明されています。細胞骨格を作るたんぱく質繊維についても、中身までしっかりと示されています。
第二章は細胞膜に関する話です。物質を輸送するための膜の働きに関して述べられています。コレラ菌毒素はこれを狂わせることによって下痢を引き起こすということがよくわかります。
第三章はエネルギーに関する話です。この本はここから急激に難しくなります。生物のエネルギー通貨ATPや、それを使うための酵素、酵素の働きを調節する仕組みについて説明されています。
第四章は、糖を分解してエネルギーを獲得する代謝の話です。電子の移動により物質が次々と変化して、たくさんのエネルギーが貯め込まれていくその仕組みが、一つ一つ順に説明されてあります。
第五章は光合成の話です。第四章で説明されたことと基本は同じです。四章が糖の分解だったのに対して、五章は糖の合成です。ここでの重要なポイントは、光エネルギーを受けて飛び出す電子の話でしょう。C3植物とC4植物についても書かれています。
第二巻は遺伝のしくみの話ですので、この第一巻のような科学全般に通じる基礎の話とは少し違います。もっとも重要な基礎の基礎はこの一冊に詰め込まれていると思います。これ一冊読み終えれば、科学の見方が大きく変わりますよ。
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カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学 (ブルーバックス) 新書 – 2010/2/19
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本書の改訂新版にあたる「カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学」が、2021年2月18日発売となります。
(第2巻「分子遺伝学」は2021年3月18日発売、第3巻「生化学・分子生物学」は2021年4月15日発売)
『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書』シリーズは、米国の生物学教科書『LIFE』(eighth edition)から「細胞生物学」、「分子遺伝学」、「分子生物学」の3つの分野を抽出して翻訳したものである。『LIFE』のなかでも、この3つの分野は出色のできであり、その図版の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。図版を眺めるだけでも生物学の重要事項をおおよそ理解することができるが、その説明もまことに要領を得たもので、なおかつ奥が深い。 『LIFE』は全57章からなる教科書で、学生としての過ごし方や実験方法からエコロジーまで幅広く網羅している。世界的に名高い執筆陣を誇り、アメリカの大学教養課程における生物学の教科書として、最も信頼されていて人気が高いものである。例えばマサチューセッツ工科大学(MIT)では、一般教養科目の生物学入門の教科書に指定されており、授業はこの教科書に沿って行われているという。 MITでは生物学を専門としない学生もすべてこの教科書の内容を学ばなければならない。生物学を専門としない学生が生物学を学ぶ理由は何であろうか? 一つは一般教養を高めて人間としての奥行きを拡げるということがあろう。また、その学生が専門とする学問に生物学の考え方・知識を導入して発展させるという可能性もある。さらには、文系の学生が生物学の考え方・知識を学んでおけば、その学生が将来官界・財界のトップに立ったときに、バイオテクノロジーの最先端の研究者とのあいだの意思疎通が容易になり、バイオテクノロジー分野の発展が大いに促進されることも期待できる。すなわち技術立国の重要な礎となる可能性がある。また、一般社会常識として、さまざまな研究や新薬を冷静に評価できるようになろう。 本シリーズを手に取る主な読者はおそらく次の三者であろう。第一は生物学を学び始めて学校の教科書だけでは満足できない高校生。彼らにとって本書は生物学のより詳細な俯瞰図を提供してくれるだろう。第二は大学で生物学・医学を専門として学び始めた学生。彼らにとっては、生物学・医学の大海に乗り出す際の良い羅針盤となるに違いない。第三は現在のバイオテクノロジーに関心を持つが、生物学を本格的に学んだことのない社会人。彼らにとっては、本書は世に氾濫するバイオテクノロジー関連の情報を整理・理解するための良い手引書になるだろう。
(第2巻「分子遺伝学」は2021年3月18日発売、第3巻「生化学・分子生物学」は2021年4月15日発売)
『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書』シリーズは、米国の生物学教科書『LIFE』(eighth edition)から「細胞生物学」、「分子遺伝学」、「分子生物学」の3つの分野を抽出して翻訳したものである。『LIFE』のなかでも、この3つの分野は出色のできであり、その図版の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。図版を眺めるだけでも生物学の重要事項をおおよそ理解することができるが、その説明もまことに要領を得たもので、なおかつ奥が深い。 『LIFE』は全57章からなる教科書で、学生としての過ごし方や実験方法からエコロジーまで幅広く網羅している。世界的に名高い執筆陣を誇り、アメリカの大学教養課程における生物学の教科書として、最も信頼されていて人気が高いものである。例えばマサチューセッツ工科大学(MIT)では、一般教養科目の生物学入門の教科書に指定されており、授業はこの教科書に沿って行われているという。 MITでは生物学を専門としない学生もすべてこの教科書の内容を学ばなければならない。生物学を専門としない学生が生物学を学ぶ理由は何であろうか? 一つは一般教養を高めて人間としての奥行きを拡げるということがあろう。また、その学生が専門とする学問に生物学の考え方・知識を導入して発展させるという可能性もある。さらには、文系の学生が生物学の考え方・知識を学んでおけば、その学生が将来官界・財界のトップに立ったときに、バイオテクノロジーの最先端の研究者とのあいだの意思疎通が容易になり、バイオテクノロジー分野の発展が大いに促進されることも期待できる。すなわち技術立国の重要な礎となる可能性がある。また、一般社会常識として、さまざまな研究や新薬を冷静に評価できるようになろう。 本シリーズを手に取る主な読者はおそらく次の三者であろう。第一は生物学を学び始めて学校の教科書だけでは満足できない高校生。彼らにとって本書は生物学のより詳細な俯瞰図を提供してくれるだろう。第二は大学で生物学・医学を専門として学び始めた学生。彼らにとっては、生物学・医学の大海に乗り出す際の良い羅針盤となるに違いない。第三は現在のバイオテクノロジーに関心を持つが、生物学を本格的に学んだことのない社会人。彼らにとっては、本書は世に氾濫するバイオテクノロジー関連の情報を整理・理解するための良い手引書になるだろう。
- ISBN-104062576724
- ISBN-13978-4062576727
- 出版社講談社
- 発売日2010/2/19
- 言語日本語
- 寸法10.6 x 2.1 x 17.4 cm
- 本の長さ318ページ
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2010/2/19)
- 発売日 : 2010/2/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 318ページ
- ISBN-10 : 4062576724
- ISBN-13 : 978-4062576727
- 寸法 : 10.6 x 2.1 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 190,915位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 594位ブルーバックス
- - 1,854位科学 (本)
- - 11,249位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
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2021年12月8日に日本でレビュー済み
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2020年2月29日に日本でレビュー済み
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本巻(第1巻)の「細胞生物学」を学んで細胞の運動に感動しました
これ程までに細胞の運動が精密に構成されているものなのかという驚きです
またそれを解明した人々の科学にも驚きました
この細胞はどのような過程で生まれてさらに生物を構成することに至ったのでしょうか
地球と他の星とを比較する際に生物が存在しているのか否かがあげられる場合が多いと思いますが
生物という形態は物質の存在形態ひいては運動形態として大変に興味深い対象です
そして生物学においてはこの運動の最小構成単位として細胞という構成を採っているのだと思いますが
まさに生命の最小単位なのだなと実感しました
そしてこの細胞が協調して私たちの臓器や体液を構成し
その協調はさらに私たちの活動を生み出し
環境との代謝を経て身体を構成する細胞の一つひとつにエネルギーを供給しているのかと想像すると
細胞にとって私たちの身体は生態系であると言えることが良くわかりました
本巻の最終章で説明されている光合成の過程は
私たち生物の存在ひいてはその運動の
エネルギー源になっていることが良くわかります
次巻(第2巻)が楽しみです
これ程までに細胞の運動が精密に構成されているものなのかという驚きです
またそれを解明した人々の科学にも驚きました
この細胞はどのような過程で生まれてさらに生物を構成することに至ったのでしょうか
地球と他の星とを比較する際に生物が存在しているのか否かがあげられる場合が多いと思いますが
生物という形態は物質の存在形態ひいては運動形態として大変に興味深い対象です
そして生物学においてはこの運動の最小構成単位として細胞という構成を採っているのだと思いますが
まさに生命の最小単位なのだなと実感しました
そしてこの細胞が協調して私たちの臓器や体液を構成し
その協調はさらに私たちの活動を生み出し
環境との代謝を経て身体を構成する細胞の一つひとつにエネルギーを供給しているのかと想像すると
細胞にとって私たちの身体は生態系であると言えることが良くわかりました
本巻の最終章で説明されている光合成の過程は
私たち生物の存在ひいてはその運動の
エネルギー源になっていることが良くわかります
次巻(第2巻)が楽しみです
2011年9月18日に日本でレビュー済み
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アメリカ留学中で、この本の原書が教科書として指定されている生物学の授業を取っています。それで興味を持って購入してみたのですが、あまりにも原書と違うお粗末さにがっかりさせられました。所詮ブルーバックスの新書という感じです。訳は中途半端に端折っており、構成も無意味に変更されています。
何よりも気に入らないのは、いくら翻訳だとはいっても、こうした本に興味を持つ人は当然英語圏での生物学にも興味がある可能性が高いのに、わざわざ英語のテクニカルタームを完全に日本語「だけ」でしか表示していないことです。せめて、( )して英語でのテクニカルタームを表示するぐらいのことはするべきでは?
索引もあまりにお粗末で、全体としてせいぜい高校1,2年生か雑学知識を得たい専門外の一般人が読む程度のレベルになってしまっています。この教科書は本来、もっとしっかりと言葉を尽くして説明された、大変内容の良いものです。翻訳もそれに見合うものにしていただきたいと切に願います。こんなものを読んで、「アメリカの教科書を読んだ!」という感動にひたるのは、全くの誤解です。
何よりも気に入らないのは、いくら翻訳だとはいっても、こうした本に興味を持つ人は当然英語圏での生物学にも興味がある可能性が高いのに、わざわざ英語のテクニカルタームを完全に日本語「だけ」でしか表示していないことです。せめて、( )して英語でのテクニカルタームを表示するぐらいのことはするべきでは?
索引もあまりにお粗末で、全体としてせいぜい高校1,2年生か雑学知識を得たい専門外の一般人が読む程度のレベルになってしまっています。この教科書は本来、もっとしっかりと言葉を尽くして説明された、大変内容の良いものです。翻訳もそれに見合うものにしていただきたいと切に願います。こんなものを読んで、「アメリカの教科書を読んだ!」という感動にひたるのは、全くの誤解です。
2020年2月29日に日本でレビュー済み
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アメリカのlifeという非常に分厚く分かりやすい本の翻訳書ということですが読んでみてビックリですね。非常にわかりやすく大学レベルの生物を教えてくれます。アメリカの教科書は非常に出来がいい傾向にあります。その一方で日本の教科書というものはあまりにも薄くかなり出来が悪くてはっきりいって買うだけ無駄です。こういうと日本の出版社にとやかくいわれそうですが事実なんですから仕方ありません。数学と物理と化学と情報系が専門の方は英語をきちんと勉強して日本の教科書を買うのをやめてアメリカの教科書からどんどん情報を吸収していきましょう。
2017年5月4日に日本でレビュー済み
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DNAの勉強には、お勧めです。
図解など、わかりやすかったです。
図解など、わかりやすかったです。
2020年4月25日に日本でレビュー済み
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コロナウイルス肺炎、2か月前には想像もしていなかった世界中を巻き込む状況となり、ウイルスと細菌の区別もつかない自分を反省し、手にしました。
読む人がどれだけの基礎知識を持っているかによって、評価は分かれてくると思います。
高校レベルの化学と生物の知識が前提とされていると感じました。 特に、生物よりも化学の基本が要求されます。生物も化学も40年ぶりという自分には、正直なところ、読み進むことは相当労力を要しました。
そういったレベルの低い読者の感想となりますが、まず、図表はわかり易さ、美しさ、ともに素晴らしいです。 文字での説明は、翻訳書なので意訳が許されないのでしょう、ややまどろこしさを感じます。
内容については、細胞一つとっても、なんと複雑で精緻な機能を持っているのだろうという驚きと、生物額が、化学、物理学ともつながっているということを再認識させられたことが新鮮でした。
もともと、遺伝子操作といったテーマに関心があるので、2巻、3巻に進む予定ですが、その前に、高校レベルの生物の本で、日本人による本(翻訳よりも説明がわかり易い)を1冊読んでからにします。
読む人がどれだけの基礎知識を持っているかによって、評価は分かれてくると思います。
高校レベルの化学と生物の知識が前提とされていると感じました。 特に、生物よりも化学の基本が要求されます。生物も化学も40年ぶりという自分には、正直なところ、読み進むことは相当労力を要しました。
そういったレベルの低い読者の感想となりますが、まず、図表はわかり易さ、美しさ、ともに素晴らしいです。 文字での説明は、翻訳書なので意訳が許されないのでしょう、ややまどろこしさを感じます。
内容については、細胞一つとっても、なんと複雑で精緻な機能を持っているのだろうという驚きと、生物額が、化学、物理学ともつながっているということを再認識させられたことが新鮮でした。
もともと、遺伝子操作といったテーマに関心があるので、2巻、3巻に進む予定ですが、その前に、高校レベルの生物の本で、日本人による本(翻訳よりも説明がわかり易い)を1冊読んでからにします。