第3版から進化無し。購入前に第3版のレビュー必読です。
検定自体は良いのだが、唯一といっていい問題集が最悪な、残念な資格。
付言すると、「第１０章 総合問題」の解説の酷さがほぼ評価のすべてを決めている。
３級は簡単で、２級も正誤や短文問題は用語や公式をみれば即正解につながるのでそれほど細かい解説は不要。
なので３級の公式問題集はそこそこの評判である。
だが総合問題は問題文中の数字をもとにした計算を数段階踏まないと回答に至らず、その数段階のプロセスが書かれていなかったり、端折られているので、評価が低いものと思う。
悪い例として、インタレストカバレッジレシオの割り算で、分母はプロセスが乗っているが、分子のことは解説に何も書いていない。参考書には「支払利息、社債利息など」とあるが、問題の表にはそのものはのっていない。
何か表の数字から算出しないといけないのだろうが、それが書いていないのでわからない。シューリョー！である。
総合問題の個別問題は100問弱あるが、全体で上記になっているので、学習効率が悪く、正解にたどり着けず、挫折にいたる。総合問題が解けなれば合格点には到達しないのだから。
編者は「こんなの自明だから書く必要はないだろう。」という思い込みを排除し、正解のプロセスを真摯に記載しなければ。だめな編集が、書籍や資格の価値を棄損している。
（追記 2019.8.24）
以下は、私の推測を多く含むため事実と違っているかもしれない点を断っておく。
以前から気になっていることがある。「ビジネスアカウンティング研究会」というところが対策問題集を出していることである。レビューを見るとこちらは格段に評価が高い。
仮にだが、公式問題集側が、「ビジネスアカウンティング研究会」に配慮や遠慮をして、あえて公式問題集の品質を落としているとしたら、公式問題集の編者はさっさとクビにしたほうが良い。
2級に挑戦するビジネスパーソンを馬鹿にしているし、その程度なら公式問題集など出版しないほうがましである。意欲ある人は両方の品質が良ければ両方やるだろうし、お互いが品質を高めていくような関係であるべきだし、類書がもっと出てもよい。「公式」がこの程度だと2級以降の上級者は他の資格に流れて、縮小均衡になろう。
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