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本心 単行本 – 2021/5/26
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舞台は、「自由死」が合法化された近未来の日本。最新技術を使い、生前そっくりの母を再生させた息子は、「自由死」を望んだ母の、<本心>を探ろうとする。
母の友人だった女性、かつて交際関係にあった老作家…。それらの人たちから語られる、まったく知らなかった母のもう一つの顔。
さらには、母が自分に隠していた衝撃の事実を知る――。
ミステリー的な手法を使いながらも、「死の自己決定」「貧困」「社会の分断」といった、現代人がこれから直面する課題を浮き彫りにし、愛と幸福の真実を問いかける平野文学の到達点。
読書の醍醐味を味わわせてくれる本格派小説です。
- 本の長さ449ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2021/5/26
- 寸法13.9 x 2.9 x 19.4 cm
- ISBN-104163913734
- ISBN-13978-4163913735
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出版社より
『マチネの終わりに』『ある男』に続く感動の長編小説。20年後の日本を舞台に「われわれの明日」が描かれる
著者からのメッセージ
『本心』は、僕自身も属するロスジェネ世代が高齢者となり、その子供たちが社会の中心となっている時代を想像しながら書いた小説です。
20年ほど先の未来に、この世界はどう変化していて、僕たちは何を感じ、考えながら生きているのでしょうか。
シングル・マザーに育てられた主人公の青年は、母の死後、その孤独と喪失感から立ち直れず、AIで再現された本物そっくりの母を手に入れます。
彼は、他人に自分の体を貸して命令通りに動く「リアル・アバター」という仕事をしていますが、そんな彼にとって、母親は唯一、「本心」を明かすことの出来る存在でした。
人間は、人の「本心」を知りたく、また「本心」を知ってほしい生き物です。しかし、「本心」とは、結局のところ、何なのでしょうか? 主人公は、貧しいながらも幸福だった母との生活が、ある日突然、終わりを告げてしまったことの意味を考えます。なぜなら、それを終わらせたがっていたのは、母だったからです。
母が親しく交わった人たちとの交流を通じて、彼は、母の「本心」を少しずつ理解してゆきます。そして、今の自分の思いを、もう伝えられないことに苦しみます。
彼が悲しみから立ち直って行く過程を通じて、親子について、個人の命について、格差について、「普通」であることについて、そしてやはり「愛」について考えました。
何よりも、面白い小説を目指しました。
「分人主義」を通じ、多くの読者が生きることに肯定的な感情を持ってくれましたが、この小説はその仕事を更に大きく前進させたものです。連載中から、僕の作品の中でも、一番好きだと言ってくれる読者がたくさんいました。コロナ禍によって傷つき、苦しんでいる今こそ、一人でも多くの人に読んで欲しい小説です。 平野啓一郎
池松壮亮さん、吉本ばななさん・・・著名人も絶賛! ポスト・コロナを射抜く傑作
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深い感動が押し寄せる私たちの存在価値と欲望は、これから何処へ向かうのか。コロナ後の世界、並外れた傑作。 ――池松壮亮 常に冷静に全てを観察している賢い主人公の感情が、優しくそして大きく揺れるたび、涙せずにはいられない。 ――吉本ばなな |
最愛の人の他者性たとえもっとも身近な人であっても、人は他者の<本心>をどこまでわかっているだろうか? この物語の主人公・朔也は、「自由死」を望んだ最愛の母の<本心>を探ろうとする。 あなたは、最愛の人の<本心>を本当にわかっていますか? |
著者の円熟期を代表する傑作累計58万部を超えるベストセラー恋愛小説『マチネの終わりに』、「愛にとって過去とは何か?」を追求した『ある男』に続く本作は、作者が「後期分人主義」と名付ける作品群を締めくくるにふさわしい大作である。 |
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2021/5/26)
- 発売日 : 2021/5/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 449ページ
- ISBN-10 : 4163913734
- ISBN-13 : 978-4163913735
- 寸法 : 13.9 x 2.9 x 19.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 83,550位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,212位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
1975年愛知県蒲郡市生。北九州市出身。京都大学法学部卒。
1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。40万部のベストセラーとなる。
以後、一作毎に変化する多彩なスタイルで、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。2004年には、文化庁の「文化交流使」として一年間、パリに滞在した。
美術、音楽にも造詣が深く、日本経済新聞の「アートレビュー」欄を担当(2009年~2016年)するなど、幅広いジャンルで批評を執筆。2014年には、国立西洋美術館のゲスト・キュレーターとして「非日常からの呼び声 平野啓一郎が選ぶ西洋美術の名品」展を開催した。同年、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。
また、各ジャンルのアーティストとのコラボレーションも積極的に行っている。
著書に、小説『葬送』、『滴り落ちる時計たちの波紋』、『決壊』、『ドーン』、『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、『マチネの終わりに』、『ある男』等、エッセイ・対談集に『私とは何か 「個人」から「分人」へ』、『「生命力」の行方~変わりゆく世界と分人主義』、『考える葦』、『「カッコいい」とは何か』等がある。
2019年に映画化された『マチネの終わりに』は、現在、累計58万部超のロングセラーとなっている。
2021年5月26日、長編小説『本心』(文藝春秋社)刊行。
photo: @ogata_photo
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[受賞歴]
『日蝕』(1999年 芥川龍之介賞)
『決壊』(2009年 芸術選奨文部大臣新人賞受賞)
『ドーン』(2009年 Bunkamuraドゥマゴ文学賞)
『マチネの終わりに』(2017年 渡辺淳一文学賞)
『ある男』(2019年 読売文学賞)
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[審査員・選考委員履歴]
三島由紀夫賞(2008年~2019年)
写真の町東川賞(2008年~2017年)
木村伊兵衛賞(2018年~)
芥川龍之介賞(2020年~)
イメージ付きのレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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さて舞台は、近年話題となっているAIやメタバース、アバター、精子提供、安楽死など、どれも現実味を帯びており、まさに2040年代に直面しうるような題材が散りばめられている。また日本国内での貧富の差が拡大していることも物語のなかで大きな軸となっている。
そんな2040年代で、29歳の主人公(朔也)は、事故死した母親の語られなかった、生前に自由死を望んでいた理由に迫るため、母親の生前の知り合いを巡ったりAI技術で架空の母を蘇らせたりしながら、母の知り合いとの対話を通して、母の本心を探ろうとする。主人公は、終盤、母の元恋人(?)と話す中で思いがけない事実を知り、そこから改めて彼は母が自由死を望んだ背景、本心を推測することになる。
露骨な性描写も無く‥穏やかに読めます。
私は、、自由死&自然死に依らず‥最愛の人の「最後の人」に選ばれ‥かつ本心から「ありがとう」を言って貰える人になるべく暮らして行こうと思います。
やたらナイーブな登場人物ばかりで辟易。
それと主人公のアバターでバイト?
あれはナンセンス。
ヘッドセット?とやらでGoPro映像を見せられるようなもので近未来的でもなんでもない。
映像酔いして吐き気催すのが関の山でしょ。
流行らないのがすぐに分かるので興醒めしてしまう。
結末もあまりパッとしなかったが、
個人的には設定の甘さが特に残念。
リアリティーが無かったです。
「本心」を読む中で、作中の主人公、キャラクター、平野さん、そして私、私が関わってきた全ての人達の"本心"とはどのようなものなのかを考え、想像しました。
読書中に想像的寄り道をするため、全く読書が進みませんが、自分の非共有空間に新しい道路、建築物を設計、構築していくような面白さ、興奮があり、傍目からは止まっているような私の内部世界は高度経済成長期の日本のように発展、変化していきました。
"本心"といっても素粒子の如く完全な観測は不可能で、他者はもちろん自分の本心ですら言語化した時点で異なる何かに変わってしまう、それを本心と言えばそれまでだが、純粋無垢な"本心"は刹那瞬で消え去る儚さがあると私は感じた。
文学は本当に面白い。