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変成譜 中世神仏習合の世界 (講談社学術文庫) 文庫 – 2018/7/12

4.0 5つ星のうち4.0 23個の評価
すべての形式と版を表示
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日本中世はその精神性を措いては理解できない。熊野巡礼、修験神楽、法華経注釈、天皇の即位灌頂……神仏習合の多彩な展開を一次資料から徹底的に解読し、そこに心身と世界のドラスティックな変革=「変成(へんじょう)」という壮大な宗教運動を見出した渾身作。中世という激動の新世界、その遠大な闇と強烈な光に、日本随一の宗教思想史研究者が迫る!

*

「第一幕の舞台は、熊野街道中辺路。主人公は熊野詣の道者たち。
第二幕の舞台は、奥三河の山里、夜の神楽宿。演者は還暦を過ぎた老人たち。
第三幕の舞台は、深い海の底と南方無垢世界。主人公は八歳の龍女と水に棲む異類たち。
第四幕第一場は、宮中の高御座(たかみくら)。主人公は即位したばかりの天皇。第二場は、伊勢神宮・外宮。演者は神宮の可憐な童巫女。そして主人公のペルソナとしての金色の狐。

中世の混沌世界から生まれた、「変身」を主題とする四つのドラマ。
これらを貫く運動とは何か? またそれを影で操っていた存在とは――?」
――「プロローグ」より

此岸と彼岸、現実と非現実、神と仏の境界と習合、そして変成の謎にせまる。
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  1. 本の長さ
    464ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    講談社
  4. 発売日
    2018/7/12
  5. 寸法
    10.8 x 1.8 x 14.8 cm
  6. ISBN-10
    4065124611
  7. ISBN-13
    978-4065124611
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著者について

山本 ひろ子
1946年生まれ。早稲田大学第一文学部史学科中退。日本宗教思想史専攻。和光大学名誉教授。私塾「成城寺小屋講座」主宰。主な著書に『中世神話』(岩波新書)、『大荒神頌』(岩波書店)、『異神――中世日本の秘教的世界』(平凡社/ちくま学芸文庫)、編著に『諏訪学』(国書刊行会)ほか。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2018/7/12)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2018/7/12
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 464ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4065124611
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4065124611
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.8 x 1.8 x 14.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 23個の評価

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上位レビュー、対象国： 日本

小上馬　昭彦
5つ星のうち5.0 良かった。
2019年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
良かった。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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Hiroyuki O
5つ星のうち4.0 日本の中世に流れる思想をつかむ一冊。
2022年11月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書の内容が不思議なのか、我が国の歴史が不思議なのかがも分からないくらい不思議な内容の本である。▼熊野詣から始まり、民間の神楽、最後は即位灌頂（天皇の即位に行われていた秘儀）に話が及ぶ。▼八百万の神は、菩薩なのであるという本地垂迹説は、また内容を理解しても、その意味するところを噛み砕くのはとても難しいように思う。▼本書は、原典に当たりつつ、丁寧に論じる姿勢に貫かれている。儀式や神楽のほんの一部に触れることが出来るだけであるが、それでも中世日本のコスモロジーを感じることができる。触れるだけも意義のある一冊。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
xxx
5つ星のうち1.0 論理展開が変
2024年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「古代の宇宙人」のようなヘンテコな論理展開で最初の方で読む気がなくなりました。不真面目です。エッセイとして読めばありかも。
役に立った
 レポート
Shigenobu Fujioka
5つ星のうち4.0 神仏習合の世界が誕生していく様子を様々な側面から検証
2018年12月27日に日本でレビュー済み
中世の日本で、神仏習合の世界が誕生していく様子を、様々な側面から検証している。
熊野詣、花祭り、龍女、双身など、何とも魅力的なテーマが並んでいる。
各章の冒頭には、日本の神話に関心を持っていた、ロシアの詩人、フレーブニコフの言葉が置かれている。
平家物語の灌頂巻をテーマにした、第3章が取り分け興味深かった。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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