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東京タワー (新潮文庫) 文庫 – 2006/2/28
江國 香織
(著)
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大学生の透は恋の極みにいた。年上の詩史と過ごす甘くゆるやかなひと時、世界はみちたりていた。恋はするものじゃなく、おちるものだ。透はそれを、詩史に教わった。一方、透の親友・耕二は、女子大生の恋人がいながらも、蠱惑的な喜美子に夢中だった。彼女との肉体関係に……。夫もいる年上の女性と大学生の少年。東京タワーが見守る街で、二組の対極的な恋人たちが繰り広げる長篇恋愛小説。
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2006/2/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-10410133921X
- ISBN-13978-4101339214
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出版社より
きらきらひかる | こうばしい日々 | つめたいよるに | ホリー・ガーデン | 流しのしたの骨 | すいかの匂い | |
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カスタマーレビュー |
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価格 | ¥572¥572 | ¥572¥572 | ¥649¥649 | ¥693¥693 | ¥693¥693 | ¥605¥605 |
【新潮文庫】江國香織 作品 | 二人は全てを許し合って結婚した、筈だった……。妻はアル中、夫はホモ。セックスレスの奇妙な新婚夫婦を軸に描く、素敵な愛の物語。 | 恋に遊びに、ぼくはけっこう忙しい。11歳の男の子の日常を綴った表題作など、ピュアで素敵なボーイズ&ガールズを描く中編二編。〈坪田譲治文学賞受賞〉 | 愛犬の死の翌日、一人の少年と巡り合った女の子の不思議な一日を描く「デューク」、デビュー作「桃子」など、21編を収録した短編集。 | 果歩と静枝は幼なじみ。二人はいつも一緒だった。30歳を目前にしたいまでも……。対照的な女性二人が織りなす、心洗われる長編小説。 | 夜の散歩が習慣の19歳の私と、タイプの違う二人の姉、小さな弟、家族想いの両親。少し奇妙な家族の半年を描く、静かで心地よい物語。 | バニラアイスの木べらの味、おはじきの音、すいかの匂い。無防備に心に織りこまれてしまった事ども。11人の少女の、夏の記憶の物語。 |
ぼくの小鳥ちゃん | 神様のボート | すみれの花の砂糖漬け | 東京タワー | 号泣する準備はできていた | ぬるい眠り | |
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カスタマーレビュー |
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価格 | ¥572¥572 | ¥649¥649 | ¥693¥693 | ¥825¥825 | ¥605¥605 | ¥737¥737 |
雪の朝、ぼくの部屋に鳥ちゃんが舞いこんだ。ぼくの彼女をちょっと意識している小鳥ちゃん。少し切なくて幸福な、冬の日々の物語。〈路傍の石文学賞受賞〉 | 消えたパパを待って、あたしとママはずっと旅がらす…。恋愛の静かな狂気に囚われた母と、その傍らで成長していく娘の遥かな物語。 | 大人になって得た自由とよろこび。けれど少女の頃と変わらぬ孤独とかなしみ。言葉によって勇ましく軽やかな、著者の初の詩集。 | 恋はするものじゃなくて、おちるもの──。いつか、きっと、突然に……。東京タワーが見える街で繰り広げられる狂おしい恋愛模様。 | 孤独を真正面から引き受け、女たちは少しでも前進しようと静かに歩き続ける。いつか号泣するとわかっていても。直木賞受賞短篇集。 | 恋人と別れた痛手に押し潰されそうだった。大学の夏休み、雛子は終わった恋を埋葬した。表題作など全9編を収録した文庫オリジナル。 |
雨はコーラがのめない | ウエハースの椅子 | がらくた | 雪だるまの雪子ちゃん | 犬とハモニカ | ちょうちんそで | |
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カスタマーレビュー |
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価格 | ¥605¥605 | ¥572¥572 | ¥693¥693 | ¥825¥825 | ¥605¥605 | ¥539¥539 |
雨と私は、よく一緒に音楽を聴いて、二人だけのみちたりた時間を過ごす。愛犬と音楽に彩られた人気作家の日常を綴るエッセイ集。 | あなたに出会ったとき、私はもう恋をしていた。出会ったとき、あなたはすでに幸福な家庭を持っていた。恋することの絶望を描く傑作。 | 海外のリゾートで出会った45歳の柊子と15歳の美しい少女・美海。再会した東京で、夫を交え複雑に絡み合う人間関係を描く恋愛小説。〈島清恋愛文学賞受賞〉 | ある豪雪の日、雪子ちゃんは地上に舞い降りたのでした。野生の雪だるまは好奇心旺盛。「とけちゃう前に」大冒険。カラー銅版画収録。 | 恋をしても結婚しても、わたしたちは、孤独だ。川端賞受賞の表題作を始め、あたたかい淋しさに十全に満たされる、六つの旅路。〈川端康成文学賞受賞〉 | 雛子は「架空の妹」と生きる。隣人も息子も「現実の妹」も、遠ざけて──。それぞれの謎が繙かれ、織り成される、記者と愛の物語。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2006/2/28)
- 発売日 : 2006/2/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 360ページ
- ISBN-10 : 410133921X
- ISBN-13 : 978-4101339214
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,196位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1964年東京生まれ。1987年『草之丞の話』で毎日新聞社主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本 周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞を受賞。「409ラドクリフ」(1989年フェミナ賞)、『こうばしい日々』(1991年産経 児童出版文化賞、1992年坪田譲治文学賞)、『きらきらひかる』(1992年紫式部文学賞)、『ぼくの小鳥ちゃん』(1999年路傍の石文学賞)、『が らくた』(2007年島清恋愛文学賞)など作品多数(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 真昼なのに昏い部屋 (ISBN-13:978-4062161053)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年10月2日に日本でレビュー済み
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陰鬱で、どうしようもなくて、青春て大体こうだよな、、と思える内容でした。
透も浩司も、何がそんなに虚しいのかわからないけど、そこに共感します。
透も浩司も、何がそんなに虚しいのかわからないけど、そこに共感します。
2024年1月24日に日本でレビュー済み
江國ワールドならではの透明感。村上春樹と比べ修飾が簡潔。少し難しい単語も織り交ぜられて軽薄感薄れ、自尊心を保てる。全てを語らない小説の手法に感心した。情緒不安定とも思える35歳喜美子の情動は、受入れてもらえる相手あっての事なんだろう。小説ならではの、羨ましさを推進力とした甘美な作品。
2023年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あまりにも奔放に二人の女の間を行き来する耕二、透はといえばやはり年上の魅力的な詩史との恋に夢中。
そんな若い大学生の気ままな日々。
しかし結局、人妻たちは安定した暮らしを離さず、彼らは、、。
ネタバレはやめよう。
恋愛の甘美さと、その虚しさ、罪、、
そんなものを感じた。
ひたむきであるほど、傷つき生きてゆく。
それが人生なのか。
地方住の地味な暮らしをするわたしには
なにかかっこよすぎる話ではある。
しかし、江國香織の毒にやられて、
いましばらくは離れられそうもない。
そんな若い大学生の気ままな日々。
しかし結局、人妻たちは安定した暮らしを離さず、彼らは、、。
ネタバレはやめよう。
恋愛の甘美さと、その虚しさ、罪、、
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ひたむきであるほど、傷つき生きてゆく。
それが人生なのか。
地方住の地味な暮らしをするわたしには
なにかかっこよすぎる話ではある。
しかし、江國香織の毒にやられて、
いましばらくは離れられそうもない。
2021年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
よくできた不倫物語。
生まれ変わったら透になりたい
生まれ変わったら透になりたい
2018年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は江國かおりさんのエッセイから小説まで全部を読んでいます。まだ学生だった私は、江國さんの創り出す世界観が大好きでした。あまやかで、ゆっくりと流れる世界観が好きでしたが、この小説だけは、どうしても最後まで読めなかった一冊でした。主人公もその登場人物も私より年上で、その頃の私は、男性が年上と言うのが恋愛小説だと、もしくは、年の差が離れていて、大人の女性が大学生と恋愛すると言うのが、何だか分からなかったのだと思います。実際、今回、もう一度、読み直しました。ハッキリと大人の女性ですから(笑)率直に言うともう年上でも年下でも、恋愛に理由はなく、恋はするものではなくおちるものだから。
でも、友人の息子という設定は、ない。また、やはり歳下過ぎる学生との恋愛はない。いくら歳を重ねてもこの設定は難しい。でも、小説という設定の中で著者の紡ぎ出す台詞、雰囲気、世界観は、やはり甘やかで、今回は最後までよみきりましたし、物語の中に浸る事ができました。
でも、友人の息子という設定は、ない。また、やはり歳下過ぎる学生との恋愛はない。いくら歳を重ねてもこの設定は難しい。でも、小説という設定の中で著者の紡ぎ出す台詞、雰囲気、世界観は、やはり甘やかで、今回は最後までよみきりましたし、物語の中に浸る事ができました。
2014年9月27日に日本でレビュー済み
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たしかに本自体は茶色がかってはいましたが、読むのに何の差しさわりもなく楽しく読むことができました。
江國節だ~い好き人間には期待通りの作品でした。
江國節だ~い好き人間には期待通りの作品でした。
2008年5月19日に日本でレビュー済み
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年上の女性との恋愛、その中で絡んでくる同年代の人との恋愛。
どっちが、まともか、まともじゃないか、それは、どっちもまともなのだろうなぁって思う。
年上の女性と付き合う主人公は純粋で、素直。
その恋愛の中では、自分の感情を殺したり、やるせない思いをしたり、恋愛の中でいろんな思いに悩んだり苦労したり過ごす。
これ、ある意味、普通だね。
そして、その中では、時に面倒になったり、怒ったり、傷ついたり。
そんないろんな感情や出来事の中で生活してる。
どこにでもある風景。きっと。
そのどこにでもある風景に東京タワーがある。
これ読んでると恋愛って、年齢って関係ないなって感じる。
やはり年に関係なく、1人の人間として好きになったり愛したりするのだし。
この中の年上の女性は、やはり大人の都合が見え隠れするところがある。
この部分、とってもわかる気がする。
大人になると自分の都合のよい方向に自然と向いていく。
それは秘密だったり、ずるいことかもしれない。
その中で若い、主人公がその都合にまんまと飲まれていく。
若い主人公は、そのうち大人になり、自分の都合を身につけていくのだろうなぁ。きっと。
やっぱ、自分も同じだ。
ずるさや、秘密や、都合がある。
それは決して悪いことじゃないって肯定したいな。
きっと、それが大人ってことなんだ。
勝手にそんな風に思う。
高所恐怖症だけれど、よく東京タワーから夜景を見た。
その中にはマンションやオフィスや一軒家、ホテル…。
夜見る風景には、いろんな窓に灯りがあり、それぞれで家庭だったり会社だったり、それぞれの生活があるんだなって見てた。
そんな東京タワーの下のごく当たり前な恋愛なんだって作者は書きたかったのかもしれない。
どっちが、まともか、まともじゃないか、それは、どっちもまともなのだろうなぁって思う。
年上の女性と付き合う主人公は純粋で、素直。
その恋愛の中では、自分の感情を殺したり、やるせない思いをしたり、恋愛の中でいろんな思いに悩んだり苦労したり過ごす。
これ、ある意味、普通だね。
そして、その中では、時に面倒になったり、怒ったり、傷ついたり。
そんないろんな感情や出来事の中で生活してる。
どこにでもある風景。きっと。
そのどこにでもある風景に東京タワーがある。
これ読んでると恋愛って、年齢って関係ないなって感じる。
やはり年に関係なく、1人の人間として好きになったり愛したりするのだし。
この中の年上の女性は、やはり大人の都合が見え隠れするところがある。
この部分、とってもわかる気がする。
大人になると自分の都合のよい方向に自然と向いていく。
それは秘密だったり、ずるいことかもしれない。
その中で若い、主人公がその都合にまんまと飲まれていく。
若い主人公は、そのうち大人になり、自分の都合を身につけていくのだろうなぁ。きっと。
やっぱ、自分も同じだ。
ずるさや、秘密や、都合がある。
それは決して悪いことじゃないって肯定したいな。
きっと、それが大人ってことなんだ。
勝手にそんな風に思う。
高所恐怖症だけれど、よく東京タワーから夜景を見た。
その中にはマンションやオフィスや一軒家、ホテル…。
夜見る風景には、いろんな窓に灯りがあり、それぞれで家庭だったり会社だったり、それぞれの生活があるんだなって見てた。
そんな東京タワーの下のごく当たり前な恋愛なんだって作者は書きたかったのかもしれない。