【少しネタバレ含みます】
プンプンママのセリフ、ひとつひとつが胸に刺さりました。
反面教師的に、子供にひとりよがりではない愛情をもって、真剣に子育てをすることの大切さについて再度深く考えるきっかけになりました。
「この手術で死んじゃったらどうしよう」の後の、「でも、生きていたらもっとどうしよう」って。咀嚼すると、悲しすぎる。
少女期のときに性的なイジメを受けても、親から守ってもらえなかったから、ひとり強くなろうとしていたプンプンママ。
大人になって女としての性的魅力で世の中を渡っていく術を知ってしまい、うまく生きてきたつもりなのに、年齢を重ねていくごとに空っぽになっていく自分の存在と気持ち。
だけど、アダルトチルドレンゆえに母親にも、大人にもなりきれない。
空回りして足掻いて辿り着いたのは不倫という自虐行為。結局男はいけしゃあしゃあと去っていき(ありがち)、我が子の心の傷を更に広げて、既にボロボロの親子の絆に自らトドメを刺して完全に砕いてしまった。
更にすごく悲しいのは、プンプンが親子の絆が壊れたことにすら気付いてない、あるいは無関心なこと。
幼少時代に、二人の夫婦喧嘩の毒霧を受け続けていた悲しい結果。
そんな環境に置いてることに悪びれることもないアダルトチルドレンの毒親二人が起こした事件。
「どうしてこんなことになったんだろう」
まさに、そのセリフにつきる。
愛情を与えるべきで、与えてくれる唯一の存在は、誰でもない自分の息子、プンプンだったのに。
「これでやっと、普通の親子になれるかな」
「本当は、プンプンのこと大好きなのに。」
子供は親のお人形じゃない。
子供の感情を押さえつけたり、意のままにしようとする親だって多いが、、
親子の絆が形成されてなければ、ただの血がつながってしまっただけの他人同士。
子供が親を許さなきゃいけないなんてルールはない。
親が嫌いなら嫌いでいい。
感情を傷つけられたのなら、他人を憎むのと同様、憎んだっていい。
プンプンママもプンプンママなりに母親になろうとしていたことも、プンプンのために身を削って働いて、一生懸命貯金を残してくれたことも真実だと思う。
ただ、簡単に得られそうな愛情みたいなものを求めすぎて、大事なものを見逃していただけ。
夫婦喧嘩の度に小さく縮こまる我が子の姿が目に入らなかった、抱き締めてあげることをしなかった、だけ。
「ごめんね、大丈夫だよ」という言葉をかけて欲しかったのは、きっとプンプンも一緒だったはずなのに。
すれ違いがとても悲しい。
だけれど、時は戻らない。
毒親の連鎖を止めるには、自分が親であるという傲慢な態度に気付けるか、それを捨て去れるか、
それから、子供が自分を親にしてくれたんだという感謝の気持ちを忘れず、謙虚に子育てできるのか?
それに尽きるのだと、思いました。
下手な子育て論読むより、この6巻の方が気持ちを揺さぶられて考えさせられると思います。
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おやすみプンプン(6) (ヤングサンデーコミックス) Kindle版
祖父の訃報を受け、プンプンとプンプンママが実家に行ってきた日の夜。プンプンママは妻子ある男を家に誘い込み、「朝まで家に帰ってこないで」と言われたプンプンは、ひとりゲーセンで時間を潰すことに。同級生の蟹江さんとの週末デート、そしてその先に待つ破廉恥なストーリーを妄想し、孤独を退けていたプンプンだけど…。
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登録情報
- ASIN : B00BP7LXT4
- 出版社 : 小学館 (2009/12/26)
- 発売日 : 2009/12/26
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 61237 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : 有効になっていません
- 本の長さ : 227ページ
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2011年1月6日に日本でレビュー済み
昔はこういった内容は、文学や映画が
掘り下げて描いた専売特許だった気が
します。
それが時代は降り、日本の文学や映画は
現実との距離を見失ってしまい、
漫画がすべてのバトンを受け取り、
さらに進化・深化させていく結果と
なりました。
浅野さんのこの作品は、そんな傾向の
代表例のひとつに思えます。
この巻でのプンプンのお母さんの、
どこにもやり場のない悲しみ、
裏っかわにある愛情。
それをこんな風に、洗練された技術とセンスで
ある意味泥くさく抉る手腕は、
他ジャンルでは今のところお目にかかれません。
浅野さんはすごい・・・。
掘り下げて描いた専売特許だった気が
します。
それが時代は降り、日本の文学や映画は
現実との距離を見失ってしまい、
漫画がすべてのバトンを受け取り、
さらに進化・深化させていく結果と
なりました。
浅野さんのこの作品は、そんな傾向の
代表例のひとつに思えます。
この巻でのプンプンのお母さんの、
どこにもやり場のない悲しみ、
裏っかわにある愛情。
それをこんな風に、洗練された技術とセンスで
ある意味泥くさく抉る手腕は、
他ジャンルでは今のところお目にかかれません。
浅野さんはすごい・・・。
2010年1月31日に日本でレビュー済み
ラスト数ページは、久々に漫画を読んでの号泣。
涙が止まりませんでした。
悲しいと言うより、
うまくいかないはがゆさ、もどかしさ、苛立ち…
プンプンのことを応援しつつも、
なんでそう素直になれないの?
もっとうまくやりなよ!
と思いつつ。
でも、素直って何?
なんても思いつつ…。
表紙のプンプンママからも分かるとおり
この巻ではママの気持ち、過去に重点が置かれていて
見応えがありました。
次巻はプンプンパパでしょうか。
楽しみです。
涙が止まりませんでした。
悲しいと言うより、
うまくいかないはがゆさ、もどかしさ、苛立ち…
プンプンのことを応援しつつも、
なんでそう素直になれないの?
もっとうまくやりなよ!
と思いつつ。
でも、素直って何?
なんても思いつつ…。
表紙のプンプンママからも分かるとおり
この巻ではママの気持ち、過去に重点が置かれていて
見応えがありました。
次巻はプンプンパパでしょうか。
楽しみです。
2009年12月30日に日本でレビュー済み
言葉ではいい作れない感想しか出てこない漫画なだけに今回もより一層それが増したが、
今回は奇麗な場面が沢山あった。
ここら辺になってプンプンが昔の光景を思い返すシーンでまるで自分も何年も前のことを回想しているような気分になれた時に
この漫画のすごさを実感した。
複雑な家庭環境、そして未成年の複雑な気持ち、大人をグドグドとした気だるさをこうも読者の心に痛感させるマンガはほかにないと思う。
キャラクターの一人一人が本当に「おやすみプンプン」の中に生きていてそれに読者が入り込んでしまう一体感も計り知れない。
この後の展開が気になる異常に不安もよぎる。
本当に星5つをつけれる漫画だと思う。
今回は奇麗な場面が沢山あった。
ここら辺になってプンプンが昔の光景を思い返すシーンでまるで自分も何年も前のことを回想しているような気分になれた時に
この漫画のすごさを実感した。
複雑な家庭環境、そして未成年の複雑な気持ち、大人をグドグドとした気だるさをこうも読者の心に痛感させるマンガはほかにないと思う。
キャラクターの一人一人が本当に「おやすみプンプン」の中に生きていてそれに読者が入り込んでしまう一体感も計り知れない。
この後の展開が気になる異常に不安もよぎる。
本当に星5つをつけれる漫画だと思う。
2009年12月27日に日本でレビュー済み
明確なテーマのある漫画とは違って、プンプンのような純文学風の漫画はゴールが見えない。
その割に、この作品は作中の時間経過が結構早い。高校生編ももう終わりそうだ。
作品の大きな要素だった家族問題や性の悩みもそろそろ落ち着いてくる頃だと思う。
大人(雄一やママ)に対する子供の視点として描かれてきたプンプンが、
どのようにして、どのような大人になっていくのか。そしてどういうラストが待っているのか。
ふと『シガテラ』を思い出したが、浅野さんなりの「少年から大人」を読むのが楽しみだ。
その割に、この作品は作中の時間経過が結構早い。高校生編ももう終わりそうだ。
作品の大きな要素だった家族問題や性の悩みもそろそろ落ち着いてくる頃だと思う。
大人(雄一やママ)に対する子供の視点として描かれてきたプンプンが、
どのようにして、どのような大人になっていくのか。そしてどういうラストが待っているのか。
ふと『シガテラ』を思い出したが、浅野さんなりの「少年から大人」を読むのが楽しみだ。
2010年1月4日に日本でレビュー済み
私はプンプンママと多分同世代。
あ〜〜〜こういう人いるよ、いるいる。
いつまでもアレな人ね。
でも、自分の息子と同じぐらいのステキ男子にドキッとすることは、確かにある。
自分の中にもプンプンママと同じ気質はあるんだな。
あるんだけど、分かってるんだけど、こうやって読まされると、もういたたまれない。
プンプンを見て、男性もまたいたたまれない感じなのかな。
この先どうなるのか、次巻に大きく期待。
あ〜〜〜こういう人いるよ、いるいる。
いつまでもアレな人ね。
でも、自分の息子と同じぐらいのステキ男子にドキッとすることは、確かにある。
自分の中にもプンプンママと同じ気質はあるんだな。
あるんだけど、分かってるんだけど、こうやって読まされると、もういたたまれない。
プンプンを見て、男性もまたいたたまれない感じなのかな。
この先どうなるのか、次巻に大きく期待。
2009年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ラスト数ページの衝撃。「え、何で何で何で何で」といっている内に涙腺が崩壊します。
ハルミンや幼い頃の仲間にもスポットは当たっていますが、基本的にプン山プンプンママのアクセル全開な一冊です。
ハルミンや幼い頃の仲間にもスポットは当たっていますが、基本的にプン山プンプンママのアクセル全開な一冊です。
2010年2月16日に日本でレビュー済み
“浅野いにお”の漫画の中では「おやすみブンブン」は比較的好きな部類に入るんだけど、6巻までくると、さすがについてこられなくなる人が多いなぁ〜…と客観的に思ってしまった。
主要人物の造形が簡略化されてる&あらゆる欲の直接的表現方法に、目をそむけたくなるのもわかるけど…。ま、実際には誰もが心の奥底に隠したい部分を、豪快に見せつけられてるようで耐えられないところもあるんだろうなぁ。
かなり実験的な漫画なのに、せつなさと胸に残るモヤモヤ感(大切なものを考えさせられる)は毎回しっかり与えてくれる。泣かせるところもあるし。先読みできない面白さもある。
6巻でブンブンの青春時代が終わって、7巻から新しい展開に入りそうな予感。“浅野いにお”氏には、これからも良い意味で読者を裏切る内容で書き続けていって欲しいなぁ。
主要人物の造形が簡略化されてる&あらゆる欲の直接的表現方法に、目をそむけたくなるのもわかるけど…。ま、実際には誰もが心の奥底に隠したい部分を、豪快に見せつけられてるようで耐えられないところもあるんだろうなぁ。
かなり実験的な漫画なのに、せつなさと胸に残るモヤモヤ感(大切なものを考えさせられる)は毎回しっかり与えてくれる。泣かせるところもあるし。先読みできない面白さもある。
6巻でブンブンの青春時代が終わって、7巻から新しい展開に入りそうな予感。“浅野いにお”氏には、これからも良い意味で読者を裏切る内容で書き続けていって欲しいなぁ。