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ナポレオン 1 台頭篇 単行本 – 2019/8/5

4.2 5つ星のうち4.2 114個の評価

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【祝!第24回司馬遼太郎賞(2020年度)受賞】

離島出身の男が、一代でフランス皇帝へ。
彼はいかにして「英雄」となったのか。
フランス国民を熱狂させたカリスマの素顔とは。
ナポレオン生誕250周年に、西洋歴史小説の第一人者が満を持して放つ、英雄小説の決定版!
全3巻、刊行開始!!

1769年8月15日、コルシカ島の小貴族・ボナパルト家の次男として生まれたナポレオン。地元のガキ大将だった彼は、パリの陸軍士官学校を出て、コルシカの英雄・パオリの親衛隊となる。時はフランス革命真っただ中、コルシカにも革命をと勇み立つナポレオンだったが、過ぎた才知と熱意ゆえ、島を追われる羽目に。
故郷を追われたナポレオンは、フランス共和国軍の砲兵指揮官として頭角を現し、革命の実力者・ロベスピエール兄弟や派遣委員バラスと知り合う。トゥーロンの戦闘でイギリス軍、スペイン軍に大勝利を収め名をあげるが、情勢は急転。クー・デタでロベスピエール兄弟が処刑され、ナポレオン自身も投獄の憂き目に……。
だが、男はそこで終わらなかった。
パリが、革命が、彼を求め、ふたたび表舞台へ――。


【著者略歴】
佐藤賢一(さとう・けんいち)
1968年山形県鶴岡市生まれ。山形大学教育学部卒業後、東北大学大学院文学研究科で西洋史学を専攻。93年『ジャガーになった男』で第6回小説すばる新人賞を受賞。99年『王妃の離婚』で第121回直木賞を受賞。2014年『小説フランス革命』で第68回毎日出版文化賞特別賞を受賞。『ハンニバル戦争』『遺訓』『テンプル騎士団』など著書多数。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2019/8/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2019/8/5
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 528ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087711978
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087711974
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.4 x 3.6 x 19.4 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 114個の評価

著者について

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佐藤 賢一
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1968年、山形県鶴岡市生まれ。東北大学大学院文学研究科で西洋史学を専攻。93年、『ジャガーになった男』で第六回小説すばる新人賞を受賞。99年、『王妃の離婚』で第一二一回直木賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 フランス革命の肖像 (ISBN-13:978-4087205411)』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年2月2日に日本でレビュー済み
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ヨーロッパの歴史上で最も有名な人物の一人であるナポレオン。これは単なる伝記ではなく、ナポレオンという人間が一体何を目指し、何に恐れ、何を見たのか、その人間ナポレオンの内面を圧倒的な文章力と文量で見事に描いてくれてます。
2021年11月4日に日本でレビュー済み
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ナポレオンは努力家です。
才能も有ります。
世の中が軍人として必要だったし頑張っただけです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年7月22日に日本でレビュー済み
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あえて反感をうける書き方をすれば、ナポレオンの生涯はなろう小説じみている。
彼の人生には次から次へと災難と激動、挑戦が降り掛かり、それを超人的才覚で快刀乱麻を断つ。
強すぎる個性を持つ勇者たちに慕われ可愛がられ、愚かな上司に嫌われ、美人に次々出逢う。
これが小説なら一笑に付す展開だ。しかしこれが誰であろう近代史に巨大な足跡を残したナポレオンの人生なのだ。
彼が主人公なら世界史の授業すら面白い。一流の書き手が伝記にすれば面白くならないわけがないのだ。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年7月13日に日本でレビュー済み
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偉大な歴史小説に比べると、心理描写も、論理展開も読むに耐えない内容だった。
それでも、歴としたナポレオンの伝記作品であった。その一点だけで読み通すことができた。

青少年に薦めるべき作品かもしれない。
重厚な読書体験を期待して手に取るべき作品ではない。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年9月14日に日本でレビュー済み
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セリフの入り方がやや独特で、最初は「何?」と思うかもしれないが、すぐ慣れる。
地名もやたら出てでてきて「どこ?」となるけど、だいたいの地域が分かれば問題ない。
人名も伝記だからいっぱい出てきて「だれ?」となるけど、キーマン数人分かってれば問題ない。
そんなこんなで途中まで読めばあとは楽しく第三巻まで読めるはず。世界史で概要を知っていたけど、人間ドラマが加わると非常に楽しい。読み終わって、楽しかった!と思った。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年7月25日に日本でレビュー済み
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戦争を文字で伝えるのは難しいが、お見事
ナポレオンの生き方に勇気をもらう
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年2月21日に日本でレビュー済み
知名度抜群誰でも知ってる希代の英雄ナポレオン。
その才幹で一代にして皇帝まで上り詰めた戦争の天才。

いかにも人気のありそうな題材でありながら本格的な歴史小説は私が知る限りこれが初めて。
映画や漫画にもゲームにもあまりなっていない(漫画は少しありますが)。
ナポレオンを知らない日本人はまずいないと思うが、三国志や戦国時代のようなファンは少数派だろう。

私自身、歴史小説や大河ドラマは好きで、ナポレオンも興味はあったが、いかんせんメディアがないので詳しくは知らない。
そんな状況だったので、本小説を知った時はその厚さ、重さに一瞬躊躇したがkindleで読むことにした。

非常に長い小説だが、セリフも多く、難しい言い回しはないので非常に読みやすい。
むしろ表現がカジュアル過ぎるきらいさえある(いくら何でも歴史小説で「かっちょいい」はないだろうw)。
ヨーロッパが舞台なので行軍シーンなどで地名では地理がイメージできないのは仕方ない(地図は載っている)。

フランス革命にはあえてスポットを当てず(氏は別の小説で書いている。こちらはもっと大作)、ナポレオンの一人称を
中心に彼の個性と活躍にフォーカスしてエキサイティングな英雄活劇に仕上げている。

他に作品がないため、比較のしようがないが、幕末や戦国時代の歴史小説とは一味も二味も
違う読書体験をすることができた。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年9月11日に日本でレビュー済み
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ナポレオンについて書かれた書籍にはロクなものがないと思っていたが、佐藤賢一が本を出したと知って早速手に取った。独り言を言っているような文体は好みが分かれるが、期待を裏切らないない出来だった。欲張ってフランス革命まで書こうとしないところが読者の理解を助けていて好い。本書にはよくある会戦図などは載っていない。戦闘ではなく人間を描いているということだろう。

突出した才能の持ち主で努力を惜しまないナポレオンは、コルシカ島で「英雄」パオリに裏切られトゥーロン攻囲戦で少将昇進後に予備役に追いやられるという浮沈を繰り返していたが、パリで王党派の蜂起を鎮圧して名を上げると、「幸運の星を運んできた」ジョゼフィーヌと結婚し、イタリア遠征で連戦連勝、ウィーンを目前にしてオーストリアと講和条約を締結する。そして返す刀で再びパリで「実月十八日のクー・デタ」を実行するのだった。

「同胞だから信じられるのでなく、同胞だから信じたいと願う、つまりは甘えにすぎなかった」。もともと才能はあったが陰気なナポレオンが辛酸を経て、結婚を期に一たび開花すると快進撃がはじまる。軌道に乗り始めると次第に周囲に後に手足となる英雄豪傑が雲集しはじめる。後年のエルバ島からの再起も前半の浮沈があったからこそなのだろう。油断のならない「幸運の女神」ジョゼフィーヌとの今後の関係にも期待したい。
28人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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