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サンゴ 知られざる世界 単行本 – 2016/9/13
山城秀之
(著)
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サンゴの不思議な生態が今、明らかに!
サンゴの研究に40年。その成果をまとめたサンゴの本。
石垣島・宮古島で報告されている白化現象は広がっている!
本書【はじめに】より一部抜粋
サンゴは柔らかい小さなサンゴ虫が硬い骨格を積み上げ、複雑かつ巨大な構造物を創出する稀な生き物です。
一口にサンゴと言っても、人によっておそらく関心のある点は異なり、動物としての挙動、サンゴに集う生物
とのやりとりやせめぎ合い、蛍光や宝石サンゴの光り物、サンゴ礁の保全など、引き出しは数限りなくありま
す。本書を通して、サンゴの世界を覗き見、そこから生き物の持つ能力などへの驚きや発見があり、関心を持
っていただける一助になれば幸いです。
サンゴの研究に40年。その成果をまとめたサンゴの本。
石垣島・宮古島で報告されている白化現象は広がっている!
本書【はじめに】より一部抜粋
サンゴは柔らかい小さなサンゴ虫が硬い骨格を積み上げ、複雑かつ巨大な構造物を創出する稀な生き物です。
一口にサンゴと言っても、人によっておそらく関心のある点は異なり、動物としての挙動、サンゴに集う生物
とのやりとりやせめぎ合い、蛍光や宝石サンゴの光り物、サンゴ礁の保全など、引き出しは数限りなくありま
す。本書を通して、サンゴの世界を覗き見、そこから生き物の持つ能力などへの驚きや発見があり、関心を持
っていただける一助になれば幸いです。
- 本の長さ180ページ
- 言語日本語
- 出版社成山堂書店
- 発売日2016/9/13
- 寸法21 x 14.8 x 2 cm
- ISBN-104425830717
- ISBN-13978-4425830718
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商品の説明
出版社からのコメント
【目次】
第1部 サンゴの基礎知識
1 サンゴの疑問Q&A
2 サンゴの生物学
3 サンゴの生活
第2部 サンゴの種類
4 代表的なサンゴ
第3部 サンゴと多彩な生き物たち
5 サンゴと共に生きる
6 サンゴを殺す生き物
第4部 サンゴ礁と地球環境
7 サンゴ礁のでき方
8 人とサンゴと地球環境
9 サンゴが死滅していく
10 サンゴとサンゴ礁を守る
11 サンゴを飼育する
第1部 サンゴの基礎知識
1 サンゴの疑問Q&A
2 サンゴの生物学
3 サンゴの生活
第2部 サンゴの種類
4 代表的なサンゴ
第3部 サンゴと多彩な生き物たち
5 サンゴと共に生きる
6 サンゴを殺す生き物
第4部 サンゴ礁と地球環境
7 サンゴ礁のでき方
8 人とサンゴと地球環境
9 サンゴが死滅していく
10 サンゴとサンゴ礁を守る
11 サンゴを飼育する
著者について
山城秀之(やましろ ひでゆき)
履歴・学位
1980 琉球大学理学部生物学科 卒
1983 琉球大学大学院理学研究科 修了
1983 - 2000 琉球大学放射性同位元素等取扱施設 技術職員
2000 - 2006 名桜大学国際学部観光産業学科 講師,助教授,教授
2006 - 2013 沖縄工業高等専門学校生物資源工学科 教授
2013 - 現在 琉球大学熱帯生物圏研究センター瀬底研究施設 教授博士(学術)
・所属学会
日本サンゴ礁学会,国際サンゴ礁学会,沖縄生物学会,他
日本動物学会,日本水産学会
履歴・学位
1980 琉球大学理学部生物学科 卒
1983 琉球大学大学院理学研究科 修了
1983 - 2000 琉球大学放射性同位元素等取扱施設 技術職員
2000 - 2006 名桜大学国際学部観光産業学科 講師,助教授,教授
2006 - 2013 沖縄工業高等専門学校生物資源工学科 教授
2013 - 現在 琉球大学熱帯生物圏研究センター瀬底研究施設 教授博士(学術)
・所属学会
日本サンゴ礁学会,国際サンゴ礁学会,沖縄生物学会,他
日本動物学会,日本水産学会
登録情報
- 出版社 : 成山堂書店 (2016/9/13)
- 発売日 : 2016/9/13
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 180ページ
- ISBN-10 : 4425830717
- ISBN-13 : 978-4425830718
- 寸法 : 21 x 14.8 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 289,971位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 120位科学・テクノロジーの海洋学
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2024年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大変、満足しています。皆さんもご利用ください。
2022年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
写真と解説が分かりやすく、素人の自分にも理解が早かったです。
ぜひサンゴや海の環境について学んでいきたい。
ぜひサンゴや海の環境について学んでいきたい。
2016年12月26日に日本でレビュー済み
『サンゴ――知られざる世界』(山城秀之著、成山堂書店)で、サンゴについて、いろいろ多くのことを学ぶことができました。
「サンゴが生育し、サンゴ礁が発達する暖かい海は、実は生き物が棲むには厳しい環境とも言えます。海の透明度が高いということは、海水中の栄養塩が少ない貧栄養の海、すなわち植物プランクトンや動物プランクトンなどが少ないことを意味します」。
このような環境なのに、サンゴ礁に多くの生き物が集まるのは、なぜでしょうか。「その理由は、サンゴの体の中に共生している褐虫藻という小さな藻とサンゴの関係がうまく成り立っているからです。褐虫藻の光合成で作り出された糖などの栄養分を、サンゴは自身の成長などのエネルギー源として利用していますが、使い切れなかった余剰分を粘液などにして周囲に放出しています。サンゴが放出した物質は、サンゴ礁の食物連鎖を支えるスタート台となり、多くの生物の糧となっています。小さなサンゴの個虫(ポリプ)が石灰を沈着しながら複雑な群体を作り、それらが集まり長い歳月をかけてサンゴ礁という大きな構造物となります。多くの生物はサンゴを住居として、あるいは食料のにじみ出てくる餌場として集まってきます」。
一方、サンゴは生きるのが難しい時代を迎えています。「1998年の夏には海水温度が2°C上昇し、造礁サンゴのパートナーの褐虫藻が抜け出してサンゴが餓死する大規模白化現象が起きました。ほんの数か月で国内の造礁サンゴの8割が失われてしまいました。・・・その後もサンゴの白化は度々起きています。・・・さらに、サンゴの病気(致死性の感染症)の問題も起きています」。
私が、沖縄・八重山諸島の小浜島の沖合のどこまでも広がるサンゴ礁でカクレクマノミなどと戯れたのは、当地の白化現象が問題視される直前のことでした。見事なサンゴ礁と目の前を泳ぎ回る熱帯魚たちとの夢のような出会いの光景が、今も鮮明に浮かんできます。
サンゴは植物なのか、それとも動物なのでしょうか。「動き回らないので植物と思われていることもあるサンゴですが、イソギンチャクやクラゲに近い『刺胞動物』です」。木の枝のように見える、石灰で作られている骨格の中のポリプが触手で動物プランクトンなどを捕らえて食べる「肉食」系なのです。
サンゴとサンゴ礁は違うのでしょうか。サンゴ礁は、サンゴの骨格や、さまざまな生物が死んで残した石灰の殻が積み上がり、繋がってできた構造物です。サンゴ礁を造るサンゴを造礁サンゴと呼びます。
外国船による密猟で話題になったアカサンゴやモモイロサンゴなどの宝石サンゴと、造礁サンゴの違いは何でしょうか。造礁サンゴは浅い海に棲んでいますが、宝石サンゴは太陽の光がほとんど届かない深海で、褐虫藻に依存せずに棲息しています。
写真と分かり易い解説によって、サンゴの世界がぐんと身近に感じられるガイドブックです。
「サンゴが生育し、サンゴ礁が発達する暖かい海は、実は生き物が棲むには厳しい環境とも言えます。海の透明度が高いということは、海水中の栄養塩が少ない貧栄養の海、すなわち植物プランクトンや動物プランクトンなどが少ないことを意味します」。
このような環境なのに、サンゴ礁に多くの生き物が集まるのは、なぜでしょうか。「その理由は、サンゴの体の中に共生している褐虫藻という小さな藻とサンゴの関係がうまく成り立っているからです。褐虫藻の光合成で作り出された糖などの栄養分を、サンゴは自身の成長などのエネルギー源として利用していますが、使い切れなかった余剰分を粘液などにして周囲に放出しています。サンゴが放出した物質は、サンゴ礁の食物連鎖を支えるスタート台となり、多くの生物の糧となっています。小さなサンゴの個虫(ポリプ)が石灰を沈着しながら複雑な群体を作り、それらが集まり長い歳月をかけてサンゴ礁という大きな構造物となります。多くの生物はサンゴを住居として、あるいは食料のにじみ出てくる餌場として集まってきます」。
一方、サンゴは生きるのが難しい時代を迎えています。「1998年の夏には海水温度が2°C上昇し、造礁サンゴのパートナーの褐虫藻が抜け出してサンゴが餓死する大規模白化現象が起きました。ほんの数か月で国内の造礁サンゴの8割が失われてしまいました。・・・その後もサンゴの白化は度々起きています。・・・さらに、サンゴの病気(致死性の感染症)の問題も起きています」。
私が、沖縄・八重山諸島の小浜島の沖合のどこまでも広がるサンゴ礁でカクレクマノミなどと戯れたのは、当地の白化現象が問題視される直前のことでした。見事なサンゴ礁と目の前を泳ぎ回る熱帯魚たちとの夢のような出会いの光景が、今も鮮明に浮かんできます。
サンゴは植物なのか、それとも動物なのでしょうか。「動き回らないので植物と思われていることもあるサンゴですが、イソギンチャクやクラゲに近い『刺胞動物』です」。木の枝のように見える、石灰で作られている骨格の中のポリプが触手で動物プランクトンなどを捕らえて食べる「肉食」系なのです。
サンゴとサンゴ礁は違うのでしょうか。サンゴ礁は、サンゴの骨格や、さまざまな生物が死んで残した石灰の殻が積み上がり、繋がってできた構造物です。サンゴ礁を造るサンゴを造礁サンゴと呼びます。
外国船による密猟で話題になったアカサンゴやモモイロサンゴなどの宝石サンゴと、造礁サンゴの違いは何でしょうか。造礁サンゴは浅い海に棲んでいますが、宝石サンゴは太陽の光がほとんど届かない深海で、褐虫藻に依存せずに棲息しています。
写真と分かり易い解説によって、サンゴの世界がぐんと身近に感じられるガイドブックです。
2019年11月2日に日本でレビュー済み
とても分かりやすく解説してあり、勉強になりました。しかし、ミズクラゲは六放サンゴや八放サンゴと同じ鉢虫綱に属します となっていたり、クサビライシがクラビライシと書かれていたり、少々誤表記が目立ちました。
2016年10月21日に日本でレビュー済み
山城秀之さんは琉球大学の教授、サンゴ博士だ。
長い間私は、盆栽のような形のサンゴを見て、植物だと思い込んでいたので、この本には目を見張った。
4部構成の本で、1、サンゴの基礎知識 2、サンゴの種類 3、サンゴと多彩な生き物たち 4、サンゴ礁と地球環境となっている。
ページの小口が緑青橙紫の4色になっているので、パラパラとページをめくって、一発で好きなところを開ける。
横書きで、タイトル、小見出しも色分けされていて見やすい。ふんだんに盛り込まれているカラー写真、数は少ないが図が良い。
わかりやすい、はっきりとした図で解説もレベルが高く、詳しいにもかかわらず理解しやすい。
一番のお楽しみはコラムだ。目次にコラムのタイトルが出ているので、見つけやすい。例えばこうだ、「コラム 光に向かって歩くサンゴ」「コラム 童謡・歌とサンゴ」「コラム サンゴ礁の音色 波と天ぷら」「コラム 緑色に光る蛍光サンゴ」
このタイトルを見て、読まないでいられるだろうか。面白くてかなわない。読み出したらやめられない。
知っていると思っていたサンゴはごく一部だった、まるで万華鏡のように多種多様な姿に感動した。
最後の章にある「人とサンゴと地球環境」では、最近の密漁も取り上げられ、白化現象など深刻な問題の解説があり、重く心に響いた。
人間活動による海洋環境の劣化は人類全体が本気で考えなければ先がないと感じる。索引つき。
長い間私は、盆栽のような形のサンゴを見て、植物だと思い込んでいたので、この本には目を見張った。
4部構成の本で、1、サンゴの基礎知識 2、サンゴの種類 3、サンゴと多彩な生き物たち 4、サンゴ礁と地球環境となっている。
ページの小口が緑青橙紫の4色になっているので、パラパラとページをめくって、一発で好きなところを開ける。
横書きで、タイトル、小見出しも色分けされていて見やすい。ふんだんに盛り込まれているカラー写真、数は少ないが図が良い。
わかりやすい、はっきりとした図で解説もレベルが高く、詳しいにもかかわらず理解しやすい。
一番のお楽しみはコラムだ。目次にコラムのタイトルが出ているので、見つけやすい。例えばこうだ、「コラム 光に向かって歩くサンゴ」「コラム 童謡・歌とサンゴ」「コラム サンゴ礁の音色 波と天ぷら」「コラム 緑色に光る蛍光サンゴ」
このタイトルを見て、読まないでいられるだろうか。面白くてかなわない。読み出したらやめられない。
知っていると思っていたサンゴはごく一部だった、まるで万華鏡のように多種多様な姿に感動した。
最後の章にある「人とサンゴと地球環境」では、最近の密漁も取り上げられ、白化現象など深刻な問題の解説があり、重く心に響いた。
人間活動による海洋環境の劣化は人類全体が本気で考えなければ先がないと感じる。索引つき。