兵庫県豊岡市の地域再生手法をまとめたのが本書だ。2005年に豊岡市、城崎市、竹野町、日高町、出石町、担東町が合併してできた人口7万7000人の地方都市が豊岡市だ。
豊岡市の地域再生のキーワードは「小さな世界都市を創る」だが、1980年代に9万人を超えていた人口は、2010年には8万5000人となり、2040年には5万7000人まで減ると予測されている。その内訳を分析してみると、ほんとんどの年齢層で転入・転出の数は均衡していたが、高校卒業後に若者の8割が京阪地区に出ていき、そのまま帰ってこないケースが多くみられた。さらに分析をすると、男性は景気が悪くなると地元に帰ってくるが、女性の場合は景気に関係なく帰ってくる比率が少ないままだということがわかった。
これらの実情から、2021年に「豊岡ジャンダーギャップ解消戦略」が策定された。地方都市の人口減少の原因は出生率の低下ではなく、女性の社会減なのだ。その証拠に東京都は出生率が全国最低なのに、0〜14歳の子供は増えているのである。
これの対策のため豊岡市は外部から副市長を公募し、コンサルタント(Will Labなど)を招き、ジェンダーギャップをなくす、女性の職場を増やす、などの改善を行っていった。その実例が紹介されているのが本書だ。この方法は、他の地域でも活用できるため、本書は『豊岡メソッド』というタイトルになっている。
本書を読んで不思議に感じたのは、住民からのボトムアップを感じなかったことだ。日本の地方都市の人口減少は半端ない。女性の社会進出だけで解決できるレベルではなく、イスラエルのキブツのようにイノベーションの生み出すことも必要になるだろう。これはトップダウンだけでは難しく、やはりボトムアップが必要になる。
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豊岡メソッド 人口減少を乗り越える本気の地域再生手法 単行本(ソフトカバー) – 2023/11/25
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【内容紹介】
気がつくと、若い女性たちが、まちからすーっといなくなっていました──。
(「2021年3月策定・豊岡市ジェンダーギャップ解消戦略」より)
若者が逃げ出す「過疎のまち」は、「ジェンダーギャップ」とガチで向き合いどう変わったのか? 兵庫県豊岡市・「小さな世界都市」がはじめた「すごい組織風土改革」、その全貌を一挙公開!
全国から毎週視察が殺到!
人手不足に悩むすべてのビジネスパーソンへの処方箋.!!
「人気移住先ランキング」1位・豊岡市(2020、SMOUT調べ)
「住みたい田舎ランキング」1位・豊岡市(2023・人口5万以上~10万人未満、若者世代・単身者世代部門、宝島社調べ)
過疎に悩む典型的な地方都市・兵庫県の豊岡市は、「小さな世界都市」というビジョンを掲げた中貝宗治前市長の下、ユニークなまちづくりで注目を集めてきた。近年は人口減少の抜本的対策としてジェンダーギャップ解消に挑み、「ビジョン」「データ分析」「実践」の伴った取り組みには、官民を問わず全国から視察が相次ぐ。本書は、関係者への丹念な取材により、その改革の実態に迫り、読みやすくまとめた一冊。
【目次】
序章 “構え”をつくる──Tagline
第1章 なぜ豊岡は“戦略的”なのか──Organizational Capability
第2章 働きやすく、働きがいのある職場をつくる──Strategy I
第3章 ジェンダーギャップ解消でまちづくりを──Strategy II
第4章 変わり始めた企業──Transformation
第5章 動きだす人々──Kick off
第6章 地域の魅力を生かす──Resources
終章 豊岡メソッド──本気のコレクティブ・インパクト
気がつくと、若い女性たちが、まちからすーっといなくなっていました──。
(「2021年3月策定・豊岡市ジェンダーギャップ解消戦略」より)
若者が逃げ出す「過疎のまち」は、「ジェンダーギャップ」とガチで向き合いどう変わったのか? 兵庫県豊岡市・「小さな世界都市」がはじめた「すごい組織風土改革」、その全貌を一挙公開!
全国から毎週視察が殺到!
人手不足に悩むすべてのビジネスパーソンへの処方箋.!!
「人気移住先ランキング」1位・豊岡市(2020、SMOUT調べ)
「住みたい田舎ランキング」1位・豊岡市(2023・人口5万以上~10万人未満、若者世代・単身者世代部門、宝島社調べ)
過疎に悩む典型的な地方都市・兵庫県の豊岡市は、「小さな世界都市」というビジョンを掲げた中貝宗治前市長の下、ユニークなまちづくりで注目を集めてきた。近年は人口減少の抜本的対策としてジェンダーギャップ解消に挑み、「ビジョン」「データ分析」「実践」の伴った取り組みには、官民を問わず全国から視察が相次ぐ。本書は、関係者への丹念な取材により、その改革の実態に迫り、読みやすくまとめた一冊。
【目次】
序章 “構え”をつくる──Tagline
第1章 なぜ豊岡は“戦略的”なのか──Organizational Capability
第2章 働きやすく、働きがいのある職場をつくる──Strategy I
第3章 ジェンダーギャップ解消でまちづくりを──Strategy II
第4章 変わり始めた企業──Transformation
第5章 動きだす人々──Kick off
第6章 地域の魅力を生かす──Resources
終章 豊岡メソッド──本気のコレクティブ・インパクト
- 本の長さ312ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP 日本経済新聞出版
- 発売日2023/11/25
- 寸法18.8 x 12.8 x 2 cm
- ISBN-104296118013
- ISBN-13978-4296118014
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商品の説明
著者について
大崎 麻子
NPO法人Gender Action Platform理事
1971年生まれ。上智大学卒業。米コロンビア大学国際公共政策大学院修了。国連開発計画(UNDP)でジェンダー平等と女性のエンパワーメントを担当し、世界各地で女性の教育、雇用・起業、政治参加促進等のプロジェクトを手がけた。現在は、国際基準・動向を熟知するジェンダー専門家として、国際機関、政府、NPO、大学、企業で幅広く活動。内閣府男女共同参画会議専門調査会委員、外務省「女性、平和、安全保障に関する行動計画」評価委員等を務める。
秋山 基
フリーランスライター
1968年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本経済新聞社記者を経てフリーランスに。ビジネス誌、農業専門誌、情報誌などで幅広い分野の記事を執筆してきたほか、書籍の企画・構成にも携わる。
NPO法人Gender Action Platform理事
1971年生まれ。上智大学卒業。米コロンビア大学国際公共政策大学院修了。国連開発計画(UNDP)でジェンダー平等と女性のエンパワーメントを担当し、世界各地で女性の教育、雇用・起業、政治参加促進等のプロジェクトを手がけた。現在は、国際基準・動向を熟知するジェンダー専門家として、国際機関、政府、NPO、大学、企業で幅広く活動。内閣府男女共同参画会議専門調査会委員、外務省「女性、平和、安全保障に関する行動計画」評価委員等を務める。
秋山 基
フリーランスライター
1968年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本経済新聞社記者を経てフリーランスに。ビジネス誌、農業専門誌、情報誌などで幅広い分野の記事を執筆してきたほか、書籍の企画・構成にも携わる。
登録情報
- 出版社 : 日経BP 日本経済新聞出版 (2023/11/25)
- 発売日 : 2023/11/25
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 312ページ
- ISBN-10 : 4296118013
- ISBN-13 : 978-4296118014
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 40,103位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9位地域開発
- - 18位労働問題ノンフィクション
- - 64位地理・地誌
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年12月25日に日本でレビュー済み
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豊岡市ってどこ?ってところから始まりましたが、巻頭に地域の地図や特徴もまとまっていて、気がついたらとても愛着のある場所になっていました。
ジェンダーギャップへの取り組みについて、それぞれのエピソードが深堀されていて、グイグイ引き込まれ、気がつくとそれぞれの登場人物に感情移入していました。
ジェンダーギャップの問題について、上辺だけの取り組むをする所が多い中(今の自民党が最たるもの)、豊岡市は官民が一体になって危機感を持って真剣に取り組んだことが結果に結びついたのでしょう。
従来の「既得権にしがみつく男性」だけでなく、「現状に甘んじて言い訳にする女性の存在」にも言及していたりと、色んな視点から捉えていたので話に深みがありました。
読み終えて、「若者や女性が居なくなる」のは地方ではなく、これからは日本そのものから減っていく事も近い将来問題になるのでは?と考えてしまいました。。
色々と気付かされることの多い良書です。
ジェンダーギャップへの取り組みについて、それぞれのエピソードが深堀されていて、グイグイ引き込まれ、気がつくとそれぞれの登場人物に感情移入していました。
ジェンダーギャップの問題について、上辺だけの取り組むをする所が多い中(今の自民党が最たるもの)、豊岡市は官民が一体になって危機感を持って真剣に取り組んだことが結果に結びついたのでしょう。
従来の「既得権にしがみつく男性」だけでなく、「現状に甘んじて言い訳にする女性の存在」にも言及していたりと、色んな視点から捉えていたので話に深みがありました。
読み終えて、「若者や女性が居なくなる」のは地方ではなく、これからは日本そのものから減っていく事も近い将来問題になるのでは?と考えてしまいました。。
色々と気付かされることの多い良書です。
2023年12月1日に日本でレビュー済み
ジェンダーギャップ解消に取り組んでいる人たちがいかにジェンダーレンズを装着していったかという人間模様と課題解決の具体的手法を明らかにしていくメソッドが融合された秀作。地方自治体関係者からビジネスパーソンまで幅広い人たちに読んでほしい。