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殺人犯はそこにいる (新潮文庫) 文庫 – 2016/5/28

4.5 5つ星のうち4.5 2,086個の評価

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飛び込むのだ。現場へ。

5人の少女が姿を消した。冤罪「足利事件」の背後に潜む司法の闇。「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。

5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか?
なぜ「足利事件」だけが“解決済み"なのか?
執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、そして司法の闇を炙り出す――。新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞受賞。日本中に衝撃を与え、「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。
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桶川ストーカー殺人事件―遺言― 殺人犯はそこにいる─隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件─
カスタマーレビュー
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【しん】清水潔 作品 「詩織は小松と警察に殺されたんです……」悲痛な叫びに答え、ひとりの週刊誌記者が真相を暴いた。事件ノンフィクションの金字塔。 5人の少女が姿を消した。冤罪「足利事件」の背後に潜む司法の闇。「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。〈新潮ドキュメント賞・日本推理作家協会賞受賞〉

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 文庫版 (2016/5/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2016/5/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 509ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101492220
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101492223
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 2,086個の評価

著者について

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清水 潔
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ジャーナリスト

1958(昭和33)年、東京都生れ。

新潮社「FOCUS」編集部を経て、2018年7月現在は日本テレビ報道局記者・特別解説委員。

早稲田ジャーナリズム大学院講師他。

受賞歴

・2001年『桶川ストーカー殺人事件 遺言』で日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞

・2014年『殺人犯はそこにいる』で新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞

・警視総監賞(交通事故問題連載企画)

・編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞(桶川事件連載企画)

・日本民間放送連盟最優秀賞(足利事件報道)

・ギャラクシー賞 奨励賞(NNNドキュメント'10「検察…もう一つの疑惑〜封印された真犯人」

・編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞(足利事件連載企画)

・日本民間放送連盟テレビ報道部門優秀賞(連続幼女誘拐・殺人事件に新事実 2011年)

・ギャラクシー賞 優秀賞(NNNドキュメント'15「南京事件〜兵士達の遺言」)

・早稲田ジャーナリズム大賞、その他受賞多数

カスタマーレビュー

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目の前が怒りで何度も真っ赤になりました(ネタバレ注意)
4 星
目の前が怒りで何度も真っ赤になりました(ネタバレ注意)
「冤罪」=無実であるのに犯罪者として扱われてしまうことこの本はある事件記者が書いたルポルタージュだ。この特殊な表紙の文庫本を読んで、僕は途中で何度も目の前が怒りで真っ赤になった。栃木県警の杜撰な初動による過ちを正せない組織風土は腐っている。それにもまして、冤罪が確定してもなお保身に走り、様々な妨害工作や証拠隠滅ともとれる措置を行う検察官僚に対しては目眩がする程の怒りを感じる。いくら科警研によるDNA型鑑定の信頼性が崩れる可能性があるとは言え、いや、その可能性があるなら尚更、その鑑定方法について検証せねばなるまい。当時の関係者にとっても、この話は終わった過去の話ではない。たしかに17年間毎日死刑になるかもしれない恐怖の朝を迎え続けた元被告は釈放された。しかし真犯人は、今なおどこかでパチンコでもしながら、次なる幼女を物色しているのだろう。あなたの娘の横に、この連続幼女誘拐殺人事件の真犯人が座っているかもしれない。そして、その捜査は今もされているとは全く思えない。栃木県警は重大な冤罪を生んでしまった反省はあるのか?当時の捜査不備を認識せずDNA型鑑定に寄り掛かった責任を今も理解していないエピソードが具体的に書かれている。「冤罪確定しましたが、あいつ本当は犯人ですよ。先輩がそう言ってました。」と言う栃木県警警察官の言葉が示すのは、過ぎ去った昔の話ではなく今なお続く問題だと言うこと。僕は腐り切った今の多くのマスコミが嫌いだ。恣意的な報道どころか捏造報道までもが頻発している新聞テレビ業界にはもはや自浄能力はない。しかし、少ないながらもこの著者のような素晴らしい仕事をするジャーナリストが日本にも存在するようだ。そんな新鮮な驚きを与えてくれた本。もう一つ言えるのは、この著者に似た価値観で生きる者の何割かは、今の世で言う反日左翼となっていることも容易に想像ができるのが、とても悲しい。病巣に満ち溢れたこの社会の一面を見た気がする。
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年3月3日に日本でレビュー済み
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面白い、と言っては不謹慎ですが、とても興味深く読ませていただきました。
この事件を扱った本の中では、一番の力作です。
ちなみに文庫版と四六判がありますが、四六判もソフトカバーで文字も大きく読みやすいです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年1月12日に日本でレビュー済み
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こんなに力強い方がいらっしゃる。ただただ感動しました。知人にも薦めたい本です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年2月20日に日本でレビュー済み
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著者が真相追及に本腰を入れたのは、第三章P91~の記述内容ではないか。
 深夜、ベッドの周りで裸足の女の子たちが、笑いながらスキップをしている、と。

 他クルーの部屋にも出たらしいが、俗に言う心霊現象ではないと思う。
 取材での異様な記憶が無意識層に沈殿、溜め込まれた認知が捻じれた形で悪夢に収束。

 八人の女性を短期間に続けて殺害した大久保清は難攻不落、厳しい取り調べで有名な日本の警察も、一時は自供を諦めたらしい。
 その大久保でさえ、毎夜現れる被害者女性たちの霊に怯えて憔悴し、ついには観念してしまう。
 著者が極めて疑わしいとする「ルパン」は、一体、どうなのだろう。
 
 警察は押収した200本以上のVHSの多くが、ロリコン物だと発表、それも悪夢ではないか。
 実際に調べたら『インディ・ジョーンズ』や『男はつらいよ』、『座頭市』etc.。
 エロ系は『巨乳ベスト10』、『Eカップ伝説』、『オッパイの逆襲』、『Gカップハリケーン』、『妹はホルスタイン』他。
 ロリコンや幼女関連は一本もなく、むしろ、菅谷利和さんは巨乳・熟女系好きだということが判明。
 
 通常ならこの辺で番組企画に当たるのだが、レンタルビデオ店まで実際に取材してしまう。
 当時のアルバイトや店長、現店長に聞けば、概ね下記の通り。

 「よく利用してくださったので、よく覚えています。毎週金曜日に来て頂いていました」
 「アダルトとヤクザ映画。アダルトは巨乳物。警察にも聞かれましたがロリコンはないんです。一切ありません」
 何処にでもいる、愛すべき普通のオッチャンではないか、ロリコン物を多数所有していた宮崎勤から類推、臆測していないか。

 好い意味で「テレビ屋」ならではの軽(かろ)やかさもあり、活字が苦手な方でも読み易いと思われる。

 DNA型鑑定MCT118法の諸トラブルは、今や公の事実として広く知られるが、真の問題はその欠点を頑なに認めようとしなかった官憲の在り方だ。
 そして、その裏には、再審請求の最中に死刑執行されてしまった、あの飯塚事件がある。

 取材変態とさえ言われた著者が、何故ここまで北関東連続女児誘拐殺人事件に拘るのか。
 自らが記述している通り、「この国を信じたいから」なのだろう。
 「信じたいために すべてあらゆる大きなものを疑うのだ」(「ラブ・ジェネレーション」早川義夫)

 飯塚事件では警察に自殺者が出ていて、森友学園問題で自ら命を絶った近畿財務局の赤木俊夫さんを憶い出してしまった。
 「権力の横暴は常に上部から、より低い所にいる者へと向かう」、それが諸組織の力学的法則。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年11月27日に日本でレビュー済み
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冤罪製造機のDNA型鑑定の冤罪事件の1つ。
警察より著者の方がよっぽど信頼できる。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
真実が知りたい。
読んで良かった。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年8月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作に続き報道のあり方、警察の捜査のあり方、そして裁判のあり方を問うている。
報道は何を伝えるべきか、どのように弱き者、小さい声を拾っていくのか。
著者の取材に対する熱意は相変わらずで、文章の中からもそれはヒシヒシと伝わってくる。
DNAの説明の件は理解が追いついていない部分はあるが、それでもノンフィクションの面白さを堪能することができた。
自分でもある程度筋書きを決めて仕事などを行う時がある。それでも予想外のことが起きれば軌道修正もするし、計画の見直しもする。検察・警察はそれが、それすらもできないのか。組織の中で動くこと、ましてや国家の中で動くということはそれすらも雁字搦めにするのかめしれない。しかし、そこを立ち止まって見つめ直すことが冤罪の防止、ひいては被害者に寄り添った正義の味方になれるのではないだろうか。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年8月12日に日本でレビュー済み
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1日半で一気に読んだ。
率直な感想は、「読みやすく分かりやすい」。
著者のハードな環境も、文章上は整理され理解しやすく取り上げられている。
著者のすごいところは、「整理力」「行動力」「勘」なんじゃないかと勝手に思ってるのだが、内容が分かりやすすぎて下手すると著者が普通の人に見えてしまうかもしれないと思った。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2024年3月20日に日本でレビュー済み
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足利事件の真犯人についての本だと勘違いしていました。
なので期待外れでした。

足利事件(冤罪を証明した一冊のこの本) (講談社文庫) 文庫 小林 篤 (著)
小林氏は清水潔に真犯人の名前まで情報提供したそうです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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