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コーポレートファイナンス 戦略と実践 単行本(ソフトカバー) – 2019/4/4
購入オプションとあわせ買い
奥深いマーケットの世界を、充実のケーススタディで解き明かす!
ファイナンスや会計の書籍を読んだ読者から最も多く耳にするのは、「一通り読んで理解はできたような気がするのだが、実務で使える気がしない」という声。
この理論と実務の間に「橋をかける」ために生まれたのが、本書だ。
理論的な企業価値を算出することは、 やり方さえ知ってしまえば誰でもできる。
しかし、「理論的に算出された株価」と「現実に市場で付く株価」は、多くの場合乖離する。
その理由は何なのか。ここに対峙して初めて、コーポレートファイナンス「戦略」と呼べるのだ。
本書は、類書が手薄になりがちな市場との対峙方法(IRや配当や自社株買いなどの株主還元政策)についても、多くのページを割いた。
また、最近日経新聞でも頻出のROICも、既存指標との差から実務での使い方まで詳しく解説している。
最終章には、ビジネスセンスに直結する「ビジネスパーソンとしてざっくり知っておくべき主要数字一覧」もまとめた。まさに、実務に直結するファイナンスの入門書であり、決定版である。
<主要目次>
第1章 ファイナンスの全体像: Life of a Company
第2章 ファイナンスに必要な会計を理解する
ファイナンスと会計の関係は「原因と結果」
P/Lはフロー、B/Sはストック
利益は「意見」、キャッシュは「事実」 他
第3章 会計をファイナンスに 生かすためのキャラクター分析
ROAに隠された「収益性」「生産性」からわかる会社のキャラクター
株式市場はキャラクターをどう評価するか
ROICはバリュードライバーを明らかにする 他
第4章 ファイナンスの一丁目一番地 「現在価値」
現在価値の概念 他
第5章 資本コストをマスターする
加重平均資本コスト(WACC)の概念
CAPMは投資家の思考プロセスを反映したもの
ベータ(β)は個別銘柄のリスクを表す 他
第6章 DCF法による事業価値の算出
なぜ、ファイナンスの世界ではROICが重宝されるのか?
フリーキャッシュフローの予測
WACCの算定
ターミナルバリュー(永続価値)の算定
補論:DCF法によるバリュエーション詳解 他
第7章 株式市場での同業他社の評価
株式市場がどう評価しているのか理解するのがComps
PERもEBITDAマルチプルも成長性と収益性に応じて高くなる
カレンダライズ(Calendarize) 他
第8章 M&Aにおける買収金額の決め方
買収金額の相場
シナジー効果と買収金額
のれん償却への対応
上場企業の買収におけるTOB価格の決定 他
第9章 株主還元政策
過小評価されている配当の重要性
配当 v.s. 自社株買い
株主優待をどう考えるべきか 他
第10章 IR戦略
機関投資家 v.s. 個人投資家
マーケットを司る超重要要素としての流動
どの投資家にアプローチするか 他
第11章 ベンチャーファイナンス
未上場企業の株価はどうやって決めるのか?
上場までの株主構成をどう考えるか(資本政策)
クラウドファンディング 他
第12章 ビジネスパーソンとして ざっくり知っておくべき主要数字一覧
はじめに(一部抜粋)
世界の時価総額ランキング50位に日本企業は何社入るでしょうか? たった1社、(トヨタ)のみです(2019年3月現在)。 どうして、1社しかランクインできないのでしょう? なぜ、FAANG(Facebook, Amazon, Apple, Netflix, Google)は日本で生まれないのでしょう? 答えは、「日本企業の戦略上に圧倒的に欠けている要素があるから」。 それがコーポレートファイナンスです。 FacebookはInstagramを買収していますし、iPhoneに搭載されている音声認識のSiriは、Appleが買収してきた事業をベースにしています。YouTubeも Googleが2006年に買収した事業です。
いいものを作れば売れる時代は終わりました。絶妙なタイミングで最適な資金調達を行い、大胆かつ緻密に練られた投資戦略を実行する、そうして初めて企業は移り気な顧客に長く愛される存在となります。
誤解を恐れずに言えば、日本企業は、これまでのっぺりと資金調達を行い、なんとなく事業投資をしてきた結果、世の中にあってもなくてもいい存在になってしまっています。
しかし、そんな中大きく躍進した日本企業があります。ソフトバンクです。 同社の時価総額は、国内ではトヨタに次いでなんと2位(株価は日々上下しま すので、2019年2月末時点では2位をNTTドコモとNTTと争っている状況です)。 1981年に孫社長が設立した同社は、約35年でここまで上りつめました。同社をそこまで成長させた原動力は、コーポレートファイナンス、その一言に 尽きます。
筆者(保田)の同級生で、グローバル企業に勤務する文系出身の人間がいます(40代半ば)。今は部長職で、コーポレートファイナンスとM&Aに強いことを理由にヘッドハンティングされました。彼が言うには、メーカー、製薬会社など、モノを作る企業では理系でないとなかなか経営層にまで出世できないため、文系にはなんらかの武器が必要とのこと。
かたや、別の理系出身の同級生は、社内研究所の主力メンバーにはなっていますが、「技術がわかるだけでは経営層にはなれない。今さらだけど、経営を学びたいんだ。何から学べばよいかな......?」と、私の「神戸大学経営学 研究科」と書かれた名刺をまじまじと見ながらつぶやきました。
“It's the economy, stupid! (重要なのは経済なんだよ!)"これは、アメリカ のクリントン元大統領が大統領選のときに使ったスローガンです。われわれは、今こそ日本のビジネスパーソンに問いたいのです。“It's the Corporate Finance, stupid!" と。 あなたの出世も、あなたの企業の成長も、すべてコーポレートファイナンス次第です。なぜか。2018年、日本企業のM&Aは件数、金額ともに過去最高となりました。また、同時に事業の撤退・縮小も過去最多ペースです。これらが意味するのは、企業が従来の「研究開発重視・依存の成長モデル」から、「事業の積極的な組み替えによる成長モデル」に移行しているということです。 そこで必要となるスキルこそ、コーポレートファイナンスだからです。
- 本の長さ472ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2019/4/4
- ISBN-104478105413
- ISBN-13978-4478105412
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内容紹介 | ESG経営を実現するために必要なことがわかる1冊がついに登場。世界で活躍する先進企業の事例とともに企業が向かうべき方向がわかる。実務担当者から若手経営者まで使える教科書。ビジネスとアカデミアの両方からESGとSDGs経営を解説。基礎知識と現場で使える考え方が同時に身に付く。 | ビジネスに必要な「会計」と「ファイナンス」を1冊でまとめて解説した本がついに登場。Amazon、ユニクロ、ユナイテッドアローズ、東急電鉄などの実例をもとにキャッシュを増やし、企業価値を高めるための「財務戦略のポイント」を詳細に解説。「会計」と「ファイナンス」まとめて解説するから、理解が早く、実務のイメージが湧き、CFOとして「何をすべきか」よくわかる。 |
商品の説明
著者について
株式会社インテグリティ代表取締役 / 財務戦略アドバイザー / NewsPicksプロピッカー
慶応義塾大学経済学部卒業後、監査法人太田昭和センチュリー(現あずさ監査法人)、大和証券SMBC、UBS証券等を経て独立。
監査法人、証券会社を通じて会計監査、IPO支援、デューデリジェンス、MA・事業再生・資金調達に関するアドバイザリーサービスに従事。
独立後は、アドバイザリーサービスだけでなく、買収後の企業変革を推進するコンサルティングのほか、自らターンアラウンドマネージャーとして買収先企業の再建に取り組む。
著書に『役員になれる人の「日経新聞」読み方の流儀』『あわせて学ぶ会計&ファイナンス入門講座』『M&A時代 企業価値のホントの考え方』『投資事業組合とは何か』等がある。
<著者略歴>
保田隆明(ほうだ・たかあき)
神戸大学大学院経営学研究科 准教授
リーマン・ブラザーズ証券、UBS証券にて投資銀行業務に従事後、2004年に起業しSNSサイトを開設。
同事業売却後、ベンチャーキャピタル、金融庁金融研究センター専門研究員、小樽商科大学准教授、昭和女子大学准教授を経て2015年より現職。
主な論文に「株式所有構造と企業統治」「わが国新規株式公開企業の質の変遷(日本ベンチャー学会賞)」、主な著作に『実況LIVE企業ファイナンス入門講座』『図解 株式市場とM&A』など。
小林産業、マイネット(共に東証1部上場)の社外取締役も務める。
博士(商学)早稲田大学。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2019/4/4)
- 発売日 : 2019/4/4
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 472ページ
- ISBN-10 : 4478105413
- ISBN-13 : 978-4478105412
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,339位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 12位金融・ファイナンス (本)
- - 189位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
慶應義塾大学総合政策学部教授。スタンフォード大学客員研究員(2019年〜2021年)、一橋大学大学院経済学研究科客員研究員(2019年〜現任)。Lehman Brothers証券(東京/ニューヨーク)、UBS証券で投資銀行業務に携わったのちに、2004年に起業しSNSサイトを立ち上げる。翌年同事業売却後、ベンチャーキャピタルを新規設立。その後、金融庁金融研究センター専門研究員、小樽商科大学大学院准教授、昭和女子大学准教授、神戸大学大学院経営学研究科准教授および教授を経て2022年4月より現職。1974年生まれ。上場企業の社外取締役も兼務。博士(商学)早稲田大学
https://wkwk.tv/hoda/
財務戦略アドバイザー/NewsPicksプロピッカー
株式会社インテグリティ代表取締役
慶応義塾大学経済学部卒業後、監査法人太田昭和センチュリー(現あずさ監査法人)、大和証券SMBC、UBS証券等を経て現職。
監査法人、投資銀行を通じて会計監査、IPO支援、デューデリジェンス、M&A・事業再生・資金調達に関するアドバイザリー業務に従事。現在は、アドバイザリーサービスに加えて、スタートアップ企業のCFO、買収後の企業変革、ターンアラウンドマネージャーとして買収先企業の再建にも取り組む。
趣味は料理とトライアスロン。
イメージ付きのレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
一般的なこの手の本は「こうなんです」「こういうもんなんです」と書き手⇒『え、解らん』と読者。
この本の作者は、読み手の心情をよく理解していて、解らないだろう箇所にはやさしい解説をプラスしており、感動すら覚えます。
実情を踏まえて記述されておりました。
会計をなぞっていた時に抱えていた疑問点なども一気に解消され、とてもよかったです。
コーポレートファイナンスの基本的な考え方が把握できました。
・BS、PL、CF
・ROA、ROE、ROIC
・WACC、CAPM、DEレシオ
・DCF
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特に内容は実在の企業を例にとって様々な分析や財務数値の比較を行っており、ファイナンスの初学者や軽く触れたがさらに深く学びたい方にとっては手に取っておいて損はないかと思います。
最後にはビジネスで役に立つであろう主要な財務数値をまとめているのでその点も加点要素ですね。
添付画像を見ると、計算方法の誤謬あります笑。例えば、ROICの生産効率の観点で、投資資本に対してどれだけ売り上げたのかを調べる売上高運転資本比率の計算方法が「運転資本/売上高…」。
投資の基本、投資したらどれだけ売り上げたのかを調べたいとき、どのように計算しますか??
「売上高/投資額」がその一種ですよね。要は分子に売上高、営業利益etc..の「リターン」がきて、分母に投資額を置きます。
経営者の方が書いてるようですが、計算手法を知ってる「だけ」の方々に見えました。
投資のコンセプトと計算内容の意味がわかる方が「著者の誤謬含む書籍の内容」に立ち向かえるかと存じます。投資コンセプトもしくは計算内容の意味がわからない方買わないで下さい。字面が難しく感じ、飽きるでしょう。
良い点はROAやROICの投資指標を、財務諸表の項目に基づき、生産性と収益性、財務性の観点で簡潔に説明しているところです。販管費、売上原価などこれらの項目は経営判断する上で重要な意味を持っていることは、内容からとても意識して書かれていました。
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