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眼の壁(新潮文庫) Kindle版

3.8 5つ星のうち3.8 299個の評価

手形詐欺の驚くべき手口、調査を始めた部下を襲った、不可解な事件。
昭和32年、『点と線』と並行して連載された、清張初期の秀作。


白昼の銀行を舞台に、巧妙に仕組まれた三千万円の手形詐欺。責任を一身に負って自殺した会計課長の厚い信任を得ていた萩崎は、学生時代の友人である新聞記者の応援を得て必死に手がかりを探る。二人は事件の背後にうごめく巨大な組織悪に徒手空拳で立ち向うが、せっかくの手がかりは次々に消え去ってしまう……。
複雑怪奇な現代社会の悪の実体をあばき、鬼気迫る追及が展開する。

著者の言葉
ここに書いた手形のパクリ詐欺は単純な型で、じっさいはもっと巧妙で複雑だが、考えがあって今度ははぶいた。とにかく、これを誘因にして殺人事件に持ちこもうと腹案では企んだ。この殺人事件も簡単なものにしておわろうとしたが、なかなか締めくくりができない。それは今の推理小説をよむ読者の眼が肥えていて、ありきたりのことでは不満を買いそうだからである。そこで、書きこんでいるうちに、蜒々(えんえん)六百枚となったしだいである。(『壁の眼』初版あとがき、本書「解説」より)

本文より
警察からの連絡は、家族と会社と両方にあった。
社長は、さすがに仰天した。
「えらいことをしれくれた。そうまで思いつめているとは知らなかった」
責任をとれ、と居丈高になって叱った言葉の反応が、あまりに重大だった。しかし、社長は、関野が退社することと自殺することのあいだには、いくばくの距離しかなかったことに気づいていない。関野のような弱い性格では、当然そこに追いこまれる可能性はあったのだ。
遺書は家族あてのほかに、社長と専務と、萩埼竜雄あてに三通あった。……(本書61ページ)

松本清張(1909-1992)
小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。


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出版社より

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或る「小倉日記」伝 傑作短編集傑作短編集㈠ 黒地の絵 傑作短編集㈡ 西郷札 傑作短編集㈢ 佐渡流人行 傑作短編集㈣ 張込み 傑作短編集㈤ 駅路 傑作短編集㈥
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価格 ¥880 ¥990 ¥935 ¥880 ¥781 ¥935
【新潮文庫】松本清張 作品 体が不自由で孤独な青年が小倉在住時代の鴎外を追究する姿を描いて、芥川賞に輝いた表題作など、名もない庶民を主人公にした 12 編。〈芥川賞受賞〉 朝鮮戦争のさなか、米軍黒人兵の集団脱走事件が起きた基地小倉を舞台に、妻を犯された男のすさまじい復讐を描く表題作など 9 編。 西南戦争の際に、薩軍が発行した軍票をもとに一攫千金を夢みる男の破滅を描く処女作の「西郷札」など、異色時代小説 12 編を収める。 逃れるすべのない絶海の孤島佐渡を描く「佐渡流人行」、下級役人の哀しい運命を辿る「甲府在番」など、歴史に材を取った力作 11 編。 平凡な主婦の秘められた過去を、殺人犯を張込み中の刑事の眼でとらえて、推理小説界に新風を吹きこんだ表題作など 8 編を収める。 これまでの平凡な人生から解放されたい……。停年後を愛人と過ごすために失踪した男の悲しい結末を描く表題作など、 10 編の推理小説集。
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半生の記 点と線 時間の習俗 ゼロの視点 眼の壁 黒い画集
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価格 ¥605 ¥693 ¥880 ¥935 ¥990 ¥1,265
金も学問も希望もなく、印刷所の版下工としてインクにまみれていた若き日の姿を回想して綴る〈人間松本清張〉の魂の記録である。 一見ありふれた心中事件に隠された奸計!列車時刻表を駆使してリアリスティックな状況を設定し、推理小説界に新風を送った秀作。 相模湖畔で業界紙の社長が殺された!容疑者の強力なアリバイを『点と線』の名コンビ三原警部補と鳥飼刑事が解明する本格推理長編。 新婚一週間で失踪した夫の行方を求めて、北陸の灰色の空の下を尋ね歩く禎子がまき込まれた連続殺人!『点と線』と並ぶ代表作品。 白昼の銀行を舞台に、巧妙に仕組まれた三千万円の手形サギ。責任を負った会計課長の自殺の背後にうごめく黒い組織を追う男を描く。 身の安全と出世を願う男の生活にさす暗い影。絶対に知られてはならない女関係。平凡な日常生活にひそむ深淵の恐ろしさを描く 7 編。
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蒼い描点 Dの複合 死の枝 喪失の儀礼 共犯者 渡された場面
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価格 ¥1,045 ¥990 ¥781 ¥737 ¥737 ¥693
女流作家阿沙子の秘密を握るフリーライターの変死──事件の真相はどこにあるのか?代作の謎をひめて、事件は意外な方向へ……。 雑誌連載「僻地に伝説をさぐる旅」の取材旅行にまつわる不可解な謎と奇怪な事件!古代史、民俗説話と現代の事件を結ぶ推理長編。 現代社会の裏面で複雑にもつれ、からみあう様々な犯罪──死神にとらえられ、破滅の淵に陥ちてゆく人間たちを描く連作推理小説。 東京の大学病院に勤める医局員・住田が殺害された。匿名で、医学界の不正を暴く記事を書いていた男だった。震撼の医療ミステリー。 銀行を襲い、その金をもとに事業に成功した内堀彦介は、真相露顕の恐怖から五年前に別れた共犯者を監視し始める……表題作等 10 編。 四国と九州の二つの殺人事件が、小さな同人雑誌に発表された小説の一場面によって結びついた時、予期せぬ真相が……。推理長編。
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水の肌 憎悪の依頼 黒い福音 影の地帯 眼の気流 なぜ「星図」が開いていたか 初期ミステリ傑作集
カスタマーレビュー
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価格 ¥693 ¥781 ¥1,100 ¥1,210 ¥649 ¥825
利用して捨てた女がかつての同僚と再婚していた──男の心に湧いた理不尽な怒りが平凡な日常を悲劇にかえる。表題作等 5編を収録。 金銭貸借のもつれから友人を殺した孤独な男の、秘められた動機を追及する表題作をはじめ、多彩な魅力溢れる 10 編を収録した短編集。 現実に起った、外人神父によるスチュワーデス殺人事件の顚末に、強い疑問と怒りをいだいた著者が、推理と解決を提示した問題作。 信濃路の湖に沈められた謎の木箱を追う田代の周囲で起る連続殺人! ふとしたことから悽惨な事件に巻き込まれた市民の恐怖を描く。 車の座席で戯れる男女に憎悪を燃やす若い運転手、愛人に裏切られた初老の男。二人の男の接点に生じた殺人事件を描く表題作等5編。 清張ミステリはここから始まった。メディアと犯罪を融合させた「顔」、心臓麻痺で急死した教員の謎を追う表題作など本格推理八編。

登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B00CL6MYRS
  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (1971/4/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1971/4/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ファイルサイズ ‏ : ‎ 477 KB
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) ‏ : ‎ 有効
  • X-Ray ‏ : ‎ 有効にされていません
  • Word Wise ‏ : ‎ 有効にされていません
  • 付箋メモ ‏ : ‎ Kindle Scribeで
  • 本の長さ ‏ : ‎ 414ページ
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 299個の評価

著者について

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松本 清張
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(1909-1992)小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。

カスタマーレビュー

星5つ中3.8つ
5つのうち3.8つ
299グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
清張の作品にしては、話しの盛り上がりに欠ける。後半になっても、ぐいぐいひかれなかった
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても面白かったです。当時の社会的背景や登場人物の特徴や描写が明確にされていて、読みやすかったです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
40年も前に読んだ松本清張をまた読んでみた。とりあえずに3冊購入。やっぱり面白い。でも新潮文庫40年前の発行で、今と比較すると字は小さく紙も経年変化しているので、読んでいるとすぐ疲れてしまう。星三つにしましたが、小説の内容は五つ星。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白かった」
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白いです、途中で止められませんでした。松本清張の小説はいつも点と線が繋がっていくところが好きです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んでいると、ページがノドから落ちてきたが、内容は面白かった。
2013年4月17日に日本でレビュー済み
給料日を前にして資金ショートに陥った中堅企業が、ヤミ金融に手を出してパクリ(詐欺)に引っかかる、という単純な出だしは結構読み応えがある。

もちろん最初の数十頁を読んだだけで、ツッコミどころを探せばいくらでも見つかる。
・3000万円(21世紀初頭の貨幣価値で10倍ぐらいか?)もの資金繰りを世話してもらう初対面の怪しげな金融ブローカーと待ち合わせに向かう前に、飲み屋で飲酒してから行くか?
・その月の10日が給料日?普通は月末だろう?
・代議士の名刺を見せられたぐらいで、銀行が正体不明の人物ら(パクリ屋たち)に立会いもなしに結果的に詐欺の舞台となる会議室を貸すか?

責任を感じて自殺した上司に代わって、主人公が旧友の新聞記者と一緒に素人探偵として犯人探しに走り回る、という「黒い樹海」や「蒼ざめた礼服」と同じパターンだが、登場人物たちに他の作品ほどの超人的な情報収集能力が与えられていないことはよしとする。

しかし中盤になると、いくらプライバシー意識の希薄な大らかな時代とは言え、犯人の足跡を追いかけて素人探偵がたどり着いた日ペリ(今の全日空、フライトコードの「NH」は「日本ヘリコプター」の名残り)のカウンターで容易く氏名・住所・電話番号・年齢の載った乗客名簿を書写させ、さらには当該フライトのフライトアテンダントの住所まで教えられるあたりから興ざめしてくる。もっとも、後の場面では「法律違反だが」と言いながら郵便局員が見せてくれた他人の為替支払い伝票と、村役場で40円払えば誰でも他人の戸籍を閲覧できた(当時の法律では「不当な理由でない限り」誰でも閲覧可能だったらしい)ことが犯人特定に結びついているが。

失望してくるのは、拉致した弁護士の東京から名古屋までの移送に、車を使えば簡単かつ秘密に済むところを、犯人側の20人あまりの手下を使って寺信徒の団体と担架に乗せた急病患者を装って、わざわざ東京駅に担架に乗せた弁護士の搬入経路の特別扱いまで要請して人目につく行動を取らせているあたりから。日本ペリの飛行機に登場した殺人犯も、逃避行なのだから普通はできるだけ大人しくしていそうなところを、執拗に乗り継ぐ列車の発車に間に合うかどうか周囲に尋ねて目撃者を作り出している。著者の大好きな鉄道時刻表を登場させたいがためだろうが、不自然さは否めない。犯人側が捜査攪乱のいろいろな小細工芝居を仕掛けてくるところも、「砂の器」ほど洗練されたところは見えず、ワザとらしい。

最高にがっくり来るのは結末部分。テッポウダマの殺人犯の抹殺はよいとしても、たかが3000万円ぐらいの金のことを理由にしたすべての黒幕である「大物」が劇的ではあるが呆気ない最後を迎えるところががお粗末。神出鬼没の謎の女の結末も、意外な人間関係が明らかにされるとは言え、それ以上の見せ所はない。大物右翼とそれに結びつく政治家という「社会派」の雰囲気を出したかったようだが、名刺を出した代議士に詐欺の金が渡ったのかどうかや、「けものみち」でみせた黒い裏の権力の影とその力の描写は何もなく期待外れ。

ところで、手形をパクられた主人公の勤め先の会社は、どうやってその日の給料の支払いをして、なおかつパクられた手形の決済をしたのだろう?

まぁ、つまらなくはない。タイトルの「眼の壁」は、内容とは無関係な著者特有のワケノワカラン言葉。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年1月16日に日本でレビュー済み
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清張作品はほとんど読んでいるが、この本はその中でも記憶に残っている著書。長編だが隅々まで伏線が張られ、飽きさせない。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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